赤い皮ジャン赤い皮ジャン 風きる肩に 生れ昭和の 血潮が通う 女だてらに 切るたんかナンセ 野暮な野郎が シャクな野郎が 多すぎる これが正義の 道だと見たら 渦に巻かれる 火傷(やけど)もするさ 洒落気(しゃれけ)色気も どこへやらナンセ 顔に心が おんな心が でてるだろう たとえ死んでも 嘆くな母よ 花と線香じゃ 浮かばれまいぞ 酒もおとこにゃ 負けやせぬナンセ ほしたグラスに あげたグラスに 夢がわく | 竹越ひろ子 | 永井ひろし | 桜田誠一 | | 赤い皮ジャン 風きる肩に 生れ昭和の 血潮が通う 女だてらに 切るたんかナンセ 野暮な野郎が シャクな野郎が 多すぎる これが正義の 道だと見たら 渦に巻かれる 火傷(やけど)もするさ 洒落気(しゃれけ)色気も どこへやらナンセ 顔に心が おんな心が でてるだろう たとえ死んでも 嘆くな母よ 花と線香じゃ 浮かばれまいぞ 酒もおとこにゃ 負けやせぬナンセ ほしたグラスに あげたグラスに 夢がわく |
海の蝶連絡船の 着く町へ 落ちて流れて もう三年(みとせ) 潮のかおりが しみ込んだ 赤いネオンの 横文字に すがるわたしは 海の蝶(ちょう) 連絡船で 来たころは 初心(うぶ)な娘の おさげ髪 雪と氷に とざされた 暗い酒場の 片隅で いつか覚えた 酒の味 連絡船の 出る町も どうせわたしにゃ 仮(かり)の宿 あすのあてさえ ない身なら ひとり翼を いたわって グラス重ねる 夜の蝶 | 竹越ひろ子 | たなかゆきを | 渡部実 | | 連絡船の 着く町へ 落ちて流れて もう三年(みとせ) 潮のかおりが しみ込んだ 赤いネオンの 横文字に すがるわたしは 海の蝶(ちょう) 連絡船で 来たころは 初心(うぶ)な娘の おさげ髪 雪と氷に とざされた 暗い酒場の 片隅で いつか覚えた 酒の味 連絡船の 出る町も どうせわたしにゃ 仮(かり)の宿 あすのあてさえ ない身なら ひとり翼を いたわって グラス重ねる 夜の蝶 |
お酒が泣いている酒が泣いた こぼれて泣いた ふられた私の 指の先 いやだよ やだよ 真っ暗がりさ 好きな誰かが 見えなくて ああ やだよ 酒をおくれ きついのおくれ 女が飲むには わけがある いやだよ やだよ せつない夜さ なぜにこうまで お人好し ああ やだよ 酒が泣いた ほろほろ泣いた 白けた夜更けの カウンター いやだよ やだよ 苦しい胸さ 誰がさすって くれようと ああ やだよ | 竹越ひろ子 | 永井ひろし | 桜田誠一 | | 酒が泣いた こぼれて泣いた ふられた私の 指の先 いやだよ やだよ 真っ暗がりさ 好きな誰かが 見えなくて ああ やだよ 酒をおくれ きついのおくれ 女が飲むには わけがある いやだよ やだよ せつない夜さ なぜにこうまで お人好し ああ やだよ 酒が泣いた ほろほろ泣いた 白けた夜更けの カウンター いやだよ やだよ 苦しい胸さ 誰がさすって くれようと ああ やだよ |
男の行く道ひとりだ ひとりだ 男の行く道は 抜(ぬ)きさしならぬ 意地がある 伸(の)るか反(そ)るかの 一発勝負 やるンだ このまゝ くじけるもんか くじけるか そうだよ そうだよ 泪は見せないぞ 男になって 帰るまで 手足まといと 色恋ざたは そっくり あの娘に 返しておくぜ 返したぜ いいンだ いいンだ この道ァ遠くとも 行きつくとこへ 行くまでさ 運賦天賦(うんぷてんぷ)を 天秤(てんびん)かけて ぶつかれ 裸で 男じゃないか 男だぞ | 竹越ひろ子 | たなかゆきを | 桜田誠一 | | ひとりだ ひとりだ 男の行く道は 抜(ぬ)きさしならぬ 意地がある 伸(の)るか反(そ)るかの 一発勝負 やるンだ このまゝ くじけるもんか くじけるか そうだよ そうだよ 泪は見せないぞ 男になって 帰るまで 手足まといと 色恋ざたは そっくり あの娘に 返しておくぜ 返したぜ いいンだ いいンだ この道ァ遠くとも 行きつくとこへ 行くまでさ 運賦天賦(うんぷてんぷ)を 天秤(てんびん)かけて ぶつかれ 裸で 男じゃないか 男だぞ |
カスバの女涙じゃないのよ 浮気な雨に ちょっぴりこの頬 濡らしただけさ ここは地の果て アルジェリヤ どうせカスバの 夜に咲く 酒場の女の うす情け 歌ってあげましょ わたしでよけりゃ セーヌのたそがれ 瞼の都 花はマロニエ シャンゼリゼ 赤い風車の 踊り子の いまさらかえらぬ 身の上を 貴方もわたしも 買われた命 恋してみたとて 一夜の火花 明日はチェニスか モロッコか 泣いて手をふる うしろ影 外人部隊の 白い服 | 竹越ひろ子 | 大竹ひさを | 久我山明 | | 涙じゃないのよ 浮気な雨に ちょっぴりこの頬 濡らしただけさ ここは地の果て アルジェリヤ どうせカスバの 夜に咲く 酒場の女の うす情け 歌ってあげましょ わたしでよけりゃ セーヌのたそがれ 瞼の都 花はマロニエ シャンゼリゼ 赤い風車の 踊り子の いまさらかえらぬ 身の上を 貴方もわたしも 買われた命 恋してみたとて 一夜の火花 明日はチェニスか モロッコか 泣いて手をふる うしろ影 外人部隊の 白い服 |
酒に想いを酒は飲むもの 悲しみ抱いて 飲んで酔うもの ただひとり 熱い泪(なみだ)が 出た時は それを肴(さかな)に あおるもの こんな小さな グラスの底に だれがうずめた 恋の味 胸にまつわる 未練から せめて今夜も 逃げる酒 見てはいけない 夢見たあとは つらさひとしお 身にしみる もしもこの酒 切れたなら もとの他人に かえるだけ | 竹越ひろ子 | たなかゆきを | 塩谷純一 | | 酒は飲むもの 悲しみ抱いて 飲んで酔うもの ただひとり 熱い泪(なみだ)が 出た時は それを肴(さかな)に あおるもの こんな小さな グラスの底に だれがうずめた 恋の味 胸にまつわる 未練から せめて今夜も 逃げる酒 見てはいけない 夢見たあとは つらさひとしお 身にしみる もしもこの酒 切れたなら もとの他人に かえるだけ |
放浪月は東に 夕日は西に 旅を行く身は 曠野の中に 今日もとぼとぼ さすらい暮し どこに埋めよう はかない夢を 恋に泣くのは 若さのためよ 空に唄うも つらさのためよ 捨てた故郷に 未練はないが 人の子ゆえに あわれを想う 何を求めて ひろった旅か 長い砂丘の ひとすじ道よ 嵐吹け吹け 地をまき立てて 愛(いと)し人待つ あゝ身ではなし | 竹越ひろ子 | 藤間哲郎 | 不詳 | | 月は東に 夕日は西に 旅を行く身は 曠野の中に 今日もとぼとぼ さすらい暮し どこに埋めよう はかない夢を 恋に泣くのは 若さのためよ 空に唄うも つらさのためよ 捨てた故郷に 未練はないが 人の子ゆえに あわれを想う 何を求めて ひろった旅か 長い砂丘の ひとすじ道よ 嵐吹け吹け 地をまき立てて 愛(いと)し人待つ あゝ身ではなし |
札束のブルース見てはいけない 夢なのか 黒い空から 降る夢は 俺の昼寝の ほほをたたいて ああ 泣かすじゃないか 札束(ゼニ)のブルース 人の子なみに 生まれたなら 愛も情けも 知ったはず 馬鹿(ばか)が馬鹿なり すがりつくのは ああ 泣かすじゃないか 札束のブルース 墓になっても あの娘(こ)には 泪(なみだ)流しに 来させまい 意地があるなら 首を振れ振れ ああ 泣かすじゃないか 札束のブルース | 竹越ひろ子 | 藤間哲郎 | 中野忠晴 | | 見てはいけない 夢なのか 黒い空から 降る夢は 俺の昼寝の ほほをたたいて ああ 泣かすじゃないか 札束(ゼニ)のブルース 人の子なみに 生まれたなら 愛も情けも 知ったはず 馬鹿(ばか)が馬鹿なり すがりつくのは ああ 泣かすじゃないか 札束のブルース 墓になっても あの娘(こ)には 泪(なみだ)流しに 来させまい 意地があるなら 首を振れ振れ ああ 泣かすじゃないか 札束のブルース |
それが男というものさ一度決めたら 二度目はいらぬ それが男と いうものさ 惚(ほ)れたかたまり かなぐり捨てて 恋はこれきり あきらめた 花のあの娘(こ)は 汚(けが)れを知らぬ 俺がいたんじゃ 棘(とげ)を持つ 未練ごころは さらさらないが なぜか涙が 出てならぬ 酒は飲んでも のまれちゃならぬ それが男と いうものさ あすは他人の あの娘(こ)のために ひとりしみじみ 飲んでやる | 竹越ひろ子 | 藤間哲郎 | 佐藤富房 | | 一度決めたら 二度目はいらぬ それが男と いうものさ 惚(ほ)れたかたまり かなぐり捨てて 恋はこれきり あきらめた 花のあの娘(こ)は 汚(けが)れを知らぬ 俺がいたんじゃ 棘(とげ)を持つ 未練ごころは さらさらないが なぜか涙が 出てならぬ 酒は飲んでも のまれちゃならぬ それが男と いうものさ あすは他人の あの娘(こ)のために ひとりしみじみ 飲んでやる |
天上天下ただひとりなにも頼みは せぬけれど 春が来る 夏が来る 秋もまた どうせ俺(おい)らは ただひとり 天上天下 ただひとり 熱い泪(なみだ)は あるけれど だれにやる どこでやる 旅の子よ どうせ俺らは ただひとり 天上天下 ただひとり 夢に故郷は 見るけれど あの女(ひと)も ふた親も 草の露 どうせ俺らは ただひとり 天上天下 ただひとり | 竹越ひろ子 | 藤間哲郎 | 柴田良一 | | なにも頼みは せぬけれど 春が来る 夏が来る 秋もまた どうせ俺(おい)らは ただひとり 天上天下 ただひとり 熱い泪(なみだ)は あるけれど だれにやる どこでやる 旅の子よ どうせ俺らは ただひとり 天上天下 ただひとり 夢に故郷は 見るけれど あの女(ひと)も ふた親も 草の露 どうせ俺らは ただひとり 天上天下 ただひとり |
東京落葉弱い者には きびしく当たる それがこの世の 風なのさ 気がねしないで こっちへお寄り 肩を貸そうぜ 貸そうぜ 東京落葉(おちば) 花の咲く時 寄りつく人は 花が終われば そむく人 残る未練は わかっちゃいるが あとは追うまい 追うまい 東京落葉 グレて転(ころ)がりゃ 涙がふえて 末はみじめな 吹きさらし ここだ一番 時雨(しぐれ)も耐えて 春を待つんだ 待つんだ 東京落葉 | 竹越ひろ子 | 横井弘 | 飯田三郎 | | 弱い者には きびしく当たる それがこの世の 風なのさ 気がねしないで こっちへお寄り 肩を貸そうぜ 貸そうぜ 東京落葉(おちば) 花の咲く時 寄りつく人は 花が終われば そむく人 残る未練は わかっちゃいるが あとは追うまい 追うまい 東京落葉 グレて転(ころ)がりゃ 涙がふえて 末はみじめな 吹きさらし ここだ一番 時雨(しぐれ)も耐えて 春を待つんだ 待つんだ 東京落葉 |
東京流れもの流れ流れて 東京を そぞろ歩きは 軟派でも 心にゃ硬派の 血が通う 花の一匹 人生だ あぁ 東京流れもの 夜の暗さに はぐれても 若い一途な 純情は 後生大事に 抱いて行く 浪花節だよ 人生は あぁ 東京流れもの 曲りくねった 道だって こうと決めたら まっすぐに 嘘とお世辞の 御時世にゃ いてもいいだろ こんな奴 あぁ 東京流れもの | 竹越ひろ子 | 永井ひろし | 不詳 | 桜田誠一 | 流れ流れて 東京を そぞろ歩きは 軟派でも 心にゃ硬派の 血が通う 花の一匹 人生だ あぁ 東京流れもの 夜の暗さに はぐれても 若い一途な 純情は 後生大事に 抱いて行く 浪花節だよ 人生は あぁ 東京流れもの 曲りくねった 道だって こうと決めたら まっすぐに 嘘とお世辞の 御時世にゃ いてもいいだろ こんな奴 あぁ 東京流れもの |
東京無宿夢に出てきた 母さんの 涙つらくて 目がさめた 強く見えるは うわべだけ しんは淋しい 渡り者 そりゃ あたいも 人の子さ 好きな男も いたけれど いまの暮しが じゃまをした 負けず嫌いが あん時は 布団かぶって 泣いたっけ そりゃ あたいも 人の子さ たとえしつこい 錆だって 落とす気がありゃ 消えるだろ 故郷(くに)へ帰って もう一度 おさげ姿に 戻りたい そりゃ あたいも 人の子さ | 竹越ひろ子 | 横井弘 | 佐伯としを | | 夢に出てきた 母さんの 涙つらくて 目がさめた 強く見えるは うわべだけ しんは淋しい 渡り者 そりゃ あたいも 人の子さ 好きな男も いたけれど いまの暮しが じゃまをした 負けず嫌いが あん時は 布団かぶって 泣いたっけ そりゃ あたいも 人の子さ たとえしつこい 錆だって 落とす気がありゃ 消えるだろ 故郷(くに)へ帰って もう一度 おさげ姿に 戻りたい そりゃ あたいも 人の子さ |
どん底の唄三日続いた 雨だって あすはからりと 晴れるだろう 一年三百六十五日 降りっ通しの 雨はない 雨はない こんな淋(さび)しい どん底で 燃えた恋なら ほんものだ ひとつのボロ傘(がさ) ふたりでさして 通り抜けよう 夜の闇(やみ) 夜の闇 一夜明ければ 太陽が 路(みち)を照らして くれるだろう 見ていろだれにも 負けないつもり 涙なんかは おさらばだ おさらばだ | 竹越ひろ子 | 夢虹二 | 中野忠晴 | | 三日続いた 雨だって あすはからりと 晴れるだろう 一年三百六十五日 降りっ通しの 雨はない 雨はない こんな淋(さび)しい どん底で 燃えた恋なら ほんものだ ひとつのボロ傘(がさ) ふたりでさして 通り抜けよう 夜の闇(やみ) 夜の闇 一夜明ければ 太陽が 路(みち)を照らして くれるだろう 見ていろだれにも 負けないつもり 涙なんかは おさらばだ おさらばだ |
ながれ舟生まれながらの 星なのか 俺(おれ)はこの世の ながれ舟 拗(す)ねるつもりは ないけれど 胸の隙間に 風がふく 泥をかぶって 泣いている かわいお前も ながれ舟 人の情けの つれなさを 幾度怺(こら)えて きたのやら 浮くか沈むか あてのない どうせふたりは ながれ舟 いっそはぐれた 者どうし ともに行こうぜ 海のはて | 竹越ひろ子 | 横井弘 | 中野忠晴 | | 生まれながらの 星なのか 俺(おれ)はこの世の ながれ舟 拗(す)ねるつもりは ないけれど 胸の隙間に 風がふく 泥をかぶって 泣いている かわいお前も ながれ舟 人の情けの つれなさを 幾度怺(こら)えて きたのやら 浮くか沈むか あてのない どうせふたりは ながれ舟 いっそはぐれた 者どうし ともに行こうぜ 海のはて |
ひとりぼっちのブルース派手にあおる 街あかり だから背中を 向けてやるのさ 熱い 熱いなみだ なんで なんで落ちる 好きでならない あの人だが いまは上げたよ よその 誰かに つらい恋の 吹きだめに 風が運ぶよ たよりない身を こんな こんな私 まるで まるで落葉 わるい夢だと わかったくせに ひとりぼっちが とてもさびしい どうともなれと 今夜だけ 強いお酒を 飲んでしまった バカな バカな娘 それも それも承知 顔をくずして 思いのまま わっと泣くんだ 月の鏡に | 竹越ひろ子 | 藤間哲郎 | 佐伯としを | | 派手にあおる 街あかり だから背中を 向けてやるのさ 熱い 熱いなみだ なんで なんで落ちる 好きでならない あの人だが いまは上げたよ よその 誰かに つらい恋の 吹きだめに 風が運ぶよ たよりない身を こんな こんな私 まるで まるで落葉 わるい夢だと わかったくせに ひとりぼっちが とてもさびしい どうともなれと 今夜だけ 強いお酒を 飲んでしまった バカな バカな娘 それも それも承知 顔をくずして 思いのまま わっと泣くんだ 月の鏡に |
細い身体の折れるまでさむい さむい さむい夜 冷(さ)めた男の こころなら 女の泪(なみだ)じゃ つなげない せめて最後の 想(おも)い出に 抱いて 抱いて 細い身体(からだ)が 折れるまで くらい くらい くらい空 どうせこの世は 手さぐりだ あしたがあろうと なかろうと 今夜の別れに もう一度 抱いて 抱いて 細い身体(からだ)が 折れるまで にがい にがい にがい酒 好きなあんたに つがれても 最後の酒なら ついほろり 未練ごころと 笑わずに 抱いて 抱いて 細い身体(からだ)が 折れるまで | 竹越ひろ子 | 木下龍太郎 | 安部芳明 | | さむい さむい さむい夜 冷(さ)めた男の こころなら 女の泪(なみだ)じゃ つなげない せめて最後の 想(おも)い出に 抱いて 抱いて 細い身体(からだ)が 折れるまで くらい くらい くらい空 どうせこの世は 手さぐりだ あしたがあろうと なかろうと 今夜の別れに もう一度 抱いて 抱いて 細い身体(からだ)が 折れるまで にがい にがい にがい酒 好きなあんたに つがれても 最後の酒なら ついほろり 未練ごころと 笑わずに 抱いて 抱いて 細い身体(からだ)が 折れるまで |
モンゴル小唄せまい地球で どでかくやるにゃ ゴビの砂漠が 似合いの舞台 馬賊 馬賊と 笑わば笑え 天下とるには 強くなくって なんとする 「せめて静かに 暮してみたい」 今朝もすがった モンゴル女 判る 判るが 小さなパオじゃ 俺の望みが 屋根につかえて 夜泣きする どこへ行っても 頼れるものは 自分ひとりさ 承知の筈だ 泪 みせるな アルタイ月夜 末のことなど なんで気にして 生きらりょか | 竹越ひろ子 | 横井弘 | 中野忠晴 | | せまい地球で どでかくやるにゃ ゴビの砂漠が 似合いの舞台 馬賊 馬賊と 笑わば笑え 天下とるには 強くなくって なんとする 「せめて静かに 暮してみたい」 今朝もすがった モンゴル女 判る 判るが 小さなパオじゃ 俺の望みが 屋根につかえて 夜泣きする どこへ行っても 頼れるものは 自分ひとりさ 承知の筈だ 泪 みせるな アルタイ月夜 末のことなど なんで気にして 生きらりょか |