証お酒もたばこもやめられない 別に死にたいわけじゃなけど 最近、秘密が増えすぎて 子供のころから秘密は多い方よ 嘘は極力つかないつもりでも 女で生きてきたんだもの いろいろあるわ あなたと出会ってはじめて 鍵のついた部屋に住んだ 流れついた場所は思いがけずあったかくて 本当に 感謝してるわ 気づいてないふりしていたけど わたし たくさん 知ってた あったかい手だわ 離さないで こんなつもりは なかったけどね 勉強はもう少ししたかった 文章読むのが好きだったから 料理には自信があって みんながおいしいって言ってくれるから そういうときは うれしかった わたしのことは忘れていい あなたはしあわせでいてね とおい場所で嫉妬するわ わたしのたった一人のひと 気づいてないふりしていたけど わたし たくさん 知ってた もしもわたしを歌にするなら どうか笑って歌ってほしい あったかい手だわ 離さないで | 齊藤さっこ | 齊藤さっこ | 齊藤さっこ | | お酒もたばこもやめられない 別に死にたいわけじゃなけど 最近、秘密が増えすぎて 子供のころから秘密は多い方よ 嘘は極力つかないつもりでも 女で生きてきたんだもの いろいろあるわ あなたと出会ってはじめて 鍵のついた部屋に住んだ 流れついた場所は思いがけずあったかくて 本当に 感謝してるわ 気づいてないふりしていたけど わたし たくさん 知ってた あったかい手だわ 離さないで こんなつもりは なかったけどね 勉強はもう少ししたかった 文章読むのが好きだったから 料理には自信があって みんながおいしいって言ってくれるから そういうときは うれしかった わたしのことは忘れていい あなたはしあわせでいてね とおい場所で嫉妬するわ わたしのたった一人のひと 気づいてないふりしていたけど わたし たくさん 知ってた もしもわたしを歌にするなら どうか笑って歌ってほしい あったかい手だわ 離さないで |
憧れ憧れはいつまでも16歳のまま 恋いこがれるタイプは ずっと変わらないね 修学旅行前夜 走ったレコードショップ 発売日が今日でよかった よかった あわてて荷造りする プレーヤーと歌詞カード 旅の景色なんて ひとつも覚えてない とどのつまり 肌の黒い人の音楽が好き 鏡の中 不機嫌な日本人の女の子 あなたはだれ 憧れは一度だけ 絶望をもたらして 'お前にはセーラー服がお似合いだ' って言って 去ってゆく 今好きなのはAnderson .Paak 黒い肌 白い歯を光らせて ドラムたたく姿がたまらない たまらない でも彼のお母さんは韓国人なんだって それで余計に親近感がわくんじゃない ちなみに奥さんも韓国人で それにはちょっと嫉妬するね とどのつまり 肌の色じゃない ただ わたしは凡人で 次に生まれ変わったら そっちでピアノ弾いているわ 憧れは今も不意に訪れて 現実を突きつけて 'お前は日本語で歌え' って言って また去ってゆく 憧れは 憧れは '来世で会おうぜ' って去ってゆく | 齊藤さっこ | 齊藤さっこ | 齊藤さっこ | | 憧れはいつまでも16歳のまま 恋いこがれるタイプは ずっと変わらないね 修学旅行前夜 走ったレコードショップ 発売日が今日でよかった よかった あわてて荷造りする プレーヤーと歌詞カード 旅の景色なんて ひとつも覚えてない とどのつまり 肌の黒い人の音楽が好き 鏡の中 不機嫌な日本人の女の子 あなたはだれ 憧れは一度だけ 絶望をもたらして 'お前にはセーラー服がお似合いだ' って言って 去ってゆく 今好きなのはAnderson .Paak 黒い肌 白い歯を光らせて ドラムたたく姿がたまらない たまらない でも彼のお母さんは韓国人なんだって それで余計に親近感がわくんじゃない ちなみに奥さんも韓国人で それにはちょっと嫉妬するね とどのつまり 肌の色じゃない ただ わたしは凡人で 次に生まれ変わったら そっちでピアノ弾いているわ 憧れは今も不意に訪れて 現実を突きつけて 'お前は日本語で歌え' って言って また去ってゆく 憧れは 憧れは '来世で会おうぜ' って去ってゆく |
IWAOいわおはどうしてるかな 4年間ずっと一緒にいたんだ 恋人よりもながく過ごしたんだ 銅像の下で待ち合わせして 「今日は学食」「いや今日も船形屋」 じゃんけんで負けて船形屋のさば定食 いつもわたしだけごはんが少なくて 男女差別だって笑ってた時代 午後の授業が始まるまで 生協でビスコと缶コーヒー買って 「俺たち4年分のビスコを並べたら地球一周しちゃうんじゃないの」 って笑った最後の日 いっぱしの社会人みたいね ネクタイ上手にしめちゃって 「おまえ明日からどうするんだよ」って心配させちゃって 昨日まであんなに春めいていたのに 卒業式には冷たい雨が降って なんのあてもない明日のわたしを けぶらせる 滅入らせる 滅入らせた雨の向こうを今ちゃんと生きてる あてのないあの続きが今ちゃんとここにある 「笑ってるよ 元気でいるよ」 この道しかなかったって今は思っているよ あのころのわたしには絶対ひみつだよ あのころ想像したとおり立派になったいわおが見えるようだよ いわおの苗字はなんだったけな 色々忘れてしまうな | 齊藤さっこ | 齊藤さっこ | 齊藤さっこ | | いわおはどうしてるかな 4年間ずっと一緒にいたんだ 恋人よりもながく過ごしたんだ 銅像の下で待ち合わせして 「今日は学食」「いや今日も船形屋」 じゃんけんで負けて船形屋のさば定食 いつもわたしだけごはんが少なくて 男女差別だって笑ってた時代 午後の授業が始まるまで 生協でビスコと缶コーヒー買って 「俺たち4年分のビスコを並べたら地球一周しちゃうんじゃないの」 って笑った最後の日 いっぱしの社会人みたいね ネクタイ上手にしめちゃって 「おまえ明日からどうするんだよ」って心配させちゃって 昨日まであんなに春めいていたのに 卒業式には冷たい雨が降って なんのあてもない明日のわたしを けぶらせる 滅入らせる 滅入らせた雨の向こうを今ちゃんと生きてる あてのないあの続きが今ちゃんとここにある 「笑ってるよ 元気でいるよ」 この道しかなかったって今は思っているよ あのころのわたしには絶対ひみつだよ あのころ想像したとおり立派になったいわおが見えるようだよ いわおの苗字はなんだったけな 色々忘れてしまうな |
IN MY ROOMもう怒ってないから 会いに来てもいいよ 時間はあんまりない 許すことにこんなに使ってしまった わたしの部屋 沈む夕日 ともされる灯 脱ぎ捨てられる衣服 衣擦れと ふたりの呼吸 あの日きみのパパを撃って ごめん もし、もう怒ってないなら 会いに行っていいかな あなたの部屋 沈む夕日 ともされる灯 脱ぎ捨てられる衣服 衣擦れと ふたりの祈り あの日ぼくの街を焼いたきみを 許す | 齊藤さっこ | 齊藤さっこ | 齊藤さっこ | | もう怒ってないから 会いに来てもいいよ 時間はあんまりない 許すことにこんなに使ってしまった わたしの部屋 沈む夕日 ともされる灯 脱ぎ捨てられる衣服 衣擦れと ふたりの呼吸 あの日きみのパパを撃って ごめん もし、もう怒ってないなら 会いに行っていいかな あなたの部屋 沈む夕日 ともされる灯 脱ぎ捨てられる衣服 衣擦れと ふたりの祈り あの日ぼくの街を焼いたきみを 許す |
暮らし愛してるかい 愛してるよ このどうしようもない暮らしを 愛してるかい 愛してるよ 分からないや たぶんね くたびれたスーツケースを引きずってくぐる 一週間ぶりの玄関 飛びついてくる犬のしっぽは 振り切れそう 抱きよせて においをかぐ あなたは今夜も おぼつかない足取りで もう飲まないって言ったじゃない もう何度も 言ったじゃない 犬はあなたに撫でられたくて 腕にあご乗せて じっと見つめてる わたしのいない二人の暮らしを想像してしまう わたしはちゃんと お母ちゃんですか ねえ、話を聞いて わたしまたね、旅に出るんだ 5回寝たら帰ってくるからいい子でいてね あきらめ顔でうつむく背中の毛は ずいぶん白くなった 何度も 何度も 何度も 撫でる 愛してるかい 愛してるよ この暮らししか知らないし 愛してるかい たぶんね いつもあぶなっかしいからね | 齊藤さっこ | 齊藤さっこ | 齊藤さっこ | | 愛してるかい 愛してるよ このどうしようもない暮らしを 愛してるかい 愛してるよ 分からないや たぶんね くたびれたスーツケースを引きずってくぐる 一週間ぶりの玄関 飛びついてくる犬のしっぽは 振り切れそう 抱きよせて においをかぐ あなたは今夜も おぼつかない足取りで もう飲まないって言ったじゃない もう何度も 言ったじゃない 犬はあなたに撫でられたくて 腕にあご乗せて じっと見つめてる わたしのいない二人の暮らしを想像してしまう わたしはちゃんと お母ちゃんですか ねえ、話を聞いて わたしまたね、旅に出るんだ 5回寝たら帰ってくるからいい子でいてね あきらめ顔でうつむく背中の毛は ずいぶん白くなった 何度も 何度も 何度も 撫でる 愛してるかい 愛してるよ この暮らししか知らないし 愛してるかい たぶんね いつもあぶなっかしいからね |
昭和55年生まれの不安西武池袋線の江古田駅前 古ぼけただだっ広い大衆居酒屋は 平成最後の年に二軒そろって店じまい ビルに立て替えてコンビニになるらしい 私がこの街に越してきた20年前は ウィンドウの中にフォークが刺さったナポリタン 踏切を渡れば ちゃんと文芸書が買える本屋 量り売りの味噌屋もあった 今年も大学一年生が たくさんこの街にやって来て 青春の風景を色とりどりにぬるのだろう 知らないことは 仕方ないけど 私の色あいとは違う 第二次世界大戦を知る老人たちは もうすぐいなくなろうとしていて ゆとりの中で何も教えられなかった若者が 立派な大人になりつつある 知らないことで 繰り返してしまうのではないかと 私は不安なのだ 私とあなたが出会ったころ アメリカ初の黒人大統領が Yes, we can 世界に光をともした 就任式のチェリストは寒そうだったけど 私は素直に感動してた 核兵器をなくすのだと約束した彼は 8年の任期を何ごともなく終えて 忘れられたノーベル平和賞 忘れられた被爆者の願い 私の知らない時代が来た 知らないことは 罪ではないけど 第二次世界大戦を知る老人たちは もうすぐその役目を終えるとき 彼らが差し出したものを 受け取らなかった我らは 未来の描き方が分からない 分からないことで 繰り返してしまうのではないかと 私は不安なのだ | 齊藤さっこ | 齊藤さっこ | 齊藤さっこ | | 西武池袋線の江古田駅前 古ぼけただだっ広い大衆居酒屋は 平成最後の年に二軒そろって店じまい ビルに立て替えてコンビニになるらしい 私がこの街に越してきた20年前は ウィンドウの中にフォークが刺さったナポリタン 踏切を渡れば ちゃんと文芸書が買える本屋 量り売りの味噌屋もあった 今年も大学一年生が たくさんこの街にやって来て 青春の風景を色とりどりにぬるのだろう 知らないことは 仕方ないけど 私の色あいとは違う 第二次世界大戦を知る老人たちは もうすぐいなくなろうとしていて ゆとりの中で何も教えられなかった若者が 立派な大人になりつつある 知らないことで 繰り返してしまうのではないかと 私は不安なのだ 私とあなたが出会ったころ アメリカ初の黒人大統領が Yes, we can 世界に光をともした 就任式のチェリストは寒そうだったけど 私は素直に感動してた 核兵器をなくすのだと約束した彼は 8年の任期を何ごともなく終えて 忘れられたノーベル平和賞 忘れられた被爆者の願い 私の知らない時代が来た 知らないことは 罪ではないけど 第二次世界大戦を知る老人たちは もうすぐその役目を終えるとき 彼らが差し出したものを 受け取らなかった我らは 未来の描き方が分からない 分からないことで 繰り返してしまうのではないかと 私は不安なのだ |
精一杯に生きていたってことに通り過ぎる人の背中に 積もっている年月が見える 腰の曲がった女性の背中に そびえる年月は 空を刺す 空を刺す わたしもやっと気づき始める 背骨の上に積もる年月 足音に重なって ため息に重なって わたしを励ます 大丈夫大丈夫 そう、少し優しくなれる そう、またゆるされる 精一杯に生きていたってことに 通り過ぎてから気づくんだ 精一杯に生きているってことに いつも通り過ぎてから気づくんだ きみの背中にも見える 空っぽが満たされてゆく そう、またゆるしてゆける きみとぼくがひとつになる ゆるせばゆるすほど譲れないものが形を現しだす 今も生きるきみの背中で 年月が空に手を伸ばす 精一杯に生きていたってことに 通り過ぎてから気づくんだ 精一杯に生きているってことに いつも通り過ぎてから気づくんだ | 齊藤さっこ | 齊藤さっこ | 齊藤さっこ | | 通り過ぎる人の背中に 積もっている年月が見える 腰の曲がった女性の背中に そびえる年月は 空を刺す 空を刺す わたしもやっと気づき始める 背骨の上に積もる年月 足音に重なって ため息に重なって わたしを励ます 大丈夫大丈夫 そう、少し優しくなれる そう、またゆるされる 精一杯に生きていたってことに 通り過ぎてから気づくんだ 精一杯に生きているってことに いつも通り過ぎてから気づくんだ きみの背中にも見える 空っぽが満たされてゆく そう、またゆるしてゆける きみとぼくがひとつになる ゆるせばゆるすほど譲れないものが形を現しだす 今も生きるきみの背中で 年月が空に手を伸ばす 精一杯に生きていたってことに 通り過ぎてから気づくんだ 精一杯に生きているってことに いつも通り過ぎてから気づくんだ |
同窓会に行けない同窓会なんてこわくて行けない とてもじゃないけど恥ずかしくて行けない みんなに叱られるから行けない 面白がってるようで笑ってるんでしょ 子ども産んでないから行けない 家族の話題なんてついて行けない 仕事ちゃんとしてないから行けない 語るべきことなんてない “さっこ今なにしてるの?” そうね霞を食って生きてるよ “仕事はなにしてるの?” ひとりごとにメロディ付けて歌ってるよ 霞を食うなんて なんてしっくりくる言葉 霞を歌って霞いただいて霞を食って生きてる 欲しいのは確固とした実感 私自身に実態をあたえたい 霞ばっかり食ってるようじゃ 霞になっちゃうよ 欲しいのは確固とした実感 資本主義の歯車になってみたい 正しい生き方がしたいけど いわゆる'正解'じゃつまんない 歌なんてしょせん霞だろう 突きつめたところで霞だろう 霞を歌って霞いただいて霞を食って生きてる 本当は案外 気に入ってるのさ | 齊藤さっこ | 齊藤さっこ | 齊藤さっこ | | 同窓会なんてこわくて行けない とてもじゃないけど恥ずかしくて行けない みんなに叱られるから行けない 面白がってるようで笑ってるんでしょ 子ども産んでないから行けない 家族の話題なんてついて行けない 仕事ちゃんとしてないから行けない 語るべきことなんてない “さっこ今なにしてるの?” そうね霞を食って生きてるよ “仕事はなにしてるの?” ひとりごとにメロディ付けて歌ってるよ 霞を食うなんて なんてしっくりくる言葉 霞を歌って霞いただいて霞を食って生きてる 欲しいのは確固とした実感 私自身に実態をあたえたい 霞ばっかり食ってるようじゃ 霞になっちゃうよ 欲しいのは確固とした実感 資本主義の歯車になってみたい 正しい生き方がしたいけど いわゆる'正解'じゃつまんない 歌なんてしょせん霞だろう 突きつめたところで霞だろう 霞を歌って霞いただいて霞を食って生きてる 本当は案外 気に入ってるのさ |
初盆四月に死んだあの子は 初盆だから 帰ってきたかな 足音はしないけど いまここに いるのかな 一年に一度ぐらいは会いたいと思うけれど 二度目のお別れは 辛すぎるから 見えないぐらいが ちょうどいいね あったかくて やわらかくて やさしくて かわいかった 大好きだよ 四月に死んだこの子は 初盆だから 迷わずに来たかな 「わたしのおうちよ」って ずっとここに いたみたい | 齊藤さっこ | 齊藤さっこ | 齊藤さっこ | | 四月に死んだあの子は 初盆だから 帰ってきたかな 足音はしないけど いまここに いるのかな 一年に一度ぐらいは会いたいと思うけれど 二度目のお別れは 辛すぎるから 見えないぐらいが ちょうどいいね あったかくて やわらかくて やさしくて かわいかった 大好きだよ 四月に死んだこの子は 初盆だから 迷わずに来たかな 「わたしのおうちよ」って ずっとここに いたみたい |
光放つ隣の芝が青い あの子の日々がまぶしい 取り戻したいのは青春 心残りなんてないふりしてたのに 音もなく 重なる 白いページ 人生はなかば 追い込まれた体 それでも静かに消えない 淡い 光 放つ 夢 照れかくし つつんだ ベールを はがすとき さらすとき 思いがけず 強い光 準備は万端なのよ ずいぶん前からそうよ ただ待ち続けているよ わたしはいったい何を それでもしつこく消えない 淡い 光 放つ 夢 照れかくし つつんだ ベールを はがすのさ さらすのさ 思いがけず 強い 光 照らす 道 振り返れば それなりの道だ 照らす 未来 笑うくらい 迷いようのない 一本の道だ 強い 光 あばく 未来 迷いはない 一本の道だ | 齊藤さっこ | 齊藤さっこ | 齊藤さっこ | | 隣の芝が青い あの子の日々がまぶしい 取り戻したいのは青春 心残りなんてないふりしてたのに 音もなく 重なる 白いページ 人生はなかば 追い込まれた体 それでも静かに消えない 淡い 光 放つ 夢 照れかくし つつんだ ベールを はがすとき さらすとき 思いがけず 強い光 準備は万端なのよ ずいぶん前からそうよ ただ待ち続けているよ わたしはいったい何を それでもしつこく消えない 淡い 光 放つ 夢 照れかくし つつんだ ベールを はがすのさ さらすのさ 思いがけず 強い 光 照らす 道 振り返れば それなりの道だ 照らす 未来 笑うくらい 迷いようのない 一本の道だ 強い 光 あばく 未来 迷いはない 一本の道だ |
まるごとわたしの体がここにあって やわらかくてあたたかいこと 都合のいい現実ね あなたの体がここにあって ふれたいとき さわれること 夢みたいな現実ね あなたがいないと 生きてゆけない なんて言ったら 叱られるけど あなたが いないなら 生きていく自信はない 積み重ねてきた11年の生活は 薄っぺらなわたしにとって ほとんどすべて でもあなたには違ったみたい あっちを向いたらどんな目をしてるの あなたの すべてを わたしはまだ知らない ゆっくりでいいって あなたは言うから 知らないまんまで まるごと抱きしめるよ 知れば知るほど ますますおもしろい人 | 齊藤さっこ | 齊藤さっこ | 齊藤さっこ | | わたしの体がここにあって やわらかくてあたたかいこと 都合のいい現実ね あなたの体がここにあって ふれたいとき さわれること 夢みたいな現実ね あなたがいないと 生きてゆけない なんて言ったら 叱られるけど あなたが いないなら 生きていく自信はない 積み重ねてきた11年の生活は 薄っぺらなわたしにとって ほとんどすべて でもあなたには違ったみたい あっちを向いたらどんな目をしてるの あなたの すべてを わたしはまだ知らない ゆっくりでいいって あなたは言うから 知らないまんまで まるごと抱きしめるよ 知れば知るほど ますますおもしろい人 |
「私は音楽家」好きな事だけしながら もがくように生きている 好きな事だけ歌いながら それでいて もがくように そのさますらも ことばに変えて 今夜も歌ってる その歌を小銭に変えて 命をつないでいる 首すじにキスをしたい その手首にふれてみたい 胸はって言って欲しい 私は音楽家だと 歌うことしか知らない彼は ギター抱え眠ってる 今日も歌う明日も歌う 夢の中では無口だ アルバイト中の彼女は 重たい荷物を運びながら 頭は音楽でいっぱい 一日中いっぱい 客席のすみっこに 不安げなお客がひとり 無邪気な心が叫んでる いじけたら終わりだと 首すじにキスをしたい その手首にふれてみたい 胸はって言って欲しい 私は音楽家だと | 齊藤さっこ | 齊藤さっこ | 齊藤さっこ | | 好きな事だけしながら もがくように生きている 好きな事だけ歌いながら それでいて もがくように そのさますらも ことばに変えて 今夜も歌ってる その歌を小銭に変えて 命をつないでいる 首すじにキスをしたい その手首にふれてみたい 胸はって言って欲しい 私は音楽家だと 歌うことしか知らない彼は ギター抱え眠ってる 今日も歌う明日も歌う 夢の中では無口だ アルバイト中の彼女は 重たい荷物を運びながら 頭は音楽でいっぱい 一日中いっぱい 客席のすみっこに 不安げなお客がひとり 無邪気な心が叫んでる いじけたら終わりだと 首すじにキスをしたい その手首にふれてみたい 胸はって言って欲しい 私は音楽家だと |