人間の証明泣き叫び 生まれてきた 苦しみの 真っ只中 へその緒が 切られた時 人間に 俺はなった 不幸なら 刻んでやる 試練なら 畳んでやる 不安なら 丸めてやる 俺は俺だ 怖いものか 目を開き 口開き 笑い出せ 人間だぞ 手を振って 足振って 歩き出せ 人間だから 人生の 目的とは 金と欲 それでもいい 一粒の 涙だけが 宝石に 変わりもする 恋ならば 挫(くじ)けずやる 夢ならば 叶えてやる 愛ならば 与えてやる 俺は俺だ 負けるものか 目を開き 口開き 笑い出せ 人間だぞ 手を振って 足振って 歩き出せ 人間だから 草花が 枯れるように 死神は 誰にも来る 善と悪 陰(かげ)と日向(ひなた) 失敗も 悔みもない 晴れならば 踊ってやる 雨ならば 歌ってやる 酒ならば 食らってやる 俺は俺だ 止まるものか 目を開き 口開き 笑い出せ 人間だぞ 手を振って 足振って 歩き出せ 人間だから 人間の証明 | 人間椅子 | 和嶋慎治 | 鈴木研一 | | 泣き叫び 生まれてきた 苦しみの 真っ只中 へその緒が 切られた時 人間に 俺はなった 不幸なら 刻んでやる 試練なら 畳んでやる 不安なら 丸めてやる 俺は俺だ 怖いものか 目を開き 口開き 笑い出せ 人間だぞ 手を振って 足振って 歩き出せ 人間だから 人生の 目的とは 金と欲 それでもいい 一粒の 涙だけが 宝石に 変わりもする 恋ならば 挫(くじ)けずやる 夢ならば 叶えてやる 愛ならば 与えてやる 俺は俺だ 負けるものか 目を開き 口開き 笑い出せ 人間だぞ 手を振って 足振って 歩き出せ 人間だから 草花が 枯れるように 死神は 誰にも来る 善と悪 陰(かげ)と日向(ひなた) 失敗も 悔みもない 晴れならば 踊ってやる 雨ならば 歌ってやる 酒ならば 食らってやる 俺は俺だ 止まるものか 目を開き 口開き 笑い出せ 人間だぞ 手を振って 足振って 歩き出せ 人間だから 人間の証明 |
人間ロボット同じ顔 同じ顔 同じ声 同じ声 夢の知らせがポストに届いたよ 永遠(とわ)の未来を約束するそうだ みんな笑顔で暮らせる明るい計画 誰も病にならずに健やか健康 ハイテクノロジー駆使して生まれたよ 駄目な体を脱皮できるそうだ みんな力がみなぎり明日も頑健 誰も百人力だよよろしく頑丈 不安は いらない 痛くは ないから 心を 静かに こちらに サインを 上着を 脱いだら ベッドで お眠り ギイギイギイ ギイギイギイ 人間ロボットだ 同じ顔 同じ顔 同じ声 同じ声 ルサンチマンに朗報走ったよ 憧れの人スターになれるそうだ みんなダビデにモナリザ美貌に喝采 誰もプラトンニュートン無敵の天才 好みの 体を イメージ ください あなたの 代わりに 輝く ことでしょう 機械と 交わり ぐっすり お休み ギイギイギイ ギイギイギイ 人間ロボットだ もう 苦しまなくていい もう 悲しまなくていい 愛も 恋も なくていい もう 働かなくていい もう 煩(わずら)わなくていい 夢も 希望も なくていい 同じ顔 同じ顔 同じ声 同じ声 この世の 天国 咲かせて あげます あなたは あなたを 卒業 しますよ 魂 差し出し ゆっくり お眠り ギイギイギイ ギイギイギイ 人間ロボット 人間ロボット 人間ロボットだ | 人間椅子 | 和嶋慎治 | 和嶋慎治 | | 同じ顔 同じ顔 同じ声 同じ声 夢の知らせがポストに届いたよ 永遠(とわ)の未来を約束するそうだ みんな笑顔で暮らせる明るい計画 誰も病にならずに健やか健康 ハイテクノロジー駆使して生まれたよ 駄目な体を脱皮できるそうだ みんな力がみなぎり明日も頑健 誰も百人力だよよろしく頑丈 不安は いらない 痛くは ないから 心を 静かに こちらに サインを 上着を 脱いだら ベッドで お眠り ギイギイギイ ギイギイギイ 人間ロボットだ 同じ顔 同じ顔 同じ声 同じ声 ルサンチマンに朗報走ったよ 憧れの人スターになれるそうだ みんなダビデにモナリザ美貌に喝采 誰もプラトンニュートン無敵の天才 好みの 体を イメージ ください あなたの 代わりに 輝く ことでしょう 機械と 交わり ぐっすり お休み ギイギイギイ ギイギイギイ 人間ロボットだ もう 苦しまなくていい もう 悲しまなくていい 愛も 恋も なくていい もう 働かなくていい もう 煩(わずら)わなくていい 夢も 希望も なくていい 同じ顔 同じ顔 同じ声 同じ声 この世の 天国 咲かせて あげます あなたは あなたを 卒業 しますよ 魂 差し出し ゆっくり お眠り ギイギイギイ ギイギイギイ 人間ロボット 人間ロボット 人間ロボットだ |
猫じゃ猫じゃ猫じゃ猫じゃとおっしゃるが 猫は下駄など履きやせぬ 二人水性【みずしょう】の忍び逢い 修羅の果てまでサンサノサ お月さん沈むでないよ 恋の路照らしておくれ 下戸じゃ下戸じゃとおっしゃるが 下戸は銚子で飲みやせぬ 三味の調子で探り合い 差しつ差されつヨイヤサカ お月さん沈むでないよ 恋の路照らしておくれ 明けの烏 鳴くのはおよし 夢の刻【とき】が 醒めるというに デコじゃデコじゃとおっしゃるが デコで豆腐は断ちやせぬ 風邪の熱なら下がりょうが 想いは冷めぬションガイナ お月さん沈むでないよ 恋の路照らしておくれ さよう この世が苦しみなれば しよう 恋を こちゃえ こちゃえ さよう あの世が安らぎなれば みよう 夢を こちゃえ こちゃえ | 人間椅子 | 和嶋慎治 | 鈴木研一 | | 猫じゃ猫じゃとおっしゃるが 猫は下駄など履きやせぬ 二人水性【みずしょう】の忍び逢い 修羅の果てまでサンサノサ お月さん沈むでないよ 恋の路照らしておくれ 下戸じゃ下戸じゃとおっしゃるが 下戸は銚子で飲みやせぬ 三味の調子で探り合い 差しつ差されつヨイヤサカ お月さん沈むでないよ 恋の路照らしておくれ 明けの烏 鳴くのはおよし 夢の刻【とき】が 醒めるというに デコじゃデコじゃとおっしゃるが デコで豆腐は断ちやせぬ 風邪の熱なら下がりょうが 想いは冷めぬションガイナ お月さん沈むでないよ 恋の路照らしておくれ さよう この世が苦しみなれば しよう 恋を こちゃえ こちゃえ さよう あの世が安らぎなれば みよう 夢を こちゃえ こちゃえ |
涅槃桜桜ひらひら降る夜は 心うららに躍って 春の涅槃に舞うのさ oh yeah 君の家に行こうと思った 風のとても激しい夜だった 夜だった 僕は震えながら駆けだした 桜の降りしきる森の中 森の中 寄る辺ない無辺際の宇宙で 僕は何処へ行こうとしてるのだろう 人恋しくて やりきれなくて 春の宵は退屈過ぎる 君に伝えそびれた言葉は ありきたりの短い一言 ただ一言 僕は毎日呟いている 誰にも覗けない夢の中 夢の中 果てもない無量劫の時空で 僕は何をしようとしてたのだろう 物悲しくて やるせがなくて 春の宵は幻惑させる 桜はらはら散る夜は 心そぞろに乱れて 春の薫りの吹くまま 夢の続きを追うのさ 桜ひらひら降る夜は 心うららに躍って 春の涅槃に舞うのさ oh yeah あてどない無色界の辺(ほと)りで 僕は誰の夢を見ていたのだろう 心(うら)寂しくて いたたまれなくて 春の宵は朧(おぼろ)に更ける 桜はらはら散る夜は 心そぞろに乱れて 春の薫りの吹くまま 夢の続きを追うのさ 桜ひらひら降る夜は 心うららに躍って 春の涅槃に舞うのさ oh yeah | 人間椅子 | 和嶋慎治 | 和嶋慎治 | 人間椅子 | 桜ひらひら降る夜は 心うららに躍って 春の涅槃に舞うのさ oh yeah 君の家に行こうと思った 風のとても激しい夜だった 夜だった 僕は震えながら駆けだした 桜の降りしきる森の中 森の中 寄る辺ない無辺際の宇宙で 僕は何処へ行こうとしてるのだろう 人恋しくて やりきれなくて 春の宵は退屈過ぎる 君に伝えそびれた言葉は ありきたりの短い一言 ただ一言 僕は毎日呟いている 誰にも覗けない夢の中 夢の中 果てもない無量劫の時空で 僕は何をしようとしてたのだろう 物悲しくて やるせがなくて 春の宵は幻惑させる 桜はらはら散る夜は 心そぞろに乱れて 春の薫りの吹くまま 夢の続きを追うのさ 桜ひらひら降る夜は 心うららに躍って 春の涅槃に舞うのさ oh yeah あてどない無色界の辺(ほと)りで 僕は誰の夢を見ていたのだろう 心(うら)寂しくて いたたまれなくて 春の宵は朧(おぼろ)に更ける 桜はらはら散る夜は 心そぞろに乱れて 春の薫りの吹くまま 夢の続きを追うのさ 桜ひらひら降る夜は 心うららに躍って 春の涅槃に舞うのさ oh yeah |
ねぷたのもんどりこ頭割られて飛び出す目玉 矢尻【やじり】えぐって潰れる目玉 鴉つついて転がる目玉 土にドロリとこぼれる目玉 空が鳴る 道が沸く 火が踊る じゃわめく血 ねぷたのもんどりこ ヤレヤレヤレヤ ねぷたのもんどりこ ヤレヤレヤレヤ 太刀の一振り跳ねる生首 野辺に串刺し睨む生首 姫が持つ手で喘ぐ生首 犬がくわえて嘆く生首 空が鳴る 道が沸く 火が踊る じゃわめく血 ゆらゆらと ねぷた来る ぞろぞろと ねぷた来る 空が鳴る 道が沸く 火が踊る じゃわめく血 むかでの住処苔むす髑髏 谷を埋めて誘う髑髏 月の光に囁く髑髏 血潮を浴びて悦ぶ髑髏 空が鳴る 道が沸く 火が踊る じゃわめく血 | 人間椅子 | 鈴木研一 | 鈴木研一 | | 頭割られて飛び出す目玉 矢尻【やじり】えぐって潰れる目玉 鴉つついて転がる目玉 土にドロリとこぼれる目玉 空が鳴る 道が沸く 火が踊る じゃわめく血 ねぷたのもんどりこ ヤレヤレヤレヤ ねぷたのもんどりこ ヤレヤレヤレヤ 太刀の一振り跳ねる生首 野辺に串刺し睨む生首 姫が持つ手で喘ぐ生首 犬がくわえて嘆く生首 空が鳴る 道が沸く 火が踊る じゃわめく血 ゆらゆらと ねぷた来る ぞろぞろと ねぷた来る 空が鳴る 道が沸く 火が踊る じゃわめく血 むかでの住処苔むす髑髏 谷を埋めて誘う髑髏 月の光に囁く髑髏 血潮を浴びて悦ぶ髑髏 空が鳴る 道が沸く 火が踊る じゃわめく血 |
眠り男見世物小屋が やって来る 今日は楽しい 酉の市 だるま女に 蛇女 トリに出でしは 黄泉の使者 幕が 上がる 夜が 叫ぶ さあ 起きろ 棺を開けて 動け 呪いを吐いて 踊れ 血潮を浴び そして 眠れ 鎖国時代の 忘れ物 無知と野蛮の 夢を見る 物の怪どもに 狐憑き 畏怖をまとった 伝導師 蓋が 開く 闇が 笑う さあ 起きろ 棺を開けて 動け 呪いを吐いて 踊れ 血潮を浴び そして 眠れ おためごかしの 四つ辻に 猟奇の風が 吹き荒ぶ 夢が 歩く 空が 裂ける さあ 起きろ 棺を開けて 動け 呪いを吐いて 踊れ 血潮を浴び そして 眠れ さあ 起きろ さあ 動け さあ 踊れ そして 眠れ | 人間椅子 | 和嶋慎治 | 和嶋慎治 | | 見世物小屋が やって来る 今日は楽しい 酉の市 だるま女に 蛇女 トリに出でしは 黄泉の使者 幕が 上がる 夜が 叫ぶ さあ 起きろ 棺を開けて 動け 呪いを吐いて 踊れ 血潮を浴び そして 眠れ 鎖国時代の 忘れ物 無知と野蛮の 夢を見る 物の怪どもに 狐憑き 畏怖をまとった 伝導師 蓋が 開く 闇が 笑う さあ 起きろ 棺を開けて 動け 呪いを吐いて 踊れ 血潮を浴び そして 眠れ おためごかしの 四つ辻に 猟奇の風が 吹き荒ぶ 夢が 歩く 空が 裂ける さあ 起きろ 棺を開けて 動け 呪いを吐いて 踊れ 血潮を浴び そして 眠れ さあ 起きろ さあ 動け さあ 踊れ そして 眠れ |
疾れGT夢に終わりが来ても 君よ忘るるなかれ 青春に輝いた日々を 時は戻らぬけれど 君よ思い出すのだ 熱風が駆け抜けたことを エンジンオイルの 焼けつく匂い 天まで届け レブカウンター ブンブブン 疾(はし)れ GT 果てしなく GT 限りなく GT いつまでも GT どこまでも 浪漫を求めて 星の瞬き見上げ 君よ感じてほしい 熱情は美しいことを ヒールアンドトゥ 華麗にきめて 夜空を焦がせ アフターファイア バンババン 疾(はし)れ GT 果てしなく GT 限りなく GT いつまでも GT どこまでも 浪漫を求めて ガソリン 満タン 万端 用意どん 電源 満タン 万端 用意どん 睡眠 満タン 万端 用意どん 心身 満タン 万端 用意どん 夜が詩人であると 君よ気づいているか 郷愁の詩(うた)歌うことを アウトインアウト 張りつくタイヤ 虚空に響け フルスロットル ギュンギュギュン 疾(はし)れ GT 果てしなく GT 限りなく GT いつまでも GT どこまでも 浪漫を求めて 夢を追い掛けて 時を追い越して 星を追い掛けて 夜を追い越して 疾れ | 人間椅子 | 和嶋慎治 | 和嶋慎治 | | 夢に終わりが来ても 君よ忘るるなかれ 青春に輝いた日々を 時は戻らぬけれど 君よ思い出すのだ 熱風が駆け抜けたことを エンジンオイルの 焼けつく匂い 天まで届け レブカウンター ブンブブン 疾(はし)れ GT 果てしなく GT 限りなく GT いつまでも GT どこまでも 浪漫を求めて 星の瞬き見上げ 君よ感じてほしい 熱情は美しいことを ヒールアンドトゥ 華麗にきめて 夜空を焦がせ アフターファイア バンババン 疾(はし)れ GT 果てしなく GT 限りなく GT いつまでも GT どこまでも 浪漫を求めて ガソリン 満タン 万端 用意どん 電源 満タン 万端 用意どん 睡眠 満タン 万端 用意どん 心身 満タン 万端 用意どん 夜が詩人であると 君よ気づいているか 郷愁の詩(うた)歌うことを アウトインアウト 張りつくタイヤ 虚空に響け フルスロットル ギュンギュギュン 疾(はし)れ GT 果てしなく GT 限りなく GT いつまでも GT どこまでも 浪漫を求めて 夢を追い掛けて 時を追い越して 星を追い掛けて 夜を追い越して 疾れ |
針の山独り見知らぬ畦(あぜ)道行けども行けども行けども針の山 俺の穢(けが)れた臓腑を死んでる予定の母親貪(むさぼ)って 人を憎んだ数だけ犬死に猫死に無駄死に俺は死に そして針の山から血だるま火だるま俺は堕ちてゆく 誰か無間地獄から助けて助けて助けて針の山 俺の奢れる舌をヤットコどっこい閻魔は引っこ抜き 愛の言葉の数だけ犬死に猫死に無駄死に俺は死に そして針の山から血だるま火だるま俺は堕ちてゆく もっと光を求めて戻れど戻れど戻れど針の山 俺の狂える額を冥土の使いの禿鷹(はげたか)ついばんで 刺さる針の数だけ犬死に猫死に無駄死に俺は死に そして針の山から血だるま火だるま俺は堕ちてゆく | 人間椅子 | 和嶋慎治 | Tony Bourge・Burke Shelley・Ray Phillips | | 独り見知らぬ畦(あぜ)道行けども行けども行けども針の山 俺の穢(けが)れた臓腑を死んでる予定の母親貪(むさぼ)って 人を憎んだ数だけ犬死に猫死に無駄死に俺は死に そして針の山から血だるま火だるま俺は堕ちてゆく 誰か無間地獄から助けて助けて助けて針の山 俺の奢れる舌をヤットコどっこい閻魔は引っこ抜き 愛の言葉の数だけ犬死に猫死に無駄死に俺は死に そして針の山から血だるま火だるま俺は堕ちてゆく もっと光を求めて戻れど戻れど戻れど針の山 俺の狂える額を冥土の使いの禿鷹(はげたか)ついばんで 刺さる針の数だけ犬死に猫死に無駄死に俺は死に そして針の山から血だるま火だるま俺は堕ちてゆく |
春の匂いは涅槃の薫り春雷が僕を呼ぶよ 冬が過ぎ春は来やる 明け方に凍えるよに 苦しみは朝の徴(しるし) 春雨が舞を舞うよ 大空の広い舞台 野や山を祝福して 僕たちは生まれ変わる 晴れ上がった宙を飛ぶ のどやかなひばり 涙さえ誘うよな 懐かしい匂い 春の匂いは涅槃の薫り 夢の続きを運んで来るよ 愛の便りを届けに来るよ 嗚呼 春風が唄歌うよ どこまでも希望乗せて 山彦もうっとりして 口ずさむ永遠のハーモニー 澄み渡った空よぎる 流れ星ひとつ 時間さえ止まるよな かぐわしい薫り 春の匂いは涅槃の薫り 夢の続きを運んで来るよ 愛の便りを届けに来るよ 嗚呼 幽か 幽か 幽かに りゅうりゅう りゅうりゅうりゅうりゅう 春の声 刹那は 永遠 そっと 静か 静か 静かに りゅうりゅう りゅうりゅうりゅうりゅう 春の声 春の唄 春の匂いは涅槃の薫り 夢の続きを運んで来るよ 愛の便りを届けに来るよ 嗚呼 春の匂いは涅槃の薫り 夢の続きを運んで来るよ 愛の便りを届けに来るよ 嗚呼 | 人間椅子 | 和嶋慎治 | 和嶋慎治 | | 春雷が僕を呼ぶよ 冬が過ぎ春は来やる 明け方に凍えるよに 苦しみは朝の徴(しるし) 春雨が舞を舞うよ 大空の広い舞台 野や山を祝福して 僕たちは生まれ変わる 晴れ上がった宙を飛ぶ のどやかなひばり 涙さえ誘うよな 懐かしい匂い 春の匂いは涅槃の薫り 夢の続きを運んで来るよ 愛の便りを届けに来るよ 嗚呼 春風が唄歌うよ どこまでも希望乗せて 山彦もうっとりして 口ずさむ永遠のハーモニー 澄み渡った空よぎる 流れ星ひとつ 時間さえ止まるよな かぐわしい薫り 春の匂いは涅槃の薫り 夢の続きを運んで来るよ 愛の便りを届けに来るよ 嗚呼 幽か 幽か 幽かに りゅうりゅう りゅうりゅうりゅうりゅう 春の声 刹那は 永遠 そっと 静か 静か 静かに りゅうりゅう りゅうりゅうりゅうりゅう 春の声 春の唄 春の匂いは涅槃の薫り 夢の続きを運んで来るよ 愛の便りを届けに来るよ 嗚呼 春の匂いは涅槃の薫り 夢の続きを運んで来るよ 愛の便りを届けに来るよ 嗚呼 |
莫迦酔狂ひ柘榴(ざくろ)模様の太陽が 真っ赤に熟れて堕ちるのは 酔いどれ眼(まなこ)の生み出した 万有引力夢じゃない 退屈に煙(けぶる)る人生を 薔薇色に染める魔法水 暮らし倦みたる手の平に 注(つ)いでおくれよなみなみと 宿(ふつか)酔いの坂道に 髑髏(どくろ)の灯りの点(とも)るのは 厭世病者の見い出した エレキテルかも嘘じゃない 西洋無類の神様も 酒呑みうわばみ酌をして 語り疲れた頤(おとがい)に 注いでくれるよだくだくと 天井裏から 蟲がどしゃ降る 枕元では 大名行列 頭蓋が割れて 記憶はこぼれ 牙を剥(む)き出し ピンク色の象が走る 壁の穴から 眼玉はジロリ 窓の外では 有罪判決 一杯の勇気を 一瞬の陶酔を 羊水で割った 琥珀(こはく)色の海に沈む 酒は呑め呑め呑むならば 二度と戻れぬ呑むほどに 莫迦酔狂ひ 莫迦酔狂ひ | 人間椅子 | 和嶋慎治 | 和嶋慎治 | | 柘榴(ざくろ)模様の太陽が 真っ赤に熟れて堕ちるのは 酔いどれ眼(まなこ)の生み出した 万有引力夢じゃない 退屈に煙(けぶる)る人生を 薔薇色に染める魔法水 暮らし倦みたる手の平に 注(つ)いでおくれよなみなみと 宿(ふつか)酔いの坂道に 髑髏(どくろ)の灯りの点(とも)るのは 厭世病者の見い出した エレキテルかも嘘じゃない 西洋無類の神様も 酒呑みうわばみ酌をして 語り疲れた頤(おとがい)に 注いでくれるよだくだくと 天井裏から 蟲がどしゃ降る 枕元では 大名行列 頭蓋が割れて 記憶はこぼれ 牙を剥(む)き出し ピンク色の象が走る 壁の穴から 眼玉はジロリ 窓の外では 有罪判決 一杯の勇気を 一瞬の陶酔を 羊水で割った 琥珀(こはく)色の海に沈む 酒は呑め呑め呑むならば 二度と戻れぬ呑むほどに 莫迦酔狂ひ 莫迦酔狂ひ |
ばっちりいきたい子守唄すっきり本日 日本晴れ たっぷりご飯をいただいて ゆっくり原宿職探し やっぱり駄目だよまたおいで さっと寝たなら明日もハレルヤ ぐっと我慢の男の子 ぱっと布団に入ればOK ばっちグーグー子守唄 どっきりするよな恋をした ぱっちりおめめの可愛い娘 すっかり夢中のボクだけど はっきりしないよ恋模様 さっと寝たなら明日もハレルヤ ぐっと我慢の男の子 ぱっと布団に入ればOK ばっちグーグー子守唄 うっかりしてるといわれます しっかりしろともいわれます てっきりよかれとしたことが がっかりわかっちゃくれないよ さっと寝たなら明日もハレルヤ ぐっと我慢の男の子 ぱっと布団に入ればOK ばっちグーグー子守唄 ばっちりいきたい子守唄 | 人間椅子 | 和嶋慎治 | 鈴木研一 | | すっきり本日 日本晴れ たっぷりご飯をいただいて ゆっくり原宿職探し やっぱり駄目だよまたおいで さっと寝たなら明日もハレルヤ ぐっと我慢の男の子 ぱっと布団に入ればOK ばっちグーグー子守唄 どっきりするよな恋をした ぱっちりおめめの可愛い娘 すっかり夢中のボクだけど はっきりしないよ恋模様 さっと寝たなら明日もハレルヤ ぐっと我慢の男の子 ぱっと布団に入ればOK ばっちグーグー子守唄 うっかりしてるといわれます しっかりしろともいわれます てっきりよかれとしたことが がっかりわかっちゃくれないよ さっと寝たなら明日もハレルヤ ぐっと我慢の男の子 ぱっと布団に入ればOK ばっちグーグー子守唄 ばっちりいきたい子守唄 |
蛮カラ一代記花は桜木人は武士 見事散るのが冥利とて 抜かば刃文も馨(かぐわ)しく 咲いてみせよう男花 ソレ 寄せる荒波受けとめて 沖を睨まう岸壁よ 雨の穿(うが)てどへこたれず どんと構える男意気 ソレ 酒は盃実は器 色をめかすが習いとも 胸に刻みし志 ぐっと我慢の男振り サテ 右や左の檀那様 俺の話を聞いとくれ 生まれ奥州在郷の 山猿相手に相撲取り 蛮カラ一代記 蛮カラ一代記 国の親父の言うことにゃ 本懐曲ぐるは女子なり 末の娘は人買われ ほんにこの世は儘(まま)ならぬ 蛮カラ一代記 蛮カラ一代記 富士の裾野(すその)に降り積みし 雪の白さに似た人よ | 人間椅子 | 和嶋慎治 | 鈴木研一・和嶋慎治 | | 花は桜木人は武士 見事散るのが冥利とて 抜かば刃文も馨(かぐわ)しく 咲いてみせよう男花 ソレ 寄せる荒波受けとめて 沖を睨まう岸壁よ 雨の穿(うが)てどへこたれず どんと構える男意気 ソレ 酒は盃実は器 色をめかすが習いとも 胸に刻みし志 ぐっと我慢の男振り サテ 右や左の檀那様 俺の話を聞いとくれ 生まれ奥州在郷の 山猿相手に相撲取り 蛮カラ一代記 蛮カラ一代記 国の親父の言うことにゃ 本懐曲ぐるは女子なり 末の娘は人買われ ほんにこの世は儘(まま)ならぬ 蛮カラ一代記 蛮カラ一代記 富士の裾野(すその)に降り積みし 雪の白さに似た人よ |
光へワッショイ君は日輪の眼を見たか はたと革命を待つ瞳 僕らが生まれてきたのは 光になるため だから遠くへ はるか遠くへ 飛ぶんだ 光へ ワッショイ 明日へ ワッショイ 未来へ ワッショイ 彼方へ ワッショイ 光へ ワッショイ 朝日へ ワッショイ 夜空へ ワッショイ 虚空へ ワッショイ ワッショイ 君は銀河の歌を聴いたか 永遠に生命讃えるメロディ 僕らに形があるのは 力を貸すため だから果てなく もっと果てなく 行くんだ ワッショイ 君は大地の夢を知ってるか すべて黄金輝く世界 僕らに言葉があるのは 祝福するため だから怖れず なにも怖れず 立つんだ 光へ ワッショイ 明日へ ワッショイ 未来へ ワッショイ 彼方へ ワッショイ 光へ ワッショイ 朝日へ ワッショイ 夜空へ ワッショイ 虚空へ ワッショイ ワッショイ | 人間椅子 | 和嶋慎治 | 和嶋慎治 | | 君は日輪の眼を見たか はたと革命を待つ瞳 僕らが生まれてきたのは 光になるため だから遠くへ はるか遠くへ 飛ぶんだ 光へ ワッショイ 明日へ ワッショイ 未来へ ワッショイ 彼方へ ワッショイ 光へ ワッショイ 朝日へ ワッショイ 夜空へ ワッショイ 虚空へ ワッショイ ワッショイ 君は銀河の歌を聴いたか 永遠に生命讃えるメロディ 僕らに形があるのは 力を貸すため だから果てなく もっと果てなく 行くんだ ワッショイ 君は大地の夢を知ってるか すべて黄金輝く世界 僕らに言葉があるのは 祝福するため だから怖れず なにも怖れず 立つんだ 光へ ワッショイ 明日へ ワッショイ 未来へ ワッショイ 彼方へ ワッショイ 光へ ワッショイ 朝日へ ワッショイ 夜空へ ワッショイ 虚空へ ワッショイ ワッショイ |
人喰い戦車生首のはさまったキャタピラーが軋む 死に際のおののきが大好物 さて のろしをあげようか さあ 逃げろ もういいかい? 見よ轍を 死の轍を 辿る先は 猟奇の果て 骨を砕き 肉をしゃぶり 汁をすする 人喰い戦車 ほら エンジンは歌う ほら 皆殺しの歌 勝利のリズムで 狂気のメロディーを 臓物を巻きつけてキャタピラーは笑う 血に飢えて のたくって 舌なめずり おや そこの岩陰には やあ 可愛いお嬢さん 見よ轍を 死の轍を 辿る先は 猟奇の果て 骨を砕き 肉をしゃぶり 汁をすする 人喰い戦車 | 人間椅子 | 鈴木研一 | 鈴木研一 | 人間椅子 | 生首のはさまったキャタピラーが軋む 死に際のおののきが大好物 さて のろしをあげようか さあ 逃げろ もういいかい? 見よ轍を 死の轍を 辿る先は 猟奇の果て 骨を砕き 肉をしゃぶり 汁をすする 人喰い戦車 ほら エンジンは歌う ほら 皆殺しの歌 勝利のリズムで 狂気のメロディーを 臓物を巻きつけてキャタピラーは笑う 血に飢えて のたくって 舌なめずり おや そこの岩陰には やあ 可愛いお嬢さん 見よ轍を 死の轍を 辿る先は 猟奇の果て 骨を砕き 肉をしゃぶり 汁をすする 人喰い戦車 |
表徴の帝国達磨さんが転んだ 面壁九年どっこいしょ 仏法僧が鳴いちっち 三宝唱えあをによし 鎮守の杜の紫陽花(あじさい)は 夕べの雨とてんてまり 春夏秋冬 天然美(うるわ)し ここは 日の本 ここは 日の国 ここは 日の本 ここは 日の国 鹿威(ししおど)しが滑った 諸行は無常とんからり 利休さんが茶(さ)のさっさ 一期は一会うつせみの 蛙飛びこむ水の音 昔も今もいとをかし 幽玄俳諧 侘び寂び芳(かんば)し ここは 日の本 ここは 日の国 ここは 日の本 ここは 日の国 表徴の帝国 表徴の帝国 観音様が笑った 善男善女こちゃこちゃえ 袖振り合うも前世の 縁(えにし)と思えさざれいし 彼岸が来ればのし紙に 三つ指ついてあきづしま 謙譲婉曲 礼節尊し ここは 日の本 ここは 日の国 ここは 日の本 ここは 日の国 ここは 日の本 ここは 日の国 ここは 日の本 ここは 日の国 | 人間椅子 | 和嶋慎治 | 和嶋慎治 | 人間椅子 | 達磨さんが転んだ 面壁九年どっこいしょ 仏法僧が鳴いちっち 三宝唱えあをによし 鎮守の杜の紫陽花(あじさい)は 夕べの雨とてんてまり 春夏秋冬 天然美(うるわ)し ここは 日の本 ここは 日の国 ここは 日の本 ここは 日の国 鹿威(ししおど)しが滑った 諸行は無常とんからり 利休さんが茶(さ)のさっさ 一期は一会うつせみの 蛙飛びこむ水の音 昔も今もいとをかし 幽玄俳諧 侘び寂び芳(かんば)し ここは 日の本 ここは 日の国 ここは 日の本 ここは 日の国 表徴の帝国 表徴の帝国 観音様が笑った 善男善女こちゃこちゃえ 袖振り合うも前世の 縁(えにし)と思えさざれいし 彼岸が来ればのし紙に 三つ指ついてあきづしま 謙譲婉曲 礼節尊し ここは 日の本 ここは 日の国 ここは 日の本 ここは 日の国 ここは 日の本 ここは 日の国 ここは 日の本 ここは 日の国 |
風神生きてることを忘れたなら 死ぬぐらいの目遭ってみなよ ゾロアスターになれなくとも 自分自身に還れるだろ 荒れた大地に身を委ね 驕(おご)る心を壊すのだ 風よ 恐ろしい風よ 吹けよ 狂おしく吹くがいい 恋することに疲れたなら 恨んでばかり止してみなよ キリスト様といかなくとも 赦すぐらいは出来るだろう 焼けた砂漠に身を焦がし 腫れる瞼(まぶた)を開くのだ 風よ 恐ろしい風よ 吹けよ 狂おしく吹くがいい 尽きない 想いを 飛ばしておくれよ 果てない 迷いを なくしておくれよ 時化(しけ)た渚に身を晒(さら)し 惑う気持ちを捨てるのだ 思い煩(わずら)い苦しむなら 愚者のつもりで生きてみなよ ソクラテスまでいけなくとも 見栄を張るより気が楽だろ | 人間椅子 | 和嶋慎治 | 鈴木研一 | | 生きてることを忘れたなら 死ぬぐらいの目遭ってみなよ ゾロアスターになれなくとも 自分自身に還れるだろ 荒れた大地に身を委ね 驕(おご)る心を壊すのだ 風よ 恐ろしい風よ 吹けよ 狂おしく吹くがいい 恋することに疲れたなら 恨んでばかり止してみなよ キリスト様といかなくとも 赦すぐらいは出来るだろう 焼けた砂漠に身を焦がし 腫れる瞼(まぶた)を開くのだ 風よ 恐ろしい風よ 吹けよ 狂おしく吹くがいい 尽きない 想いを 飛ばしておくれよ 果てない 迷いを なくしておくれよ 時化(しけ)た渚に身を晒(さら)し 惑う気持ちを捨てるのだ 思い煩(わずら)い苦しむなら 愚者のつもりで生きてみなよ ソクラテスまでいけなくとも 見栄を張るより気が楽だろ |
沸騰する宇宙宇宙が回転する 新しい時代へ エホバの画策した 偉大なる円陣 大地は屹立する 天からの号令で 全地は覚醒する 生命の意味 ソドムとゴモラの 安らかにあれ 肉体(からだ)も名誉も 持てないがゆえ (オープン) 扉が開く (セサミ) チャクラが開く (オープン) 無限へ開く (セサミ) 涅槃へ開く 宇宙 次元が開闢(かいびゃく)する 素晴らしい地平へ 時間の碇泊する 永えなる浄土 思念は横溢(おういつ)する 恒星を尻目に 秘密は開陳する 存在の意義 ヘヴンとヘルから 諸人が来る アポカリプスを 果たさんとして (オープン) 扉が開く (セサミ) チャクラが開く (オープン) 無限へ開く (セサミ) 涅槃へ開く 宇宙 ああ 大空よ 我が 故郷よ ああ 星空よ 我が 兄弟よ 銀河が疾走する 懐かしい知性へ エーテルの充満する 全能の脈動 苦悩は散逸する 迷信の彼方に 光は招来する 創造の意図 ドグマとダルマが 抱擁をなす 仮想もリアルも 等しいがため (オープン) 扉が開く (セサミ) チャクラが開く (オープン) 無限へ開く (セサミ) 涅槃へ開く オープン セサミ (オープン) 扉が開く (セサミ) チャクラが開く (オープン) 無限へ開く (セサミ) 涅槃へ開く 宇宙 | 人間椅子 | 和嶋慎治 | 和嶋慎治 | | 宇宙が回転する 新しい時代へ エホバの画策した 偉大なる円陣 大地は屹立する 天からの号令で 全地は覚醒する 生命の意味 ソドムとゴモラの 安らかにあれ 肉体(からだ)も名誉も 持てないがゆえ (オープン) 扉が開く (セサミ) チャクラが開く (オープン) 無限へ開く (セサミ) 涅槃へ開く 宇宙 次元が開闢(かいびゃく)する 素晴らしい地平へ 時間の碇泊する 永えなる浄土 思念は横溢(おういつ)する 恒星を尻目に 秘密は開陳する 存在の意義 ヘヴンとヘルから 諸人が来る アポカリプスを 果たさんとして (オープン) 扉が開く (セサミ) チャクラが開く (オープン) 無限へ開く (セサミ) 涅槃へ開く 宇宙 ああ 大空よ 我が 故郷よ ああ 星空よ 我が 兄弟よ 銀河が疾走する 懐かしい知性へ エーテルの充満する 全能の脈動 苦悩は散逸する 迷信の彼方に 光は招来する 創造の意図 ドグマとダルマが 抱擁をなす 仮想もリアルも 等しいがため (オープン) 扉が開く (セサミ) チャクラが開く (オープン) 無限へ開く (セサミ) 涅槃へ開く オープン セサミ (オープン) 扉が開く (セサミ) チャクラが開く (オープン) 無限へ開く (セサミ) 涅槃へ開く 宇宙 |
芳一受難阿弥陀寺の 丑三つ刻 草木も皆 眠り落ちている 生ぬるい風 怪しい声 狐の火が 乱れ飛んでいる 巧みな調べ弾く お前がほしい 見事な音色出す お前がほしい こっちへ来い 一緒に来い 恐れず来い 迷わず来い 芳一 琵琶の響く 夜の墓場 卒塔婆たちが すすり泣いている 精も根も 尽き果てんと 天を仰ぎ 撥[ばち]をかき鳴らす 優しい顔をした お前がほしい 綺麗な声をした お前がほしい こっちへ来い 一緒に来い 恐れず来い 迷わず来い 芳一 観自在菩薩行深般若波羅蜜多時 照見五蘊皆空度一切苦厄舎利子 色不異空空不異色色即是空空即是色 受想行識亦復如是舎利子是諸法空相 亡霊ども 取り憑かれた 命の灯が 風に揺れている お釈迦様の 般若の経 体中に 墨で敷き詰める あはれを慰める お前がほしい 無念を紛らわす お前がほしい こっちへ来い 一緒に来い 恐れず来い 迷わず来い 芳一 羯諦羯諦波羅羯諦 波羅僧羯諦菩提薩婆訶 | 人間椅子 | 和嶋慎治 | 鈴木研一 | | 阿弥陀寺の 丑三つ刻 草木も皆 眠り落ちている 生ぬるい風 怪しい声 狐の火が 乱れ飛んでいる 巧みな調べ弾く お前がほしい 見事な音色出す お前がほしい こっちへ来い 一緒に来い 恐れず来い 迷わず来い 芳一 琵琶の響く 夜の墓場 卒塔婆たちが すすり泣いている 精も根も 尽き果てんと 天を仰ぎ 撥[ばち]をかき鳴らす 優しい顔をした お前がほしい 綺麗な声をした お前がほしい こっちへ来い 一緒に来い 恐れず来い 迷わず来い 芳一 観自在菩薩行深般若波羅蜜多時 照見五蘊皆空度一切苦厄舎利子 色不異空空不異色色即是空空即是色 受想行識亦復如是舎利子是諸法空相 亡霊ども 取り憑かれた 命の灯が 風に揺れている お釈迦様の 般若の経 体中に 墨で敷き詰める あはれを慰める お前がほしい 無念を紛らわす お前がほしい こっちへ来い 一緒に来い 恐れず来い 迷わず来い 芳一 羯諦羯諦波羅羯諦 波羅僧羯諦菩提薩婆訶 |
星空の導き君は青春に生きて 春の風のように去った 夜の寂しさの中で 今も思い出は灯る いつか迎える 旅立ちの時まで 暗がり道に 迷わぬように 見守りたまえ ひとりぼっちじゃないのさ 夢で会える 一人一人の心に 君は生きる いつまでも 空に星たちが光る 森に鳥たちが歌う 海の潮騒とともに 砂は永遠に帰る やがて近づく さよならの時まで 孤独な旅に 疲れぬように 励ましたまえ ひとりぼっちじゃないのさ 夢で会える 一人一人の心に 君は生きる いつまでも いずれ訪(おとな)う 安らぎの時まで 険しい道に 転ばぬように 導きたまえ ひとりぼっちじゃないのさ 夢で会える 一人一人の心に 君は生きる いつまでも ひとりぼっちじゃないのさ 夢で会える 一人一人の心に 君は生きる いつまでも いつまでも いつまでも | 人間椅子 | 和嶋慎治 | 和嶋慎治 | | 君は青春に生きて 春の風のように去った 夜の寂しさの中で 今も思い出は灯る いつか迎える 旅立ちの時まで 暗がり道に 迷わぬように 見守りたまえ ひとりぼっちじゃないのさ 夢で会える 一人一人の心に 君は生きる いつまでも 空に星たちが光る 森に鳥たちが歌う 海の潮騒とともに 砂は永遠に帰る やがて近づく さよならの時まで 孤独な旅に 疲れぬように 励ましたまえ ひとりぼっちじゃないのさ 夢で会える 一人一人の心に 君は生きる いつまでも いずれ訪(おとな)う 安らぎの時まで 険しい道に 転ばぬように 導きたまえ ひとりぼっちじゃないのさ 夢で会える 一人一人の心に 君は生きる いつまでも ひとりぼっちじゃないのさ 夢で会える 一人一人の心に 君は生きる いつまでも いつまでも いつまでも |
マダム・エドワルダ飾り窓から 涅槃が見える 虚無と脂粉の 曼陀羅絵巻 ベッドを脱けて 扉を開けて 車に乗って 夜露を抱いて 下着になって 淫らになって 突っ疾れ 絶望を おぉ マダム・エドワルダ おぉ か弱き人よ おぉ マダム・エドワルダ おぉ か細き腕に 愛を抱け 月の砂漠に 後光が灯る 聖と俗との 金襴緞子 コートを脱いで 帽子を取って ワインを開けて 愛撫に酔って 裸になって 子供になって 駆け抜けろ 喧騒を おぉ マダム・エドワルダ おぉ 寂しき人よ おぉ マダム・エドワルダ おぉ 乱れた髪で 夢に落ちろ 空を行く雲は 好きに変わるのよ 蝶になり 花になり 雨になり 風になり 空を飛ぶ鳥は 好きに行けるのよ 海を越え 山を越え 夜を越え 時を越え ルージュを引いて 睫毛を巻いて 鏡に立って ポーズを取って 綺麗になって 女神になって 飛んで行け 暗闇を おぉ マダム・エドワルダ おぉ 悲しき人よ おぉ マダム・エドワルダ おぉ 可憐な指に 明日を掴め | 人間椅子 | 和嶋慎治 | 和嶋慎治 | | 飾り窓から 涅槃が見える 虚無と脂粉の 曼陀羅絵巻 ベッドを脱けて 扉を開けて 車に乗って 夜露を抱いて 下着になって 淫らになって 突っ疾れ 絶望を おぉ マダム・エドワルダ おぉ か弱き人よ おぉ マダム・エドワルダ おぉ か細き腕に 愛を抱け 月の砂漠に 後光が灯る 聖と俗との 金襴緞子 コートを脱いで 帽子を取って ワインを開けて 愛撫に酔って 裸になって 子供になって 駆け抜けろ 喧騒を おぉ マダム・エドワルダ おぉ 寂しき人よ おぉ マダム・エドワルダ おぉ 乱れた髪で 夢に落ちろ 空を行く雲は 好きに変わるのよ 蝶になり 花になり 雨になり 風になり 空を飛ぶ鳥は 好きに行けるのよ 海を越え 山を越え 夜を越え 時を越え ルージュを引いて 睫毛を巻いて 鏡に立って ポーズを取って 綺麗になって 女神になって 飛んで行け 暗闇を おぉ マダム・エドワルダ おぉ 悲しき人よ おぉ マダム・エドワルダ おぉ 可憐な指に 明日を掴め |
見知らぬ世界私は起き上がる 新しい夜明けに 窓からの陽光 鳥たちのさえずり 彼らは歌うでも 導くのでもない すべてがあるがまま 自由のままにある ここは 静かな世界 そして 見知らぬ世界 私はかつてには 何者だったのか 異国の戦争で 武勇を馳せたのか それとも決闘で 無念に果てたのか いずれも夢のよう 夢に果てたのだろう ここは 静かな世界 そして 見知らぬ世界 時計の振り子が 気まぐれに動く 生命の雫が 無限に満ちてゆく 私は立ち上がる ひび割れた荒野へ 今は水もないが 雨の気配はする あなたも来たいなら ドアは開けておこう すべてがないゆえに すべてがあるところ ここは 眩(まばゆ)い世界 そして 見果てぬ世界 ここは 静かな世界 そして 見知らぬ世界 | 人間椅子 | 和嶋慎治 | 和嶋慎治 | 人間椅子 | 私は起き上がる 新しい夜明けに 窓からの陽光 鳥たちのさえずり 彼らは歌うでも 導くのでもない すべてがあるがまま 自由のままにある ここは 静かな世界 そして 見知らぬ世界 私はかつてには 何者だったのか 異国の戦争で 武勇を馳せたのか それとも決闘で 無念に果てたのか いずれも夢のよう 夢に果てたのだろう ここは 静かな世界 そして 見知らぬ世界 時計の振り子が 気まぐれに動く 生命の雫が 無限に満ちてゆく 私は立ち上がる ひび割れた荒野へ 今は水もないが 雨の気配はする あなたも来たいなら ドアは開けておこう すべてがないゆえに すべてがあるところ ここは 眩(まばゆ)い世界 そして 見果てぬ世界 ここは 静かな世界 そして 見知らぬ世界 |
ミス・アンドロイド未開の森に守られ 静かに眠る美少女 有史以前の科学の 粋を集めたロボット まだ 目が覚めない なぜ 目を開けない もし 目が覚めたら その 目は何見る 愛情を与えねば 魂を授けねば 起き上がれない 愛情が灯るまで 魂を宿すまで ミス・アンドロイド ミイラの下僕(しもべ)従え 石の棺で夢見る 人の歴史の興亡 宇宙の果ての盛衰 まだ 目が覚めない なぜ 目を開けない もし 口開いたら その 声何言う 愛情を与えねば 魂を授けねば 起き上がれない 愛情が灯るまで 魂を宿すまで ミス・アンドロイド フランケンシュタインでも 赤い唇奪えない 考古学者の論理は お髪(ぐし)ひとつも解けない まだ 目が覚めない なぜ 目を開けない もし 手が動けば その 指何指す 愛情を与えねば 魂を授けねば 起き上がれない 愛情が灯るまで 魂を宿すまで ミス・アンドロイド | 人間椅子 | 和嶋慎治 | 鈴木研一 | 人間椅子 | 未開の森に守られ 静かに眠る美少女 有史以前の科学の 粋を集めたロボット まだ 目が覚めない なぜ 目を開けない もし 目が覚めたら その 目は何見る 愛情を与えねば 魂を授けねば 起き上がれない 愛情が灯るまで 魂を宿すまで ミス・アンドロイド ミイラの下僕(しもべ)従え 石の棺で夢見る 人の歴史の興亡 宇宙の果ての盛衰 まだ 目が覚めない なぜ 目を開けない もし 口開いたら その 声何言う 愛情を与えねば 魂を授けねば 起き上がれない 愛情が灯るまで 魂を宿すまで ミス・アンドロイド フランケンシュタインでも 赤い唇奪えない 考古学者の論理は お髪(ぐし)ひとつも解けない まだ 目が覚めない なぜ 目を開けない もし 手が動けば その 指何指す 愛情を与えねば 魂を授けねば 起き上がれない 愛情が灯るまで 魂を宿すまで ミス・アンドロイド |
未来からの脱出美しい 明日が来ると 信じてた 子供の頃は でも見ろよ 無言の街を 思ってた 未来じゃないぜ 名前が消えて 数字に変わる 笑顔とともに 逃げ出せ 未来から 脱(ぬ)け出せ 明日から 逃げ出せ 未来から 脱け出せ 世界から 愛し合う 時代になれと 願ってた 小さな頃は でも見ろよ 戦(いくさ)の空を こんなのは 望んでないぜ 家庭が消えて 機械に変わる 家族もそうさ 逃げ出せ 未来から 脱(ぬ)け出せ 明日から 逃げ出せ 未来から 脱け出せ 世界から 喜びが 溢(あふ)れるように 祈ってた いつでもずっと でも見ろよ 貧しい人を 幸せは どこにもないぜ 言葉が消えて 記号に変わる お金もろとも 逃げ出せ 未来から 脱(ぬ)け出せ 明日から 逃げ出せ 未来から 脱け出せ 世界から 逃げ出せ 脱け出せ 逃げ出せ 脱け出せ | 人間椅子 | 和嶋慎治 | ナカジマノブ | | 美しい 明日が来ると 信じてた 子供の頃は でも見ろよ 無言の街を 思ってた 未来じゃないぜ 名前が消えて 数字に変わる 笑顔とともに 逃げ出せ 未来から 脱(ぬ)け出せ 明日から 逃げ出せ 未来から 脱け出せ 世界から 愛し合う 時代になれと 願ってた 小さな頃は でも見ろよ 戦(いくさ)の空を こんなのは 望んでないぜ 家庭が消えて 機械に変わる 家族もそうさ 逃げ出せ 未来から 脱(ぬ)け出せ 明日から 逃げ出せ 未来から 脱け出せ 世界から 喜びが 溢(あふ)れるように 祈ってた いつでもずっと でも見ろよ 貧しい人を 幸せは どこにもないぜ 言葉が消えて 記号に変わる お金もろとも 逃げ出せ 未来から 脱(ぬ)け出せ 明日から 逃げ出せ 未来から 脱け出せ 世界から 逃げ出せ 脱け出せ 逃げ出せ 脱け出せ |
魅惑のお嬢様月明かり浴びた雪のような 淡くて溶けそうなその肌は 目眩がするほど狂おしい 野バラの香りをにじみ出す お嬢様の脚 お嬢様の腕 お嬢様の胸 お嬢様の頬 そこに咲く笑窪 磨いためのうが濡れたような 妖しい光の唇は 神秘の水晶のぞかせて 小鳥のさえずりそっと出す お嬢様の髪 お嬢様の指 お嬢様の口 お嬢様のあご そこに咲くほくろ この世の光をみんな集めて まばゆいばかりに光輝け お嬢様 男の視線をみんな集めて 艶かしいほど光輝け お嬢様 女の嫉妬をみんな集めて 神神しいほど光輝け お嬢様 独り占めする欲望が日ごと強くなる 秘密をあばく欲望が夜ごと強くなる いじめてみたい欲望が日ごと強くなる 汚してみたい欲望が夜ごと強くなる | 人間椅子 | 鈴木研一 | 鈴木研一 | 人間椅子 | 月明かり浴びた雪のような 淡くて溶けそうなその肌は 目眩がするほど狂おしい 野バラの香りをにじみ出す お嬢様の脚 お嬢様の腕 お嬢様の胸 お嬢様の頬 そこに咲く笑窪 磨いためのうが濡れたような 妖しい光の唇は 神秘の水晶のぞかせて 小鳥のさえずりそっと出す お嬢様の髪 お嬢様の指 お嬢様の口 お嬢様のあご そこに咲くほくろ この世の光をみんな集めて まばゆいばかりに光輝け お嬢様 男の視線をみんな集めて 艶かしいほど光輝け お嬢様 女の嫉妬をみんな集めて 神神しいほど光輝け お嬢様 独り占めする欲望が日ごと強くなる 秘密をあばく欲望が夜ごと強くなる いじめてみたい欲望が日ごと強くなる 汚してみたい欲望が夜ごと強くなる |
無限の住人広いみ空に浮世と消える 花も霞の千切れ雲 夢は現世(うつしよ)水面(みのも)の月よ 揺れて儚(はかな)く蓮になり 噫乎(ああ) どれだけ人を 噫乎(ああ) 見送るのだろうか 無窮の命と 無常の心で 無明の世界に 我は歩き出す 遠くはためく番(つがい)の千鳥 人は誰しも愛語り 噫乎 いつまで君を 噫乎 見守れるだろうか 無窮の命と 無常の心で 無明の世界に 我は歩き出す 我は歩み征く 無限の住人 月の都を剣太刀(つるぎたち) 身は三界の狩衣 肩も鯔背(いなせ)に闇切れば 飛び六法の卍舞い | 人間椅子 | 和嶋慎治 | 和嶋慎治 | | 広いみ空に浮世と消える 花も霞の千切れ雲 夢は現世(うつしよ)水面(みのも)の月よ 揺れて儚(はかな)く蓮になり 噫乎(ああ) どれだけ人を 噫乎(ああ) 見送るのだろうか 無窮の命と 無常の心で 無明の世界に 我は歩き出す 遠くはためく番(つがい)の千鳥 人は誰しも愛語り 噫乎 いつまで君を 噫乎 見守れるだろうか 無窮の命と 無常の心で 無明の世界に 我は歩き出す 我は歩み征く 無限の住人 月の都を剣太刀(つるぎたち) 身は三界の狩衣 肩も鯔背(いなせ)に闇切れば 飛び六法の卍舞い |
無限の住人 武闘編懊(おう) 懊 懊 懊 懊 懊 懊 懊 斬(ざん)ッ 金坐金坐金坐斬(ざざざん)ッ 蛮(ばん)ッ 罵罵蛮(ばばばん)ッ 斬って斬って斬っても 刀剣(つるぎ)薙刀 断(だん)ッ 打打断(だだだん)ッ 岩(がん)ッ 峨峨岩(がががん)ッ 屠って屠って屠っても 刺客剣士剣客 いつまで闘う 己が罪の果つまで どこまで血を見る 人の恨み消ゆまで 愛を抱きしめて 背を震わせて 今日も刃抜く それが 無限の住人 懊(おう) 懊 懊 懊 懊 懊 懊 懊 惨(ざん)ッ 挫挫惨(ざざざん)ッ 挽(ばん)ッ 馬馬挽(ばばばん)ッ 突いて突いて突いても 血潮血反吐血飛沫(ちしぶき) 弾(だん)ッ 陀陀弾(だだだん)ッ 頑(がん)ッ 牙牙頑(がががん)ッ 払って払って払っても 骸(むくろ)髑髏(どくろ)屍(しかばね) いつまで争う 己が業を絶つまで どこまで身を切る 人の無念晴るまで 愛を胸に秘め 肩をそびやかし 明日も刃抜く それが 無限の住人 手足をもがれても 胴体ちぎれても 阿修羅が誘う 戦いの火蓋 鏨(ざん)ッ 嵯嵯鏨(ざざざん)ッ 卍(ばん)ッ 魔魔卍(ばばばん)ッ 刺して刺して刺しても 遺恨怨嗟怨念 壇(だん)ッ 堕堕壇(だだだん)ッ 巌(がん)ッ 瓦瓦巌(がががん)ッ 倒して倒して倒しても 嗚咽悲鳴絶叫 いつまで諍(いさか)う 己が命あるまで どこまで見送る 人に涙あるまで 愛を噛みしめて 時を踏みしめて 月に刃抜く それが 無限の住人 懊(おう) 懊 懊 懊 懊 懊 懊 懊 懊 | 人間椅子 | 和嶋慎治 | 和嶋慎治 | | 懊(おう) 懊 懊 懊 懊 懊 懊 懊 斬(ざん)ッ 金坐金坐金坐斬(ざざざん)ッ 蛮(ばん)ッ 罵罵蛮(ばばばん)ッ 斬って斬って斬っても 刀剣(つるぎ)薙刀 断(だん)ッ 打打断(だだだん)ッ 岩(がん)ッ 峨峨岩(がががん)ッ 屠って屠って屠っても 刺客剣士剣客 いつまで闘う 己が罪の果つまで どこまで血を見る 人の恨み消ゆまで 愛を抱きしめて 背を震わせて 今日も刃抜く それが 無限の住人 懊(おう) 懊 懊 懊 懊 懊 懊 懊 惨(ざん)ッ 挫挫惨(ざざざん)ッ 挽(ばん)ッ 馬馬挽(ばばばん)ッ 突いて突いて突いても 血潮血反吐血飛沫(ちしぶき) 弾(だん)ッ 陀陀弾(だだだん)ッ 頑(がん)ッ 牙牙頑(がががん)ッ 払って払って払っても 骸(むくろ)髑髏(どくろ)屍(しかばね) いつまで争う 己が業を絶つまで どこまで身を切る 人の無念晴るまで 愛を胸に秘め 肩をそびやかし 明日も刃抜く それが 無限の住人 手足をもがれても 胴体ちぎれても 阿修羅が誘う 戦いの火蓋 鏨(ざん)ッ 嵯嵯鏨(ざざざん)ッ 卍(ばん)ッ 魔魔卍(ばばばん)ッ 刺して刺して刺しても 遺恨怨嗟怨念 壇(だん)ッ 堕堕壇(だだだん)ッ 巌(がん)ッ 瓦瓦巌(がががん)ッ 倒して倒して倒しても 嗚咽悲鳴絶叫 いつまで諍(いさか)う 己が命あるまで どこまで見送る 人に涙あるまで 愛を噛みしめて 時を踏みしめて 月に刃抜く それが 無限の住人 懊(おう) 懊 懊 懊 懊 懊 懊 懊 懊 |
無情のスキャットこの世に天使がいるものなら 私の頬にも恵みをくれ 報わることない労苦背負い 日陰に佇むこの私に 天翔る日は来るだろか 陽の目を見る日あるだろか 天使様 シャバダバ‥‥ どこかに女神が潜むのなら 私の額(ぬか)にも微笑をくれ 勝利のワインの味も知らず 恋すら実らぬこの私に 美酒に酔う日は来るだろか 愛を抱く日あるだろか 女神様 シャバダバ‥‥ 空に数多星が光る 誰も彼も星の御許(みもと) 千の願い胸に膨らませ ルルル‥‥ いずこか仏が御座(おは)すのなら 私の元にもお慈悲をくれ めぼしい物など何も持たず 侘びしく 寂しく しくじりばかりのこの私に 満ち足りる日は来るだろか 夢の叶う日あるだろか 仏様 シャバダバ‥‥ 私の命に光を 私の明日に光を すべての命に光を すべての明日に光を | 人間椅子 | 和嶋慎治 | 和嶋慎治 | 人間椅子 | この世に天使がいるものなら 私の頬にも恵みをくれ 報わることない労苦背負い 日陰に佇むこの私に 天翔る日は来るだろか 陽の目を見る日あるだろか 天使様 シャバダバ‥‥ どこかに女神が潜むのなら 私の額(ぬか)にも微笑をくれ 勝利のワインの味も知らず 恋すら実らぬこの私に 美酒に酔う日は来るだろか 愛を抱く日あるだろか 女神様 シャバダバ‥‥ 空に数多星が光る 誰も彼も星の御許(みもと) 千の願い胸に膨らませ ルルル‥‥ いずこか仏が御座(おは)すのなら 私の元にもお慈悲をくれ めぼしい物など何も持たず 侘びしく 寂しく しくじりばかりのこの私に 満ち足りる日は来るだろか 夢の叶う日あるだろか 仏様 シャバダバ‥‥ 私の命に光を 私の明日に光を すべての命に光を すべての明日に光を |
迷信あなたは何を信じる 悪魔かそれとも神か 老獪な司祭は今日も 黴臭い呪(まじな)いをする 明日が無数のイメージならば 昨日はこぼれ落つ砂粒だろう おお 旧い世が終わる おお 新しい夜が明ける あなたは誰を信じる 学者かそれとも友か ビッグバンに進化論でも 苦悩の答えは出ない 未来が無限の可能性なら 過去は彷徨える亡霊だろう おお 旧い世が終わる おお 新しい夜が明ける 迷信 それは怖れ 迷信 それは病 迷信 それは墓場 迷信 それは闇夜 こっちの水は甘いぞ 同じ明日にしてやるぞ 迷信 それは怖れ 迷信 それは病 迷信 それは墓場 迷信 それは闇夜 こっちの水は甘いぞ 眠ったままにしてやるぞ 迷信 それは怖れ 迷信 それは病 迷信 それは墓場 迷信 それは闇夜 時代がその度の選択肢なら 世界はありったけ作れるだろう おお 旧い世が終わる おお 暗い灯が消える おお 旧い世が終わる おお 新しい夜が明ける | 人間椅子 | 和嶋慎治 | 和嶋慎治 | 人間椅子 | あなたは何を信じる 悪魔かそれとも神か 老獪な司祭は今日も 黴臭い呪(まじな)いをする 明日が無数のイメージならば 昨日はこぼれ落つ砂粒だろう おお 旧い世が終わる おお 新しい夜が明ける あなたは誰を信じる 学者かそれとも友か ビッグバンに進化論でも 苦悩の答えは出ない 未来が無限の可能性なら 過去は彷徨える亡霊だろう おお 旧い世が終わる おお 新しい夜が明ける 迷信 それは怖れ 迷信 それは病 迷信 それは墓場 迷信 それは闇夜 こっちの水は甘いぞ 同じ明日にしてやるぞ 迷信 それは怖れ 迷信 それは病 迷信 それは墓場 迷信 それは闇夜 こっちの水は甘いぞ 眠ったままにしてやるぞ 迷信 それは怖れ 迷信 それは病 迷信 それは墓場 迷信 それは闇夜 時代がその度の選択肢なら 世界はありったけ作れるだろう おお 旧い世が終わる おお 暗い灯が消える おお 旧い世が終わる おお 新しい夜が明ける |
冥土喫茶陰鬱な静寂 人魂の灯 骸骨の杯 無念の乾杯 しゃがれた声が呟く ようこそ冥土喫茶へ 黄泉の国のすぐそこ 三途の川のすぐ横 あの世着いたらすぐにおいでよ 陰惨な曼陀羅 梵字の品書き 大王お墨付 奪衣婆の料理 女給さん白装束で 死化粧して死臭ふりまく 黄泉の国のすぐそこ 三途の川のすぐ横 あの世着いたらすぐにおいでよ 陰湿な音楽 囚われの楽団 短調の連続 絶望の調べ 忌まわしい和音虚しく 終わりのない闇に沈む 黄泉の国のすぐそこ 三途の川のすぐ横 あの世着いたらすぐにおいでよ | 人間椅子 | 鈴木研一 | 鈴木研一 | | 陰鬱な静寂 人魂の灯 骸骨の杯 無念の乾杯 しゃがれた声が呟く ようこそ冥土喫茶へ 黄泉の国のすぐそこ 三途の川のすぐ横 あの世着いたらすぐにおいでよ 陰惨な曼陀羅 梵字の品書き 大王お墨付 奪衣婆の料理 女給さん白装束で 死化粧して死臭ふりまく 黄泉の国のすぐそこ 三途の川のすぐ横 あの世着いたらすぐにおいでよ 陰湿な音楽 囚われの楽団 短調の連続 絶望の調べ 忌まわしい和音虚しく 終わりのない闇に沈む 黄泉の国のすぐそこ 三途の川のすぐ横 あの世着いたらすぐにおいでよ |
もっこの子守唄村の鎮守(ちんじゅ)でてんてまり 鬼こ取られでころんだ 泣げば山がらもっこ来る ぼうやよい子だねんねこや 野良でお父さまえんこらや 家でお母さまとんからり さがしぐしてねばもっこ来て とって喰われるねんころり 裏の和尚さま鐘ついだ 山さからすも帰るべな 寝ねでぼごればもっこ来る ぼうやめんこいねんねしな | 人間椅子 | 和嶋慎治 | 和嶋慎治 | | 村の鎮守(ちんじゅ)でてんてまり 鬼こ取られでころんだ 泣げば山がらもっこ来る ぼうやよい子だねんねこや 野良でお父さまえんこらや 家でお母さまとんからり さがしぐしてねばもっこ来て とって喰われるねんころり 裏の和尚さま鐘ついだ 山さからすも帰るべな 寝ねでぼごればもっこ来る ぼうやめんこいねんねしな |
もののけフィーバー内緒のお話 オイラは化け物 零時の時報で 魔性がお目覚め 処女に悲鳴を吐かせたい たぎる血潮をすすりたい 仮面脱いで 爪を磨いで 闇の中へ お化けフィーバー もののけフィーバー お化けフィーバー もののけフィーバー まんまる月夜が オイラを呼んでる 獣の鼓動が 臓腑を震わす 地獄の釜を覗きたい 茹(う)でた眼球をしゃぶりたい 毛皮まとい 牙を生やし 夢の中へ お化けフィーバー もののけフィーバー お化けフィーバー もののけフィーバー 恐怖をおひとつ 覚めない悪夢を お化けフィーバー もののけフィーバー お化けフィーバー もののけフィーバー お化けフィーバー もののけフィーバー お化けフィーバー もののけフィーバー | 人間椅子 | 和嶋慎治 | 和嶋慎治 | | 内緒のお話 オイラは化け物 零時の時報で 魔性がお目覚め 処女に悲鳴を吐かせたい たぎる血潮をすすりたい 仮面脱いで 爪を磨いで 闇の中へ お化けフィーバー もののけフィーバー お化けフィーバー もののけフィーバー まんまる月夜が オイラを呼んでる 獣の鼓動が 臓腑を震わす 地獄の釜を覗きたい 茹(う)でた眼球をしゃぶりたい 毛皮まとい 牙を生やし 夢の中へ お化けフィーバー もののけフィーバー お化けフィーバー もののけフィーバー 恐怖をおひとつ 覚めない悪夢を お化けフィーバー もののけフィーバー お化けフィーバー もののけフィーバー お化けフィーバー もののけフィーバー お化けフィーバー もののけフィーバー |
屋根裏の散歩者生きてるふりに 疲れた男 死ぬことそれも いっそう怖い 退屈だけが 人生だよと 屋根裏部屋に 帷(とばり)を下ろす 愛する資格も 愛される素質も 恋する勇気も 厭(いと)われる覚悟も 何にも持たない 異邦人 夜の街を ただ流離(さすら)い 夢の中を ただ彷徨(さまよ)う たったひとり ひとり 生き抜くことを 恐れる男 猟奇な趣味で 書棚は埋まり 倦怠だけが 膨らむままに 小さな部屋の 扉を開ける 笑みする情緒も 涙する心も 捧げる矜持も 報われる才気も 一つも持てない ろくでなし 夜の街を ただ流離(さすら)い 夢の中を ただ彷徨(さまよ)う たったひとり ひとり 木枯らしに 肩すぼめ 口笛吹く 後ろ姿 足跡も 残さずに 夜の闇に 消えて行くよ 生き行くことを 忘れた男 路傍の草を むしってばかり 世界への狂気と 自然への呪いと 社会への嫌悪と 善意への皮肉と それしか持てない 局外者 夜の街を ただ流離(さすら)い 夢の中を ただ彷徨(さまよ)う たったひとり ひとり | 人間椅子 | 和嶋慎治 | 和嶋慎治 | 人間椅子 | 生きてるふりに 疲れた男 死ぬことそれも いっそう怖い 退屈だけが 人生だよと 屋根裏部屋に 帷(とばり)を下ろす 愛する資格も 愛される素質も 恋する勇気も 厭(いと)われる覚悟も 何にも持たない 異邦人 夜の街を ただ流離(さすら)い 夢の中を ただ彷徨(さまよ)う たったひとり ひとり 生き抜くことを 恐れる男 猟奇な趣味で 書棚は埋まり 倦怠だけが 膨らむままに 小さな部屋の 扉を開ける 笑みする情緒も 涙する心も 捧げる矜持も 報われる才気も 一つも持てない ろくでなし 夜の街を ただ流離(さすら)い 夢の中を ただ彷徨(さまよ)う たったひとり ひとり 木枯らしに 肩すぼめ 口笛吹く 後ろ姿 足跡も 残さずに 夜の闇に 消えて行くよ 生き行くことを 忘れた男 路傍の草を むしってばかり 世界への狂気と 自然への呪いと 社会への嫌悪と 善意への皮肉と それしか持てない 局外者 夜の街を ただ流離(さすら)い 夢の中を ただ彷徨(さまよ)う たったひとり ひとり |
ヤマさんヤマさんはヤマさん あとは知らない 女に学問 なにも知らない たいそう働き たいそう笑った ひとりで暮らして ひとりで泣いた 苦しまなくていいよ 素朴に生きることなんて 誰にもできない 今はただ おやすみ ヤマさん あばよ ヤマさん あばよ ヤマさんはヤマさん ひとつの宝石 幼子みたいな きれいな心 騙すぐらいなら 騙されよう 馬鹿にするなら 馬鹿にされよう 悲しまなくていいよ 傷つけず生きることなんて 君しかできない さあゆっくり おねむり ヤマさん あばよ ヤマさん あばよ しんしんとした部屋 一日の夢を見る 溺れていた仔猫 捨てられていた仔犬 とめどもない涙 助けられるだろうか 明日は 何も言わなくていいよ 嘘つかず生きた人なんて 君ぐらいだろう もう時間だ さようなら ヤマさん あばよ ヤマさん あばよ ヤマさん あばよ ヤマさん あばよ | 人間椅子 | 和嶋慎治 | 和嶋慎治 | | ヤマさんはヤマさん あとは知らない 女に学問 なにも知らない たいそう働き たいそう笑った ひとりで暮らして ひとりで泣いた 苦しまなくていいよ 素朴に生きることなんて 誰にもできない 今はただ おやすみ ヤマさん あばよ ヤマさん あばよ ヤマさんはヤマさん ひとつの宝石 幼子みたいな きれいな心 騙すぐらいなら 騙されよう 馬鹿にするなら 馬鹿にされよう 悲しまなくていいよ 傷つけず生きることなんて 君しかできない さあゆっくり おねむり ヤマさん あばよ ヤマさん あばよ しんしんとした部屋 一日の夢を見る 溺れていた仔猫 捨てられていた仔犬 とめどもない涙 助けられるだろうか 明日は 何も言わなくていいよ 嘘つかず生きた人なんて 君ぐらいだろう もう時間だ さようなら ヤマさん あばよ ヤマさん あばよ ヤマさん あばよ ヤマさん あばよ |
幽霊列車汽車は走る 霧の町を 浮世の山の トンネル抜けて ほろほろ鳥が 汽笛を鳴らす 悲しさの意味 教えてくれる町へ 汽車は走る 黄泉の国へ 三途の川の 懸け橋越えて 河原の鬼が 切符をもぎる 愛を失くした 人の眠れる国へ 幽霊列車がもうすぐ 誰そ彼の駅に着くから 懐かしの人を尋ねに行(ゆ)こうよ 幽霊列車がもうじき 彼は誰の駅を発つから 忘れじの人を捜しに行こうよ 汽車は走る 夢の中を いっぱい貨車に 思い出詰めて 宵待ち草が 発車を告げる 過去と未来の 葛(つづら)折りなす場所へ 幽霊列車がもうすぐ 誰そ彼の駅に着くから 懐かしの人を尋ねに行(ゆ)こうよ 幽霊列車がもうじき 彼は誰の駅を発つから 忘れじの人を捜しに行こうよ | 人間椅子 | 和嶋慎治 | 和嶋慎治 | | 汽車は走る 霧の町を 浮世の山の トンネル抜けて ほろほろ鳥が 汽笛を鳴らす 悲しさの意味 教えてくれる町へ 汽車は走る 黄泉の国へ 三途の川の 懸け橋越えて 河原の鬼が 切符をもぎる 愛を失くした 人の眠れる国へ 幽霊列車がもうすぐ 誰そ彼の駅に着くから 懐かしの人を尋ねに行(ゆ)こうよ 幽霊列車がもうじき 彼は誰の駅を発つから 忘れじの人を捜しに行こうよ 汽車は走る 夢の中を いっぱい貨車に 思い出詰めて 宵待ち草が 発車を告げる 過去と未来の 葛(つづら)折りなす場所へ 幽霊列車がもうすぐ 誰そ彼の駅に着くから 懐かしの人を尋ねに行(ゆ)こうよ 幽霊列車がもうじき 彼は誰の駅を発つから 忘れじの人を捜しに行こうよ |
雪女地吹雪の舞い散る夜道 流離いの旅人一人 白銀の迷宮呑まれ 一時の庵を叩く 寒気が 冷気が 怖気が 孤独が 不安が 恐怖が 魂の叫びに呼ばれ 音もなく扉が開く 雪のように冷たい心 冬のように閉ざした心 誰も溶かせはしない 雪女 しんしんと降り積む雪が 人は皆一人と語る かじかんだ手先でなぞる 過ぎ去った恋路の記憶 睦言 接吻 抱擁 苦悩が 悔悟が 懺悔が 凍てついた微笑と吐息 ゆっくりと囲炉裏が消える 雪のように冷たい心 冬のように閉ざした心 誰も溶かせはしない 雪女 白い 白い 雪が 積もる 寒い 寒い 夜が 更ける こんこんと止まない雪は 煩悩も氷らすだろう とめどない火宅の人に 安らぎを持たらす女 吹雪が 嵐が 雪崩が 青春 情熱 失望 恐ろしい美貌の顔で 声立てず唇奪う 雪のように冷たい心 冬のように閉ざした心 誰も溶かせはしない 雪女 | 人間椅子 | 和嶋慎治 | 和嶋慎治 | | 地吹雪の舞い散る夜道 流離いの旅人一人 白銀の迷宮呑まれ 一時の庵を叩く 寒気が 冷気が 怖気が 孤独が 不安が 恐怖が 魂の叫びに呼ばれ 音もなく扉が開く 雪のように冷たい心 冬のように閉ざした心 誰も溶かせはしない 雪女 しんしんと降り積む雪が 人は皆一人と語る かじかんだ手先でなぞる 過ぎ去った恋路の記憶 睦言 接吻 抱擁 苦悩が 悔悟が 懺悔が 凍てついた微笑と吐息 ゆっくりと囲炉裏が消える 雪のように冷たい心 冬のように閉ざした心 誰も溶かせはしない 雪女 白い 白い 雪が 積もる 寒い 寒い 夜が 更ける こんこんと止まない雪は 煩悩も氷らすだろう とめどない火宅の人に 安らぎを持たらす女 吹雪が 嵐が 雪崩が 青春 情熱 失望 恐ろしい美貌の顔で 声立てず唇奪う 雪のように冷たい心 冬のように閉ざした心 誰も溶かせはしない 雪女 |
夜明け前夜の時代に 私たちは生まれた 牢につながれ 外の景色知らずに 人に 心あるのは愛のため 人に 形あるのは夢のため 暗さに耐え抜け耐え抜け 寒さに耐え抜け耐え抜け 朝は近い 時が満ちる 愛が満ちる 時が開く 夢が開く 夜明け前 夜の世界が 私たちを苛(さいな)む 岩屋閉じ込め 朝の光さえぎる 人に 笑顔あるのは誰のため 人に 涙あるのは人のため 辛さに負けるな負けるな 弱さに負けるな負けるな 朝は近い 時が満ちる 愛が満ちる 時が開く 夢が開く 夜明け前 燃えろ 燃えろ 日の光 燃えろ 燃えろ 赤々と 燃えろ 燃えろ 日の光 轟々(ごうごう)と 照らせ 照らせ 夜の闇 照らせ 照らせ 燦然(さんぜん)と 照らせ 照らせ 夜の闇 煌々(こうこう)と 朝の気配が 私たちに囁く 長い眠りを 覚める時が来たのだ 人に 希望あるのは明日のため 人に 正義あるのは皆のため 恐怖に打ち勝て打ち勝て 不安に打ち勝て打ち勝て 朝は近い 時が満ちる 愛が満ちる 時が開く 夢が開く 夜明け前 明けない闇夜はない 覚めない悪夢はない 解けない魔法はない もうすぐ夜が明ける | 人間椅子 | 和嶋慎治 | 和嶋慎治 | | 夜の時代に 私たちは生まれた 牢につながれ 外の景色知らずに 人に 心あるのは愛のため 人に 形あるのは夢のため 暗さに耐え抜け耐え抜け 寒さに耐え抜け耐え抜け 朝は近い 時が満ちる 愛が満ちる 時が開く 夢が開く 夜明け前 夜の世界が 私たちを苛(さいな)む 岩屋閉じ込め 朝の光さえぎる 人に 笑顔あるのは誰のため 人に 涙あるのは人のため 辛さに負けるな負けるな 弱さに負けるな負けるな 朝は近い 時が満ちる 愛が満ちる 時が開く 夢が開く 夜明け前 燃えろ 燃えろ 日の光 燃えろ 燃えろ 赤々と 燃えろ 燃えろ 日の光 轟々(ごうごう)と 照らせ 照らせ 夜の闇 照らせ 照らせ 燦然(さんぜん)と 照らせ 照らせ 夜の闇 煌々(こうこう)と 朝の気配が 私たちに囁く 長い眠りを 覚める時が来たのだ 人に 希望あるのは明日のため 人に 正義あるのは皆のため 恐怖に打ち勝て打ち勝て 不安に打ち勝て打ち勝て 朝は近い 時が満ちる 愛が満ちる 時が開く 夢が開く 夜明け前 明けない闇夜はない 覚めない悪夢はない 解けない魔法はない もうすぐ夜が明ける |
黄泉がえりの街正法[しょうぼう]も像法[ぞうぼう]も 徒らに終わった 観音の功徳なき 今はただ末法 法忘れ慈悲忘れ 我勝ちに争い 欲まみれ金まみれ 成仏はもうない 墓が持ち上がる 黴が舞い上がる 骨がぞめき出す 死者が蘇る街 伴天連の福音も 逆しまに伝わる 復讐と審判に 人はただ慄[おのの]く 笑みを捨て愛を捨て 略奪に勤[いそ]しみ 剣を取り銃を取り 魂はもうない 墓が持ち上がる 黴が舞い上がる 骨がぞめき出す 死者が蘇る街 死人[しびと]どもが街を練り歩く 地獄絵図が街を塗り潰す 文明の発条[ぜんまい]が 厳かに巻かれる 隷属と洗脳に 誰もただ従う 山を切り森を切り 獣[けだもの]を追いやり 家を建て蔵を建て 神の影とてない 墓が持ち上がる 黴が舞い上がる 骨がぞめき出す 死者が蘇る街 | 人間椅子 | 和嶋慎治 | 鈴木研一 | | 正法[しょうぼう]も像法[ぞうぼう]も 徒らに終わった 観音の功徳なき 今はただ末法 法忘れ慈悲忘れ 我勝ちに争い 欲まみれ金まみれ 成仏はもうない 墓が持ち上がる 黴が舞い上がる 骨がぞめき出す 死者が蘇る街 伴天連の福音も 逆しまに伝わる 復讐と審判に 人はただ慄[おのの]く 笑みを捨て愛を捨て 略奪に勤[いそ]しみ 剣を取り銃を取り 魂はもうない 墓が持ち上がる 黴が舞い上がる 骨がぞめき出す 死者が蘇る街 死人[しびと]どもが街を練り歩く 地獄絵図が街を塗り潰す 文明の発条[ぜんまい]が 厳かに巻かれる 隷属と洗脳に 誰もただ従う 山を切り森を切り 獣[けだもの]を追いやり 家を建て蔵を建て 神の影とてない 墓が持ち上がる 黴が舞い上がる 骨がぞめき出す 死者が蘇る街 |
羅生門朱雀大路の地平に 諸行無常の陽は落ち はるか艮(うしとら)の母よ 明日我は旅立ちぬ この国は誰(たれ)も鬼の貌(かたち) それから 吹く風も胸を通り抜ける ここは 羅生門 あれは鳥辺山の僧 阿弥陀願い我身焼く 幸せは奪い掴むものか それとも ゆく河に身を任すことか ここは 羅生門 通りゃんせ通りゃんせ あの世とこの世の六道の 通りゃんせ通りゃんせ 帰りは難儀な辻なれど 東の方 青竜昇りて上弦の月なる 西の方 白虎の漲(みなぎ)る血潮を飲み干さん 南の方 朱雀(しゅじゃく)の囀(さえず)り音にも聞け我を 北の方 玄武に跨(またが)り暁(あかつき)へ駆けゆく | 人間椅子 | 和嶋慎治 | 和嶋慎治・鈴木研一 | | 朱雀大路の地平に 諸行無常の陽は落ち はるか艮(うしとら)の母よ 明日我は旅立ちぬ この国は誰(たれ)も鬼の貌(かたち) それから 吹く風も胸を通り抜ける ここは 羅生門 あれは鳥辺山の僧 阿弥陀願い我身焼く 幸せは奪い掴むものか それとも ゆく河に身を任すことか ここは 羅生門 通りゃんせ通りゃんせ あの世とこの世の六道の 通りゃんせ通りゃんせ 帰りは難儀な辻なれど 東の方 青竜昇りて上弦の月なる 西の方 白虎の漲(みなぎ)る血潮を飲み干さん 南の方 朱雀(しゅじゃく)の囀(さえず)り音にも聞け我を 北の方 玄武に跨(またが)り暁(あかつき)へ駆けゆく |
リジイア地上に花咲いた 何より美しい 溢(こぼ)れる微笑みは 天使の調べ 夜空に瞬いた 星より懐かしい 夢から訪れた 光の子供 リジイア リジイア リジイア すべてを 持ち得る人よ 悲しみ 苦しみ 優しさ そして喜び 水面(みなも)に描かれた 月より麗しい 気高い眼差しの 永遠の恋人 リジイア リジイア リジイア すべてを 持ち得る人よ 悲しみ 苦しみ 優しさ そして喜び 誰のものでもない あなたはあなたの 生命を生きるのだから 誰のものでもない あなたはあなたの 心を生きるのだから | 人間椅子 | 和嶋慎治 | 和嶋慎治 | 人間椅子 | 地上に花咲いた 何より美しい 溢(こぼ)れる微笑みは 天使の調べ 夜空に瞬いた 星より懐かしい 夢から訪れた 光の子供 リジイア リジイア リジイア すべてを 持ち得る人よ 悲しみ 苦しみ 優しさ そして喜び 水面(みなも)に描かれた 月より麗しい 気高い眼差しの 永遠の恋人 リジイア リジイア リジイア すべてを 持ち得る人よ 悲しみ 苦しみ 優しさ そして喜び 誰のものでもない あなたはあなたの 生命を生きるのだから 誰のものでもない あなたはあなたの 心を生きるのだから |
りんごの泪山のかけすがあはれと啼(な)くたびに 村の娘はりんごを一つもぐ なぜ なぜ りんごは思う どうして独りになるのかな でも でも りんごは告げる 父(とと)さま母(かか)さまおさらばじゃ りんごりんごりんご りんごの哀しみ籠の中 りんごりんごりんご りんごの哀しみ籠の中 ある夜お婆が炉端で言うことにゃ 人に買われてりんごは紅いとさ なぜ なぜ りんごは思う どうして売られてゆくのかな でも でも りんごは告げる 兄(あに)さま姉(あね)さまおさらばじゃ りんごりんごりんご りんごの哀しみ籠の中 りんごりんごりんご りんごの哀しみ籠の中 十五時五十四分 青森発上野行急行津軽 りんごは今日も売られていく お岩木山の麓(ふもと)では お猿の弥三郎(やさぶら)手を振って 齧(かじ)るりんごも目にしみて 汽車はじょんからじょんからと 流す泪(なみだ)の血の色は ついにりんごを紅く染め 月夜に蛍も淋しがり 汽車はじょんからじょんからと りんごりんごりんご りんごの哀しみ籠の中 りんごりんごりんご りんごの哀しみ籠の中 | 人間椅子 | 和嶋慎治 | 鈴木研一・和嶋慎治 | | 山のかけすがあはれと啼(な)くたびに 村の娘はりんごを一つもぐ なぜ なぜ りんごは思う どうして独りになるのかな でも でも りんごは告げる 父(とと)さま母(かか)さまおさらばじゃ りんごりんごりんご りんごの哀しみ籠の中 りんごりんごりんご りんごの哀しみ籠の中 ある夜お婆が炉端で言うことにゃ 人に買われてりんごは紅いとさ なぜ なぜ りんごは思う どうして売られてゆくのかな でも でも りんごは告げる 兄(あに)さま姉(あね)さまおさらばじゃ りんごりんごりんご りんごの哀しみ籠の中 りんごりんごりんご りんごの哀しみ籠の中 十五時五十四分 青森発上野行急行津軽 りんごは今日も売られていく お岩木山の麓(ふもと)では お猿の弥三郎(やさぶら)手を振って 齧(かじ)るりんごも目にしみて 汽車はじょんからじょんからと 流す泪(なみだ)の血の色は ついにりんごを紅く染め 月夜に蛍も淋しがり 汽車はじょんからじょんからと りんごりんごりんご りんごの哀しみ籠の中 りんごりんごりんご りんごの哀しみ籠の中 |
隷従の叫び微睡(まどろみ)の中に 人生は過ぎる 幻燈のように 刻限に追われ 安寧を求め 目が覚めぬままに 僕は 奴隷なんかじゃない 僕は 自由を叫びたい 番号は振られ 選別がされる 畜生のように 限界が生まれ 坦懐は消える 隷従のままに 僕は 奴隷なんかじゃない 僕は 自由を叫びたい この世に生まれて 何をつかむのか 他人の生涯 それとも己れか 思い出浸る時間はない 輪廻を出るには 何をすればいい 刹那の慰み それとも試練か 虚構に救う道などない 牢獄の中で 人生は閉じる 幻想のままに 僕は 奴隷なんかじゃない 僕は 自由を叫びたい | 人間椅子 | 和嶋慎治 | 和嶋慎治 | 人間椅子 | 微睡(まどろみ)の中に 人生は過ぎる 幻燈のように 刻限に追われ 安寧を求め 目が覚めぬままに 僕は 奴隷なんかじゃない 僕は 自由を叫びたい 番号は振られ 選別がされる 畜生のように 限界が生まれ 坦懐は消える 隷従のままに 僕は 奴隷なんかじゃない 僕は 自由を叫びたい この世に生まれて 何をつかむのか 他人の生涯 それとも己れか 思い出浸る時間はない 輪廻を出るには 何をすればいい 刹那の慰み それとも試練か 虚構に救う道などない 牢獄の中で 人生は閉じる 幻想のままに 僕は 奴隷なんかじゃない 僕は 自由を叫びたい |
浪漫派宣言夜が 更ける 木立が ざわめく 闇が 咽(むせ)ぶ 栄光を 偲んで 古代ギリシャにローマの哲人 徳のあった時代 朝が 嘆く 乾燥の 大地を ソクラテスのように プラトンのように 真実を語るのだ ともに ルネッサンスを始めよう 思い出すんだ 気高いものを 心の奥から 見つけ出すんだ 貴いものを 世界の果てから ロマンティックに行こうぜ 愛が ぞめく 後ろ髪 引くよに 恋が 歌う 安穏の さえずり サムライだったら肚をくくって 振り返りはしない 森が 囃す 若武者の 門出を 剣豪のように 豪傑のように 勇気試すのだ 行かば ヒロイズムが待ってる 思い出すんだ 気高いものを 心の奥から 見つけ出すんだ 貴いものを 世界の果てから ロマンティックに行こうぜ ベートーヴェンのように ワーグナーのように 感動抱くのだ もはや ペシミズムも ニヒリズムも メランコリーも終わった 思い出すんだ 気高いものを 心の奥から 見つけ出すんだ 貴いものを 世界の果てから ロマンティックに行こうぜ 思い出すんだ 気高いものを 見つけ出すんだ 貴いものを ロマンティックに行くのさ | 人間椅子 | 和嶋慎治 | 和嶋慎治 | | 夜が 更ける 木立が ざわめく 闇が 咽(むせ)ぶ 栄光を 偲んで 古代ギリシャにローマの哲人 徳のあった時代 朝が 嘆く 乾燥の 大地を ソクラテスのように プラトンのように 真実を語るのだ ともに ルネッサンスを始めよう 思い出すんだ 気高いものを 心の奥から 見つけ出すんだ 貴いものを 世界の果てから ロマンティックに行こうぜ 愛が ぞめく 後ろ髪 引くよに 恋が 歌う 安穏の さえずり サムライだったら肚をくくって 振り返りはしない 森が 囃す 若武者の 門出を 剣豪のように 豪傑のように 勇気試すのだ 行かば ヒロイズムが待ってる 思い出すんだ 気高いものを 心の奥から 見つけ出すんだ 貴いものを 世界の果てから ロマンティックに行こうぜ ベートーヴェンのように ワーグナーのように 感動抱くのだ もはや ペシミズムも ニヒリズムも メランコリーも終わった 思い出すんだ 気高いものを 心の奥から 見つけ出すんだ 貴いものを 世界の果てから ロマンティックに行こうぜ 思い出すんだ 気高いものを 見つけ出すんだ 貴いものを ロマンティックに行くのさ |