不倶戴天天蓋屋が 舌の先 売り代の 算用に勤しむ 揚屋が 溢れ出し ど外道が 為たりて 跳る 零れ落ちた 報せは 誰の許に 訃音齎す 後から 囀る輩 我が為倒す 屑 東西屋が 群を成し 亡骸を 躙りて冒す 三昧耶の 熱が醒め 下手人が 筵道 渡る 腐れ堕ちた 白沙は 上の下に 仇を戴く 彼処から 囀る輩 態とがましき 屑 罪! 罪! 罪! 零れ落ちた 報せは 誰の許に 訃音齎す 後から 囀る輩 恥と情を 知れ | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 天蓋屋が 舌の先 売り代の 算用に勤しむ 揚屋が 溢れ出し ど外道が 為たりて 跳る 零れ落ちた 報せは 誰の許に 訃音齎す 後から 囀る輩 我が為倒す 屑 東西屋が 群を成し 亡骸を 躙りて冒す 三昧耶の 熱が醒め 下手人が 筵道 渡る 腐れ堕ちた 白沙は 上の下に 仇を戴く 彼処から 囀る輩 態とがましき 屑 罪! 罪! 罪! 零れ落ちた 報せは 誰の許に 訃音齎す 後から 囀る輩 恥と情を 知れ |
文車に燃ゆ恋文募る想いが今宵も 恋の雫を睫毛の先で 薄く溶かした墨にて 筆を繰り綴ることには 嗚呼 愛しやな 嗚呼 切なやな 文車に乗せた恋の便りは 届くことも無く 塵へと還る 文車に乗せた恋の便りは 打ち捨てられて くれなゐに燃ゆ 心乱れて落つるは 泪の色の恨みつらみよ 吟ずる詩歌は夜想の 叶わぬ恋の鎮魂歌かな 嗚呼 恋しやな 嗚呼 侘しやな | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 募る想いが今宵も 恋の雫を睫毛の先で 薄く溶かした墨にて 筆を繰り綴ることには 嗚呼 愛しやな 嗚呼 切なやな 文車に乗せた恋の便りは 届くことも無く 塵へと還る 文車に乗せた恋の便りは 打ち捨てられて くれなゐに燃ゆ 心乱れて落つるは 泪の色の恨みつらみよ 吟ずる詩歌は夜想の 叶わぬ恋の鎮魂歌かな 嗚呼 恋しやな 嗚呼 侘しやな |
吹けよ風、轟けよ雷風波を裂き 徒で漕げ 標無き世に 於いて 立たば 擽る丈の 太刀を捨て 阿修羅を纏いて 夜を 白で染め抜く (爽 烈 轟) 此の愁いを 鎖した随 (爽 烈 轟) 其の壁を 打ち破って (爽 烈 轟) 只 己に 課するは 疾風を 駆り 発て 風に舞う 神が鳴る 人造の磐座に 天つ風 波座 成し 吹き乱れて 奏で合い 混ざり合あう 故に 轟き合う 軈て 其の聲は 大地の槌と成れ 稲妻を呑み 雨で飛べ 類いなき背に 追風 呵さば 誇大の罷る 餌無き地に 神鳴り眩いて 愚陋を薙げ 火群 (爽 烈 轟) 此の魚麗を 生かした随 (爽 烈 轟) 今 心 燃え盛って (爽 烈 轟) 只 此の身に 纏うは 全霊より 現ず 爆轟之雷 風に舞う 神が鳴る 人造の磐座に 天つ風 波座 成し 吹き乱れて 奏で合い 混ざり合う 故に 轟き合う 軈て 其の聲は 大地の槌と成れ 斯かる音に 震えて 風に舞う 神が鳴る 人造の磐座に 天つ風 波座 成し 吹き乱れて 奏で合い 混ざり合う 故に 轟き合う 軈て 其の聲と 行き延びて 風と化す 此の雲路 馳せる念いの果てに 降り注ぐ 現在の 耀きを 抱いて 乱れ合う 陰と陽よ 共に 逆巻き合え 然して 此の聲よ 轟き 吹ふ荒らせ | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 風波を裂き 徒で漕げ 標無き世に 於いて 立たば 擽る丈の 太刀を捨て 阿修羅を纏いて 夜を 白で染め抜く (爽 烈 轟) 此の愁いを 鎖した随 (爽 烈 轟) 其の壁を 打ち破って (爽 烈 轟) 只 己に 課するは 疾風を 駆り 発て 風に舞う 神が鳴る 人造の磐座に 天つ風 波座 成し 吹き乱れて 奏で合い 混ざり合あう 故に 轟き合う 軈て 其の聲は 大地の槌と成れ 稲妻を呑み 雨で飛べ 類いなき背に 追風 呵さば 誇大の罷る 餌無き地に 神鳴り眩いて 愚陋を薙げ 火群 (爽 烈 轟) 此の魚麗を 生かした随 (爽 烈 轟) 今 心 燃え盛って (爽 烈 轟) 只 此の身に 纏うは 全霊より 現ず 爆轟之雷 風に舞う 神が鳴る 人造の磐座に 天つ風 波座 成し 吹き乱れて 奏で合い 混ざり合う 故に 轟き合う 軈て 其の聲は 大地の槌と成れ 斯かる音に 震えて 風に舞う 神が鳴る 人造の磐座に 天つ風 波座 成し 吹き乱れて 奏で合い 混ざり合う 故に 轟き合う 軈て 其の聲と 行き延びて 風と化す 此の雲路 馳せる念いの果てに 降り注ぐ 現在の 耀きを 抱いて 乱れ合う 陰と陽よ 共に 逆巻き合え 然して 此の聲よ 轟き 吹ふ荒らせ |
腐蝕の王深い 此の 涅の 底で 腐爛せし 尊厳 幾億の 障りに 稍 眩いて 無色の 天よ 腐蝕の 果てに 冴え行け 不意に 立ち塞がる 難境も 故意に 打ち遣られる 功業も 無意に 凝り固まる 概念も 心念に 触れて 意志へと 変わる 深い 此の 涅の 底で 腐爛せし 尊厳 幾億の 障りに 稍 眩いて 無色の 天よ 腐蝕の 果てに 冴え行け 刹那に 泛ぶ 空劫の 欲 成劫に 在る 悦びの 翳 壊劫に 至る 故など 知らぬ 憂いに 狂れて 強さを 備う 腐り太刀の 錆が 今 触らす 韻文で 千億の 調べを 散撒いて 胡乱な 聲を 腐蝕の 粮に 研ぎ上げ 深い 此の 國の 底で 腐爛せし 尊厳 幾億の 障りに 稍 眩いて 無色の 天の 腐蝕の 咎を 誇りと 誉れる 故 屹度 怺え切る 先に 不乱たる 尊厳 追憶の 何彼に 只 泣いて ぼろんを 極む 腐蝕の 王に 成れ 潜血に 濡れた 此の 讌の 行く先よ せんれつに 燃えた 此の 謡の 成れ果てよ | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | 陰陽座・瞬火 | 深い 此の 涅の 底で 腐爛せし 尊厳 幾億の 障りに 稍 眩いて 無色の 天よ 腐蝕の 果てに 冴え行け 不意に 立ち塞がる 難境も 故意に 打ち遣られる 功業も 無意に 凝り固まる 概念も 心念に 触れて 意志へと 変わる 深い 此の 涅の 底で 腐爛せし 尊厳 幾億の 障りに 稍 眩いて 無色の 天よ 腐蝕の 果てに 冴え行け 刹那に 泛ぶ 空劫の 欲 成劫に 在る 悦びの 翳 壊劫に 至る 故など 知らぬ 憂いに 狂れて 強さを 備う 腐り太刀の 錆が 今 触らす 韻文で 千億の 調べを 散撒いて 胡乱な 聲を 腐蝕の 粮に 研ぎ上げ 深い 此の 國の 底で 腐爛せし 尊厳 幾億の 障りに 稍 眩いて 無色の 天の 腐蝕の 咎を 誇りと 誉れる 故 屹度 怺え切る 先に 不乱たる 尊厳 追憶の 何彼に 只 泣いて ぼろんを 極む 腐蝕の 王に 成れ 潜血に 濡れた 此の 讌の 行く先よ せんれつに 燃えた 此の 謡の 成れ果てよ |
無礼講発程 己に 遠慮を するなよ てんで 二進も 三進も 行かぬ 事情が なかれば 徹底的に 魂 吐き出せ 空に なったら なったで 然れば 喰らえば 良い 遣らざるを 悔やむなら 為て かんまんわい 其の 為に 今が 有る 照れくさい 気持ちなど 俄然 こんまいわい 其の 声に 担がれ 大声 出しても (無礼講) 足りぬと 言っても (無礼講) 度が 過ぎようとも (無礼講) 寧ろ 応えなかったら (無礼者) 発生 腹に 空気を 溜め込め 其は 肺やの 胞やの いらんぜ 気持ちの 話よ 決定的に 無敵な 眺めよ 皆 だっても さっても 置いて 狂えば 良い 遣らざるを 悔やむなら 為て かんまんわい 其の 為に 生きて 在る 照れくさい 気持ちなど 俄然 こんまいわい 其の 声に 絆され 身 乗り出しても (無礼講) 無茶苦茶 言っても (無礼講) 飛び 跳ねようとも (無礼講) 敢えて 知らぬを決め込みゃ (無礼者) 何時も 夢に 舞う 此の 場面 何も 介入られぬ ぼくたちの 約束の 場所 降り注ぐ 汗の 雨 其 しょんないわい 生きてりゃ 色々 かく 徒に 冷めた 振り しよったら 良んないわい 此の 尻を 蹴り上げ 大声 出しても (無礼講) 足りぬと 言っても (無礼講) 度が 過ぎようとも (無礼講) 寧ろ 応えなかったら (無礼者) 身 乗り出しても (無礼講) 無茶苦茶 言っても (無礼講) 飛び 跳ねようとも (無礼講) 生きて 生きるを せんなら (無礼者) | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | 陰陽座・瞬火 | 発程 己に 遠慮を するなよ てんで 二進も 三進も 行かぬ 事情が なかれば 徹底的に 魂 吐き出せ 空に なったら なったで 然れば 喰らえば 良い 遣らざるを 悔やむなら 為て かんまんわい 其の 為に 今が 有る 照れくさい 気持ちなど 俄然 こんまいわい 其の 声に 担がれ 大声 出しても (無礼講) 足りぬと 言っても (無礼講) 度が 過ぎようとも (無礼講) 寧ろ 応えなかったら (無礼者) 発生 腹に 空気を 溜め込め 其は 肺やの 胞やの いらんぜ 気持ちの 話よ 決定的に 無敵な 眺めよ 皆 だっても さっても 置いて 狂えば 良い 遣らざるを 悔やむなら 為て かんまんわい 其の 為に 生きて 在る 照れくさい 気持ちなど 俄然 こんまいわい 其の 声に 絆され 身 乗り出しても (無礼講) 無茶苦茶 言っても (無礼講) 飛び 跳ねようとも (無礼講) 敢えて 知らぬを決め込みゃ (無礼者) 何時も 夢に 舞う 此の 場面 何も 介入られぬ ぼくたちの 約束の 場所 降り注ぐ 汗の 雨 其 しょんないわい 生きてりゃ 色々 かく 徒に 冷めた 振り しよったら 良んないわい 此の 尻を 蹴り上げ 大声 出しても (無礼講) 足りぬと 言っても (無礼講) 度が 過ぎようとも (無礼講) 寧ろ 応えなかったら (無礼者) 身 乗り出しても (無礼講) 無茶苦茶 言っても (無礼講) 飛び 跳ねようとも (無礼講) 生きて 生きるを せんなら (無礼者) |
蛇蠱海鳴りさえ 届かない 静寂 波に踊る 泡と 私の慟き 漂い乍ら 蠱毒を 宿す 菖蒲は 憑く 憑坐に 齎す事を 選らぬ 想い丈を 抱き締めたの 恋い恨み 乍ら 赤む 頬が 訴うのは 煩う 胸 此の 祷は 身に過ぎたの 忌まわしい 置目 貴方の 背を 睨まえた 其の 業 異し 呼び名にさえ 音のない 蠱が 際に迫る 気振り 酬いの調べ 只 酔い乍ら 孤独を 厭とし 危めた 尽くより 増しに 覚ゆる 心の 儘に 想い丈を 抱き締めたの 恋い恨み 乍ら 赤む 頬が 訴うのは 煩う 胸 此の 祷は 身に過ぎたの 忌まわしい 置目 貴方の 手を 掴まえた 其の 業 異し 漕ぎ戻して 告げたい 其の愛こそ 彼我に 蠧毒を 沃る 愛しい男 憎んだ 私を 怨ず 其の骸を 抱き締めたの 只 悔やみ 乍ら 絡む程に 痛むのは 足掻きの 指 然うよ 敵して 此の 宿主 呪わしい 朽女 骨身 深く 貫いて 波 静けし | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | 陰陽座・瞬火 | 海鳴りさえ 届かない 静寂 波に踊る 泡と 私の慟き 漂い乍ら 蠱毒を 宿す 菖蒲は 憑く 憑坐に 齎す事を 選らぬ 想い丈を 抱き締めたの 恋い恨み 乍ら 赤む 頬が 訴うのは 煩う 胸 此の 祷は 身に過ぎたの 忌まわしい 置目 貴方の 背を 睨まえた 其の 業 異し 呼び名にさえ 音のない 蠱が 際に迫る 気振り 酬いの調べ 只 酔い乍ら 孤独を 厭とし 危めた 尽くより 増しに 覚ゆる 心の 儘に 想い丈を 抱き締めたの 恋い恨み 乍ら 赤む 頬が 訴うのは 煩う 胸 此の 祷は 身に過ぎたの 忌まわしい 置目 貴方の 手を 掴まえた 其の 業 異し 漕ぎ戻して 告げたい 其の愛こそ 彼我に 蠧毒を 沃る 愛しい男 憎んだ 私を 怨ず 其の骸を 抱き締めたの 只 悔やみ 乍ら 絡む程に 痛むのは 足掻きの 指 然うよ 敵して 此の 宿主 呪わしい 朽女 骨身 深く 貫いて 波 静けし |
鳳凰の柩葬具を 打ち遣りて 不要の 幕を 諫め返す 霊気の 飽き満ちて 皦かな 景星に 冒された 花よ 常陰にも 陽の 在るなら 此の身を 碾かせても 綴じる 火生の 意想ぞ 毀れた 欠片は 渦動の 瑕 抱き 逢える 此の 際 丈は 来世の 日へも 越えたい 痩躯の 銀張りて 無用の 柩を 糾返す 励起の 鳴き満ちて 備うる 傾性に 突き上げる 腕よ 躯こそ 霊と 視るなら 立たぬを 奮わせて 躙る 化生の 異相ぞ 微咲む 朮は 斯道の 跡 抱き 寄せる 此の 怪 丈は 誰の 手にも 渡さぬ 噫 滅ぶ勿れ 鳳凰を 宿す 魂 火生の 意想ぞ 毀れた 欠片は 渦動の 瑕 抱き 逢える 此の 最 丈は 未だ 豊けく 流れて 耀け | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 葬具を 打ち遣りて 不要の 幕を 諫め返す 霊気の 飽き満ちて 皦かな 景星に 冒された 花よ 常陰にも 陽の 在るなら 此の身を 碾かせても 綴じる 火生の 意想ぞ 毀れた 欠片は 渦動の 瑕 抱き 逢える 此の 際 丈は 来世の 日へも 越えたい 痩躯の 銀張りて 無用の 柩を 糾返す 励起の 鳴き満ちて 備うる 傾性に 突き上げる 腕よ 躯こそ 霊と 視るなら 立たぬを 奮わせて 躙る 化生の 異相ぞ 微咲む 朮は 斯道の 跡 抱き 寄せる 此の 怪 丈は 誰の 手にも 渡さぬ 噫 滅ぶ勿れ 鳳凰を 宿す 魂 火生の 意想ぞ 毀れた 欠片は 渦動の 瑕 抱き 逢える 此の 最 丈は 未だ 豊けく 流れて 耀け |
鳳翼天翔朝に醒めた顰む征野の白き乙女 瑞の小佩堅く結びて撓に立つ 浅葱褪めた澱む 遠夜の藍に沈む 失われし皹る吾が手を包む光よ 暁夢見し蒼き焔纏う鳳が 生の園まで舞い上がる 翠絶えし大地にも 堕ちた天にも 五色の翼掲げて 羽に湛えた慈しみ 渾ての魂に 与えてそだたく 暁夢見し蒼き焔纏う鳳が 生の園まで舞い上がる 天明を邀えた 梧桐の丘から 鏘鏘と鳴く聲が届いたら 紅月燃え逝く斯かる星の 天空を惑う 幾億の魄霊を明き心で束ねて 生と死の理を 来世に伝えて舞い上がれ | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 朝に醒めた顰む征野の白き乙女 瑞の小佩堅く結びて撓に立つ 浅葱褪めた澱む 遠夜の藍に沈む 失われし皹る吾が手を包む光よ 暁夢見し蒼き焔纏う鳳が 生の園まで舞い上がる 翠絶えし大地にも 堕ちた天にも 五色の翼掲げて 羽に湛えた慈しみ 渾ての魂に 与えてそだたく 暁夢見し蒼き焔纏う鳳が 生の園まで舞い上がる 天明を邀えた 梧桐の丘から 鏘鏘と鳴く聲が届いたら 紅月燃え逝く斯かる星の 天空を惑う 幾億の魄霊を明き心で束ねて 生と死の理を 来世に伝えて舞い上がれ |
星の宿り闇を住く船に 寄せ返す波は 僅かな瞬きの後に 消えてゆく命の名残 さらさらと流れ 玉響に光る 岸辺に積もるその亡骸を 鳥は空に還す 果てなく続く夜に 生まれた星は震え 放つ光に焼かれ 鳥は燃え墜ちて 夜空を流れる 風は凪ぎ時は逝く 人はただ朽ちてゆく 凍てついた空を 尚も包む闇よ 満ちてゆく星が 露の世を照らす 終の道を辿る者たちの 標と成る様に いつしか星は宿り 幾千の絵を描く 儚い人の夢と 哀しい運命を その身に湛えて 風は凪ぎ時は逝く 人はまた生まれ来る 凍てついた空に さしも光る星よ 風は凪ぎ時は逝く 人はただ繰り返す 限りない罪に 紅くその手を濡らして 風渡り船は往く 弔いの灯をともし 冴え渡る空を 仰ぎ謳う歌よ 永遠に祈る歌よ | 陰陽座 | 黒猫 | 黒猫 | | 闇を住く船に 寄せ返す波は 僅かな瞬きの後に 消えてゆく命の名残 さらさらと流れ 玉響に光る 岸辺に積もるその亡骸を 鳥は空に還す 果てなく続く夜に 生まれた星は震え 放つ光に焼かれ 鳥は燃え墜ちて 夜空を流れる 風は凪ぎ時は逝く 人はただ朽ちてゆく 凍てついた空を 尚も包む闇よ 満ちてゆく星が 露の世を照らす 終の道を辿る者たちの 標と成る様に いつしか星は宿り 幾千の絵を描く 儚い人の夢と 哀しい運命を その身に湛えて 風は凪ぎ時は逝く 人はまた生まれ来る 凍てついた空に さしも光る星よ 風は凪ぎ時は逝く 人はただ繰り返す 限りない罪に 紅くその手を濡らして 風渡り船は往く 弔いの灯をともし 冴え渡る空を 仰ぎ謳う歌よ 永遠に祈る歌よ |
螢何処かで 響く鈴の音に 仄かな 光震え そっと指先にとまって消えた まるで刹那の 夢の様に 静かに目を開いて 全てを忘れないで この闇い夜空に瞬く 生命の燭を 幾千幾億の命が あやなす時の中で ひとつ またひとつ 生まれて消える 終わることない 光の列 静かに鼓動聞いて 全てを忘れないで 星も樹も人も鳥達も 瞬きを繰り返す 静かに目を開いて 全てを忘れないで この闇い夜空に瞬く 生命の燭を 静かに目を開いて 全てはまた始まる いつかまたここで会えるから 私を憶えていて | 陰陽座 | 黒猫 | 瞬火 | | 何処かで 響く鈴の音に 仄かな 光震え そっと指先にとまって消えた まるで刹那の 夢の様に 静かに目を開いて 全てを忘れないで この闇い夜空に瞬く 生命の燭を 幾千幾億の命が あやなす時の中で ひとつ またひとつ 生まれて消える 終わることない 光の列 静かに鼓動聞いて 全てを忘れないで 星も樹も人も鳥達も 瞬きを繰り返す 静かに目を開いて 全てを忘れないで この闇い夜空に瞬く 生命の燭を 静かに目を開いて 全てはまた始まる いつかまたここで会えるから 私を憶えていて |
舞いあがる寄辺無い時も 遣る瀬無い時も あんたが望むがやったら 二度と無い刻に 悔い残さんよに わたしが翼あげらい くらくらするような 未曾有の幕てや ちょい しゃがんだち もう止まれない すわ舞いあがれ 同じい時代 胸に抱いて 誉れらい すわ舞いあがれ 違う声 響かしたら 唄えらい 明日の方に向けて 幽かな息吹が 萌えるがやったら 翔べる時が来らいじゃい ふらふらしよるが なら肩貸しちゃらい しょい(こな) 拝んだち もう戻れない すわ舞いあがれ 同じい時代 胸に抱いて 誉れらい すわ舞いあがれ 違う声 響かしたら 唄えらい 明日の方に向けて すわ舞いあがれ すわ舞いあがれ すわ舞いあがれ 同じい時代 胸に抱いて 誉れらい すわ舞いあがれ 違う声 響かしたら 唄えらい 明日の方に向けて すわ舞いあがれ 同じい時代 胸に抱いて 誉れらい すわ 今 舞いあがれ 翔る夢 投げ出したら いけんがぜ 忘れんとってよ | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 寄辺無い時も 遣る瀬無い時も あんたが望むがやったら 二度と無い刻に 悔い残さんよに わたしが翼あげらい くらくらするような 未曾有の幕てや ちょい しゃがんだち もう止まれない すわ舞いあがれ 同じい時代 胸に抱いて 誉れらい すわ舞いあがれ 違う声 響かしたら 唄えらい 明日の方に向けて 幽かな息吹が 萌えるがやったら 翔べる時が来らいじゃい ふらふらしよるが なら肩貸しちゃらい しょい(こな) 拝んだち もう戻れない すわ舞いあがれ 同じい時代 胸に抱いて 誉れらい すわ舞いあがれ 違う声 響かしたら 唄えらい 明日の方に向けて すわ舞いあがれ すわ舞いあがれ すわ舞いあがれ 同じい時代 胸に抱いて 誉れらい すわ舞いあがれ 違う声 響かしたら 唄えらい 明日の方に向けて すわ舞いあがれ 同じい時代 胸に抱いて 誉れらい すわ 今 舞いあがれ 翔る夢 投げ出したら いけんがぜ 忘れんとってよ |
舞頚軍配 無い袖は振れぬ 仇敵は無く 身方も絶え 顛沛 泥土に消ゆ 寄らば斬る世迷い 素っ首 洗って待っておけ 半刻で 我が手中 月牌 内乱罪 喝す 打ちのめす 諍う其の益荒は 轟きの懺悔に戦慄く 討ち果すは互いの 唯一の蝋燭なる頭 怨みは消えぬ 裁きを 脱す 脱す 脱す 然して 斬る 流れる 此の泪と 遅蒔きの惨劇は永く 魂消る程 輪廻な 此の念いは 雲散霧消 散る 鬨の唄は 黒き海に呑まれ 重る 病みを 統べる 諍う 巴の 人騒きは 滅ばぬ 罪も科も 斬らば御破算 月も尖る 旧の木阿弥 散る 鬨の唄は 黒き海に呑まれ 重る 病みを 統べる 争う 強敵への 情の呵を 赤る 時の唄は 黒き淵に揉まれ 重る 闇を 辷る 諍う 巴の 犇は 転ばぬ | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 軍配 無い袖は振れぬ 仇敵は無く 身方も絶え 顛沛 泥土に消ゆ 寄らば斬る世迷い 素っ首 洗って待っておけ 半刻で 我が手中 月牌 内乱罪 喝す 打ちのめす 諍う其の益荒は 轟きの懺悔に戦慄く 討ち果すは互いの 唯一の蝋燭なる頭 怨みは消えぬ 裁きを 脱す 脱す 脱す 然して 斬る 流れる 此の泪と 遅蒔きの惨劇は永く 魂消る程 輪廻な 此の念いは 雲散霧消 散る 鬨の唄は 黒き海に呑まれ 重る 病みを 統べる 諍う 巴の 人騒きは 滅ばぬ 罪も科も 斬らば御破算 月も尖る 旧の木阿弥 散る 鬨の唄は 黒き海に呑まれ 重る 病みを 統べる 争う 強敵への 情の呵を 赤る 時の唄は 黒き淵に揉まれ 重る 闇を 辷る 諍う 巴の 犇は 転ばぬ |
魔王産まれ落ちた 鬼子は 遙か遠く 宙を睨める 有智に雑じる 邪道は 何故か惶懼 虚夢の如 栄え墾る 刻よ 萬壽を越えて 無期に 永らえ 剥がれ落ちた 箔沙 在るが儘に 子良をなぞる 無恥を詰る 霸道に 何時か参来 後楽の園 往き交う 雲よ 然らば 今 吼えて 唾棄に 諍え 深く 冥く 濁る 無彊の闇を 切り裂いて 躍れ 己の信義 辿りて 堅く 赤く 光る 究竟の濤を 振り放いて 興せ 行き着く前は 鬼か羅刹か 「現世に 生くること 泡沫の 如くなり 滅ぶこと 常なれば 事を成し 憂き世に花を」 大罪奴(罪) 傲然漢(傲) 憎悪喰らい(憎) 悪鬼羅漢(羅) 大英雄(雄) 豪胆漢(豪) 賛美の舞(舞) 第六天魔王 有りの紛い 栄え墾る 刻よ 萬壽を越えて 無期に 永らえ 深く 冥く 濁る 無彊の闇を 切り裂いて 跳れ 己の信義 辿りて 堅く 赤く 光る 究竟の濤を 振り放いて 興せ 還らぬ上は 鬼と成りて | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 産まれ落ちた 鬼子は 遙か遠く 宙を睨める 有智に雑じる 邪道は 何故か惶懼 虚夢の如 栄え墾る 刻よ 萬壽を越えて 無期に 永らえ 剥がれ落ちた 箔沙 在るが儘に 子良をなぞる 無恥を詰る 霸道に 何時か参来 後楽の園 往き交う 雲よ 然らば 今 吼えて 唾棄に 諍え 深く 冥く 濁る 無彊の闇を 切り裂いて 躍れ 己の信義 辿りて 堅く 赤く 光る 究竟の濤を 振り放いて 興せ 行き着く前は 鬼か羅刹か 「現世に 生くること 泡沫の 如くなり 滅ぶこと 常なれば 事を成し 憂き世に花を」 大罪奴(罪) 傲然漢(傲) 憎悪喰らい(憎) 悪鬼羅漢(羅) 大英雄(雄) 豪胆漢(豪) 賛美の舞(舞) 第六天魔王 有りの紛い 栄え墾る 刻よ 萬壽を越えて 無期に 永らえ 深く 冥く 濁る 無彊の闇を 切り裂いて 跳れ 己の信義 辿りて 堅く 赤く 光る 究竟の濤を 振り放いて 興せ 還らぬ上は 鬼と成りて |
微睡忍法帖跡切れはじめた 意識に浮かぶ 幻 あなた少し 咲っていたから 釣られて 微笑みを返そうとするけど でも赦して 酷く眠いの 漂い微睡む 歎きと安らぎに 今はの刻みに 夢でも逢えたから 掠れはじめた 視界に映る あなたが 聢と両手 握ってくれたから 幻でもなく 夢でもない 本当に 此処に居て 見守っていて わたし 漂い微睡む 歎きと安らぎに 溢れる涙を 末期の水に譬うから Hah... Hah... Hah... Hah... Hah... Hah... Hah... Hah... | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 跡切れはじめた 意識に浮かぶ 幻 あなた少し 咲っていたから 釣られて 微笑みを返そうとするけど でも赦して 酷く眠いの 漂い微睡む 歎きと安らぎに 今はの刻みに 夢でも逢えたから 掠れはじめた 視界に映る あなたが 聢と両手 握ってくれたから 幻でもなく 夢でもない 本当に 此処に居て 見守っていて わたし 漂い微睡む 歎きと安らぎに 溢れる涙を 末期の水に譬うから Hah... Hah... Hah... Hah... Hah... Hah... Hah... Hah... |
眼指其の 眸に 映されればこそ 此の 世界に 私が 在ると 念ふ 挿げる 詞 つと 応ふ 声は 聴けど 目顔は 通り過ぎる 彼の日 毀れた 情 今は 戻れない 藐き日よ 何時か 窺い 損ぬ 二度と 帰らない 眼指よ 此の 一身を 隠される 如く 其の 世界に 私は 在り得ない 目合ふように じっと 乞うる 目の 指で 瞬ぐ 刹那 捕われるを 彼の日 毀れた 情 今は 戻れない 藐き日よ 何時か 窺い 損ぬ 二度と 帰らない 眼指よ 祈るように 流れ 落つる 離りし 泪 責めて 見留めて 其の 目路に 終に 零れた 顰み まるで さよならに 代える 目翳よ 渾て 鎖して 消える 愛し 眸から | 陰陽座 | 瞬火 | 狩姦 | 陰陽座・瞬火 | 其の 眸に 映されればこそ 此の 世界に 私が 在ると 念ふ 挿げる 詞 つと 応ふ 声は 聴けど 目顔は 通り過ぎる 彼の日 毀れた 情 今は 戻れない 藐き日よ 何時か 窺い 損ぬ 二度と 帰らない 眼指よ 此の 一身を 隠される 如く 其の 世界に 私は 在り得ない 目合ふように じっと 乞うる 目の 指で 瞬ぐ 刹那 捕われるを 彼の日 毀れた 情 今は 戻れない 藐き日よ 何時か 窺い 損ぬ 二度と 帰らない 眼指よ 祈るように 流れ 落つる 離りし 泪 責めて 見留めて 其の 目路に 終に 零れた 顰み まるで さよならに 代える 目翳よ 渾て 鎖して 消える 愛し 眸から |
卍殻芥の如く散る 救いも 誇りも 終焉に残るは 似非笑い 運命に映した 己は黴びて 定めし悪むは 生まれの業と 余人の砂塵に捲かれて 慚 慙 惨 荒べ 慚 慙 惨 逆え わや苦茶の御託さえ 翳せば それなり 名乗る必要はない 二秒で終わりだ 運命に映した 己は黴びて 定めし悪むは 生まれの業と 野人の下塵に捲かれて 慚 慙 惨 進べ 慚 慙 惨 栄え 遙かに黛青は 悠く佇まい 幾重の悲しみを (折しも舞い込み) 此の手に抱き寄せて (天賜と) 慚 慙 惨 無愧の罪 然れど涕 溢れて (贅、贅) 呻吟うの 只獨 聲は千切れて 累々と 屍を越えて 存え (贅、贅) 彷徨うの 未だ獨 せめて逝かせて | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 殻芥の如く散る 救いも 誇りも 終焉に残るは 似非笑い 運命に映した 己は黴びて 定めし悪むは 生まれの業と 余人の砂塵に捲かれて 慚 慙 惨 荒べ 慚 慙 惨 逆え わや苦茶の御託さえ 翳せば それなり 名乗る必要はない 二秒で終わりだ 運命に映した 己は黴びて 定めし悪むは 生まれの業と 野人の下塵に捲かれて 慚 慙 惨 進べ 慚 慙 惨 栄え 遙かに黛青は 悠く佇まい 幾重の悲しみを (折しも舞い込み) 此の手に抱き寄せて (天賜と) 慚 慙 惨 無愧の罪 然れど涕 溢れて (贅、贅) 呻吟うの 只獨 聲は千切れて 累々と 屍を越えて 存え (贅、贅) 彷徨うの 未だ獨 せめて逝かせて |
蛟龍の巫女嗚呼 渾てを 愁いて 天へ昇り行く 龍の面影は 彼の蛟龍の儘 微笑みに宿した 引き留む想いを 掻き消す雨風 躊躇いは偽薬 幽遠の裁きの下に 滅び逝く我らを 救う者 永久に行き帰す 人の過ちの湖 贖 其れすらも 被せて 殉ふ 浄潔は 責めて 餞の印 纏いし 巫の衣を 染める 光よ 褪すまで 守り継ぐ 回生の綱を 幣える寸余に 解き放つ 任を 我が旨に窶した 人々の虚礼 万古の泉が 懈怠を暴く 悠遠の堕胎の如き 驕り呉る我らを 燃やせ 永久に行き帰す 人の過ちの湖 贖 其れすらも 被せて 殉ふ 浄潔は 責めて 餞の印 纏いし 巫の衣を 染める 光よ 優婉の焔の如く 滅び逝く我らを 灰にして 永久に行き帰す 人の過ちの湖 贖 其れすらも 被せて 殉ふ 浄潔は 責めて 餞の印 纏いし 巫の衣が 朱に 染まりて 天を仰げ 満ちる 粛清の威光 崇めし 鈍は 狂りて 唱う 救済など 渾て 砂上の桜 寄り臥せ 此の星を喰らい 廻る 生命よ | 陰陽座 | 瞬火 | 黒猫 | | 嗚呼 渾てを 愁いて 天へ昇り行く 龍の面影は 彼の蛟龍の儘 微笑みに宿した 引き留む想いを 掻き消す雨風 躊躇いは偽薬 幽遠の裁きの下に 滅び逝く我らを 救う者 永久に行き帰す 人の過ちの湖 贖 其れすらも 被せて 殉ふ 浄潔は 責めて 餞の印 纏いし 巫の衣を 染める 光よ 褪すまで 守り継ぐ 回生の綱を 幣える寸余に 解き放つ 任を 我が旨に窶した 人々の虚礼 万古の泉が 懈怠を暴く 悠遠の堕胎の如き 驕り呉る我らを 燃やせ 永久に行き帰す 人の過ちの湖 贖 其れすらも 被せて 殉ふ 浄潔は 責めて 餞の印 纏いし 巫の衣を 染める 光よ 優婉の焔の如く 滅び逝く我らを 灰にして 永久に行き帰す 人の過ちの湖 贖 其れすらも 被せて 殉ふ 浄潔は 責めて 餞の印 纏いし 巫の衣が 朱に 染まりて 天を仰げ 満ちる 粛清の威光 崇めし 鈍は 狂りて 唱う 救済など 渾て 砂上の桜 寄り臥せ 此の星を喰らい 廻る 生命よ |
骸骸 藪から棒に 骸 穢土から浄土 骸 躯は朽ちて 骸 蠅虫が「御馳走様」 骸 正直者も 骸 業突張りも 骸 孰れも終に 骸 畢りが待つ なれど此の世はいけず也(衲) 生くるも死ぬも儘ならぬ(衲) 架空無稽の鐘の音に(膿) 諸行無常の響き無し 骸 死ぬるを忌みて 骸 死に遠ざかり 骸 死ぬるを忘れ 骸 生くるも忘る 骸 生くるは業 骸 死ぬるは渺 骸 何れも対に 骸 目指すは骸 なれど此の世はいけず也(衲) 生くるも死ぬも儘ならぬ(衲) 支離滅裂の鐘の音に(膿) 諸行無常の響き有り 産まれ生くるは 節理 伽や戯れに非ず 生きて死ぬるは 条理 人間の肆意は不要 赤子も 老入も 生くれば 死に逝く 野郎も 女郎も 死ぬれば 消え去る 然り乍ら ともすれば 舞い墜ちる 聖者も 愚拙も 生くれば 死に逝く 美童も 醜男も 死ぬれば 腐れ切る 然り乍ら ともすれば 舞い墜ちる 惟神 在りし世は 遠離る 産まれ生くるは 節理 伽や戯れに非ず 生きて死ぬるは 条理 人間の肆意は不要 我 生きて 塵に継ぐ 我 逝きて 散りぬる | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 骸 藪から棒に 骸 穢土から浄土 骸 躯は朽ちて 骸 蠅虫が「御馳走様」 骸 正直者も 骸 業突張りも 骸 孰れも終に 骸 畢りが待つ なれど此の世はいけず也(衲) 生くるも死ぬも儘ならぬ(衲) 架空無稽の鐘の音に(膿) 諸行無常の響き無し 骸 死ぬるを忌みて 骸 死に遠ざかり 骸 死ぬるを忘れ 骸 生くるも忘る 骸 生くるは業 骸 死ぬるは渺 骸 何れも対に 骸 目指すは骸 なれど此の世はいけず也(衲) 生くるも死ぬも儘ならぬ(衲) 支離滅裂の鐘の音に(膿) 諸行無常の響き有り 産まれ生くるは 節理 伽や戯れに非ず 生きて死ぬるは 条理 人間の肆意は不要 赤子も 老入も 生くれば 死に逝く 野郎も 女郎も 死ぬれば 消え去る 然り乍ら ともすれば 舞い墜ちる 聖者も 愚拙も 生くれば 死に逝く 美童も 醜男も 死ぬれば 腐れ切る 然り乍ら ともすれば 舞い墜ちる 惟神 在りし世は 遠離る 産まれ生くるは 節理 伽や戯れに非ず 生きて死ぬるは 条理 人間の肆意は不要 我 生きて 塵に継ぐ 我 逝きて 散りぬる |
夢幻羽撃いた 翼は 邪魅に羽を灼かれ 舞い降りた 花床で 開かる | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 羽撃いた 翼は 邪魅に羽を灼かれ 舞い降りた 花床で 開かる |
野衾忍法帖小人なら 語るに落ちる 大人とて 猿の筆が滑る 行き摩りの 皆様は 物見笠 素見騒きか 偶人なら 騙るに墜ちる 厭人とて 恋うること忘らぬ 行き摩りの 皆様は 物見笠 素見騒きか 知らぬを 只 貶め 見えぬを 只 推し遣る 吐いた唾 飲まねば解らぬ 御座なりを 已めて 奇ぶ 火を灯す 疑りを 込めて 怪士を愛でる 知らぬを 只 貶め 見えぬを 只 推し遣る 知らぬを 只 知らせて 見えぬを 只 見遣りて 要らぬを 只 聴して 食えぬを 只 往なして 刮ぎ見れば ひらりと野衾 | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 小人なら 語るに落ちる 大人とて 猿の筆が滑る 行き摩りの 皆様は 物見笠 素見騒きか 偶人なら 騙るに墜ちる 厭人とて 恋うること忘らぬ 行き摩りの 皆様は 物見笠 素見騒きか 知らぬを 只 貶め 見えぬを 只 推し遣る 吐いた唾 飲まねば解らぬ 御座なりを 已めて 奇ぶ 火を灯す 疑りを 込めて 怪士を愛でる 知らぬを 只 貶め 見えぬを 只 推し遣る 知らぬを 只 知らせて 見えぬを 只 見遣りて 要らぬを 只 聴して 食えぬを 只 往なして 刮ぎ見れば ひらりと野衾 |
無風忍法帖虚の頭に 生りて 湧く 孤陋寡聞の 繰り言 化人気取りの 蝸牛 此処に ずっと 在って 未だ 是なる (ぴゅう) 素っ飛んだら 負け 打っ飛んだら 勝つ 飛びもしなけりゃ 居らぬもの 突っ込んだら 外 引っ込んだら 中 ちょびっとの 狂いで 己を 見失う (風) 風を喰らわば 穏やかに 過ぎる 然う 吹けば飛ぶ故 風凪ぎに 宿る 新の懐紙に 書いて 詠む 束馬懸車の 痴言 訴人ごかしは 靄靄 其処に 何処に 彼に しれっと往く (ぴゅう) 素っ飛んだら 負け 打っ飛んだら 勝つ 鳴かず飛ばずは 要らぬもの 突っ込んだら 外 引っ込んだら 中 願っても無い 其 無風ぞ 善かれける (風) 風を喰らわば 穏やかに 過ぎる 然う 吹けば飛ぶ故 風凪ぎに 宿る 吽 風を喰らわば 穏やかに 過ぎる 然う 吹けば飛ぶ故 風凪ぎに 宿る 只 前を向き 風は吹けども 動かざる 信念 然う 何も雑ざらぬ 生きやかな 此の 風向き | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | 陰陽座・瞬火 | 虚の頭に 生りて 湧く 孤陋寡聞の 繰り言 化人気取りの 蝸牛 此処に ずっと 在って 未だ 是なる (ぴゅう) 素っ飛んだら 負け 打っ飛んだら 勝つ 飛びもしなけりゃ 居らぬもの 突っ込んだら 外 引っ込んだら 中 ちょびっとの 狂いで 己を 見失う (風) 風を喰らわば 穏やかに 過ぎる 然う 吹けば飛ぶ故 風凪ぎに 宿る 新の懐紙に 書いて 詠む 束馬懸車の 痴言 訴人ごかしは 靄靄 其処に 何処に 彼に しれっと往く (ぴゅう) 素っ飛んだら 負け 打っ飛んだら 勝つ 鳴かず飛ばずは 要らぬもの 突っ込んだら 外 引っ込んだら 中 願っても無い 其 無風ぞ 善かれける (風) 風を喰らわば 穏やかに 過ぎる 然う 吹けば飛ぶ故 風凪ぎに 宿る 吽 風を喰らわば 穏やかに 過ぎる 然う 吹けば飛ぶ故 風凪ぎに 宿る 只 前を向き 風は吹けども 動かざる 信念 然う 何も雑ざらぬ 生きやかな 此の 風向き |
醒醒めた蒼い月も直ぐに 後ろに在る故 抱き締めた儘 銀に染めて 霽れた貌 斎槻の直路 一路に歩かば 唯 此の瞳に映る 風に踊る田菜 詞を弄しても 愛を騙っても 滲み出す汚泥は 隠し切れない 無頼を気取っても 悪を誇っても 捨てきれぬ 真心 醒めた蒼い月も直ぐに 後ろに在る故 抱き締めた儘 銀に染めて 霽れた貌 斎槻の直路 一路に歩かば 唯 此の瞳に映る 風に踊る田菜 左様 己と向き合うことを 恐れ謀る 何かを求むなら 瞳を見開いて 胸の臆で 睡る光 誰でもなく我を羽包んで 醒めた蒼い月も直ぐに 後ろに在る故 抱き締めた儘 銀に染めて 霽れた貌で槻を潜り 一路に歩かば 未だ 此の瞳に宿る 醒め創めた光を 止められない故 | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | 陰陽座・瞬火 | 醒めた蒼い月も直ぐに 後ろに在る故 抱き締めた儘 銀に染めて 霽れた貌 斎槻の直路 一路に歩かば 唯 此の瞳に映る 風に踊る田菜 詞を弄しても 愛を騙っても 滲み出す汚泥は 隠し切れない 無頼を気取っても 悪を誇っても 捨てきれぬ 真心 醒めた蒼い月も直ぐに 後ろに在る故 抱き締めた儘 銀に染めて 霽れた貌 斎槻の直路 一路に歩かば 唯 此の瞳に映る 風に踊る田菜 左様 己と向き合うことを 恐れ謀る 何かを求むなら 瞳を見開いて 胸の臆で 睡る光 誰でもなく我を羽包んで 醒めた蒼い月も直ぐに 後ろに在る故 抱き締めた儘 銀に染めて 霽れた貌で槻を潜り 一路に歩かば 未だ 此の瞳に宿る 醒め創めた光を 止められない故 |
眩暈坂(この世に不思議なことなど 何もない) 鬱瀬身に光は照りつけ 懊悩の果ての業曝し 廻りだした意識の聲は 遠く冥い澱の底から (残念、観念の幻想) 射干玉の夜の乱れ髪 眦の奥の惑わかし 廻りだした意識の聲は 遠く冥い澱の底から (残念、観念の幻想) (「産の上にて 身まかりたりし女、) (其の執心、 此のものとなれり) (其のかたち、 腰より下は血にそみて、) (其の声、をばれう、 をばれうと 鳴くと申しならはせり」) 駄螺だらだら だらだらと 駄螺だらだら だらだらと 駄螺だらだら だらだらと 駄螺だらだら だらだらと 駄螺だらだら だらだらと 駄螺だらだら だらだらと 駄螺だらだら だらだらと 眩暈坂は続いてゆく 「うふふ。あそびましょう」 (「朦朧と煙る視界の中で 少女の白い脛は朱に染まり) (私の耳元で、淫らに… 私は畏れた。私は走った。) (ざわざわと鳴る 漆黒の闇を…) (狂っているのは 少女なのか 或いは この私であるのか」) 廻りだした意識の聲は 遠く冥い澱の底から (残念、観念の幻想) | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | (この世に不思議なことなど 何もない) 鬱瀬身に光は照りつけ 懊悩の果ての業曝し 廻りだした意識の聲は 遠く冥い澱の底から (残念、観念の幻想) 射干玉の夜の乱れ髪 眦の奥の惑わかし 廻りだした意識の聲は 遠く冥い澱の底から (残念、観念の幻想) (「産の上にて 身まかりたりし女、) (其の執心、 此のものとなれり) (其のかたち、 腰より下は血にそみて、) (其の声、をばれう、 をばれうと 鳴くと申しならはせり」) 駄螺だらだら だらだらと 駄螺だらだら だらだらと 駄螺だらだら だらだらと 駄螺だらだら だらだらと 駄螺だらだら だらだらと 駄螺だらだら だらだらと 駄螺だらだら だらだらと 眩暈坂は続いてゆく 「うふふ。あそびましょう」 (「朦朧と煙る視界の中で 少女の白い脛は朱に染まり) (私の耳元で、淫らに… 私は畏れた。私は走った。) (ざわざわと鳴る 漆黒の闇を…) (狂っているのは 少女なのか 或いは この私であるのか」) 廻りだした意識の聲は 遠く冥い澱の底から (残念、観念の幻想) |
目々連深い深い紫黒の淵の底 迷い紕う無限の十九路 未だ叶わぬ 威霊の一手 立ち竦む我を射る 無数の目 冥い冥い意識の掃溜めに 藻掻き足掻く 己の生骸 未だ見果てぬ 神への路 鈍色の絶望に嚥下さる 白と黒の魔宮 是と非に無い真理 昼と夜を反し 罪も功へと 遠い遠い錦の小宇宙 墜ちて堕ちる戯言に続く洞 未だ弊えぬ 深奥幽玄への憧憬 天元に佇む 我を視る居る 診る射る看る 無数の目 | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 深い深い紫黒の淵の底 迷い紕う無限の十九路 未だ叶わぬ 威霊の一手 立ち竦む我を射る 無数の目 冥い冥い意識の掃溜めに 藻掻き足掻く 己の生骸 未だ見果てぬ 神への路 鈍色の絶望に嚥下さる 白と黒の魔宮 是と非に無い真理 昼と夜を反し 罪も功へと 遠い遠い錦の小宇宙 墜ちて堕ちる戯言に続く洞 未だ弊えぬ 深奥幽玄への憧憬 天元に佇む 我を視る居る 診る射る看る 無数の目 |
刃上身の煌めきよ 鞘なる心よ 佐爾波の 付喪に 宿れ 振り切れ難き 主君への 想い 掻き乱れて 運命の 侭に 別離を 容れる 切なさよ 然う迄も 只 誓う程 欺瞞の徒等を 抛りて置けぬ 上身の煌めきよ 鞘なる心よ 佐爾波の 付喪に 宿れ 重なる 刃金の 凭りて継がう 白い刃音よ 舞いて 歴史を生らせ 虚ろに響く 良しなの 祷り 打ち拉げて 刻の 貌が 醜く 歪む 悔しさよ 鋒で 質し合うとも 次元の違え 凝りて 固み往く 靂よ はばきの辭よ 無常の 滾りに 報え 掠める 族の 穢で染まる 禍根の雲 裂いて 天を霽らせ 終を 告げる 月の光が 毀れた 総身に 散れど 忌まわしき 穢れを纏う 彼の 手を 払いて 上身の煌めきよ 鞘なる心よ 佐爾波の 付喪に 宿れ 重なる 刃金の 凭りて継がう 白い刃音よ 舞いて 飛べるならば 決して 絶えないで 契りの 勇士よ 無道の 追儺を 遂げて 永久に存えぬ 命をこそ 刻になぞり 鳴らせ 白刃の聲は 爪音 | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | 陰陽座・瞬火 | 上身の煌めきよ 鞘なる心よ 佐爾波の 付喪に 宿れ 振り切れ難き 主君への 想い 掻き乱れて 運命の 侭に 別離を 容れる 切なさよ 然う迄も 只 誓う程 欺瞞の徒等を 抛りて置けぬ 上身の煌めきよ 鞘なる心よ 佐爾波の 付喪に 宿れ 重なる 刃金の 凭りて継がう 白い刃音よ 舞いて 歴史を生らせ 虚ろに響く 良しなの 祷り 打ち拉げて 刻の 貌が 醜く 歪む 悔しさよ 鋒で 質し合うとも 次元の違え 凝りて 固み往く 靂よ はばきの辭よ 無常の 滾りに 報え 掠める 族の 穢で染まる 禍根の雲 裂いて 天を霽らせ 終を 告げる 月の光が 毀れた 総身に 散れど 忌まわしき 穢れを纏う 彼の 手を 払いて 上身の煌めきよ 鞘なる心よ 佐爾波の 付喪に 宿れ 重なる 刃金の 凭りて継がう 白い刃音よ 舞いて 飛べるならば 決して 絶えないで 契りの 勇士よ 無道の 追儺を 遂げて 永久に存えぬ 命をこそ 刻になぞり 鳴らせ 白刃の聲は 爪音 |
八百比丘尼時間は 穏やかに 留み 揺らめく 何処かで 鵺が 鳴く 罪の 贖いか 己が 宿世か 限 無き 依稀の 化生 流れる 血を 眺めて 只 立ち尽くした 彼の日の 昨日は 明日へと 逆立つ 時間の中で 夢を見て 夢幻の中で 舞い落ちる 貴女が 私に 変わって行くの 時間に 囚われた 此の身 枯らめく 誰かが 説き起す 日々の 糾いか 厭ける 虚か 敢え 無き 仮の 奇蹟 殺めた 其の 過ち 只 春を 祈り 此の儘 久しく 悔悟に 暮れても 時間の中で 夢を見て 夢幻の中で 舞い落ちる 私が 貴女に 代わって 逝くの 時代は 廻る 人は 惑う 折折に 色を変え 忘れ 難き 父の 魔道 母も 害ねた 妖 非道の 謀に 愛し 男も 失せて 呪言の 淵に 浸りて 痛める 愚かな 私を 諭す者 無限の 中に 贖るを 積みて 赦しの 暇日が 累なりて 往く 独り 長夜の 空 同じ 時間を 越えて 逝く故 閉じて 時空の 獄 変若に 生えた 前世の 私が 私を 殺しに 帰って来るの 記憶の 儘に 歪みて 廻る 遡行の 羂に 捕られて 堕ちる 閑かに 葬らる 鎖の 静寂に あなたが 私に 変わって行くの | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | 陰陽座・瞬火 | 時間は 穏やかに 留み 揺らめく 何処かで 鵺が 鳴く 罪の 贖いか 己が 宿世か 限 無き 依稀の 化生 流れる 血を 眺めて 只 立ち尽くした 彼の日の 昨日は 明日へと 逆立つ 時間の中で 夢を見て 夢幻の中で 舞い落ちる 貴女が 私に 変わって行くの 時間に 囚われた 此の身 枯らめく 誰かが 説き起す 日々の 糾いか 厭ける 虚か 敢え 無き 仮の 奇蹟 殺めた 其の 過ち 只 春を 祈り 此の儘 久しく 悔悟に 暮れても 時間の中で 夢を見て 夢幻の中で 舞い落ちる 私が 貴女に 代わって 逝くの 時代は 廻る 人は 惑う 折折に 色を変え 忘れ 難き 父の 魔道 母も 害ねた 妖 非道の 謀に 愛し 男も 失せて 呪言の 淵に 浸りて 痛める 愚かな 私を 諭す者 無限の 中に 贖るを 積みて 赦しの 暇日が 累なりて 往く 独り 長夜の 空 同じ 時間を 越えて 逝く故 閉じて 時空の 獄 変若に 生えた 前世の 私が 私を 殺しに 帰って来るの 記憶の 儘に 歪みて 廻る 遡行の 羂に 捕られて 堕ちる 閑かに 葬らる 鎖の 静寂に あなたが 私に 変わって行くの |
八咫烏裏の山で啼く烏が ふらり飛んでくる 屋根の上につと群がり 誰の死を告げる 黒い濡羽を振り乱し 骸をはむ奴等の影法師 伍人死んだら またおいで 羽音が呼ぶ涅槃の凪風よ 屋根の上で啼く烏の いと醜き声 旋回する あの参羽が 次の家を探す 黒い濡羽を振り乱し 骸をはむ奴等の影法師 伍人死んだら またおいで 羽音が呼ぶ涅槃の凪風よ 口の煩い 物忘れする 意地の汚い 流浪の民よ 神の御先と 敬い崇め その啼き声を啓示と畏れる Uh... Uh... Ho... Oh... | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 裏の山で啼く烏が ふらり飛んでくる 屋根の上につと群がり 誰の死を告げる 黒い濡羽を振り乱し 骸をはむ奴等の影法師 伍人死んだら またおいで 羽音が呼ぶ涅槃の凪風よ 屋根の上で啼く烏の いと醜き声 旋回する あの参羽が 次の家を探す 黒い濡羽を振り乱し 骸をはむ奴等の影法師 伍人死んだら またおいで 羽音が呼ぶ涅槃の凪風よ 口の煩い 物忘れする 意地の汚い 流浪の民よ 神の御先と 敬い崇め その啼き声を啓示と畏れる Uh... Uh... Ho... Oh... |
故に其の疾きこと風の如く数えば 幾許も 無き 現人に 時の間の 天命 瞬く 暇に 罷る 陰縫いを 仕上ぐも 骨 余饒の 名残 仔虫が 老ゆる 追ひ次ふは 虚耗と 露命に 嘆かふ 諦む 恨みる なれど 際に 重ねし 跡形 誇りて 眠り 逝くを 支ふ 諭せば 解らぬを 知る 墜つ 蝉は 若為 生い 去り逝く 痴めく 如くに ゆかし 笹の葉の さやぎも 断つ 余饒の 名残 仔虫が 老ゆる 叶うならば 五情を 此の 風に 覓むる 嘆かふ 諦む 恨みる なれど 際に 重ねし 跡形 誇りて 眠り 逝くを 支ふ 広がる 死せる 風の 墓上 生命に 在るは 現在 嘆かふ 諦む 恨みる なれど 際に 早きを 愛しみて 謝す故 風の如く 疾かれ | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | 陰陽座・瞬火 | 数えば 幾許も 無き 現人に 時の間の 天命 瞬く 暇に 罷る 陰縫いを 仕上ぐも 骨 余饒の 名残 仔虫が 老ゆる 追ひ次ふは 虚耗と 露命に 嘆かふ 諦む 恨みる なれど 際に 重ねし 跡形 誇りて 眠り 逝くを 支ふ 諭せば 解らぬを 知る 墜つ 蝉は 若為 生い 去り逝く 痴めく 如くに ゆかし 笹の葉の さやぎも 断つ 余饒の 名残 仔虫が 老ゆる 叶うならば 五情を 此の 風に 覓むる 嘆かふ 諦む 恨みる なれど 際に 重ねし 跡形 誇りて 眠り 逝くを 支ふ 広がる 死せる 風の 墓上 生命に 在るは 現在 嘆かふ 諦む 恨みる なれど 際に 早きを 愛しみて 謝す故 風の如く 疾かれ |
歪む月冷たい水の底で 死を待つように横たわる 幾年数えたのか この身は朽ちてゆくばかり 見上げる水に揺れる白い月 貴方の骨のように 清い光で私を刺す 嗚呼 叫びは 泡と消えてゆく 嗚呼 貴方の流した血に濡れた 喉が今も紅い 貴方を殺めたのは 消し得ぬ鱗の欲望 嘲り嗤うように歪む月 愛した人を喰らう様を その身に映さないで 嗚呼 終わらぬ 水の地獄なら 嗚呼 血濡れた鱗の罪に泣く この息の根を止めて 月は総てを射抜く光で 私の骸を晒すのでしょう 嗚呼 終わらぬ 水の地獄なら 嗚呼 血濡れた鱗の罪に泣く この息の根を止めて | 陰陽座 | 黒猫 | 黒猫 | | 冷たい水の底で 死を待つように横たわる 幾年数えたのか この身は朽ちてゆくばかり 見上げる水に揺れる白い月 貴方の骨のように 清い光で私を刺す 嗚呼 叫びは 泡と消えてゆく 嗚呼 貴方の流した血に濡れた 喉が今も紅い 貴方を殺めたのは 消し得ぬ鱗の欲望 嘲り嗤うように歪む月 愛した人を喰らう様を その身に映さないで 嗚呼 終わらぬ 水の地獄なら 嗚呼 血濡れた鱗の罪に泣く この息の根を止めて 月は総てを射抜く光で 私の骸を晒すのでしょう 嗚呼 終わらぬ 水の地獄なら 嗚呼 血濡れた鱗の罪に泣く この息の根を止めて |
ゆきゆきて青し然う 望みは 共に 泰平の 成就と 覚ゆ もう 草臥る 腕に 槍下を 求めぬ 平時の 為に 争いの 幕に 仰ぐ 空の色 嗚呼 蒼よりも 青い 信じることよりも 只 成した 丈 嗚呼 空よりも 青い 此の今は 悠く 棚引いて 相継がれゆく 然う 了うは つとに 儕の 勲と 謝する 念う 照らしても 未だ 計り得ぬ 大器に 時世を 預く 抗いの 果てに 移る 色は今 嗚呼 蒼よりも 青い 夢見てなどいない 只 成した 丈 嗚呼 空よりも 青い 此の今は 悠く 棚引いて 相継がれゆく 聢と見ゆ 蒼よりも 青い 未来は其処にない 只 明日 丈 馳せるも 行き行きて 遠い 彼の空は 青く 冴え渡り 時代を告げる | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 然う 望みは 共に 泰平の 成就と 覚ゆ もう 草臥る 腕に 槍下を 求めぬ 平時の 為に 争いの 幕に 仰ぐ 空の色 嗚呼 蒼よりも 青い 信じることよりも 只 成した 丈 嗚呼 空よりも 青い 此の今は 悠く 棚引いて 相継がれゆく 然う 了うは つとに 儕の 勲と 謝する 念う 照らしても 未だ 計り得ぬ 大器に 時世を 預く 抗いの 果てに 移る 色は今 嗚呼 蒼よりも 青い 夢見てなどいない 只 成した 丈 嗚呼 空よりも 青い 此の今は 悠く 棚引いて 相継がれゆく 聢と見ゆ 蒼よりも 青い 未来は其処にない 只 明日 丈 馳せるも 行き行きて 遠い 彼の空は 青く 冴え渡り 時代を告げる |
夢虫かげろふ 野辺に揺蕩えど 瞬く刹那の恋を手繰り 後世に渡す白糸は 宿世を希みて翅に纏る 祷りは 夜を籠めて 月を染むる 樹々に花に水に 青は満ちる 生まれ落つ命と 果てる命は 同じ雨に濡つ 運命と知り乍ら 靄に霞む 玻璃の眸は 遠き空を 見放きて 堕つる 水に散りそむ花の様に その身は解けて 流る 嗚呼 夜は更け往く 夢路に独り 翅を閉じて 愛しむ歌さえ 歌えぬ時の果無さ 嗚呼 夜は明けぬる 夢路に火取り 翅は朽ちて 愛しむ歌さえ 遺せぬ時の果無さ かげろふ 野辺に揺蕩えど 瞬く刹那の恋を手繰り 後世に渡る翅の音… | 陰陽座 | 黒猫 | 黒猫 | | かげろふ 野辺に揺蕩えど 瞬く刹那の恋を手繰り 後世に渡す白糸は 宿世を希みて翅に纏る 祷りは 夜を籠めて 月を染むる 樹々に花に水に 青は満ちる 生まれ落つ命と 果てる命は 同じ雨に濡つ 運命と知り乍ら 靄に霞む 玻璃の眸は 遠き空を 見放きて 堕つる 水に散りそむ花の様に その身は解けて 流る 嗚呼 夜は更け往く 夢路に独り 翅を閉じて 愛しむ歌さえ 歌えぬ時の果無さ 嗚呼 夜は明けぬる 夢路に火取り 翅は朽ちて 愛しむ歌さえ 遺せぬ時の果無さ かげろふ 野辺に揺蕩えど 瞬く刹那の恋を手繰り 後世に渡る翅の音… |
揺籠の木紅ひとひら 風に揺られて落ちた 祝いの花か 死花花か 産着は帷子 とうに野火手は落ちて 常世に生まれて 寂しかろ 梢に枝に 稚児は実る 渡る夜風に 揺られて睡る 母喰鳥が ひとつ唱えば夜更け 朝風吹くまで ねんねしな 此の枝を閨に 青葉を包みに 母の腕を 知らぬ儘 薄紅色の 頬に一滴 夜露は 魄を悼む涙 時告鳥が ひとつ唱えば夜明け 朝影射すまで ねんねしな まだ戸は開かぬ | 陰陽座 | 黒猫 | 黒猫 | | 紅ひとひら 風に揺られて落ちた 祝いの花か 死花花か 産着は帷子 とうに野火手は落ちて 常世に生まれて 寂しかろ 梢に枝に 稚児は実る 渡る夜風に 揺られて睡る 母喰鳥が ひとつ唱えば夜更け 朝風吹くまで ねんねしな 此の枝を閨に 青葉を包みに 母の腕を 知らぬ儘 薄紅色の 頬に一滴 夜露は 魄を悼む涙 時告鳥が ひとつ唱えば夜明け 朝影射すまで ねんねしな まだ戸は開かぬ |
夜歩き骨牡丹蝶と生まれど 蛾よと 囃す調子の 悔しさよ 肉叢という名の 容れ物の 良しや悪しを 誰が定む 急いて逝き 骨となり 其の貌 見違える 盂蘭盆の 花は 夜に舞う 月に 相照らす 骨の 白さに 溺れて 辻を 徘徊る 艶の 空売りは せざる 花と生まれど 徒花と 独り言ちすら 懐かしび 皮という名の 裹み紙 剥いで 千切って じっくり 鞣せば 他人と混じって 見分けも付かぬ 芍薬は すっと立ち 黒牡丹 馨しく 百合に似た 花は 夜ぞ召す 月に 相照らす 骨の 白さに 溺れて 辻を 徘徊る 艶な 押し売りは 如何に 急いて逝き 骨となり 其の貌 見違える 盂蘭盆の 花は 夜に舞う 月に 相照らす 骨の 白さに 溺れて 辻を 徘徊る 艶の 空売りは せざる 見惚れて 骨に | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | 陰陽座・瞬火 | 蝶と生まれど 蛾よと 囃す調子の 悔しさよ 肉叢という名の 容れ物の 良しや悪しを 誰が定む 急いて逝き 骨となり 其の貌 見違える 盂蘭盆の 花は 夜に舞う 月に 相照らす 骨の 白さに 溺れて 辻を 徘徊る 艶の 空売りは せざる 花と生まれど 徒花と 独り言ちすら 懐かしび 皮という名の 裹み紙 剥いで 千切って じっくり 鞣せば 他人と混じって 見分けも付かぬ 芍薬は すっと立ち 黒牡丹 馨しく 百合に似た 花は 夜ぞ召す 月に 相照らす 骨の 白さに 溺れて 辻を 徘徊る 艶な 押し売りは 如何に 急いて逝き 骨となり 其の貌 見違える 盂蘭盆の 花は 夜に舞う 月に 相照らす 骨の 白さに 溺れて 辻を 徘徊る 艶の 空売りは せざる 見惚れて 骨に |
妖花忍法帖咲き乱れる爛漫の 沁み返る香は 罌粟の花 密園に蠢く眩暈誘う四肢は 熟れ切らない 仄かなる魔性 褥に落つる影絵は 振り返る肌 妬け野原 讌にさざめく愚妹な欲望を 止められない 高鳴る魔鐘 妖かしの花 乱れ咲く宵は 魔的で虚ろな悦楽さえ 嗚呼 私の羽に垂れた腐れと 然して淫らな拝謁に 飲み干されそう花 散り行く運命に 乱れ舞いて 抗えど 烈しく咲く程 虚しく散り行く 憐れぶ声も無く 妖かしの花 乱れ咲く宵は 魔的で虚ろな悦楽さえ 嗚呼 私の羽に垂れた腐れと 然して淫らで嫋やかな 排泄に押し流される 今も | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 咲き乱れる爛漫の 沁み返る香は 罌粟の花 密園に蠢く眩暈誘う四肢は 熟れ切らない 仄かなる魔性 褥に落つる影絵は 振り返る肌 妬け野原 讌にさざめく愚妹な欲望を 止められない 高鳴る魔鐘 妖かしの花 乱れ咲く宵は 魔的で虚ろな悦楽さえ 嗚呼 私の羽に垂れた腐れと 然して淫らな拝謁に 飲み干されそう花 散り行く運命に 乱れ舞いて 抗えど 烈しく咲く程 虚しく散り行く 憐れぶ声も無く 妖かしの花 乱れ咲く宵は 魔的で虚ろな悦楽さえ 嗚呼 私の羽に垂れた腐れと 然して淫らで嫋やかな 排泄に押し流される 今も |
雷神天空が 暗み 沈む 帳に 雲 深く 大気の 鼓動を 木々が 奏で 始めの 荒野は 雨に 打たれ 生える 軈て 天空が 崩れ落ちる 脆き 褥も 削る 滅びの 事由を 花が 歌い 最後の 征野は 新に 復りゆく 遥かな 古に似た 未だ見ぬ 地平の 先に 在ると謂う でも 愚かな 地上の 主は 神鳴る事も 畏れず すわ 畢 放て 劫火 | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | 陰陽座・瞬火 | 天空が 暗み 沈む 帳に 雲 深く 大気の 鼓動を 木々が 奏で 始めの 荒野は 雨に 打たれ 生える 軈て 天空が 崩れ落ちる 脆き 褥も 削る 滅びの 事由を 花が 歌い 最後の 征野は 新に 復りゆく 遥かな 古に似た 未だ見ぬ 地平の 先に 在ると謂う でも 愚かな 地上の 主は 神鳴る事も 畏れず すわ 畢 放て 劫火 |
雷舞一斉に 束んなった 一寸見ぬ 無量の 魂が 全開で舞いよらい 此方迄 迫って みなはいや(雷) いんだっち かんまない しゃって 観な いけんち 言いよらんぜ もうちいと ええかへん 分かった ほしたら もう言わんけん 雷のように 舞え (雷 轟 電 転) 悩んだち しょんないわい (雷 霆 万 鈞) 厳つ霊の世に 前へ (雷 轟 電 転) がいに 飛ばしよらい (雷 霆 万 鈞) あろわ たりない もっと ようけ ばかんなって 合体 しょうや 一 二 一 二 三 四 (五) ぼれたっち かんまない だって みな びっしょよ 分からせない しょんないわい 加減せぇ 言うたち そがあな 智恵ないけん 雷のように 舞え (雷 轟 電 転) 悩んだち しょんないわい (雷 霆 万 鈞) 厳つ霊の世に 前へ (雷 轟 電 転) がいに 飛ばしよらい (雷 霆 万 鈞) このまま 寝てしもうちゃ いけんろか どがいしても 瞼が 下りる いけんぜ 起きなはい だって まだ 歌 終わってないけん 雷のように 舞え (雷 轟 電 転) 悩んだち しょんないわい (雷 霆 万 鈞) 厳つ霊の世に 前へ (雷 轟 電 転) がいに 飛ばしよらい (雷 霆 万 鈞) 雷のように 舞え (雷 轟 電 転) 時間だけ 勿体ないわい 雷 霆 万 鈞) 厳つ霊の世に 前へ (雷 轟 電 転) 風になって 雲に乗って 雷のように舞う (雷 霆 万 鈞) | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | 陰陽座・瞬火 | 一斉に 束んなった 一寸見ぬ 無量の 魂が 全開で舞いよらい 此方迄 迫って みなはいや(雷) いんだっち かんまない しゃって 観な いけんち 言いよらんぜ もうちいと ええかへん 分かった ほしたら もう言わんけん 雷のように 舞え (雷 轟 電 転) 悩んだち しょんないわい (雷 霆 万 鈞) 厳つ霊の世に 前へ (雷 轟 電 転) がいに 飛ばしよらい (雷 霆 万 鈞) あろわ たりない もっと ようけ ばかんなって 合体 しょうや 一 二 一 二 三 四 (五) ぼれたっち かんまない だって みな びっしょよ 分からせない しょんないわい 加減せぇ 言うたち そがあな 智恵ないけん 雷のように 舞え (雷 轟 電 転) 悩んだち しょんないわい (雷 霆 万 鈞) 厳つ霊の世に 前へ (雷 轟 電 転) がいに 飛ばしよらい (雷 霆 万 鈞) このまま 寝てしもうちゃ いけんろか どがいしても 瞼が 下りる いけんぜ 起きなはい だって まだ 歌 終わってないけん 雷のように 舞え (雷 轟 電 転) 悩んだち しょんないわい (雷 霆 万 鈞) 厳つ霊の世に 前へ (雷 轟 電 転) がいに 飛ばしよらい (雷 霆 万 鈞) 雷のように 舞え (雷 轟 電 転) 時間だけ 勿体ないわい 雷 霆 万 鈞) 厳つ霊の世に 前へ (雷 轟 電 転) 風になって 雲に乗って 雷のように舞う (雷 霆 万 鈞) |
羅刹寧悪なる貌形 闇に紛れて 怨み辛み纏いて立つ 静寂なる真秀ら場 酸鼻を極め 月の貌も朱に染まる 暴 憎 念 血達磨の族 呪いを込めて 烙印 押さるる鬼は 忘れじの追儺と紊る汚吏の流れ 聯亘の罪 連れを枕かれ 手くろもの相応の拷を以ち贖え 淵謀の荼毘 怨は絶えぬと 啓白する内憤 神に疎まれ 継ぎの吾子も呆気に縊れる暴 憎 念 火達磨の族 救い求めて 経絡 突かるる餓鬼は 忘れじの追儺と紊る汚吏の流れ 聯亘の罪 連れを枕かれ 手くろもの相応の拷を以ち贖え 淵謀の荼毘 怨は絶えぬと 暴 憎 念 茹だる魔の嬰児 挿げる鬼殿 脈々 続く蛇道は 忘れじの追儺と紊る汚吏の流れ 聯亘の罪 連れを枕かれ 手くろもの相応の拷を以ち贖え 淵謀の荼毘 怨は絶えぬと | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 寧悪なる貌形 闇に紛れて 怨み辛み纏いて立つ 静寂なる真秀ら場 酸鼻を極め 月の貌も朱に染まる 暴 憎 念 血達磨の族 呪いを込めて 烙印 押さるる鬼は 忘れじの追儺と紊る汚吏の流れ 聯亘の罪 連れを枕かれ 手くろもの相応の拷を以ち贖え 淵謀の荼毘 怨は絶えぬと 啓白する内憤 神に疎まれ 継ぎの吾子も呆気に縊れる暴 憎 念 火達磨の族 救い求めて 経絡 突かるる餓鬼は 忘れじの追儺と紊る汚吏の流れ 聯亘の罪 連れを枕かれ 手くろもの相応の拷を以ち贖え 淵謀の荼毘 怨は絶えぬと 暴 憎 念 茹だる魔の嬰児 挿げる鬼殿 脈々 続く蛇道は 忘れじの追儺と紊る汚吏の流れ 聯亘の罪 連れを枕かれ 手くろもの相応の拷を以ち贖え 淵謀の荼毘 怨は絶えぬと |
鸞あだなき 鳳が 真逆に 落ちる 矢疵も 病も 無かれど 灯したことも 気付かぬ 内に 亡くした 火の名を 胸に 独り 散る様を 飾るは 此の 羽盛 最後の天に 泛ぶ 沙羅の 華 葬らる 此の 鸞を 忘れる頃に 覚れ 音が 絶えると 鼓翼を 気取り 火燼が 跳る 然したる 寂など 有らねど 手繰るも 毟るも 羽根は 盗れぬ せめて 嘯むけ 飛ばぬ 鳳は 有り得ぬと 誑すは 其の 羽振り 無数の虚に 泛ぶ 邪侈の 腹 嬲らる 此の 廉を 嘲るものに 定む 聲は 聴かぬと あれなる 天が 官製ならば 賊土こそ 我が意 天を 蹴りて 地へと 昇れ 其れこそ 只 前に 歩むこと 飾るは 此の 羽盛 最後の天に 泛ぶ 沙羅の 華 葬らるとも 穢されぬ あぐねる内に 無価の 命が 限りを 知り 自ずから 散ると 然れば 歌えよ | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | 陰陽座・瞬火 | あだなき 鳳が 真逆に 落ちる 矢疵も 病も 無かれど 灯したことも 気付かぬ 内に 亡くした 火の名を 胸に 独り 散る様を 飾るは 此の 羽盛 最後の天に 泛ぶ 沙羅の 華 葬らる 此の 鸞を 忘れる頃に 覚れ 音が 絶えると 鼓翼を 気取り 火燼が 跳る 然したる 寂など 有らねど 手繰るも 毟るも 羽根は 盗れぬ せめて 嘯むけ 飛ばぬ 鳳は 有り得ぬと 誑すは 其の 羽振り 無数の虚に 泛ぶ 邪侈の 腹 嬲らる 此の 廉を 嘲るものに 定む 聲は 聴かぬと あれなる 天が 官製ならば 賊土こそ 我が意 天を 蹴りて 地へと 昇れ 其れこそ 只 前に 歩むこと 飾るは 此の 羽盛 最後の天に 泛ぶ 沙羅の 華 葬らるとも 穢されぬ あぐねる内に 無価の 命が 限りを 知り 自ずから 散ると 然れば 歌えよ |
龍葬裂ける 竜鱗は 此の 甚い 風に 舞う 糜爛なりし 膚を 是連れに 隠して 色を 作す 鬣 湿らせる 雲の 澪 密かなる 雨風は 絶望を 穿く 魂聲よ 劈ける 甍は 眥の 端に 消ゆ 睡り 飽いた 洞を 遺さぬが 贐 身に 過ぎる 寛恕に 酬いるは 是が 非でも 冥雲を 今 破る 有る 丈の 聲で 俄然と 参に 斉う 煇る 佳味の 渦 思い 遣るな 真直に 見遣れよ 此の 一道 放てよ 我を 熾す 炎 かなえ 哮る 貴方は 白き 開士に 見ゆ 今日を 生きる 空を 惜しみなく 与えて 在り渡る 矜恃は 咲き 継がう 歌に 成り 愛しさの 霓を 呼び 雲を 得る 如し 情けばむな 我が身の 渾てを 撃ち 焦がせと 葬れよ 龍を 塞ぐ 邪気を 境え 魂で 俄然と 参に 斉う 煇る 佳味の 渦 思い 遣るな 聲の 限りに 直 歌おう 放てよ 我を 熾す 炎 かなえ 響き合え 龍の 棲まう 肚裡よ 紛え 葬らる (龍よ) 身空を (駆けよ) | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 裂ける 竜鱗は 此の 甚い 風に 舞う 糜爛なりし 膚を 是連れに 隠して 色を 作す 鬣 湿らせる 雲の 澪 密かなる 雨風は 絶望を 穿く 魂聲よ 劈ける 甍は 眥の 端に 消ゆ 睡り 飽いた 洞を 遺さぬが 贐 身に 過ぎる 寛恕に 酬いるは 是が 非でも 冥雲を 今 破る 有る 丈の 聲で 俄然と 参に 斉う 煇る 佳味の 渦 思い 遣るな 真直に 見遣れよ 此の 一道 放てよ 我を 熾す 炎 かなえ 哮る 貴方は 白き 開士に 見ゆ 今日を 生きる 空を 惜しみなく 与えて 在り渡る 矜恃は 咲き 継がう 歌に 成り 愛しさの 霓を 呼び 雲を 得る 如し 情けばむな 我が身の 渾てを 撃ち 焦がせと 葬れよ 龍を 塞ぐ 邪気を 境え 魂で 俄然と 参に 斉う 煇る 佳味の 渦 思い 遣るな 聲の 限りに 直 歌おう 放てよ 我を 熾す 炎 かなえ 響き合え 龍の 棲まう 肚裡よ 紛え 葬らる (龍よ) 身空を (駆けよ) |
龍の雲を得る如し冥雲を 切り裂いて 霹靂が 山池を撃ち抜く 穿たれた 其の廬 軈て来る 上天の刻が 冴え渡る心に 生命よりも 確かな響き 此の手にそっと 握り締めて放つ 蒼き瞬き 叢雨が 闇を剥く 濡らすのは 熟れし 万骨 點された 其の睛 時は満つ いざ駆けよ大駕 澄み渡る天に 維の血よりも 遥かな兆し 此の手でぐっと 手繰り寄せて放つ 蒼き赫き 刹那に昇る 皇の魂を 今渾ての 輩に分かて 幾度 倒れても 甦る為に 澄み渡る天に 生命よりも 幽かな願い 此の手にずっと 繋ぎ止めて離す あまき羽撃き 刹那に昇る 皇の魂を 今渾ての 輩に分かて 幾度 倒れても 甦る為に 刹那に染める 神鳴る光よ 今渾てを 包み籠んで 折しも雨が 其の泪と成り 渾てを 愁いて 天へ | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 冥雲を 切り裂いて 霹靂が 山池を撃ち抜く 穿たれた 其の廬 軈て来る 上天の刻が 冴え渡る心に 生命よりも 確かな響き 此の手にそっと 握り締めて放つ 蒼き瞬き 叢雨が 闇を剥く 濡らすのは 熟れし 万骨 點された 其の睛 時は満つ いざ駆けよ大駕 澄み渡る天に 維の血よりも 遥かな兆し 此の手でぐっと 手繰り寄せて放つ 蒼き赫き 刹那に昇る 皇の魂を 今渾ての 輩に分かて 幾度 倒れても 甦る為に 澄み渡る天に 生命よりも 幽かな願い 此の手にずっと 繋ぎ止めて離す あまき羽撃き 刹那に昇る 皇の魂を 今渾ての 輩に分かて 幾度 倒れても 甦る為に 刹那に染める 神鳴る光よ 今渾てを 包み籠んで 折しも雨が 其の泪と成り 渾てを 愁いて 天へ |
両面宿儺粉骨を 尽くしても 過ぎたる 徳は 存外 身命を 賭するは 却りて 乱逆の 脅威 限外 左手に 見ゆ 鉾先は 難儀の 方 示し 右手に 在る 錫杖で 障りを 祓う 猗 勲は 穢し 雨に 打たれて 頓ては 根組の 倦ずに 巻かれ 哀傷は 次う 影に 紛れて 冤鬼の 嘆きを 掻き 消す 砕身を 奉れども 下卑たる 目には 有罪 敵愾に 醜名は 歪む 大犯たる 行為 堕罪 左手 握る 彼の 斧は 毒牙の 禍 割りて 右手の 杖 支うのは 歩み 往く 為 猗 勲は 穢し 雨に 打たれて 頓ては 根組の 倦ずに 巻かれ 哀傷は 次う 影に 紛れて 冤鬼の 嘆きを 掻き 消す 存念は 残念と 爛爛で 罕漫の 相 常に 下問に 照りはなし 敢然と 渾然で 闌干と 寒酸の 冗 斯かる 屋後に 立ち 念う 雨が 穿つ 石の 惹かる 貌 徒然の 御業 故に 研ぎの 果ては 倩倩と 狂りて 己を 謡う 姿 鞘なる 祠堂は 忌まう 風に 吹かれて 生りては ならぬを 暗に 告げる 法る 気概の 廉に 討たるなら 零落ちるを 呼ばうは 妖怪 豪し 誉れ | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 粉骨を 尽くしても 過ぎたる 徳は 存外 身命を 賭するは 却りて 乱逆の 脅威 限外 左手に 見ゆ 鉾先は 難儀の 方 示し 右手に 在る 錫杖で 障りを 祓う 猗 勲は 穢し 雨に 打たれて 頓ては 根組の 倦ずに 巻かれ 哀傷は 次う 影に 紛れて 冤鬼の 嘆きを 掻き 消す 砕身を 奉れども 下卑たる 目には 有罪 敵愾に 醜名は 歪む 大犯たる 行為 堕罪 左手 握る 彼の 斧は 毒牙の 禍 割りて 右手の 杖 支うのは 歩み 往く 為 猗 勲は 穢し 雨に 打たれて 頓ては 根組の 倦ずに 巻かれ 哀傷は 次う 影に 紛れて 冤鬼の 嘆きを 掻き 消す 存念は 残念と 爛爛で 罕漫の 相 常に 下問に 照りはなし 敢然と 渾然で 闌干と 寒酸の 冗 斯かる 屋後に 立ち 念う 雨が 穿つ 石の 惹かる 貌 徒然の 御業 故に 研ぎの 果ては 倩倩と 狂りて 己を 謡う 姿 鞘なる 祠堂は 忌まう 風に 吹かれて 生りては ならぬを 暗に 告げる 法る 気概の 廉に 討たるなら 零落ちるを 呼ばうは 妖怪 豪し 誉れ |
飛頭蛮涸れた心に宵闇 様になるのは恋時雨 嗚呼 今宵は ぢっと待ってみょうわや 呉れた假文の行方は 哀れ厠の涅の中 嗚呼 未練の汚物塗れ 間抜け面した出涸らし男 昨夜限りで袂を分ち 蒸れた番の芋虫 邪魔になるのは蝉時雨 嗚呼 此の儘 廓通いしょうかの そんな場合じゃ ありゃしねえ 儂のかかあは何処行った 嗚呼 散々泣き暮らす 甲斐性なしの兵六玉よ 疾うにあたしは他し男と 西へ 胴からもげた旦那の頸が 或る日ちょこなんと 垣根でにたり 挑みかかるや裾からもぐり 癪に障わって 直ぐ蹴り飛ばし | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 涸れた心に宵闇 様になるのは恋時雨 嗚呼 今宵は ぢっと待ってみょうわや 呉れた假文の行方は 哀れ厠の涅の中 嗚呼 未練の汚物塗れ 間抜け面した出涸らし男 昨夜限りで袂を分ち 蒸れた番の芋虫 邪魔になるのは蝉時雨 嗚呼 此の儘 廓通いしょうかの そんな場合じゃ ありゃしねえ 儂のかかあは何処行った 嗚呼 散々泣き暮らす 甲斐性なしの兵六玉よ 疾うにあたしは他し男と 西へ 胴からもげた旦那の頸が 或る日ちょこなんと 垣根でにたり 挑みかかるや裾からもぐり 癪に障わって 直ぐ蹴り飛ばし |
轆轤首辿り着いた 西海の 際に 泪の玉 きらきら 舞う 不埒の果て 契りたる 男は 諍う 間も無く 影も無し 見つめられたら 直ぐに 零れてしまう 移り気な 此の身 なればこそ 抱き寄せて 繋ぎ止めて 躍れ 先の旦 巡り廻りて 彼の 前夫の番 彼是 すべてを 水に 投いで 私を 肯え 千里眼 あらば 馳せて 私の許 夜な夜な 首伸ばし 迎えに来る 夢を見る 板に付いた 独り寝の 傍に 借り取りの 猫が 侍る 詮無きとて 選り屑と 縒りを 戻して 遣る 他 如くは無し 求められたら 直ぐに 蹌踉けてしまう 不身持ちの 女 だからこそ 盗らるるは 貴方の罪 躍れ 先の旦 巡り廻りて 彼の 前夫の番 彼是 すべてを 水に 投いで 私を 肯え 千里眼 あらば 馳せて 私の許 夜な夜な 首伸ばし 迎えに来る 夢を見る 間抜け面した 優しい前夫 未練のあらば 兎も角 御出で 躍れ 先の旦 今や 懐かし 彼の 飛頭蛮 彼此 すべてを 蜜に 化して 解ったら 疾く 審美眼 あらば 染めて 私の事 又候 過てど 奪って逃げる 男が好い 待ち草臥れて 伸びきる 首よ | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | 陰陽座・瞬火 | 辿り着いた 西海の 際に 泪の玉 きらきら 舞う 不埒の果て 契りたる 男は 諍う 間も無く 影も無し 見つめられたら 直ぐに 零れてしまう 移り気な 此の身 なればこそ 抱き寄せて 繋ぎ止めて 躍れ 先の旦 巡り廻りて 彼の 前夫の番 彼是 すべてを 水に 投いで 私を 肯え 千里眼 あらば 馳せて 私の許 夜な夜な 首伸ばし 迎えに来る 夢を見る 板に付いた 独り寝の 傍に 借り取りの 猫が 侍る 詮無きとて 選り屑と 縒りを 戻して 遣る 他 如くは無し 求められたら 直ぐに 蹌踉けてしまう 不身持ちの 女 だからこそ 盗らるるは 貴方の罪 躍れ 先の旦 巡り廻りて 彼の 前夫の番 彼是 すべてを 水に 投いで 私を 肯え 千里眼 あらば 馳せて 私の許 夜な夜な 首伸ばし 迎えに来る 夢を見る 間抜け面した 優しい前夫 未練のあらば 兎も角 御出で 躍れ 先の旦 今や 懐かし 彼の 飛頭蛮 彼此 すべてを 蜜に 化して 解ったら 疾く 審美眼 あらば 染めて 私の事 又候 過てど 奪って逃げる 男が好い 待ち草臥れて 伸びきる 首よ |
わいら木葉鬼 裾廻に群れて 騒騒と嘲罵の礫 (泥) 外野の雑怨を 捻り潰す程の 熱い魂に気付かぬ 戯け者ども 此の羽織 汝が着せた 破落戸が知らずに 脱ぎて落ちた (泥) 外野の雑怨を 捻り潰す程の 熱い魂に気付かぬ 戯け者ども (泥) 外野の雑怨を 捻り潰す程の 熱い魂に気付かぬ 戯け者ども 目には見えぬものを 信じられぬ程度の 欠痴な魂は 此処には無いのだ戯け | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 木葉鬼 裾廻に群れて 騒騒と嘲罵の礫 (泥) 外野の雑怨を 捻り潰す程の 熱い魂に気付かぬ 戯け者ども 此の羽織 汝が着せた 破落戸が知らずに 脱ぎて落ちた (泥) 外野の雑怨を 捻り潰す程の 熱い魂に気付かぬ 戯け者ども (泥) 外野の雑怨を 捻り潰す程の 熱い魂に気付かぬ 戯け者ども 目には見えぬものを 信じられぬ程度の 欠痴な魂は 此処には無いのだ戯け |
我が屍を越えてゆけ真っ白な光の飛礫 騒めきと響動めきの調べ 高らかに掲ぐ其の手に 掛け替えぬ喜びを 抱いて 未だ誰も知らない 無敵の歌を そう 転びながら 手負いながら 探している故 努 忘れないで 今の燃える火を また 廻る時も 熱い魂のまま だけど 僕らが若しも 倒れたら 屹度願う 迷わず 此の 屍を越えて 真っ直ぐな睛の礫 ときめきと煌めきの調べ 朗らかに舞う掌に 迸る魂を 掴め もう忘れられない 素敵な歌が そう 彼所じゃなく 其処でもなく 此処に存る故 努 忘れないで 今の燃える火を また 廻る時も 熱い魂のまま だけど 僕らが若しも 倒れたら 屹度願う 迷わず 此の 屍を越えて もう離れたくない 異郷の町で そう 詰られても 飽きられても 声の限り 歌いたい故 努 忘れないで 今の燃える火を また 廻る時も 熱い魂のまま だけど 僕らが若しも 倒れたら 屹度願う 必ず 我が屍を越え 明日へ | 陰陽座 | 瞬火 | 瞬火 | | 真っ白な光の飛礫 騒めきと響動めきの調べ 高らかに掲ぐ其の手に 掛け替えぬ喜びを 抱いて 未だ誰も知らない 無敵の歌を そう 転びながら 手負いながら 探している故 努 忘れないで 今の燃える火を また 廻る時も 熱い魂のまま だけど 僕らが若しも 倒れたら 屹度願う 迷わず 此の 屍を越えて 真っ直ぐな睛の礫 ときめきと煌めきの調べ 朗らかに舞う掌に 迸る魂を 掴め もう忘れられない 素敵な歌が そう 彼所じゃなく 其処でもなく 此処に存る故 努 忘れないで 今の燃える火を また 廻る時も 熱い魂のまま だけど 僕らが若しも 倒れたら 屹度願う 迷わず 此の 屍を越えて もう離れたくない 異郷の町で そう 詰られても 飽きられても 声の限り 歌いたい故 努 忘れないで 今の燃える火を また 廻る時も 熱い魂のまま だけど 僕らが若しも 倒れたら 屹度願う 必ず 我が屍を越え 明日へ |
輪入道(轟 動 動 轟) 視るも無慙な 地獄絵の (轟 動 動 轟) 左手の端は 末の愛子 (轟 動 動 轟) 此所は勝母の里に附き (轟 動 動 轟) 余所へどうぞと 拝み倒し 秋雨は 山車に 子良が 踏みしゃがれ 未だ 幽かに在る 息の根を止める 弐の矢 (轟 動 動 轟) 回るは車輪と 地獄への (轟 動 動 轟) 牛頭馬頭どもの 駈る荷車 (轟 動 動 轟) 何其れ彼其れ 叫くとて (轟 動 動 轟) 車は急いて 止まりゃしない 嗚呼 刻む轍に 空も知らぬ雨 唯 過ぎ行く影 ねまる 想いは 聳ち 嬲る霊の片 媒 嘖む 我が慕情に 幕下ろす さあ 廻り行け 脚を取られりゃ 韋駄天 立ち往生 腕をもがれりゃ 弁天 弾かれぬ琵琶 (下衆 駕す 貘) 廻まで (下衆 駕す 貘) 催し 危める 玉を取られりゃ 仰天 後の祭 尻を蹴られりゃ 月天 番の雛 (下衆 駕す 貘) 廻まで (下衆 駕す 貘) 催し (下衆 駕す 貘) 旧の島で (下衆 駕す 貘) 催し 殺める 嗚呼 刻む轍に 空も知らぬ雨 唯 過ぎ行く影 ねまる想いは 聳ち 嬲る豕の血が 媒 嘖む 輪が五条に 撒く俄羅斯 さあ 廻り行け 常に 刻む轍 | 陰陽座 | 瞬火 | 招鬼 | | (轟 動 動 轟) 視るも無慙な 地獄絵の (轟 動 動 轟) 左手の端は 末の愛子 (轟 動 動 轟) 此所は勝母の里に附き (轟 動 動 轟) 余所へどうぞと 拝み倒し 秋雨は 山車に 子良が 踏みしゃがれ 未だ 幽かに在る 息の根を止める 弐の矢 (轟 動 動 轟) 回るは車輪と 地獄への (轟 動 動 轟) 牛頭馬頭どもの 駈る荷車 (轟 動 動 轟) 何其れ彼其れ 叫くとて (轟 動 動 轟) 車は急いて 止まりゃしない 嗚呼 刻む轍に 空も知らぬ雨 唯 過ぎ行く影 ねまる 想いは 聳ち 嬲る霊の片 媒 嘖む 我が慕情に 幕下ろす さあ 廻り行け 脚を取られりゃ 韋駄天 立ち往生 腕をもがれりゃ 弁天 弾かれぬ琵琶 (下衆 駕す 貘) 廻まで (下衆 駕す 貘) 催し 危める 玉を取られりゃ 仰天 後の祭 尻を蹴られりゃ 月天 番の雛 (下衆 駕す 貘) 廻まで (下衆 駕す 貘) 催し (下衆 駕す 貘) 旧の島で (下衆 駕す 貘) 催し 殺める 嗚呼 刻む轍に 空も知らぬ雨 唯 過ぎ行く影 ねまる想いは 聳ち 嬲る豕の血が 媒 嘖む 輪が五条に 撒く俄羅斯 さあ 廻り行け 常に 刻む轍 |