親不孝ブルース <与太者のブルース>十二でよ 母を泣かせたガキの身で 意地と度胸に男の春を かけたおいらは罰あたり 十五でよ 赤の他人を親にもち 受けた盃渡世の義理で 人を泣かせて罰あたり 二十でよ シャバの縁に手をのばしゃ 人は冷たい世間も寒い 義理も仁義もドブの中 二十五でよ 足を洗って下さいと 泣いたあの娘の意見に背き 今宵かぎりの星をみる おふくろよ 男咲かせてみたけれど 出来ぬ孝行ゆるしておくれ やっと気がつく罰あたり | 菅原文太 | もず唱平 | 山室敏男 | | 十二でよ 母を泣かせたガキの身で 意地と度胸に男の春を かけたおいらは罰あたり 十五でよ 赤の他人を親にもち 受けた盃渡世の義理で 人を泣かせて罰あたり 二十でよ シャバの縁に手をのばしゃ 人は冷たい世間も寒い 義理も仁義もドブの中 二十五でよ 足を洗って下さいと 泣いたあの娘の意見に背き 今宵かぎりの星をみる おふくろよ 男咲かせてみたけれど 出来ぬ孝行ゆるしておくれ やっと気がつく罰あたり |
圭子の夢は夜ひらく赤く咲くのは けしの花 白く咲くのは 百合の花 どう咲きゃいいのさ この私 夢は夜ひらく 十五、十六、十七と 私の人生 暗かった 過去はどんなに 暗くとも 夢は夜ひらく 昨日マー坊 今日トミー 明日はジョージか ケン坊か 恋ははかなく 過ぎて行き 夢は夜ひらく 夜咲くネオンは 嘘の花 夜飛ぶ蝶々も 嘘の花 嘘を肴に 酒をくみゃ 夢は夜ひらく 前をみるよな 柄じゃない うしろ向くよな 柄じゃない よそ見してたら 泣きを見た 夢は夜ひらく 一から十まで 馬鹿でした 馬鹿にゃ未練はないけれど 忘れられない 奴ばかり 夢は夜ひらく 夢は夜ひらく | 菅原文太 | 石坂まさを | 曽根幸明 | | 赤く咲くのは けしの花 白く咲くのは 百合の花 どう咲きゃいいのさ この私 夢は夜ひらく 十五、十六、十七と 私の人生 暗かった 過去はどんなに 暗くとも 夢は夜ひらく 昨日マー坊 今日トミー 明日はジョージか ケン坊か 恋ははかなく 過ぎて行き 夢は夜ひらく 夜咲くネオンは 嘘の花 夜飛ぶ蝶々も 嘘の花 嘘を肴に 酒をくみゃ 夢は夜ひらく 前をみるよな 柄じゃない うしろ向くよな 柄じゃない よそ見してたら 泣きを見た 夢は夜ひらく 一から十まで 馬鹿でした 馬鹿にゃ未練はないけれど 忘れられない 奴ばかり 夢は夜ひらく 夢は夜ひらく |
新宿の与太者俺はよう がきのころから野良犬よ さつに追われた路地裏で みあげた空に星をみた ああ 与太者 新宿(じゅく)の与太者 お前もよう がきのころから野良犬よ たどりついたどや街の 暗いねぐらに月をみた ああ 与太者 新宿(じゅく)の与太者 あの娘はよう 遠い高嶺の花だった 涙で呑んだやけ酒の グラスの中に雨をみた ああ 与太者 新宿(じゅく)の与太者 兄弟よ やっぱおれたちゃ野良犬よ 二人で入ったよせ場の窓の 冷たい格子に風をみた ああ 与太者 新宿(じゅく)の与太者 | 菅原文太 | 菅原文太・鈴木則文 | 島豊 | | 俺はよう がきのころから野良犬よ さつに追われた路地裏で みあげた空に星をみた ああ 与太者 新宿(じゅく)の与太者 お前もよう がきのころから野良犬よ たどりついたどや街の 暗いねぐらに月をみた ああ 与太者 新宿(じゅく)の与太者 あの娘はよう 遠い高嶺の花だった 涙で呑んだやけ酒の グラスの中に雨をみた ああ 与太者 新宿(じゅく)の与太者 兄弟よ やっぱおれたちゃ野良犬よ 二人で入ったよせ場の窓の 冷たい格子に風をみた ああ 与太者 新宿(じゅく)の与太者 |
吹き溜りの詩風が体を 吹きぬけて あとは乾いた 夜ばかり 骨のずいまで 痩せこけた 影をひきずる 影をひきずる 吹き溜り 夢という奴 道ずれに 当てのないまま 踏み迷う 俺は人生 横に見て いつか涙の いつか涙の 吹き溜り 愚痴と言うなら それもいい 嘲笑(わら)いたければ それもいい 露地の枯葉に おふくろの 子守うた聞く 子守うた聞く 吹き溜り 俺が死ぬときゃ 俺らしく 場所を探しに ゆくだけさ 花も飾るな ふり向くな どうせ世の中 どうせ世の中 吹き溜り | 菅原文太 | 深作欣二・池田充男 | 曽根幸明 | | 風が体を 吹きぬけて あとは乾いた 夜ばかり 骨のずいまで 痩せこけた 影をひきずる 影をひきずる 吹き溜り 夢という奴 道ずれに 当てのないまま 踏み迷う 俺は人生 横に見て いつか涙の いつか涙の 吹き溜り 愚痴と言うなら それもいい 嘲笑(わら)いたければ それもいい 露地の枯葉に おふくろの 子守うた聞く 子守うた聞く 吹き溜り 俺が死ぬときゃ 俺らしく 場所を探しに ゆくだけさ 花も飾るな ふり向くな どうせ世の中 どうせ世の中 吹き溜り |