最終前nano.RIPE | nano.RIPE | きみコ | 佐々木淳 | nano.RIPE | とっておきの秘密基地みたいな小さな小さなかくれんぼ 最終の電車が来るまでココに居よう ねえ 雨に濡れてもさ 止まらなくてもいい ほんの少しでいい 時の流れをゆるやかに 5分だけでも あたしから奪わないで きみを奪わないで はみ出したふたりはもう戻るとこなんてないよ 離れることに意味なんてあるの? とっておきの影を呼び覚まして暗い夜に溶けてしまおう 駅前のベンチは冷たくて雨粒を少し弾いた 見送った背中が小さくなるほどに ココに居る意味に迷うけど あたしから奪わないで きみを奪わないで 夢の中で待ち合わせ 不器用なふたりは今日も すれ違うまま明日を迎えるかな とっておきの夜が当たり前に変わる日を待ってる あたしから奪わないで きみを奪わないで はみ出したふたりはもう戻るとこなんてないよ 離れることにも意味がない あたしのすべてを懸けよう あたしのすべてをあげよう 重なったふたりが今向かう場所は ああヒトツだ きみが笑えばあたしも晴れる |
虚虚実実nano.RIPE | nano.RIPE | きみコ | 佐々木淳 | nano.RIPE | 青天響く霹靂 閃光眩むその間に 決して音を立てずにじっと忍び寄る影 騙し騙されて失った 罵り罵られて奪った 守るべき正義をすり減らして勝ち取るものなどない 籠の中から見上げた空 雨上がりの青の眩しさに 囚われたままじゃ居られない 昔話なら捨てて 快楽に身を委ねれば緩やかに削られる野心 振り返り見渡す限りいつまでも咲き誇る美談 可能性に賭けるわけじゃなくて これまでの日々に賭けるんだ 何もかもが嫌になって投げ出した そこから始まる未来 籠の中から見上げた空 暮れゆく魔法に掛けられた 囚われたままじゃ居られない 内側から響いた声が 闘うべきは他でもない とりまぜ刷り込まれたキオクだ 答えはヒトツと限らない 染まれるほどキレイじゃないさ 信じていたすべてがたちまち音を立て崩れ 積み重ねたすべてが瓦礫になろうとも 背中に隠してた翼がやっと今ゆっくりと広がり 籠を飛び出し見上げた空 満ち欠け傾く月が照らす 囚われたままじゃ気づけない 足元にも広がる世界 従うべきは他でもない 突き動かすほどの本能だ ぼくはぼくじゃなきゃ居られない 変われるほど器用じゃないさ |
深くnano.RIPE | nano.RIPE | きみコ | 佐々木淳 | 小田和奏・nano.RIPE | 弾けたコトバの屑 拾い集めたら詩になった あれから幾年が過ぎてぼくはオトナになった 少しずつ変われた気がしてたけどまだあの日のままで 愛した人に愛されるということはこんなに難しかったかな 深くなりゆく秋 共に夜も深くなる さらに深くで歌ってた 深くで目を覚ました 夢の途中だと気付かないまま 見渡す限りにはぼく以外なにもなかった ヒトリには慣れてたつもりだったのに震えてた ヒトリで 愛された人を愛するということはこんなに難しかったかな 深くなりゆくのは秋と夜とあともうヒトツあったような なんだっけ あれ?ココはどこだろう? 見慣れないようでいてでも懐かしいのは 深く深くで泳いでいたあたたかく小さな海の中だ 愛した人に愛されるということはこんなに難しかったかな 深くなりゆく秋 共に夜も深くなる もうヒトツはそう 愛という名のきみやぼくだ 目に見えないからいつも見失う だけどたしかにある きみもぼくも深くからこの世界へと落ちてきた 深くから 深くへと |
夜の太陽nano.RIPE | nano.RIPE | きみコ | 佐々木淳 | | 答えなんてすべて後付けでいい 理由なんてすべて後付けでいい きみが望むぼくのコトバの粒 守られた分守らせてくれよ ここから 小さな枠で囲まれた世界はひどく冷たかった 見えない糸で縛られて吸い込んだ息を上手く吐けなかった 迷子のメーデー繰り返し3度 信じたからあの日裏切られて 怖くなって泣き喚いた末に疑って何を掴んだ? 空ろになって裸になって名前も失くしてしまった こんなぼくに価値なんてもうないな せめて生きた証を ガラクタになったコトバを持って最後の夕焼けを 落ちてゆく刹那 手の中で光って空に昇り出した いつかぼくも太陽になれたらな 暗がり寒がり照らせたらな 理想論に脳内を占められて 隠れていた月の欠片たち 迷子のメーデー繰り返し3度 唱えたから今日を生きられて 照らされてやっと光る月も夜空に浮かべば明るく 空ろになって裸になって名前を失くしてしまった こんなぼくに夜をくれたんだ 欠片がそっと顔を出す まあるくなって時に尖ってココロの隙に潜れ 満ちるときも欠けるときもすべて生きた証だ 寄り添うフリして救われたんだ きみも同じなら ぼくのためだってほんの少し笑ってくれよ 月の下で |
ルミナリーnano.RIPE | nano.RIPE | きみコ | 佐々木淳 | 渡辺拓也 | 弾け飛んで生まれた 風も音もなく 闇を裂いて散った 永遠の始まり 示すように燃える だれの意図もなく ただそこに在った 自覚もないまま なんのキオクも持たないままで 声なき声が内側から響く 光れ 光れ この世界中で ぼくは きみは ただヒトツだと 光れ 光れ 照らされるより照らせ 明日を きみを 限りある今日を 砕け散った瞬間にカウントダウンが始まった 光れ ある日ふっと気付いた ぼくには色があり ちょっとずつずっと変わってきていること バランスを崩して赤くなった時に 終わりが来るとどこか知ってた 泣いたキオクが戻らないうちは消えないように 燃え尽きないように 光れ 光れ この世界中で ぼくは きみは ただヒトツだと 光れ 光れ 照らされるより照らせ 明日を きみを ぼく自身を 永遠の中でさえ叶わない 失われゆくもの 闇に飲まれるくらいなら いっそ生まれたときよりも大きく散れたら 光れ 光れ 続く世界で ぼくは きみは いつか終わるけど 光れ 光れ 最期の最期まで ぼくも きみも まだ生きている 光れ 光れ 照らされるより照らせ 明日を きみを 限りある命を 覚悟した瞬間にカウントダウンが止まった 光れ 照らせ 明日を きみを 光れ |
在処nano.RIPE | nano.RIPE | きみコ | 佐々木淳 | nano.RIPE・福富雅之 | どうせ見えないんだろう 居るわけないだろう 祈りそうで縋りそうでかき消した ぼくが握りしめた そして握り潰した 手のひらで砕けた きみはどこで生きてるの? おもちゃのキリンが散らばって広いはずの空を切り離した からからに乾き切ったアスファルトに黒い影を落としニヤリと笑った どこで間違えたか気付いたところで巻き戻せないんなら意味はないや 匙を投げたふりで暗闇に紛れた ここじゃだれにも気付かれずにいられる どうせ見えないだろう ぼくのことなど 居なくたって 居なくなったきみじゃなきゃ 闇に溶けるどころかもっと黒くなった 手のひらさえ見えない ぼくはどこで生きてるの? ガラクタみたいな街だって 夜になればちょっとカオを変えて 暗闇を染め上げるネオンサイン 宝石みたいだとふたりで笑った どうせ言えないんだろう 巻き戻しても 言えないって言い訳して言わないんだろう ぼくが握りしめた そして握り潰した 手のひらが疼いた きみとここで生きてたの ふたりきりじゃ何故いけないの? ぼくがなにも守れないから? どうせ見えないんなら 居るわけないなら 祈るのも縋るのもぼくだろう ぼくに足りないもの きみに預けたもの 取りに行かなきゃ もう 取りに行かなきゃ 咲くわけないだろう 笑い飛ばした 夢みたいな奇跡だって起こるなら ぼくは握りしめた 二度と離さないと 手のひらに誓った きみとここで生きてくよ きみのネジで時を巻き戻してぼくらの在処を取り戻した |
イタチnano.RIPE | nano.RIPE | きみコ | 佐々木淳 | nano.RIPE | 甘い誘惑につられて彷徨う 魅力的なもんが散らばっている 目移りした後選んだヒトツは 必然を絵に描いたように笑っている 才能 紙一重 有能 在り来り 反応 猫を被って剥がれることを恐れている 明日消えてしまうかもなんて都合良くいけばいいけれど 死ぬまで闘い続けなくちゃ 見えないものと 性が悪だとしたらぼくら何を学ぶだろう 性が善だとしたらぼくら何を失くすだろう 変わりたい? 変われない? そんなことはないのか? ぼくはどっちだろう 眠りに就く前に巻き戻す 今日手にしたもんを並べてみる 正解か間違いか気付くのは 時が満ちてなお後と決まっている アイノウ ユウノウ 過去の罪を被って迷える子羊のふりをして もしも神様の手のひらで踊らされているとしても 降りれない傾くステージの上で回り続ける 性が悪だとしたらぼくら何を学ぶだろう 性が善だとしたらぼくら何を失くすだろう わからない 変わらないまんまずっと居られない? ぼくはなんでだろう ねえ イタチ こんなプライドを盾にして放つコトバを槍にして それでも闘い続けるのはだれかのためか? 性が悪だとしたらぼくら何を学ぶだろう 性が善だとしたらぼくら何を失くすだろう 性が悪だとしてもぼくは傷をつけるだろう 性が善だとしてもなにかヒトツ救えるだろう ぼくとして生を受けぼく以外になれぬなら いっそどっちでも いっそどっちもで ねえ イタチ |
ディアnano.RIPE | nano.RIPE | きみコ | 佐々木淳 | 高橋諒 | 拝啓 愛する人 あたしの声が聴こえますか ずっと繰り返しただ きみのことばっかウタにしちゃうんだ 夢 想像なんかじゃなくてさ 連れて行きたいよ 高くへと 癒えない傷を預けて あたしからは離さない 握り締めた手のためならば ウソもつくよ プライドなの 拝啓 愛する人 きみのコトバを探しています いつか伝えてくれたっけ それを頼りにギターを鳴らすんだ 夢 想像なんかじゃなくてさ 連れて行きたいよ 遠くまで 消えない傷を見つけて 震えた文字の向こうにきみが見えるから怖くはない ウソじゃないよ プライドなの |
終末のローグnano.RIPE | nano.RIPE | きみコ | 佐々木淳 | nano.RIPE | 抜け出した毎日から 反射した光を見て 眩しくて目を閉じた 今も裏っかわに焼き付いてる 何回でもあたしはすべてにトキめくよ 空になって満たされて繰り返して ずっと続いていくシナリオにドラマチックを 吹き消したろうそくが作り出す闇は 終末に向かう途中で訪れる うららかな春の日のうたた寝のようだ 何もかもそっと包み込む あたしのまま柔らかい夢を見れる 右膝のアザを見て 壁紙の傷を見ていた 歩道橋から見た空は 苦手だった街を洗う 最低でもあたしはあたしを信じなくちゃ ウソになったコトバだって紡がなくちゃ ずっと続いていくシナリオにロマンチックを 分かれ道で手を振った仕草ヒトツも 終末に向かうほどにキラめいたら ウソツキと呼ばれた日々さえも愛おしく また少しホンモノになれる あたしのまま乾いた声で歌う 運命ならすべて甘んじて受け入れるか それなら何もかも仕方ないと思えるのか だれかのせいにして悔やんでしまった日々なら 好きな色に塗り替えてしまえばいい いつか終わってしまうシナリオのエピローグで 共に幕を下ろすあの子の左手は うつむいたあたしの額を撫でた ココに居ていいんだって教えてくれたから 終末を迎えたとき笑えたなら アザも傷も空もヒトツになる だから今奇跡を纏い あたしのまま あたしの夢を見るよ 進め 終わりへ |
スノードロップnano.RIPE | nano.RIPE | きみコ | 佐々木淳 | nano.RIPE・福富雅之 | 堰を切ったノドから手が出るほど欲しくなったんだ ぼくじゃない別のだれか 夢と希望 他になにが要ると思えた頃のぼくは今いずこへ 長いものに巻かれて失った道標 生と死の狭間にはスノードロップが咲き乱れる 何かの間違いで砕け散ってしまったなら.. せめてぼくの抜け殻に花束を添えて こんなもんかな? こんなもんでしょう? 諦めだと思われたって構わないけど ぼくらしくない ぼくらしくない だれにだって創れるもんに価値はない 痕になった傷口をなぞりながら 呼び覚ますんだ ぼくの深く眠るなにか そんなもんがあればとっくのとうに カメレオンみたいにこの世界に染まってる 死んだように生きている? 生きたように死んでいる? 生と死の狭間にあるスノードロップはそうキレイだ 何かの手違いで器用になってしまったなら だれかぼくのこめかみを思い切り撃ち抜いて もういいだろう? もういいでしょう? ガラス越しの出来事に興味なんかない 正しくても間違いでもぼくはぼくから離れられない もういいから もういいから 慰めだって赦せるなら楽になれるけど 間違いじゃない 正しくもない 答えがわからないから赦せない 諦めるくらいなら最初からやらないよ スノードロップの中でもう一度真っ白に染まれ ぼくとぼくよ |
システムnano.RIPE | nano.RIPE | きみコ | 佐々木淳 | nano.RIPE・福富雅之 | 限りある日々覗き込んで見える世界は 弱き肉を強き者が食らうシステムだ 「選ぶことは捨てることです」振り返ったって すべての問いに答えがあるわけじゃない 失敗しなくちゃね わかんないことも 勝って得たもの 負けて得たもの 血肉にして生きてゆく 駆け上がれもっと上へ うずくまって泣いた日々を ぶち破ってもっと上へ イチバン イチバン イチバンになれ 勝ち負けがすべてなんだって言いながらさ 続けることが時々難しくって 敵も味方も区別がつかなくなるよ 捨てることでわかることがあるとしても 大事なものを手放して空っぽのぼく 考え込んだってね 変わんないことさ 大事なことも 大事なひとも 皮肉なんだって運命は 駆け上がれもっと上へ 立ち止まってないで今だ ぶち破ってもっと上へ イチバン イチバン イチバンになれ 勝ち負けがなんだ そんなんじゃもう 駆け上がれもっと上へ うずくまって泣いた日々を ぶち破ってもっと上へ イチバン イチバン イチバンになれ 勝ち続けなくちゃこうなんだ 勝ち上がれずっと続け 汚れ切ってしまった手でも 掻き鳴らしてずっと歌え イチバン イチバン イチバンになれ 勝ち負けがすべてなんだ 勝ち負けがすべてなんだ 勝ち負けがすべてなんだ そういうシステムだ |
ライムツリーnano.RIPE | nano.RIPE | きみコ | 佐々木淳 | nano.RIPE | 草木も眠る夜の隅で世界の節で 寝息にそっと耳を立てて瞳を閉じる 首筋にふっとあたたかな命の粒が ココに居るって叫んでるんだ 声なき声で 生まれ変われたら終わりなきように きみがノドを痛めなくて済むような姿になろう 差し当たって二人旅 どこまで歩ける? 行けるとこまで行こう 歩幅合わせて 折れ曲がって二人旅 どこまで行けば? 木々に囁きかける 来世になったらきっと 過ちをずっと繰り返して重ねた罪を 二人背負って守ることが償うことと 現からちょっとはみ出して笑うきみを ヒトリボッチにはしたくなくて なりたくなくて 生まれ変われるの?曇りなき目に 映るぼくが頷いたら何もかも赦されよう 空になって二人旅 この身ヒトツで 歩き疲れたらもう 額合わせて 差し当たって二人旅 どこまで行っても 朝には辿り着かない 来世になるまできっと 生まれ変わったら離れないように きみが何も痛めなくて済むような姿になろう 差し当たって二人旅 どこまで歩ける? 行けるとこまで行こう 歩幅合わせて 折れ曲がって二人旅 どこまで行けば? 木々が囁きかける もう大丈夫と 突き当たって二人旅 ココまで来れば 木々になって立ち尽くそう 来世になってもずっと ココで眠ろう 二人眠ろう 永久に |
地球に針nano.RIPE | nano.RIPE | きみコ | 佐々木淳 | nano.RIPE | 少しずつ流れ流され 泳ぎ疲れ見上げた空に 果てのない宛てのない旅 ぼくはどこかうわの空で 飽きるくらい飲み込んだ水は 涙の味によく似てると 呟いて気が付いた 空に海が溶ける 広がる世界に重なる青の青さ そっと端っこを掴んだら ぼくはもうココに居よう どこでもないこの場所でずっときみを思い出そう ヒトツだけ願いをかけた 流れ星が消えた後で 飲み込んだ水を吐き出すくらいにちゃんと伝えられていたら ココロのイチバン深くにひと雫のヒミツをポトリ ささめいた水面に星とぼくが映る 広がる夜空に連なる星のように ずっと光っていられたら ぼくはもうココに居よう どこでもないこの場所でもっときみを思い出そう ぼくの名前を呼ぶきみをぼくは頼りに生きていた ぼくは今でもきみだけをずっと頼りに生きている 広がる世界で今ヒトツ消えてゆくもの ぎゅっと唇を噛んだら ぼくはもうココに居よう どこでもないこの場所できっときみを忘れてく 広がる世界に 広がる夜空に 重なる世界で 消えゆく世界で ぼくで居られたら きみを忘れたら 地球に針を刺して進むよ |
日付変更線nano.RIPE | nano.RIPE | きみコ | 佐々木淳 | nano.RIPE | 行こう せーので飛び越えよう 約束なんて忘れてしまったよ 今日が昨日に変わるたびにぼくら新しくなれるから 利き足が宙に浮いたらまたゼロになる 明けない夜はないというけど明けてほしくない夜を知らないの? 時間が決して止まらないならぼくから迎えにゆくとしよう 欲しがるきみに記憶をあげるよ 首を振るなら未来でもいいよ 小指は離そう 左にいるよ 怖いなら朝まで話をしよう こんな夜の向こうに見えるものは必ずしも望んだものじゃないけど どんな夜もぼくらを離せないから せーのでさあ飛び越えよう 始まれば終わることばかり それなら始まりを繰り返そう 何万回と越えた夜はつまりはそういうことでしょう? 軸足はぼくに預けて 右 左 未来 過去 今 よそ見ならしたいだけしてよ ぐるっと巡り巡ってゼロだ 夜が世界を分かつのなら境目はたしかに見えるはずさ そんなことに意味などないというなら試してみようか さあ 今日が昨日に変わるときに繋ぐのは指ではないと知れば どんな夜もぼくらを離せないから見えない線をイメージして せーので今飛び越えよう 昨日と今日のそのあいだで足が竦んだり震えたりするなら 今日と明日のそのあいだで立ち尽くすならぼくをそばに置いて |
みずたまりnano.RIPE | nano.RIPE | きみコ | 佐々木淳 | nano.RIPE | 雨上がり跳ねたみずたまり 映る青の青さ 立ち止まりふっと息を吐いた 高鳴るのはココロ? 吸い込まれてしまいそな空はあの日とよく似てる 約束だよと笑って泣いた 落ちた雫の音も 理由も答えもいらないよココは 何度だって晴れてそのたびに跳ねて 光って見えた残像と 映り込んだアレコレは奇跡みたいな世界だよって 振り返った笑い顔 もうすぐそうだ ね? きみに会える 終わってしまうと知った日に手にした感情と 一粒一粒落ちて出来たココロのみずたまり 覗けば見えるかな 時が過ぎても 水面が揺れたらそっと触れてみて 映った青に飛び込めば いつまでだってココに居る キオクの隅っこ取り出してよ うずくまった泣き顔も キレイだな ね? 会いにゆくよ ちいさな海から漕ぎ出すよ 映り込んだアレコレは奇跡みたいな世界だよって 振り返った笑い顔 もうすぐそうだ ね? 潜ってみようよみずたまり 深く深くに隠したら未来で 転んで映った泣き顔が映えるように ね? とびっきりを だから今 ね? 笑い合おう |
こたえあわせnano.RIPE | nano.RIPE | きみコ | 佐々木淳 | ミト | 点と点繋いで線になり輪になり交わったことで 想像を越えたハナシになったよ 掃いて捨てるほどか ありふれたコトバか そんなのはきっとあたしが決めることではないから 遠くまで行けるように要らないモノを置いてきたけど 忘れたことなんてなにもない 細胞が言うんだ 泣いて 笑って 今よりもうちょっと 光が当たらないときもあたしにちゃんと見えるように 泣いて 笑った あたしをもうちょっと見ていて 鼻で笑うようなたとえ話をきみとした 終わりが来ることは今も怖いけれど それまではずっと続いてくってことでもあるでしょ? そうして見つけた 足りないモノを補うように 本当の傷なんてそうはない 細胞が言うんだ 咲いて開いた花びら舞い散った 深く優しく色づいて愛しき日々に溶けるように 嘆いて憂えて涙の雨を頬に受け 目を疑うようなキレイなものをきみと見たい 鏡の国ふっと降り立つあたしとあたしが出会えば きみになる 答えにもなれる こんな風に 泣いて 笑って 今よりもうちょっと 隣りに居られないときもあたしがちゃんと気付くように 泣いて 笑った きみをいつまでも見ていたい 耳を洗うような恋の続きをきみと歌う |
スノードームnano.RIPE | nano.RIPE | きみコ | 佐々木淳 | nano.RIPE | 見慣れてた街並みも少し目を凝らしてみていたら 薄れ行く色に代え微かに色付いたきみが居た 冬空の隙間から差し込む光さえ当たらない この部屋も少しだけあたたかな色に染まるよう かじかんだきみの手に触れたくて手を伸ばす 振り出した雪はもうどこまでもただ白く 夢に見た世界がココにある だけどまだぼくだけ足りないな 光が闇を飲み込むスピードで ずっともうずっとこの手を伸ばしてる ため息は空高く吐き出した想いにアテはなく 儚くも美しくまぶたに焼き付いたきみが居る よく笑うきみの目に映るのはぼくじゃない いっそこの手の中に閉じ込めてしまえたら 夢に見た世界がココにある だけどまだぼくだけ足りないな 届かないと知りそれでも今も ずっとずっと いつの日か世界が終わるなら この雪が汚れてしまうなら 光も闇も永遠も刹那も ずっともうずっとこの手に閉じ込めて しまえたら |
神様nano.RIPE | nano.RIPE | きみコ | 佐々木淳 | 福富雅之 | 一段飛ばしで駆け上がりゆく 石段には斜めに光射す 勢いよく飛ばしたその場所に 踏み忘れた影があるだろう 誓い続けた歳月を投げ捨てるあたしは 臆病ですか 滑稽ですか 伸びた影が頼りなく揺らいだ 手と手合わせた人たちを遠巻きに眺めてた 「くだらない」って小さい声で 本当は震えていた 息を切らしたって立ち止まりたくない 震えた声が足を伝う 気付かないふりしなくちゃな 一段飛ばしで駆け上がりゆく 石段には斜めに光射す 登りきった先に見える場所に 小さなあたしの影を見た ポケットに忍ばせていた穴空きの願いを 息を吐いて取り出しそっと両手で包み込んだ 黒くなり出した空を見上げたら 震えた声でもう一度「くだらない」呟きながら 一度きり飛ばして吸い込まれゆく キレイに弧を描いた願い事 見届けてゆっくりと手を合わす お願い 神様 ココに来て 誓い続けた歳月を投げ捨てたあたしは 臆病ですか 滑稽ですか それともキレイですか 一段飛ばしで駆け下りてゆく 石段にはポツリと月の影 守りたいものを守るためなら 捨てられるあたしがある この先暗闇を照らす答えが 踏み忘れた影にあるとしても 合わせた手の中に封じ込めた 願い事はヒトツだけ お願い 神様 そこに居て |
嘘と月nano.RIPE | nano.RIPE | きみコ | 佐々木淳 | nano.RIPE | きみがぼくに嘘をつくたび 嘘に嘘を重ねるたびに ぼくは少し優しくなれる?優しさの基準なんて知らないけど 嘘の隙から覗き込むような本当は愛してるに似ている? いつまで経っても上手に使えないくだらないぼくはいつまで? 使わなくていいんだよ 使えなくていいんだよなんて 気付かないあいだにいつも守られてた ぼくがアチコチ欠けてるから ピースの足りないパズルだから きみはいつも嘘をつくんでしょう?ぼくがコレ以上欠けないように 嘘に嘘に嘘を塗り重ねた日々の厚さは今どれくらい? いつまで経っても近付くことはない変わらないきみはいつまで? 欠けてるんじゃないんだよ 足りないんじゃないんだよなんて 気付かないあいだにいつも守られてた ぼくが? 嘘に気付かないふりをしていたぼくもきみとおなじ嘘つきか? 傷付かないように優しいふりして守ることは逃げることだ 夢から醒めたんだ 悪夢から醒めたんだやっと 優しい嘘なんてあるわけがないだろう 欠けてるんでしょう?ぼくは 足りないんでしょう?ぼくはずっと 気付かないあいだに少しずつ侵されてた だれが?だれを? きみが?ぼくを? |
ラルミーnano.RIPE | nano.RIPE | きみコ | 佐々木淳 | nano.RIPE | 闇を照らす星さえひどく安い夜だ 作りかけのパズルを壊すぼくのせいだ きみへ続く唯一の糸がほどけなくて 無理に開けた扉に欠けた月が笑う 繰り返したしかめた心地良い温度さえ いつか消えてしまうならば 見えないものばかりを求めて歩くぼくは 繋いだ指に宿る今を探していたのかもなあ 明日とか未来とかその先の定めとか 待ち受ける暗闇に足は震えるけど 本当に怖いのはひび割れたこの声が 消えてしまうことじゃなくて いびつなこのココロが頼りないこのコトバが 今あるものすべてがきみへ届かぬことだ 宙に浮かんだままで行き場をなくした声は 止まらない時の中でウソに変わってしまうのかな カタチないこのココロをカタチないそのココロへ 伝える術を今日も今も探しているよ ぼくは声をあげ何度も叫ぶように 吐き出す胸の奥のきみを愛しく思うたびに |
空飛ぶクツnano.RIPE | nano.RIPE | きみコ | 佐々木淳 | nano.RIPE | たった一度の人生なら夢見るくらいは自由でしょう? だれかのコトバをいつからか言い訳にして 生憎ぼくらはウソツキだ 絡めた小指に縛られて 動けなくなる前に逃げ出してしまおうとしてた いつまですり減ったままのクツで走り続けるつもりなの? さあ? 行けるところまで 息が続くまで 止まれば楽にはなるけど ぼくら見えないものに追われながら だけど見えないものを追いながら ぼくがだれなのか ココがどこなのか わからないくらいが今はそうちょうど良いだろう あの頃未来と呼んだ今は想像してたよりモノクロだ 透明になる前に逃げ出してしまおうよ すぐに いつまでもすり減ったままのクツで走り続けるつもりなの? そうすればいつの日か空を飛べるとか 言えるほど子供じゃないだろう 雨が降れば水が浸みてしまうような ボロボロのクツを捨てられない ぼくを捨ててしまえ かかと踏み鳴らせ 止まっても楽になんてなれやしない 飛ばせ 見えないものも見えるものも 飛ばせ 空飛ぶクツに詰め込んで ぼくがだれなのか ココがどこなのか わからないくらいで今はそう良いだろう わかる日がくれば空さえ飛べるだろう |
有色透明nano.RIPE | nano.RIPE | きみコ | 佐々木淳 | nano.RIPE | 虹を七色に見せた それはニュートンではないという 虹を七色に見るか それはぼくらのココロ次第 何色?何色? きみは何色に見える?それが今のきみのココロだ ぼくはその色が見たくて今もウタを歌い続けている 赤橙黄緑青藍紫で七つ ドレミファソラシと魔法のスペクトルだ ココロにも色があるんだよ ぼくらにも色があるんだよ だけどそれは目では見えないから どうか今はきみがぼくを塗ってよ ココロにも色があるんだよ ぼくらにも色があるんだよ ココロにも ぼくらにも |
プラリネジュリア(愛美) | ジュリア(愛美) | きみコ | 佐々木淳 | nano.RIPE | 夢は夢として眠るときに見るものでしょう? つまらない常識を捨ててあたしやっと大人になれた 後ろ指さされるくらい怖くなんてないから もう あなたからもらったこの場所でもう一度素直になろう 悲しくたって悔しくたって未来にちょっと夢を見るの まだあたしにだって子供みたいに信じる力があるよ 今をゼロとしてどちらがプラスになるのでしょう? わからない だけど行かなくちゃ 動けないならついておいでよ 後戻り出来ないくらい遠くまで来たんだ もう あなたからもらったなにもかも道しるべにしてきたよ 嬉しくなって優しくなって前よりちょっと強くなるの ほらあたしにだって出来ることが少しずつ増えてゆくよ 後ろ指さされるくらい怖くなんてないでしょう?もう 夢は目を開いて見るものとあなたが教えてくれた 悲しくなって悔しくなって自分にもっと夢を見るの まだあたしにだって出来ることが星が降るよに光るよ ねえ 少し笑って時々泣いて 今よりもっと強くなれるから 未来はきっと子供みたいに信じるほどに光るよ |
透明な世界nano.RIPE | nano.RIPE | きみコ | 佐々木淳 | | カタチのない世界に息を吹き込む またあたしが生まれる バラバラに散らかしたココロはワレモノだから そっと包んできみに贈ろう ヒトツだけ選んでみせて なんでもないような日々の欠片 忘られぬものと対にあるのは 何度も抱いたっていつの間にかすり抜けてしまうものだ 透明なガラスの向こう ぼんやりと透かして見えた景色はまだ あたしも知らないきみも知らない世界かな キラッ 光を反らした あっちこっちに飾られた小さなシアワセの粒を 見落として通り過ぎてた 拾い上げたきみの手には なんにもないように見えるけれど 手を重ねたら確かに感じる なんでもないような日々の中にあたしの居場所があるんだ 何年も変わらずに続いてく 永遠にも似た景色の中 探し物ならなくなることはないから まだココに居たいよ 透明なガラスの向こう ぼんやりと透かして見えた景色が今 視界一杯に広がるよ 反らした光の射す方へ 零れたコトバからあたしの知らないあたしを知る きみの居場所があたしの隣になれるなら キラッ 世界が生まれる キラッ キラッ |
絶対値nano.RIPE | nano.RIPE | きみコ | 佐々木淳 | | 宇宙船が夢や愛を積んで月の向こうへ向かっていたって 変わんないな きみへの絶対値 地平線を見渡せるくらいに高いところへ昇ってみたって わかんないな きみへの絶対値 地上から今何秒だ?昇った分だけ落ちていく 無重力に焦がれたって逆らえないぼくらこの星で 空を飛びたいな 明けの街を見下ろし きみに降りたいな 少しでも近くへと 架空線がすっと伸びていって青い空に黒い線を引いた きみの街へ続け 未知の絶対値 希望線の薄い手のひらを羽根のように動かしてみたって 霞掛かった遠い春の絶対値 ねえ 教えて 空を飛びたいな 明けの街を見下ろし きみに降りたいな 少しでも近くへと 空になりたいな くだらないぼくを捨て きみになりたいな その目で空を見たい 地上まであと何秒だ?浅い呼吸にめまいがして フラッシュバックするイメージは痛みではなくその向こうだ 空に触れたいな ぼくの手で色を塗り きみに見せたいな 少しだけ笑ってよ 空になりたいな 暮れの街を見下ろし きみに降りたいな 夜になり星になり 空を飛びたいな そのまま夢に落ちて きみに触れたいな ゼロになれ 絶対値 空を飛びたいな きみに会いたいな 絶対値 |
ウェンディnano.RIPE | nano.RIPE | きみコ | 佐々木淳 | | 失くしたものはあたしの欠片 暗がりで迷子ね ココはどこ? 人形のようにカラダが重く どこへも進めない気がするの ホンモノとかニセモノとかくだらないと思いながら今も 探してるの もうどこに隠れてるの 捕まえて なあ ウェンディ あたしにも影を縫い付けてよ 高く飛べるように 夢の国には欲しいものがあるとあたしがあたしに囁くの ひどく 部屋の隅っこヒザを抱えて死んだふりをして待ってるの 人形のようにココロが渇く 何をしても薄っぺらなままで ドアを叩く音が響く 耳の内で作り出したドラマ ココにいるの もうどこを探してるの 見つけて ねえ ウェンディ あたしにも影を縫い付けてよ 高く飛べるように ホンモノになるその日が来るまではあたしはあたしを続けるよ ねえ ウェンディ あたしなら飛べる? 羽根がなくても影さえあればさ 夢の国には届かなくてもいい あたしはあたしを追いかけてゆくの ねえ ウェンディ |
タキオンnano.RIPE | nano.RIPE | きみコ | 佐々木淳 | | ほんの少し近付いてまた遠ざかった 瞬く間に遥か先へ いや過去へ ぼくが今向いているのは未来だっけ スピードなら光くらいザラに出るよ その日の気分次第でぼくはシアワセを誓ったり その日の気分次第できみを困らせるほど泣いたり シアワセと泣くことはとてもよく似ているよ いつかな そんな風に言ってくれたきみが好きなんだ ほんの少し近付いてまた遠ざかった 瞬く間に遥か先へ いや過去へ ぼくが今向いているのは未来だっけ スピードなら光くらいザラに出るよ あの日の自分次第でぼくがぼくらしくいられたり あの日の自分次第できみに喜びをあげられたり シアワセと泣くきみはとてもキレイでいいな いつからこんな風に笑えたっけな きみがくれたんだ ぼくときみが近付いてほら気が付いた 瞬く間に落ちた恋に いやきみに きみが今抱いているのは不安だっけ スピードに乗って捕まえた 離さないよ ほんの少し近付いてまた遠ざかった 瞬く間に遥か先へ いや過去へ ぼくが今向いているのは未来だっけ スピードなら光くらいザラに出るよ ぼくときみが近付いてほら気が付いた 瞬く間に落ちた恋に いやきみに きみを今抱いていれば未来だって スピードに乗って迎えるよ 怖くないよ |
ハローnano.RIPE | nano.RIPE | きみコ | 佐々木淳 | | ハロー たからもの探しならぼくも少し手伝おうか ハロー 残された時間の中あとどれくらい笑えるだろう ねえ? まっすぐに伸びた道の上立ち止まる まっすぐ見えてたはずなのにどうして?きみは首を傾げた あいにくきみは乱視などは持ち合わせていないはずだろう もしもコレが夢じゃないのなら?そんな顔しないでよ ハロー 足元ばかりを見て見逃したものもあるだろう その中に一体どれくらい大切なものがあっただろう まっすぐっていうのは自然ではあり得ないってさ どこかの頭の良いひとが言うからきっと間違いないんだろう それならば君の道が今歪んで見えるのも特別じゃない きっとずっとこれまでもそうだからその上で ハロー たからもの探しなら僕も少し手伝うから その瞳が映すものを涙にして見せておくれ ねえ? ぼくはぼくだ きみはきみだ 紛れもなく 揺るぎもなく つまりぼくはきみではないから きみはぼくが見えるでしょう? 会いたくなたらココへおいで 泣けなくなったらココへおいで 道に迷ったらそこにいてよ 風を頼りに会いにゆくよ ハロー たからもの探しならもう終わりが見えてくるさ 涙の奥を覗いたら小さく笑うきみが見えた ねえ? ハロー あとどれくらい泣けるのだろう 会いたくなったらココにいるよ 泣きたくなったらココにいるよ |
痕形nano.RIPE | nano.RIPE | きみコ | 佐々木淳 | | 明日が消えてしまうかも すべて消えてしまうかも ぼくがココに居たこともなかったことになるかもしれない 繋いだ指が離れた 結わいた糸が解けた 結んだ誓いが破れた 不確かなものばかり なんでぼくはこんなにも未来を欲しがるくせにさ なんでぼくはこんなにも過去から抜け出せないんだろう 道はヒトツ 進むか否か 決めるのはぼくでしかない 闘うべき相手は自分自身だ 負けたくないのは昨日のぼく ぼくはぼくに期待して何度も裏切られてはさ 血が滲むほどくちびるを噛み締め懲りずに期待する 離した指の行方は? 解いた糸は切れてしまう? 破った誓いは塵になる? そんなわけないだろう そんでぼくはこんなにも未来を欲しがるくせにさ まだぼくはこんなにも過去にしがみついてんだろう 多分きっとぼくはこんな風に未来を欲しがりながらさ ココにちゃんとぼくが居たってこと忘れてほしくないんだよ きみの中に棲みたいんだよ 明日が消えてしまうならきみにちゃんと伝えなきゃ ぼくがココで歌う今をなかったことにしないでよ |
マリンスノーnano.RIPE | nano.RIPE | きみコ | 佐々木淳 | | ぼくは?きみは?続きの物語は? 死んだキオクの欠片に問う 夕凪の静寂は深く神様の人差し指が どっかに隠された地球の時計の針を止めたみたいだ 息を吸い込み膨らむ肺を頼り 光の届かない海の底まで 深く深く潜ればきっと見つかる気がしたのにな 膨らんだはずの肺はもうぺしゃんこになってしまった 遠くなる水面が揺れる 遠くなる意識が切れる 舞い落ちる雪を纏えば過去へだって戻れるという 深く深く潜ればきっと見つかる気がしたのにな 探してたものはそこにあるはずないものだ 思い出に憑かれてしまったぼくの夢はいつでも キオクとは少し違ったニセモノのきみがよく笑う 笑う 笑う 本当はどうだっけ 雪の粒よ答えを教えてはくれまいか ぼくは?きみは?続きの物語は? 死んだキオクの欠片に問う 深く深く潜ればずっと遠くなる答えと今日 息を継ぐために開いた瞳に飛び込む光 雪が降る海の魔法はタネを明かせば脆く 夢と散り砕けてしまって欠片の中でぼくは見つけた 見つけた 見つけた? |
三等星nano.RIPE | nano.RIPE | きみコ | 佐々木淳 | | 砕け散ったココロが夜を彩るとしたら あたしはきっと六等星くらいだろう 風が吹いていつの間にか雲が空を埋めた そこから抜け出す術を考えてた 降り出した雨をカラダに受けながらゆっくりと歩く もう家までの道のりが遥か遠い国のよう こんな夜はどんなウタが似合うだろう? 少し悩んで選んだあの子の声がやさしすぎてまた寂しくなるけど 世界から切り離された ヘッドホンのボリュームを上げて あの子の歌があたしのウタになる 魔法に掛かったみたいだ 迷い込んだ夜からココロは今でも光を探している 零れ落ちた涙の雫でほんのり青く染まる頬 砕け散ったココロが夜を彩るとしたら あの子は一等大きな星だろう 風が吹いていつの間に雲が晴れて顔を出した 青く凛と光るのはあの子だ 世界から振り落とされたあたしをすくいあげた 掴んだ手の頼りない体温に泣きそうでふたり笑った 世界から切り離された ヘッドホンのボリュームはいくつだ? あの子の歌があたしの中へ深く ココロごと青く染まるよ 魔法に掛かったみたいだ 砕け散ったココロが夜を彩るとしたら あたしは三等星くらいになれたかな |
きせつの町nano.RIPE | nano.RIPE | きみコ | 佐々木淳 | nano.RIPE | 土手の真ん中寝転んで移り変わる空を見ていた 地平線まで続くキャンバス 今日は何色の夢に染まるの? こんなキレイな夢ならきっとあの子の涙も乾くだろう 青空 木漏れ日 夕間暮れ 乾いた風の音 雨降り 虹の輪 休むことなく着替えながら世界を包んでココロに忍ぶよ 昨日よりちょっとシアワセだ 空に手をかざす 坂の真ん中ひと休み 代わりばんこに漕いでゆこうか 地平線まで続くこの道 どこまでもゆけたらいいな どんなキレイな夢でもいつか覚めるとだれかが笑うけど 菜の花 向日葵 金木犀 舞い散る綿雪 溶けて桜雪 枯れることなく着替えながら世界を彩り季節を巡るよ 歌声 泣き声 笑い声 5時を告げる鐘 朝を告げる鳥 飽きることなく着替えながら世界に響いてココロに刻むよ 昨日よりずっとシアワセだ 空に手をかざす きみと手をかざす |
めまいnano.RIPE | nano.RIPE | きみコ | 佐々木淳 | nano.RIPE | めまいがするほどに響く きみの声ばかり 惹かれるまま歩き出す 誓った場所へ 月明かりの下で星明かりの下で 約束のないぼくらなら出会える気がしていた 手探りで進もうか 声が道しるべ 五感なんてもうすべて耳に預けよう めまいがするほどに響く きみの声ばかり 本当は二度と聴こえない そんなことくらい わかってるけど離れない きみの声ばかり 夜に乗れば届くかな 光って消えた 隙間を埋めるような習性があるんだろう 泣いてしまえば薄れゆく気がするから泣かない 五感と言わずぼくごときみにあげるよ 今すべてが戻るなら繋いでたんだろな 悔やんでももう戻らない 会いたいよ こんなウタより欲しかったきみの体温は ぼくより少しあたたかく 光って消えた |
スターチャートnano.RIPE | nano.RIPE | きみコ | 佐々木淳 | nano.RIPE | 夜が明ける前にもっともっと聴かせて 揺れる街から抜け出そう 手のひらサイズの空を手に 奏でる調べは今ぼくだけの子守唄 消えないようにぼくは願う 消えないよってきみは笑う 確かめたくて伸ばした手が報われた そのままで 夜が明ける前に少しでも遠くまで行けたら 夢が覚める前にもっともっと聴かせて 名前のないこのココロに名前をつけてくれた人 星のないこの空からヒカリをくれた人 なにか足りなくてなにが足りなくてぼくは一体だれだろう 星が回るとぼくも回るから変わり続けてゆくのだろう 消えないようにぼくは願う 消えないようにきみと祈る それさえもほら消えそうで伸ばした手は 消えてしまうと知るぼくは 消えてしまうと知るきみと 知らないフリしたウソツキだ 東を背に逃げ出そう 早く夜が明ける前に少しでも遠くまで行けたら 夢が覚める前にもっともっと 泣いてしまうと思ったんだ 打ち明け話のヒミツに きみの描くウタをずっとずっと聴かせて 聴かせてよ |
月花nano.RIPE | nano.RIPE | きみコ | 佐々木淳 | nano.RIPE | どこから朝になる?静かな空 見ないふりをした指切り 小指の先 笑われた月なら消えてゆくんだ 昨日の方角へ 嘘つき 臆病者 みんなまとめてぼくなら 咲いていたのは夢の中だ 月の影に隠してた 本当はね泣いてた 涙はもう流れない 枯れてしまったの? なにもかも許せたら流れるかもしれないけど 守りたいものばかりだな いつから聞こえてた?ぼくの声 そんなにも震えてた?おかしいかな 歌ってただけだよ ココにいるって 明日の方角へ 思い出 散らかる部屋 足の踏み場もないなら すべて残してカラダひとつで 暗いドアをこじ開けて終わる旅に出掛けた 回り道で迷っても サヨナラ ココでいい なにもかも認めたら見つかるかもしれないけど 守れないものばかりだな 空になっていたまま大事にしてたのに 指先で触れたくらいで崩れるから 代わる代わる手にしては握りしめて壊したり 愛のウタに塞いでは怖くなって離したり 繰り返して 月の影に隠してた 本当はね咲いてた 曲がり角で踏みつけて枯れてしまわないで なにもかも手放してたったヒトツ残るモノを 守れるように祈る夜明け |
ツマビクヒトリnano.RIPE | nano.RIPE | きみコ | 佐々木淳 | nano.RIPE | つま弾く指先は欠けた月のよう 散りゆく日々の先照らす微かな灯 冷たく鳴り響きのち残る音に あまねく染み込んでく夜の続き 月へと向かう道 淡い匂い けぶった視界の隅 単純なんて言うから間違った あたしは泣いていた? 憧れた空は描いた色とどこかちょっと違うような 歪んでいる舞台を背に立ちすくむまま 気が付けば遥か遠いところまで来てしまった たったヒトリで ざわめくかりそめのココロその裏で たなびく過去 今 未来 付かず離れず 吐き出すように歌う 苦い思い 上がった通り雨 単純だって言うのに疑った あたしは泣いていた 海に似た声がこぼれ落ちた静寂に響くように 耳鳴りに塞いだ手は離せないまま 見下ろせば遥か高いところまで来てしまった たったヒトリで何も持たないで つま弾く指先と欠けた月模様 散りゆく日々に告ぐ終わりと始まり 煌めく言の葉に乗り浮かぶ音は 揺らめくキオクを連れ未踏の世界へ 憧れた空は描いた色とどこかちょっと違うけど 塞いだ手を離したなら差し伸べるまま 掴めずに消えたそのすべてであたしになるという たったヒトリの ただヒトリの |
うつくしい世界nano.RIPE | nano.RIPE | きみコ | 佐々木淳 | | 寝っ転がったきみはちょっと拗ねたまま 夏になった空をキッと睨んでた ぎゅっと結んだ口にそっと吹く風は ちょっと湿った梅雨をずっと乗せたまま 東から昇る月が東へと戻るうちに 満たしたらいつもみたいにくしゃくしゃに笑ってみせて なにもかもがきみによって変わるほど なにもかもがきみを待って回るから 急ぎ足で歩いてきたぼくの元に 息を止めて見つめてたい今がある もっと近くでもっと聞かせてほしいだけ 泣いて笑ったきみをもっと見たいだけ 夜になって朝になった空の色 瞳に映ったその世界を覗かせて うつくし いつくし 世界が回るその速度に逆らい続けていられたら 取り残されてしまうといいな ふたり落ちるように なにもかもがきみにとってウソならば なにもかもがぼくにとってウソになる 世界がまるで夢のように消えてしまえば きみは一層色付いてキレイになるでしょう |
ナンバーゼロnano.RIPE | nano.RIPE | きみコ | 佐々木淳 | | 3回転じゃ足りなくて4回転目に入る夜 叶わない願い事 端から放り投げた 息を吸って息を吐いて消えていないこと確かめた またああやって笑えるの?きっと単純なことなのに 解読不能の散らかったコトバをパズルみたいに組み立ててたら あっけなく繋がってくぼくとぼく 変わらないもの探しては変わりたいぼくに惑うよ 境界なんてひどく曖昧だ 溶けながら滲む 4回転で気が付いて何回転かで見失う 敵わないのはいつも弱いと思うぼくだ ウソをついて傷になって思い出すたび疼くなら 裸んなってしまえば隠すことなどないのにな 泣き出した夜の隅っこで向こう側のきみを思えば ヒトリだってどこか重なって 溶けながら混じる 変幻自在に現れて消える未来はいつでも気まぐれ タイムリミットはあとどのくらい?神頼みなんて意味がない 解読不能だと思ってたのは他でもないぼく自身だから 合ってないことなんてない すべてが 運命なんて大それたものじゃないけれどココにいるのなら 境界なんて消えてしまえばいい 繋がるさ 悔やんだってぼくはぼくのまま止まるまで息をするだけだ いつの日かなんて夢を見るくらいなら進め 何回転も夜を抜け最終回で消えるまで 何回だってゼロになる ぼくから始めるよ |
ページの中でnano.RIPE | nano.RIPE | きみコ | 佐々木淳 | | 飛び込んだ本の隙間に居場所があるような気がしてた 物語の結末は決して優しくなかったのに ページを捲るのはだれ?見覚えのある手のひら やけに先を急ぐように見えるのはぼくが追いかけてるから? 冷たい雨が降った空想の街に繋がって カラダが冷えてゆく 寂しくなったんだ 当たり前にぼくも ひと粒ふた粒ココロに落ちてゆく 水たまりで跳ねてスローモーションになる それを眺めてた 街灯が灯り始めて忍び寄る闇に溶けた声は だれにも届かずに消える 何も無かったかのように あのとき男の子が笑ったふりで 泣いていた理由を知ってるのは 重なって見えたんだ 当たり前にぼくと ひと粒ふた粒頬を伝ってゆく 消えていったコトバはぼくだけが知っている 笑って泣いていた 寂しくなったんだ 当たり前にぼくも 水たまりで跳ねてスローモーションになる ヒトリじゃなかったんだ 当たり前にぼくも ひと片ふた片ページを捲った 最後のひと片が結末を告げたら すべて繋がった ぼくの手が捲ったぼくの物語だ ぼくの手が捲ったぼくの物語だ |
サクゴエnano.RIPE | nano.RIPE | きみコ | 佐々木淳 | | つむじ風には舞い上がる砂の粒 いつか試したこの柵を越えられるかな ブランコに揺られて足が飛ぶ バランスを崩してしまえば無敵 宙を舞った刹那でも見えなかったものが見えたんだ 色を持って映し出す 鮮やかならそういうことでしょう? 少し震えたこの足はいつからか 踏み出すことが覚悟だと決めてみる ブランコは揺れてるその先へ 飛び出す速度に倣って行こうか 宙を舞った刹那でも見えなかったものが見えたんだ 透き通ったぼくの手が掴もうとしたアレはなんだろう? ブランコに揺られて足が飛ぶ ブランコは揺れてるその先へ ブランコを離して高く飛ぶ ピタリとすべてがハマれば無敵 宙を舞った刹那より少し遠く少しだけ高く ぼくの手が掴んだのは夢や愛や未来じゃない 小さいぼくの小さい手のひらだ ぼくのカラダを舞い上げたつむじ風 いつか試したこの柵を見下ろしていた |
グッバイnano.RIPE | nano.RIPE | きみコ | 佐々木淳 | | たとえばぼくが泣く夜 どこかできみも泣くように たとえ離れてても多分 わからないことばかりじゃない 素直になれない日々が積もり積もって そろそろ崩れる頃でしょ? もう一度積み上げるなら代わりにそうだな その手で グッバイ グッバイ さよならをしようか 昨日までのぼくらに グッバイ グッバイ 少しぎこちないけど大きく手を振って グッバイ たとえばぼくじゃなくてもきみは笑うのだろうなんて たとえ話だけどヤダ それならそばに居よう ずっと 肩肘張ることだけを美学にしてた そろそろ飽きてきたからさ 傷つくことは今でもひどく怖いけど それでも グッバイ グッバイ さよならははじまり 今日からまたぼくらは グッバイ グッバイ 生まれ変われないけど捨ててしまえるさ グッバイ 譲れないことがあるよな顔して哲学者気取りだ 子供騙しだって最初からもう気付いていたんでしょう? グッバイ グッバイ さよならをしようか 昨日までのぼくらに グッバイ グッバイ 少しぎこちないまま大きく手を振って グッバイ |
架空線nano.RIPE | nano.RIPE | きみコ | 佐々木淳 | | きみが笑う頃にあたしの傷は癒えるだろう ゆっくりと繋がる ほどけるくらいに柔らかく とめどなく溢れる脆いコトバ 吐き出したきみに尋ねる 怖かった?もう何度逃げ出したふりをして動けずにいたの? あたしの声が聴こえる距離から手を伸ばして 不確かなものをあげよう 夢を語れるほど清くも優しくもないけど きみが泣けるくらいココロに隙間は作っとこう 近付けばいつしか鏡になる 右の手は左手に触れる 失ったものなんて投げ出した日々だって悪くはないでしょう? 正しいものを欲しがるあまりに削れて見えたココロの深くへおいで きみが笑うほどに空は青く晴れる ありふれた喩えがこんなにもステキだ もっと単純でずっと簡単なことだと教えれれたの 探していたものがなにかわからなくて だけどずっと探していたなにかを ココで見つけた それは思うほどキレイじゃなくて 故にキレイだ 怖かった?もう何度逃げ出したふりをして動けずにいたの? あたしの声が聴こえる距離から手を伸ばして 不確かなものをあげる |
リアルワールドnano.RIPE | nano.RIPE | きみコ | 佐々木淳 | | 目が覚めたならきみが笑ってそんな世界が続くと思ってた 当たり前には少し足りない歪んだ視界から見てた青い夜 何度目の朝で打ち明けた恋のように 少し酸っぱいままで出掛けたら 近付いてくぼくらデリケート 淡い夢を見せてあげよう たまにはいいことあるかも ご褒美にはチョコレート 甘い夢を見れたら それがすべてだなんて笑ってみよう 曖昧だって大体だって続く気がして夜空を仰いだ なんとなくから見えた景色が新しい世界へほらね導くよ 回り続けるこの星はだれのもの? 難しいハナシなら食後にして 近付いてくぼくらデリケート 淡い夢を見せてあげよう たまにはいいことあるかも ご褒美にはチョコレート 甘い夢を見れたら それがすべてだなんて笑い飛ばそう あの丘まで進めストレート 見えない音に耳傾け 聴こえた?手招きする声 いくつかのバリケード壊せ 知れば知るほど わからなくもなるくらい不思議な世界 |
ゆきのせいnano.RIPE | nano.RIPE | きみコ | 佐々木淳 | | まだ終わらない?悲しい物語 目を閉じたまま祈り続けてたんだ もし願い事に叶う数があるなら ああ あんなこと願わなきゃ良かった 欲張りに何回も首を捻られたって 優しくはなれないよ だれかが笑ってた 冷たく舞い落ちる雪が今ヒトツぼくの肩で溶けてく わからない?ほんとうに?耳慣れた声が 消えてく雪の跡に滲んで一粒この頬を濡らした 開けた目に映るのはだれだ? まだ終わらない?優しい夜の果て 目を開けたまま祈り続けてるんだ もし願い事に叶う数があるなら ああ ぼくはもう使い果たしただろうな 回り道の先で回れ右をしては 辿り着けるはずないよ だれかが笑ってた 冷たく舞い落ちる雪が今ヒトツぼくの肩で溶けてく こわくない?ほんとうは?耳慣れた声が 消えてく雪の跡に滲んで一粒この頬を濡らした 柔らかな声はそうきみだ まだ終わらない?優しい物語 |
セラトナnano.RIPE | nano.RIPE | きみコ | 佐々木淳 | | 真夜中に目が覚めた おかしな夢を見てた 知らないだれかになり 泣いてるぼくを見てた 冷たい床をそっと裸足で踏みしめたら 窓から覗く月が分厚い雲に消えた もがいたって足掻いたって沈んでゆくばかりだ なんとなくじゃ変われないって痛いほどわかってるはずなのに 願ったって祈ったって届きたい場所がわかんなくて 闇雲に伸ばした手の先に触れたものに意味なんてなかったのかな 色とりどりの夢が重なってもう弾けた 夜の隙間に空いた穴は新しい星になる ぼくにとっての大切なんてぼくにしかわからない だから遠くへもっと遠くへ 伸ばした手に触れたものを掴んで わかったふりして繰り返してく 願ったんだ 祈ったんだ 届きたい場所は逃げるから 闇雲に踏み出した足は思うままにスピードを上げて 時が経っていつか今日を悔やんだって忘れないことだ わかんなくて伸ばした手の先に触れたものが今ぼくの答えだ 真夜中に目を閉じた おかしな夢の中へ 新しい星がヒトツ 笑ったぼくを見てた |
世界点nano.RIPE | nano.RIPE | きみコ | 佐々木淳 | | 掃いて捨てるほどありふれたコトバでも伝えたくて 小さなあたしが埋められる少しの隙間だってあるから 星の数ほどの今を乗せ止まることなく回る世界 遠ざかって振り返ってそれでもまた 忘れてしまうということは進んでいるということかな 削れたって塞ぎ合って笑えるなら たとえ話がきみと会って本当になった ココロに触れた 遠回りでも辿り着くならきみが笑うなら 忘れてしまった1秒も無駄ではないでしょう 掃いて捨てるほどありふれたコトバでも伝えたくて 小さなあたしが埋められる少しの隙間だってあるから この目をこらしても耳を澄ましても 今より向こうには届かないけれど ココに居るときみが笑い そして ココに居るときみが泣くから ずっと見てた夢のもっと向こう側へ いつかそれさえも消えてしまうのならせめて今 この手やこの目やこの声やあたしのすべてで 確かめたくて触れていたくてただココに居たくて 2度とは戻れぬ時だから忘れてゆく今を歌うよ ずっと |
ハッチ鶴来民子(小見川千明) | 鶴来民子(小見川千明) | きみコ | 佐々木淳 | 菊谷知樹 | こんな風だったっけ どんな風だったかな あたしがずっとなりたかったのは ゆらゆらと揺れる隙間だらけ 見ないふりが出来たなら 泣いたり笑ったりするといつも顔を出すパラノイド 見つけたと思ったらまた少し遠くへ わずかの差でも埋まらない距離が 強くなるというのはどんなことだろうかと 考えるあたしを笑うようだ 狭い世界で夢見ていた 囲まれた壁にもたれ 大きな声で泣いて笑った あの子に出会うまでは 素直になれれば良かったことが星の数ほどあれば 渇いたココロは雨に打たれ溢れ出すパラノイド いらないと思ってた馴れ合いはいつしか カタチを変えて隙間を埋めていた 強くなるというのはこんなことだろうかと なんとなく見つけた気がした 狭い世界で見てた夢は囲まれた壁を越えて 大きな声で泣いて笑った あの子のように 絡まった糸が解けてココロは雲より軽く 見つけた光を辿ってどこまで行けるだろう 素直に泣いて笑っていられたら もっとずっと |
面影ワープnano.RIPE | nano.RIPE | きみコ | 佐々木淳 | nano.RIPE | 地平線をなぞるように空と地球を繋いでる雲が ぼくの住むこの街をぐるりと囲った夢うつつの昼下がりに 綿菓子みたいなそれを千切り微かに空いた穴の向こう側 目を凝らせば小さな夏の入り口がほら 注ぐ蝉時雨 追いかけてたカブトムシ 溶けたアイスキャンディ 巻き戻る記憶 きみがぼくに隠していた夜と朝のあいだのヒミツは 鍵のない箱の中しまい込んだきり 今も眠りに就いたままだ 零れた光は強さを増し 気が付けばぼくは手を伸ばしてる 触れないから動けなくて また胸を焦がすけど 注ぐ夏の陽に追いかけてたきみの声 焼けたコンクリート 揺れる陽炎 本当は少し怖くて触れなかったカブトムシ 涙の跡に砂を泥まみれで笑う 夏に見とれてた ふたり歩いた帰り道 二度と戻ることはない でも消えない模様 |
リップシンクnano.RIPE | nano.RIPE | きみコ | 佐々木淳 | nano.RIPE | じゃあね ぼくは向こう側へ じゃあね きみと向こう側へ 手を繋いだら怖いものがなくなるわけじゃないけど 行こう 胸を塞ぐカタチのない影を少しずつ きみのカタチへ近付けてく あんな風に笑えたらな 泣きやむたびに架かる橋は 七色では表せないからさ いつもそうぼくは目が眩むけれど じゃあね ぼくは向こう側へ 何千色の橋を越えて 手を繋いだら怖いものがなくなるわけじゃないけど 愛のコトバは喉の奥でまだ息を潜めてる 小さく開けた口のカタチで伝わるかな 伝わるといいな たまに押し寄せる小波に足が濡れないように 橋の上から手を引いてよ ほんの少し変わりたいな だれかのためにならなくても ぼくがぼくを見失わないくらい ぼくだけにわかるくらいでいいから じゃあね ぼくは向こう側へ 何千色の橋を越えて その先には今とおなじものしかないとしたって これまでの日々が間違いじゃないと思えるから うまく言えないのなら歌ってしまおうよ じゃあね ぼくは向こう側へ じゃあね きみと向こう側へ 手を繋いだら怖いものがヒトツになる気がしたんだ 愛のコトバは喉の奥でまだ息を潜めてる 小さく開けた口のカタチで伝わるかな 伝わるといいな |
ハッチnano.RIPE | nano.RIPE | きみコ | 佐々木淳 | | こんな風だったっけ どんな風だったかな あたしがずっとなりたかったのは ゆらゆらと揺れる隙間だらけ 見ないふりが出来たなら 泣いたり笑ったりするといつも顔を出すパラノイド 見つけたと思ったらまた少し遠くへ わずかの差でも埋まらない距離が 強くなるというのはどんなことだろうかと 考えるあたしを笑うようだ 狭い世界で夢見ていた 囲まれた壁にもたれ 大きな声で泣いて笑った あの子に出会うまでは 素直になれれば良かったことが星の数ほどあれば 渇いたココロは雨に打たれ溢れ出すパラノイド いらないと思ってた馴れ合いはいつしか カタチを変えて隙間を埋めていた 強くなるというのはこんなことだろうかと なんとなく見つけた気がした 狭い世界で見てた夢は囲まれた壁を越えて 大きな声で泣いて笑った あの子のように 絡まった糸が解けてココロは雲より軽く 見つけた光を辿ってどこまで行けるだろう 素直に泣いて笑っていられたら もっとずっと |
花残り月nano.RIPE | nano.RIPE | きみコ | 佐々木淳 | nano.RIPE | 古びたコトバ繰り返しつぶやいてみる 伸ばしたままの爪痕はほら消えないよ 探し物なら見つかるように置いてくよ 少しずつ変わるでしょう 街の色と共に 旅慣れないぼくの両手は つまらない荷物でうまく手も振れないけど 遠く離れた空へと向かうよ 隠しても隠せない弱さに 春の風は優しくそれでいて強く 花びらヒトツ宙に舞う 並んだきみがいつものように笑うから 迷わないふりをした きっときみもそうでしょう さよならはまだ歌わない コトバに変わらない 想いは深くにしまいこんで 遠く遠く離れた空へと向かうよ 失くしたり手にしたりしながら ヒトリきりではないけどフタリでもないから 届かない夜もあるだろうけど ぼくが残した花びらに書いた不確かな未来の行方は だれが知るでもないけど伝えられないけど 忘れることもないだろう そして遠く離れた空へと向かうよ 隠しても隠せない弱さなら 春の風に溶かしてぼくごと溶かして 流されるままに泣くよ 春の風は優しくそれでいて強く 花びらヒトツ宙に舞う |
フラッシュキーパーnano.RIPE | nano.RIPE | きみコ | 佐々木淳 | nano.RIPE | 夢から覚めた東の空 世界を乗せて回りだした 脈拍はいくつだ? そびえ立つビルの隙を抜け走る だれかの作った最先端に乗り 流れる景色はだれのものでもなく あたしもそう景色みたいなもんなんだろう 今手にしてる感情さえも明日にはもう頼りないものだ そんな当たり前に染まれなくて 流れる景色に溶け消えた日々に 遺せた何かはあるのかな 足跡にはキレイな花が咲くなんて 訳知り顔でまただれかが言う けぶる未来へとスピードを上げ行く このまま進めば知らない街まで 想像を超えた物語なんてさ そうそう手に入るはずがないだろう ココロを覆うトゲもいつの日にか 丸く柔らかくなるのかな 全部脱いじゃえば楽になれるなんて 訳知り顔でまただれかが言う だれかが言う 想像してまた目の前にあるものを見失って立ち止まるよ 堂々巡り終わることのない迷路みたいな毎日だな 今手にしてる感情さえも頼りないものに変わりゆくなら 繰り返しなんてないはずでしょう? 上昇する脈に耳を澄ます 確かなものなんてヒトツでいい 足跡には何も咲かなくても ココロを覆う トゲに傷ついても 流れる景色に溶け消えた日々に 振り返ることなくあたしは行く |
祈りうたnano.RIPE | nano.RIPE | きみコ | 佐々木淳 | nano.RIPE | さよなら さよなら 泡になり消えてゆく 弾けた思いと澄みわたる風景画 通り過ぎた時間の中で 落としたものはもう戻らない 見上げた夜のしじまに笑う月の美しさ コトバは脆く儚く傷跡さえ残せずに消えてゆく さよなら さよなら またいつか会えるかな ウソでも笑えたら少しは楽なのかな 目を閉じれば今だってほら 日々もきみもこんなに近く 伸ばした腕は届かず帰る場所を失った 欠けた光が白く消えたらぼくはもう行かなきゃ 過ぎ去りし日々が頬を伝って夢になる 思い出すたびに忘れるほどにキレイになる 見上げた夜のしじまに笑う月の美しさ ねえもう少し ねえもう少し 何もかも忘れないで 届くことない祈りを捧ぐ 消えないでお月様 あともう少しだけこの場所で 祈るぼくを見下ろしていてください |
パトリシアnano.RIPE | nano.RIPE | きみコ | 佐々木淳 | nano.RIPE | 随分遠くまで歩いてきたと 思うけれどまだ霞む未来 立ち止まることがただ怖いから 流されるまま歩いてた どこから来たのかどこへ向かうのか 自分のことさえわからないまま 変わりゆく日々の色や匂いは ガラスの向こう側のこと サヨナラするたびに消えてしまった色は そう遠くない場所でぼくを待っていた きみに出会うまで忘れたふりをして 誰にも言えずに隠してきたものが 胸の奥で軋んで泣いた ココニイルヨ 降り注ぐ朝の光のような やわらかな声は清く強く 大切なものはヒトツきりだと 決め付けていたぼくの手を ぎゅっと握りしめた ずっと探してたと ただそれだけで絡まった指に宿るよ きみに出会うため生まれてきただとか きみを守るためこの身を捧ぐとか そんなことは言えないけれど それでも今 きみを想うたびその手に触れるたび 探してたものがぼくにもあったこと 愛してるのコトバの意味を少しずつ知る 愛してるのコトバの意味を少しずつ知る |