明日の運命(さだめ)夕焼け雲の かげ映す ながれの岸に 語らえど むすぶすべなき ふたつの心 アア秋の上海 うずら泣く 乙女の胸 紅染めて せつなき色の 夕雲に 君が心を 優しく問えば アア雲はこたえず 落葉降る 仇(かたき)と知れど ふるさとの 妹に似たる うしろかげ 明日の運命も 唐なでしこの アア君は歌うよ 愛の歌 往来の雲の たまたまに 逢うては落とす 小夜(さよ)時雨 晴れて大陸 ほのぼの昇る アア朝の日の出ぞ たのもしき | 霧島昇・渡辺はま子 | 西條八十 | 服部良一 | | 夕焼け雲の かげ映す ながれの岸に 語らえど むすぶすべなき ふたつの心 アア秋の上海 うずら泣く 乙女の胸 紅染めて せつなき色の 夕雲に 君が心を 優しく問えば アア雲はこたえず 落葉降る 仇(かたき)と知れど ふるさとの 妹に似たる うしろかげ 明日の運命も 唐なでしこの アア君は歌うよ 愛の歌 往来の雲の たまたまに 逢うては落とす 小夜(さよ)時雨 晴れて大陸 ほのぼの昇る アア朝の日の出ぞ たのもしき |
蘇州夜曲君がみ胸に 抱かれて聞くは 夢の船唄 鳥の歌 水の蘇州の 花散る春を 惜しむか 柳がすすり泣く 花をうかべて 流れる水の 明日のゆくえは 知らねども こよい映した ふたりの姿 消えてくれるな いつまでも 髪に飾ろか 接吻しよか 君が手折し 桃の花 涙ぐむよな おぼろの月に 鐘が鳴ります 寒山寺 | 霧島昇・渡辺はま子 | 西条八十 | 服部良一 | | 君がみ胸に 抱かれて聞くは 夢の船唄 鳥の歌 水の蘇州の 花散る春を 惜しむか 柳がすすり泣く 花をうかべて 流れる水の 明日のゆくえは 知らねども こよい映した ふたりの姿 消えてくれるな いつまでも 髪に飾ろか 接吻しよか 君が手折し 桃の花 涙ぐむよな おぼろの月に 鐘が鳴ります 寒山寺 |
ヨコハマ懐古野毛の山から ボンと鳴る鐘に 明けて波止場の あの蒸気船 文明開化の 煙がなびく ハマの娘の 千鳥がけ 粋なマントル 山高シャッポ 提げたカバンも 商館通い 馬車がなければ 合乗車 明日の日曜(ドンタク) どこへゆこう 町の盛り場 瓦欺燈が燃えて 夜は牛鍋 やれ源氏ぶし レターの横文字 忘れた人に かけてやりましょう 電信(テレグラフ) 野毛の山から ポンと鳴る鐘に 明けて波止場の あの蒸気船 文明開化の 煙がなびく ハマは日本の表口 | 霧島昇・渡辺はま子 | 佐藤惣之助 | 竹岡信幸 | | 野毛の山から ボンと鳴る鐘に 明けて波止場の あの蒸気船 文明開化の 煙がなびく ハマの娘の 千鳥がけ 粋なマントル 山高シャッポ 提げたカバンも 商館通い 馬車がなければ 合乗車 明日の日曜(ドンタク) どこへゆこう 町の盛り場 瓦欺燈が燃えて 夜は牛鍋 やれ源氏ぶし レターの横文字 忘れた人に かけてやりましょう 電信(テレグラフ) 野毛の山から ポンと鳴る鐘に 明けて波止場の あの蒸気船 文明開化の 煙がなびく ハマは日本の表口 |