| 歌の中で誰かが言った 歌の中で ああ 静かに伸びていくのは季節の気配だけ 輝きも少しは無くした私に 現れてくるのは 続く長い灰汁 どこにでも行くには 抱えている言葉用も無い 別れたひとが 座った跡に ああ 姿を晦ませても 近くで打ち上がる 何かを引き寄せても 結ばない糸は くじの宝と似て 手放すべきであって どこにでも行くには 抱えている言葉用もない | mei ehara | mei ehara | mei ehara | | 誰かが言った 歌の中で ああ 静かに伸びていくのは季節の気配だけ 輝きも少しは無くした私に 現れてくるのは 続く長い灰汁 どこにでも行くには 抱えている言葉用も無い 別れたひとが 座った跡に ああ 姿を晦ませても 近くで打ち上がる 何かを引き寄せても 結ばない糸は くじの宝と似て 手放すべきであって どこにでも行くには 抱えている言葉用もない |
| ギャンブル髪を結って 舞い降りた手で サイコロ振った 耳の後ろから ばつの悪い顔並べて 消えるところまで できるだけ遠く 何もしない 飛んだ言葉を目で追うだけのこと 朝は戻って拍を打つだけ 同じ手足で ただ流れていく 首から下は旅に出て 頭もいずれは… できるだけ遠く 何もしない 飛んだ言葉を目で追うだけのこと 目で追うだけのこと | mei ehara | mei ehara | mei ehara | | 髪を結って 舞い降りた手で サイコロ振った 耳の後ろから ばつの悪い顔並べて 消えるところまで できるだけ遠く 何もしない 飛んだ言葉を目で追うだけのこと 朝は戻って拍を打つだけ 同じ手足で ただ流れていく 首から下は旅に出て 頭もいずれは… できるだけ遠く 何もしない 飛んだ言葉を目で追うだけのこと 目で追うだけのこと |
| 午後には残って閉じた窓から風の強さが目に見える 酷く瞬く遠くのタワーを手で覆う プツリと止まったサウンドオブブラジリア 目を擦っても消えない輪郭は 舞う陽が鏡を触った 引き止める 午後には残って 青を被った夕陽は夜を避けながら 足を止めるなと 氷が溶けてしまう前 横切る猫が運んだ椅子は あなたを誘って離さなければいい ゆく人 埃を飛ばして 引き返す 午後には残って 針落とす 気だるい音に 窓開けて小さく思う 午後には残って | mei ehara | mei ehara | mei ehara | | 閉じた窓から風の強さが目に見える 酷く瞬く遠くのタワーを手で覆う プツリと止まったサウンドオブブラジリア 目を擦っても消えない輪郭は 舞う陽が鏡を触った 引き止める 午後には残って 青を被った夕陽は夜を避けながら 足を止めるなと 氷が溶けてしまう前 横切る猫が運んだ椅子は あなたを誘って離さなければいい ゆく人 埃を飛ばして 引き返す 午後には残って 針落とす 気だるい音に 窓開けて小さく思う 午後には残って |
| 最初の日は穏やかに石を転がせど 当ても無く勘に頼りだす 華やかに飾り立てようと 流れてゆく 人も所も 最初の日は吸い込まれて 散り散りに引き裂かれて 最初の日は吸い込まれて 緩んでゆく瞼の奥 帰るにも前のみの場所に 足を出す 白線の真上 虫のように宙を横切れば 騒ぎ出す 払い拭っても 最初の日は吸い込まれて 触れた後に声を絞る 最初の日は吸い込まれて 広がる度小さくなって 丸めたなら皺が残る 最初の日は | mei ehara | mei ehara | mei ehara | | 穏やかに石を転がせど 当ても無く勘に頼りだす 華やかに飾り立てようと 流れてゆく 人も所も 最初の日は吸い込まれて 散り散りに引き裂かれて 最初の日は吸い込まれて 緩んでゆく瞼の奥 帰るにも前のみの場所に 足を出す 白線の真上 虫のように宙を横切れば 騒ぎ出す 払い拭っても 最初の日は吸い込まれて 触れた後に声を絞る 最初の日は吸い込まれて 広がる度小さくなって 丸めたなら皺が残る 最初の日は |
| サイン思い出している間に 積もる煤に負けそう 迷わず間読んだことも 確としたことになる 紐解いた赤に映るのは 今夜のサイン 天気はまだ 追い越したものが千切れてく 今夜のサイン 天気はまだ ぼやけた明かりが襲う 時が離れてゆきそう 過ごした場所までとんと 記憶深いところになる 閉めきった肩に訪れて 待っているような 天気はまだ 辺りは何も持たないで 待っているような 天気はまだ 紐解いた赤に映るのは 今夜のサイン 天気はまだ 追い越したものが千切れてく 今夜のサイン 天気はまだ | mei ehara | mei ehara | mei ehara | | 思い出している間に 積もる煤に負けそう 迷わず間読んだことも 確としたことになる 紐解いた赤に映るのは 今夜のサイン 天気はまだ 追い越したものが千切れてく 今夜のサイン 天気はまだ ぼやけた明かりが襲う 時が離れてゆきそう 過ごした場所までとんと 記憶深いところになる 閉めきった肩に訪れて 待っているような 天気はまだ 辺りは何も持たないで 待っているような 天気はまだ 紐解いた赤に映るのは 今夜のサイン 天気はまだ 追い越したものが千切れてく 今夜のサイン 天気はまだ |
| 鉄の抜け殻じとじとしている 身体の奥まで 黒く筋張る 力が隠る さみしくなるよ 鉄の抜け殻 全てのことを思い出している ぼやける視界 涙のわけは？ 銀色している ぎらぎら燃える 無駄だと知ると 眠りに落ちて 気配を消して 居なくなるのか 形ができて たやすく逃げる 許してあげよう 意味のないこと よろしく言うよ 欲しがるものに 目に余るのに 黙っているよ さみしくなるよ 鉄の抜け殻 全てのことを思い出している | mei ehara | mei ehara | mei ehara | | じとじとしている 身体の奥まで 黒く筋張る 力が隠る さみしくなるよ 鉄の抜け殻 全てのことを思い出している ぼやける視界 涙のわけは？ 銀色している ぎらぎら燃える 無駄だと知ると 眠りに落ちて 気配を消して 居なくなるのか 形ができて たやすく逃げる 許してあげよう 意味のないこと よろしく言うよ 欲しがるものに 目に余るのに 黙っているよ さみしくなるよ 鉄の抜け殻 全てのことを思い出している |
| どちらにピントを見失った 知らない場所の隅で 振り返って歩いてきたはずが 機会に頼ってきた 何かに怯えていた どちらにピントを合わせよう？ 見失った 知らない場所の隅で しがみついて運んでいたはずが 機会に頼ってきた 何かに怯えていた 機会に頼ってきた 何かに怯えていた 機会に頼ってきた 何かに怯えていた どちらにピントを合わせよう？ どちらにピントを合わせよう？ | mei ehara | mei ehara | mei ehara | | 見失った 知らない場所の隅で 振り返って歩いてきたはずが 機会に頼ってきた 何かに怯えていた どちらにピントを合わせよう？ 見失った 知らない場所の隅で しがみついて運んでいたはずが 機会に頼ってきた 何かに怯えていた 機会に頼ってきた 何かに怯えていた 機会に頼ってきた 何かに怯えていた どちらにピントを合わせよう？ どちらにピントを合わせよう？ |
| 似合ってくる肌色のままが歩いて行くほど似合う 固形のように落ちて 四方から攻めてくる 営営と作り 有り余ることへの良さ かけらがぶつかって 誰かが拾い飾ってる 夢の中で出会って かすめてく夜のポスター ふりほどいて走って 胸詰まるような時は 迎え撃つ朝日は 私の代わりに起きて 燦々と注いだ 白い歩道をあたためる 騙されてしぼんだ 穴の空いた点線を 子供は指差して 読めない辞典の中へと 裾の角も照らして 止まらない夜の降下 跨ぎ越えて登って 目も霞むような文字は 夢の中で出会って かすめてく夜のポスター ふりほどいて走って 胸詰まるような時は 肌色のままが歩いて行くほど似合う | mei ehara | mei ehara | mei ehara | | 肌色のままが歩いて行くほど似合う 固形のように落ちて 四方から攻めてくる 営営と作り 有り余ることへの良さ かけらがぶつかって 誰かが拾い飾ってる 夢の中で出会って かすめてく夜のポスター ふりほどいて走って 胸詰まるような時は 迎え撃つ朝日は 私の代わりに起きて 燦々と注いだ 白い歩道をあたためる 騙されてしぼんだ 穴の空いた点線を 子供は指差して 読めない辞典の中へと 裾の角も照らして 止まらない夜の降下 跨ぎ越えて登って 目も霞むような文字は 夢の中で出会って かすめてく夜のポスター ふりほどいて走って 胸詰まるような時は 肌色のままが歩いて行くほど似合う |
| 昼間から夜見慣れた表情 呼び合う名前 このまま一人の姿であれ どこの窓も うつりながら 嬉しいことが積もり笑う 影を見れば心揺らぐ 全て普通のことだから 目を閉じたら友達みんな 昼間から夜 明日は確か いつも？ つつけば壊れて 間抜けた音が 頭の中にも 魚は泳ぐ わざとむせた顔で踊る 誰もここを気にはしない だけど今は心揺らぐ どれも普通のことだから 目を閉じたら友達みんな 昼間から夜 明日は確か いつも？ | mei ehara | mei ehara | mei ehara | | 見慣れた表情 呼び合う名前 このまま一人の姿であれ どこの窓も うつりながら 嬉しいことが積もり笑う 影を見れば心揺らぐ 全て普通のことだから 目を閉じたら友達みんな 昼間から夜 明日は確か いつも？ つつけば壊れて 間抜けた音が 頭の中にも 魚は泳ぐ わざとむせた顔で踊る 誰もここを気にはしない だけど今は心揺らぐ どれも普通のことだから 目を閉じたら友達みんな 昼間から夜 明日は確か いつも？ |
| 不確か幽霊 ほどけていたんだ 才能 わけている 彼は積み木を運んで 普通の子 笑っているんだ どうして 光が頬をあたため ふわりと撫でられ ひとりひとりに？ 本当 誰かにとって しんと震えている ペンの先から滲んだ 染みは犬に変わって どうして 走れば 全て逆さの 屑が散り舞い ここにあったの？ どうして 光が頬をあたため ふわりと撫でられ ひとりひとりに？ 幽霊 ほどけていたんだ 才能 わけている | mei ehara | mei ehara | mei ehara | | 幽霊 ほどけていたんだ 才能 わけている 彼は積み木を運んで 普通の子 笑っているんだ どうして 光が頬をあたため ふわりと撫でられ ひとりひとりに？ 本当 誰かにとって しんと震えている ペンの先から滲んだ 染みは犬に変わって どうして 走れば 全て逆さの 屑が散り舞い ここにあったの？ どうして 光が頬をあたため ふわりと撫でられ ひとりひとりに？ 幽霊 ほどけていたんだ 才能 わけている |
| 群れになって軽やかな陽射したち重なって 差し出した胸の中 はためいている 私たち 無色透明の頃は まばたきが痛まないよう寄り添っていた ああ 吹く風はこの場所で向きを変えて いくつかの背景に遠ざかる 群れになって 足先でなぞったら実物に 抱きしめて離すなよ 汗ばんでいく 私たち 黙り込んでも成した 仕草ひとつ 逃さないよう微笑んでいた ああ 吹く風はこの場所で向きを変えて いくつかの背景に遠ざかる 群れになって 遠ざかる 群れになって 軽やかな陽射したち重なって 差し出した胸の中 はためいている | mei ehara | mei ehara | mei ehara | | 軽やかな陽射したち重なって 差し出した胸の中 はためいている 私たち 無色透明の頃は まばたきが痛まないよう寄り添っていた ああ 吹く風はこの場所で向きを変えて いくつかの背景に遠ざかる 群れになって 足先でなぞったら実物に 抱きしめて離すなよ 汗ばんでいく 私たち 黙り込んでも成した 仕草ひとつ 逃さないよう微笑んでいた ああ 吹く風はこの場所で向きを変えて いくつかの背景に遠ざかる 群れになって 遠ざかる 群れになって 軽やかな陽射したち重なって 差し出した胸の中 はためいている |
| 優しくいつか無くなってしまう便りは 冷えて固まって 溶けた体に 近過ぎないように 優しくなったり 枯れたものに水をやって 暗い葡萄の色は染み出す 爪を通れば 笑って見せて 切り離される かかとの影が 何か強いことに遭って 近過ぎないように 優しくなったり 枯れたものに水をやって | mei ehara | mei ehara | mei ehara | | いつか無くなってしまう便りは 冷えて固まって 溶けた体に 近過ぎないように 優しくなったり 枯れたものに水をやって 暗い葡萄の色は染み出す 爪を通れば 笑って見せて 切り離される かかとの影が 何か強いことに遭って 近過ぎないように 優しくなったり 枯れたものに水をやって |
