瞽女のしらべめいめい…(冥…冥…) あんあん…(闇…闇…) めいめい…(冥…冥…) あんあん…(闇…闇…) 瞼開けても 月隠(つごもり) 闇 光なくとも 消えてくる 聲(こえ) めいめい…(冥…冥…) あんあん…(闇…闇…) | 瞽女 from ミュージカル『刀剣乱舞』 髭切膝丸 双騎出陣2019 | 浅井さやか(One on One) | YOSHIZUMI | | めいめい…(冥…冥…) あんあん…(闇…闇…) めいめい…(冥…冥…) あんあん…(闇…闇…) 瞼開けても 月隠(つごもり) 闇 光なくとも 消えてくる 聲(こえ) めいめい…(冥…冥…) あんあん…(闇…闇…) |
私が語るべきことI「物が語る故、物語。今宵語られる物語は 日本三大仇討ちがひとつ『曽我物語』。 父の仇を討ち、無常にも散った気高き兄弟、一万と筥王の物語。 彼らの悲哀を、情念を、生き様を、後の世の、 また後の世まで、彼らと共に語り継ぐ…… それが、私(わたくし)の役割でございます」 見えぬからこそ 語りましょう この口で この唄で 「時は平安時代末期。平治の乱に敗れた清和源氏の嫡流源頼朝は 流された伊豆の地で無聊をかこっておりました」 宇多天皇に十一代の後胤 伊東が嫡男に河津の三郎とて 「この河津の三郎の息子達こそ、一万と筥王、 後の曽我の兄弟この曽我物語の主人公なのでございます」 語るべきは この二人 語り継ぐは 曽我物語 「一万、のちの名を曽我十郎祐成!」 「筥王、のちの名を曽我五郎時致!」 語るべきは この二人 語り継ぐは 曽我物語 「一万と筥王は、それはそれは仲の良い兄弟でございました」 | 瞽女 from ミュージカル『刀剣乱舞』 髭切膝丸 双騎出陣2019 | 浅井さやか(One on One) | YOSHIZUMI | | 「物が語る故、物語。今宵語られる物語は 日本三大仇討ちがひとつ『曽我物語』。 父の仇を討ち、無常にも散った気高き兄弟、一万と筥王の物語。 彼らの悲哀を、情念を、生き様を、後の世の、 また後の世まで、彼らと共に語り継ぐ…… それが、私(わたくし)の役割でございます」 見えぬからこそ 語りましょう この口で この唄で 「時は平安時代末期。平治の乱に敗れた清和源氏の嫡流源頼朝は 流された伊豆の地で無聊をかこっておりました」 宇多天皇に十一代の後胤 伊東が嫡男に河津の三郎とて 「この河津の三郎の息子達こそ、一万と筥王、 後の曽我の兄弟この曽我物語の主人公なのでございます」 語るべきは この二人 語り継ぐは 曽我物語 「一万、のちの名を曽我十郎祐成!」 「筥王、のちの名を曽我五郎時致!」 語るべきは この二人 語り継ぐは 曽我物語 「一万と筥王は、それはそれは仲の良い兄弟でございました」 |
私が語るべきことII見えぬからこそ 語りましょう この口で この唄で 「これよりのち、戦乱により世は乱れ、そうした中で台頭したのが、 のちの征夷大将軍・源頼朝でございました。 そして三郎の死から九年後の元暦二年三月二十四日、壇ノ浦の戦いにて、 ついに平氏が滅びることになるのです。」 諸行無常 つはものどもがゆめのあと 世の中は 平氏から源氏の世へ 「…そうして、源頼朝を頂点とする武士の世が 築かれていったのでございます」 「母親により引き離された一万と筥王。 兄の一万は元服し、名を曽我十郎祐成と改め、 より一層鍛錬に励むようになりました。 一方、曽我家を出た筥王は、箱根権現が鎮座する 箱根山へと入山しました。母親の言いつけ通り、 法師となって亡き父の冥福を祈る ため、箱根の別当の元で修行を積むことになったのでございます」 | 瞽女 from ミュージカル『刀剣乱舞』 髭切膝丸 双騎出陣2019 | 浅井さやか(One on One) | YOSHIZUMI | | 見えぬからこそ 語りましょう この口で この唄で 「これよりのち、戦乱により世は乱れ、そうした中で台頭したのが、 のちの征夷大将軍・源頼朝でございました。 そして三郎の死から九年後の元暦二年三月二十四日、壇ノ浦の戦いにて、 ついに平氏が滅びることになるのです。」 諸行無常 つはものどもがゆめのあと 世の中は 平氏から源氏の世へ 「…そうして、源頼朝を頂点とする武士の世が 築かれていったのでございます」 「母親により引き離された一万と筥王。 兄の一万は元服し、名を曽我十郎祐成と改め、 より一層鍛錬に励むようになりました。 一方、曽我家を出た筥王は、箱根権現が鎮座する 箱根山へと入山しました。母親の言いつけ通り、 法師となって亡き父の冥福を祈る ため、箱根の別当の元で修行を積むことになったのでございます」 |