あゝ金の世やあゝ金の世や金の世や 地獄の沙汰も金次第 笑うも金よ泣くも金 一も二も金三も金 親子の中を割くも金 夫婦の縁を切るも金 強欲非道とそしろうが 我利利亡者と罵ろうが 痛くも痒くもあるものか 金になりさえすればよい 人の難儀や迷惑に 遠慮していちゃ身がたたぬ あゝ金の世や金の世や 希望は聖き労働の 我に手足はありながら 見えぬくさりに繋がれて 朝から晩まで絶間なく こき使われて疲れはて 人の味よむ暇もない これが自由の動物か | 桜井敏雄 | 添田唖蝉坊 | 添田唖蝉坊 | | あゝ金の世や金の世や 地獄の沙汰も金次第 笑うも金よ泣くも金 一も二も金三も金 親子の中を割くも金 夫婦の縁を切るも金 強欲非道とそしろうが 我利利亡者と罵ろうが 痛くも痒くもあるものか 金になりさえすればよい 人の難儀や迷惑に 遠慮していちゃ身がたたぬ あゝ金の世や金の世や 希望は聖き労働の 我に手足はありながら 見えぬくさりに繋がれて 朝から晩まで絶間なく こき使われて疲れはて 人の味よむ暇もない これが自由の動物か |
オッペケペオッペケペー オッペケペー オッペケペッポーペッポッポー 権利幸福きらいな人に 自由湯をば飲ましたい オッペケペー オッペケペー オッペケペッポーペッポッポー かたい上下かどとれて マンテルズボンに人力車 いきな束髪ボンネット 貴女に紳士の扮装で うわべの飾りはよけれども 政治の思想が欠乏だ 天地の真理がわからない 心に自由の種をまけ オッペケペー オッペケペー オッペケペッポーペッポッポー 亭主の職業は知らないが おつむは当世の束髪で 言語は開化の漢語にて 晦日の断り洋犬抱いて 不似合いだ およしなさい 何にも知らずに知った顔むやみに西洋を鼻にかけ 日本酒なんぞは飲まれない ビールにブランデーベルモット 腹にも馴れない洋食を やたらに食うのもまけおしみ 内証でそーッと反吐ついて 真面目な顔してコーヒー飲む おかしいねえ ほんとだよ オッペケペー オッペケペー オッペケペッポーペッポッポー ほらも一つおまけだニッポンポー | 桜井敏雄 | 川上音二郎 | 川上音二郎 | | オッペケペー オッペケペー オッペケペッポーペッポッポー 権利幸福きらいな人に 自由湯をば飲ましたい オッペケペー オッペケペー オッペケペッポーペッポッポー かたい上下かどとれて マンテルズボンに人力車 いきな束髪ボンネット 貴女に紳士の扮装で うわべの飾りはよけれども 政治の思想が欠乏だ 天地の真理がわからない 心に自由の種をまけ オッペケペー オッペケペー オッペケペッポーペッポッポー 亭主の職業は知らないが おつむは当世の束髪で 言語は開化の漢語にて 晦日の断り洋犬抱いて 不似合いだ およしなさい 何にも知らずに知った顔むやみに西洋を鼻にかけ 日本酒なんぞは飲まれない ビールにブランデーベルモット 腹にも馴れない洋食を やたらに食うのもまけおしみ 内証でそーッと反吐ついて 真面目な顔してコーヒー飲む おかしいねえ ほんとだよ オッペケペー オッペケペー オッペケペッポーペッポッポー ほらも一つおまけだニッポンポー |
書生節ざんぎり頭を叩いてみれば 文明開化の音がする 書生書生と軽蔑するな 末は太政官のお役人 | 桜井敏雄 | 不詳 | 高知県民謡 | | ざんぎり頭を叩いてみれば 文明開化の音がする 書生書生と軽蔑するな 末は太政官のお役人 |