纐纈悠輔作曲の歌詞一覧リスト  35曲中 1-35曲を表示

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曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
ことばを知りたいオトループオトループ纐纈悠輔纐纈悠輔ことばって不思議だ 使い方ひとつで 傷付けることも あたためることもできる 想いをもっとうまく伝えたい ことばを探す旅に出る  一番知りたいのは そう そっぽ向いた心の距離縮められるようなことば 僕にはとても難しくて  これじゃない あれじゃない どれでもない 足りない 足りない 物足りない 引き出し片っ端 開けてみても 手掛かりひとつも どこにも見当たらなくて 燃えカスみたいなことばが散らかる心  「元気出して」余計なお世話か 「がんばって」きっと それって 「言われなくても」  脳をフル回転 NO WAYどの概念 どれもこれも とても陳腐で  独りよがりなこの想い 気持ちに追い付かないことば これじゃ伝えたいこと1/10にも満たないや  これしかないの? 出ないの? 何かないの? こそあど こそあど きりきりまい 迷って 焦って 口が滑る とりとめない しょうもない ろくでもない 言ったそばから 心許ない なんでこんなに伝わらないんだ 沈黙の間も 心は繰り返す葛藤 ハイリスク・ノーリターンで 回収不能  「わかるよ」「大丈夫」「気にすんな」「ひとりじゃないよ」 上辺を撫で回すだけのことばなんて もう嫌だ  これじゃない あれじゃない どれでもない 足りない 足りない 物足りない 探し出せなくて 途方に暮れる  ことばを知りたい 投げたい 編み出したい 一切合切伝えたい 自分の答えを見つける為 僕はそう ずっと終わらない旅を続ける  もっと心伝えられる 自分だけのことばを探し求めている
ココロイドオトループオトループ纐纈悠輔纐纈悠輔トリセツなんてどこにもない 困った時のヘルプ先もない 不具合ばっか繰り返し続ける 僕の心  制御できない感情に いっそon/off スイッチを付けたい そしたら 余計な事で悩まず 生きていけるのに  「人との距離 上手に測る想いやり」とか 検索してみても プログラムに組み込まれていないみたいだな  僕は不良品だ どうしようもない欠陥品だ きっと部品が足りない心 抱え生まれてきた 「生きてる意味なんてない」 ばかになっていつまでも回り続ける ネジみたいな 自己嫌悪に 打ちのめされる日々  胸を貫いて抜けない 言葉の刺がじくじくと疼く 消したい記憶だけを選んで デリートできたらな  どうすればうまくいくのか わからないことばっかだ 検索してみても ネットにはどこにも有効な情報はない  笑うことも 泣くことも うまく実行できないよ プラスチックみたいに もろい心にはもううんざりだ 新しい自分にもし アップグレードできるのなら 嫌いなとこ全部 修正して 生まれ変わりたいな  行き場のない悲しみ 飲み込んだ本音 押し寄せる絶望と失望 ウィルスみたいに 思考を占拠して 処理しきれないもやもや  僕は不良品だ 返品不可の欠陥品だ 痛いよ 苦しいよ 心をシャットダウンしてしまいたい  だけど悔しいほどに 思い知ってしまうんだ 僕が僕である以上 どこにも逃げ場なんてないことに  足りない心の部品は 同じように欠けている 誰かと出会うことで いつか 意味が生まれるのだろうか
ブルーエストマンデーオトループオトループ纐纈悠輔纐纈悠輔陽気な磯野家の行進だ 今日は日曜日 気が滅入る 明日からまた憂鬱な 一週間が始まる合図  どうせまたぼくの存在は ないものとして一日は過ぎる 僕だけがひとりはじかれた 状況は相変わらず最低だ  嫌われるよりずっと怖い 無関心という巨大な怪物 今夜もそれに怯えながら 浅い眠りにつく  月曜日がぼくは嫌い ぼくがぼくじゃなくなるから 長いため息でこの部屋が埋めつくされてく 居場所なんてどこにもない 救いなんてどこにもない 夢の中にすら 希望がないまま すぐにまた朝が来るんだよ  吊革にしがみついてる 死んだ魚の目したぼくがいる 朝日が照らすきらめく街も モノクロにしかこころに写らない  目立たないように生きてきたつもり 悪いことなんてしていないはずだ それなのに悪意の矛先は 全部僕に向けられた 今まで味方だったように見えた 「ともだち」だったやつらさえ 潮が引くように去った  鳴り響く絶望の音 最寄駅を告げるアナウンス 開く扉流れ出す人ごみの川  改札を抜けてどこか 遠くに全力で逃げようか そんなことできない と解ってて 又妄想 自分に 吐き気がするよ  行きたくないな 誰にもいまは会いたくないな 頭が痛い 一体どこで 間違ったかな こんなに辛いならいっそ 終わらせたい 気付いてるんだ 終わらせる勇気なんてない いくじなし  月曜日が嫌い  月曜日が嫌い この先もずっと嫌い 重いからだとこころ 引き摺りながら 深呼吸か ため息か わからないもの吐き出して  月曜日なんか この世から いっそのこと なくなればいいのにな
P.O.Mオトループオトループ纐纈悠輔纐纈悠輔最初の住み家は 青の革財布 持ち主の男 どこかソワソワと ATMで俺を引き出して そそくさとしまい 小走りで向かう  笑う笑う 女の声 笑う笑う 作り笑いだ ラブホテルの受付で俺は早くも役目を終えたらしい  隅から隅までスパンコール付の ピンクの財布 それが次の住み家 クソうるさい場所で持ち主の女は男に囲まれている  笑う笑う シャンパンコール 笑う笑う 夜通し続く 自己顕示欲満たすための時間 それに代わるのがこの俺  MONEY MONEY どんな願いだって叶うんだろ? MONEY MONEY わがままな夢だって見放題 愛だって 優しさだって 欲しいものはすべて望みのまま MONEY MONEY MONEY 「価値」は如何程か  次の住み家は マネークリップ 二つ折りで ダイレクトポケット 持ち主の彼 花屋に入って 意を決して 店員を呼んだ  話す話す 彼女とのこと 話す話す プロポーズには 108本のバラを買うのにどうやら俺は貢献したらしい  MONEY MONEY 幸せってやつは買えるんだろ? MONEY MONEY 泡沫の夢に終わらないか 救世主か 紙切れか 決めるのは人の心次第さ MONEY MONEY MONEY 神のみぞ知る  流れ流れて 擦り切れて 最後はどこにたどり着く それまで一体いくつの 夢と交換されるだろう  MONEY MONEY 明日は誰の元へ行くのか MONEY MONEY どんなモノに形変えるのか MONEY MONEY 悲しみは癒せるのだろうか MONEY MONEY 寂しさは埋められるだろうか  大切だって想うこと誰も彼も違う人間模様 MONEY MONEY MONEY 眺めるだけ MONEY MONEY MONEY 俺の持つ MONEY MONEY MONEY 力如何程か
115オトループオトループ纐纈悠輔纐纈悠輔いい子にしなくちゃ おとなしくしてなきゃ 叱られちゃうから 嫌われちゃうからさ  100点取らなきゃ 笑顔でいなくちゃ 褒めてくれないから 喜んでくれないからさ  認めてもらえないと 僕は僕で居られない  まちがえる なんて 許されない 泣きわめく なんて もってのほか 欲しいのは たった ひとつだけ 何を言われたって構わない 僕が欲しいのはあなたの愛情だけ  常に1番でいなくちゃ 期待に応えたいから 誰にも負けたくないんだ 笑顔が見たいから  清廉潔白 質実剛健 青天白日 で 無敵 どこをどう切っても自慢してもらえるような人であり続けなくっちゃ  なにもかも すべて あなたの為 自分らしさ なんて いらないし 失望されることが 何より怖い だから いい子にならなくちゃ  愛されたい 愛されたい だから 気に食わない奴の悪い噂 流すんだ うまく 蹴落とすため これできっと 「1番すごいね」ってまた褒めてくれるかなぁ  ねぇ もっとこっちを向いてよ 僕はもっと もっと頑張るから 誰よりも輝いてみせるから 僕のことだけをいつまでも あなたにはずっと見ていて欲しいんだ
Standing by your bedsideオトループオトループ纐纈悠輔纐纈悠輔君は今安らかな寝息を立ててる 僕のすぐ目の前で がんじがらめに君を縛っているチューブも そろそろ外してしまおう  窓の外は青空 こんな日は初めて ふたりで出かけた あの海を思い出すね  Standing by your bedside 静かに時が流れてく 病めるときも 健やかなるときも ふたりで乗り越えてきたから 僕らだけに解ることがある 言葉なんて交わさなくても  喧嘩をした夜も 背を向け合いながらも 同じベッドで眠った きっと僕以上に 僕を信じてくれた人 僕を愛してくれた人  花瓶の花は君の大好きなマーガレット 優しい眼差しで 水をやる君を思い出すよ  Standing by your bedside 側に立って 見つめている あの日君を幸せにすると誓った 約束は守れたかな 泣かせたこと 何度もあった それでも 僕を選んでくれた  叱ってくれて どうもありがとう 見つけてくれて どうもありがとう 見守ってくれて どうもありがとう 一緒に居てくれて どうもありがとう 数え切れない程の ありがとう  『ありがとう』  Standing by your bedside これからはずっと一緒さ Standing by your bedside もうすぐまた会えるんだね Standing by your bedside だから はやく こっちにおいで
空鳴き蝉オトループオトループ纐纈悠輔纐纈悠輔暗く寒い地面の下で 今か今かと待ち続ける 自分の番が巡ってくるのを 同じくらい潜っていた奴らが 陽の当たる世界へ消えてく 次々と  ヨーイドンで切ったはずのスタートラインは遥か彼方 一体 何が違ったのか 隣の芝は青々と生い茂るばかり 僕の名前はまだ呼ばれない  「今年こそは」って何年経った? 誰よりもうまくやる自信はあるのに  光の届かないこの場所で それでも光を信じている なんでだよ 優れているのは僕の方なのに 「おめでとう」と言うその裏で 躓いてしまえと願った ちっぽけな そんな自分の心にやりきれなくなるよ  良いことばっかじゃないって そんなこともう解ってる だけど比べてしまう 幸せそうな笑顔浮かべるあいつと 明日の行方も分からぬ僕  そこから見える景色はどんなだ? ほんとうは 知りたくて仕方がないや  あと どのくらい進めばいい? あと どのくらい待てばいい? 羽化する時をただひたすら 焦がれて 焦がれて 焦がれている  光の届かないこの場所で それでも光を探している 暗く湿ったこの場所しかまだ知らない 夏の終わりに散らばった 亡骸のひとつになろうとも 選ばれないまま ずっと土の中で終わる それよりはマシさ
かさぶたオトループオトループ纐纈悠輔纐纈悠輔固まる度にめくってしまう またやっちゃった血が出るまで この癖も 始まったのはあの日から  ボロボロなのは指だけじゃない 打ちのめされた私の心 少しずつ ほんの少しずつ きっと進めてるよね  でも 無性に声聴きたくなる  かさぶたに覆い隠されても 消えない 消せない 傷口は じゅくじゅくと生々しい 勝手に好きになって 勝手に捨てた癖に なんで嫌いになれないんだろう やめてよ 私の気持ち ずっと飼い殺しにするのは  こんな私だってそれなりに デートに誘われたりもする あなたより かっこよくて 優しくて おもしろい人もいる どうしてダメなんだろう  既読無視も日常茶飯事 いつも自分の話ばっか 誰に言っても「なんでそんな奴」言われちゃうような人なのに  大丈夫かな もう平気かな 触っちゃいけないのにまた触って そんなこと 繰り返して  赤黒く固まったかさぶたも 剥がれて キレイに塞がって そんな願いはいつでも 忘れかけた頃にまた襲ってくる 愛おしさにすぐ打ち砕かれる やめてよ 私の心 ずっと縛り付けるのは
リハロオトループオトループ纐纈悠輔纐纈悠輔長いトンネルを抜ければ そこに僕を待ってる人がいる もうすぐ会えるよ 抱きしめに行くよ ハロー  「次は君の番だよ」って どこからか僕を呼んでる声が 聴こえて目を覚ましたんだ 眠い目擦りながら起き上がる  「今度はどのお母さんがいい?好きな人を選んでいいんだよ。」 世界を上から見下ろせる場所で 誰かが僕に尋ねる  あぁ そうか 僕は前の旅を終えて また今から新しい旅が始まるんだな  たくさんの人を見たんだ たくさん悩んで 考えて そんな時 あなたを見つけたんだよ 今度はこの人と一緒に想い出をいっぱい作りたい なんとなくだけど そう想ったんだ  悩んでる最中 誰かは続けてこう言ったんだよ 「後悔だけはしないように、よく考えて決めるんだよ」 「この先何があったとしても、自分で選んだこと 忘れないで欲しい」  「この人がいい」って僕はね たったひとり選んだんだ すると誰かは 僕に尋ねた 「喜びも二倍になるけど、君もこの人と一緒に苦労することになるだろう」 「それでもいいのかい?」  つらい時でも笑顔忘れず どんな時でも明るく振舞い でも ひとりになるときにだけ見せる 悲しい瞳に胸がぎゅっとなる だからこそ僕がそばに行き 幸せをあげたいって想う  あなたが生きてるって事 間違いじゃないって伝えたいから  誰かは言うよ 「解った」 そしてひとつのドアを開いた 頷いて 僕は歩き始める 振り返らずに行くよ まだ見ぬあなたのこと 僕は 幸せにする為 トンネルを進む  暗闇の中 あなたをずっと近くで感じている 楽しい時は僕も 一緒に踊る 悲しい時には 僕も 一緒に泣きたい気持ちになる おんなじ想いを 分かち合える  もうすぐ会えるよ 抱きしめに行くよ ハロー
アマノジャクの独白オトループオトループ纐纈悠輔纐纈悠輔ひとりぼっちは嫌なのにさ つい「入ってくんな」 全然大丈夫じゃない けど「平気だよ」 本当は引き止めて欲しい でも「もう帰る」 かまってくれて嬉しいのに 「うざい あっち行けよ」  そうやって皆追い払って いつだって寂しくなる癖に なんであんな事言っちゃうんだろう いつも後から自己嫌悪  「助けて欲しい」 「行かないで欲しい」 素直に言えたら どんなにいいだろう 口をつくのは トゲのある言葉 ウラハラの奥に 本音を閉じ込めたまま  いつからだろうこんなに 不器用になったのは いつからだろうこんなに 無愛想になったのは 解ってる誰が見たって 可愛くない 自分 差し伸べられた手にもどうして いいのかわからない  誰彼構わず寄りかかって 心のバランスをとっている そんな友達が好きになれない けど どこか羨ましい  「ありがとう」とか 「ごめんなさい」とか 考えるより早く 伝えられたらな 言葉が足りない 理屈じゃ足りない 掛け違えたボタン みたいに 不揃いな感情  AH 肩書きも 僕というヒトのかたちも ひとつずつめくって全部 剥ぎ取った 最後の最後に残る本音は一体何だろう?  裏切られんのが怖いのか 傷つくことが怖いのか もうやめたいよ こんな僕を  「助けて欲しい」 「行かないで欲しい」 SOSは今日も 声に出せない 「ありがとう」とか 「ごめんなさい」とか 本当は誰より解っているつもり 今日もひとりで 持て余している そう 誰よりアマノジャクな僕のココロを
アリカオトループオトループ纐纈悠輔纐纈悠輔いつものようにスマートフォンで 地図アプリをタップして起動 目的地に「君の居場所」と打ち込んで待つ 検索結果 やがて表示される座標 5分歩いてみたら違う座標 近くにいるように見えたけど 実は遠くにいたんだな  悲しみ通り 往復して 喜び交差点左折して そこで君が待っててくれると想ったけど また行き止まりだった  君はどこだ?どこにいるんだ? 単純じゃない心のしくみ 毎秒毎に変わり続ける 君の心のありか  便利な機械はあてにしないで 自分の感覚を頼りに 『探し出して』って君の声が聴こえたような気がしたんだよ  そこで初めて気付かされんだ 鈍った自分の五感にさ 地図に頼らず本当の目で ちゃんと見つめなきゃダメだったんだね  君はどこだ?どこにいるんだ? 目を凝らして 耳を澄まして サーチライトのように探すよ SOSの発信源  君はそこで泣いているの? それとも泣くこともできないでいるの? 触れたいから 繋がりたいから そばに行くのは ありか?  君はどこだ? どこにいるんだ? プライド捨てて 走り回って こんな僕がまだいたんだな きっと 君が好きだ 待ってて 心のありかで  いつもと違い スマートフォンは起動せずにポケットにしまう 目的地の「君の居場所」はきっともうすぐそこだから
無色透明カメレオンオトループオトループ纐纈悠輔纐纈悠輔集団行動が苦手です 余計な攻撃受けないよう 目立たぬように隅っこで 保護色被って黙っている  共通の敵を作っては ゲラゲラ笑っている奴がいて 合わせて作り笑いの僕は 死んでるように見えるだろう  悪意の渦に翻弄され 胸に押し戻す言葉たちは 素直に言えなさすぎてもう 奥底で腐り始めている  『自分らしくあればいいんだよ』 どこいったって聴こえてくる そもそも らしくって何だった? 息潜めてるうちに 忘れた  コンクリートなら灰色に 芝生の上なら緑色に 「本当の自分の姿はどう?」 …そういえば僕は何色だ?  無色透明なこの身体は きっと誰にも見えないよな 居ても 居なくても同じこと そんなの生きてるって言わない ギブギブギブアップ もう一回 ギブギブギブアップ やり直したい それすら もう言えないままで 世界に置いてけぼりになる  当たり前のように 笑って 当たり前のように 泣いて いつかの僕はきっとそんな風に 自分だけの色を持っていたんだ  あと少しの勇気さえあれば この狭い世界を抜け出して 取り戻す事が出来るのか 僕は 僕自身を ここじゃないどこかにきっとある 僕の居場所が きっとある 周りの色に合わせながらも 逃亡企ててるカメレオン
モトカノループオトループオトループ纐纈悠輔纐纈悠輔単純な事でよく笑い よくしゃべる いつも楽しそうに かゆいところにも手が届く 想いやりもちゃんとあった  時折見せる寂しげな横顔も 抜けてるとこがカワイイとこも ふたり並んだ背の感じも 悪くなかったんだよなあ  …あらら 気付いたら また数え始めてる 君のいいとこばかり浮かんでくるんだ ちくしょう  モトカレになりました 初心者です まだ認めたくないその事実を 取り戻せなくなった時 初めて めんどくさいと想ってたとこも全部 愛しさに包まれてく 笑っちゃうぜ しょうもない自分だよ  当たり前のようにしてきた キスも ハグも 身体重ねるのも もう二度と出来ない そんなのやだよってダダこねたい  新しい彼氏できたの? ねえどうなの? 聞きたい事が山ほどあるよ でも 電話できない  モトカレになりました 初心者です まだどうしていいのか解りません ヨリを戻せてもきっとまた同じ 繰り返しだけだよと想う僕と どうにかして戻りたいと 願う僕とが 闘う  モトカレになりました初心者です まだ認められないこの事実は 今もまだ僕の事 想い出して涙してるんじゃないかと想ったり 君の事受け止めてあげられるのは 僕だけだなんて想ってるけど 忘れてたよ女子は上書保存 男子は別名保存するらしいね 伝えたい言葉 今も溢れてくるんだ バカだろ?
2番目の歌オトループオトループ纐纈悠輔纐纈悠輔抜殻のようになった その身体 いくら抱きしめても あたためてあげられない すこしも あなたを満たせない  『会いたい』 なんて それが私じゃなくてもいいこと 解ってる  あなたの1番大事な恋が終わって 2番目の私にチャンスが巡って来た 夢にまで見ていた あなたと過ごす夜  どうしても 諦めることがずっと出来なかった 楽しそうに 愛おしそうに 何度も彼女の話 聞かされても  胸を刺す痛みを隠しながら 想い続けること選んだ  「絶対報われない」 「やめたほうがいい」 皆が口を揃えて 私に言ったけど もう忘れてしまっていた 嫌いになり方を  この先 多分ずっとあなたは 私に恋をすることはない でもそれでいいの 心以外はすべて 今ここにあるから  あなたの1番大事な恋が終わった 私は待っていたんだ 綺麗じゃなくていい どう見られてもいい あなたをずっと見つめていたい たとえその瞳が 私じゃない誰かを今は探してても いつの日にかきっと ふたりの物語がはじまること 願ってる
存在ワゴンセールオトループオトループ纐纈悠輔纐纈悠輔大型家電量販店歩いてたら ふと目に付いたワゴンセール USBにイヤフォン マウスにDVD 所狭しと投売りされてる 発売当初はどれもみんな きっとちやほやされてたのに 今じゃ誰にも見向きもされない まるで僕みたいだと苦笑い  暗中模索 僕は君にとって 型落ちした不必要な存在なのか どう考えたって通じ合えてない 現状に告げたいバイバイ  よかったことばっか頭よぎる 甘い言葉囁き合って 潤んだ瞳 湿った唇 赤らんだ頬 etc.. ほらまた想い出に逃げ込んで  恋愛当初はあんなにも 小さな事で笑い合えた 今じゃ魔法が切れたように そっぽを向かれ続けている  『こんな筈じゃなかった』なんてセリフ  言いたくなんてなかったんだけれど 在庫処分品みたいな 扱いは もう僕はこれ以上は 限界  本当のところはどうだ? 不甲斐ない男は淘汰 足りないコミュニケーション 君が解らない 解ろうとしてなかった 原因は9割僕だ 状況こんがらがって こじれてしまったのは 悪いのは自分なんだって 本当は解っているんだ  タイムセールで売り飛ばすべきものは 凝り固まってるつまんないこの意地 この期に及んで僕はこの恋を 終わらせたくはないんだ ワゴンセールに出す気なんてさらさら無い 僕にとっては大切な宝物なんだ はじまりの気持ち取り戻す努力 してみるよ そう だから 言わないで バイバイなんて
A型症候群オトループオトループ纐纈悠輔纐纈悠輔好きなあの娘は B型だってさ 初めてなんだ 教えてGOOGLE先生 明日はいよいよ ふたりで会うんだ 少しでもデータは多いほうが安心  検索ワード 【 B型 恋愛 】 傾向と対策を読み込む  ・ロマンチック ・寂しがりや ・自由奔放 ・気まぐれ  今まで好きになった人は みんなA型だったから どうやって攻め落とすか 皆目見当つきません  相性サイト B型女性と相性がいい血液型は  第一位 O型男 最下位は A型男…  B型の人から見た A型のイメージは 「いつの間にか怒ってるけど 理由が解らない」 らしい 血眼の真夜中 ふむふむ なるほど 気を付けよう  君を決して 血液型で好きなった訳じゃない けどわかんなくて わかりたくて たまらなく好きだから 科学的な 根拠なんて 全くないらしいけど こんなにも どうしようもなく 気にしてしまうのが A型か
容疑者アカオトループオトループ纐纈悠輔纐纈悠輔さっきから 一体誰と 何度もやり取りしてんの? 気になってしょうがないよ 僕の知らない奴と楽しそうにツイートしてる checking on Time Line  「花火行こう」 「いいネ行こう」 っておいおいちょっと待ってくれよ とりあえずプロフィール見てみるんだ  言えなくて 言いたくて 僕はずっと足踏みしている 欲しいのは 安心感 でも怖いんだ 「ねえ 俺達 付き合ってるよね?」  折角 会えた時でも 君は時計を気にする 「明日早いんだ」って 手が届きそうで すり抜けてくような 微妙なこの距離感に 翻弄されている  誰かの共感が欲しくて 意味深なことつぶやいてみる 君は僕のアカウント 知らないから  裏アカも サブアカも 君のなら全部知っている 僕のこと 本当の 本当の本当は どう想ってるか 突き止めたくて  罪な人だ 化けの皮をはいでみたいから いつだって見てるよ  タイムライン 遡って 読み返して アリバイを知る  可能性を探っている 僕にだけ見せる顔がないか 白か黒か 今日こそは その口からはっきり聴きたいよ でも言えない 踏み込めない  そんな風に また目の前で 微笑まれたら
DAKARA DAKARAオトループオトループ纐纈悠輔纐纈悠輔僕は不細工だから さらには口下手 だから 人見知りだから そいでもってオシャレじゃない だから 田舎者だから 部屋が汚いから だから 肉食系だから 爽やかじゃない だからさ  あの娘は美人だから 高嶺の花 だから 笑顔素敵だから ライバルだらけ だから 趣味も合わないから チャンスなんてない だから そもそも彼氏きっといるから 僕になんて興味ない だからさ  きっとダメだ。。。 多分無理だ。。。 素敵で 便利な 言い訳  DAKARA... DAKARA... 結局お前は何がしたい? DAKARA... DAKARA... だめでしょ 簡単に ヘコタレたら  ふたり並ぶと 身長の差が有りすぎる だから メガネ同士じゃ キスするとき当たってしまう だから 食べ物の好みが 真逆なのかもしれない だから お父さんがすごく怖い人なのかもしれない だからさ  きっとダメだ… 多分無理だ… 思わずすぐつぶやく  DAKARA... DAKARA... ほとんど全部 取り越し苦労 DAKARA... DAKARA... 自分でも解っているんだ DAKARA... DAKARA... だけど 勝手に つらつらら  ああ その先のあきらめ 認めてしまう勇気もない どっちつかずな想いを 抱いたまま眠るよ  DAKARA... DAKARA... だから何だよ? 自分につっこむ DAKARA... DAKARA... 妄想じゃ 強気でいられるのに  DAKARA... DAKARA... いつか言わない男になる DAKARA... DAKARA... 待ってて  ダメな男で 甲斐性なしで だけど やってみるから
アジサイレインオトループオトループ纐纈悠輔纐纈悠輔ただ君といる それだけで僕は 心から幸せだった ただ君と 笑い合えれば ありふれた日々も特別だった 紫陽花の咲く季節に はじまった僕ら二人は 目と目が合えば微笑んで 恋はシンプルに 恋だった  相合傘 照れながら 右手と左手で持って 隣の君濡れないように 7:3のバランスで 雨の日が嫌いじゃないって 初めて想えたんだ 瞼を閉じれば あざやかに 蘇る  どんな価値観のズレも 擦り合わせられると信じてた ぶつかり合うことがあっても 通り雨のようなものだって でもかわいかった小さなわがままも だんだんと笑えなくなって 僕らの間に横たわる溝が深くなっていった  はじまりの優しさを 何とか取り戻したくて 思い出の扉を開け 必死で手を伸ばすよ その度に何度も思い知らされる あの日の二人 今の僕らと違うんだと  紫陽花は 枯れてもなお 散り落ちることもなく 僕らのように 最後まで季節にしがみついてる なぜ気持ちは 移ろって 色彩も変わりゆくの 君を愛した あの日々を ひとり噛み締めながら 僕らの恋も もう そろそろ 終わりにしようか  雨の季節も終わるよ
フタリセカンドオトループオトループ纐纈悠輔纐纈悠輔2人の記念日がもうすぐ来るね こんな気持ちなれたのは生まれて初めてだ もし出会えなければ オレは今でも 救いようのない ダメな男だった きっとね って想うんだよ  「メールの返事 すぐに返すこと」 「大事なこと 絶対 後回しにしない」  指摘される度 すぐ不貞腐れて ぶつかりあっては しょげたオレ  本当の自分誰にも 見せられなかった オレにとって 2人のこの1年は宝物 並んで歩いた海辺 色付いた街路樹 はじめてのクリスマスキャンドル どれもが愛おしくて  「使ったものは 元に戻すように」 「誰かにしてもらったこと忘れないように」 誰一人 オレに言わなかった 自分の甘さに気付かせてくれたキミ  想いがこもった言葉達が 嘘をつかない その瞳が いつか固くなってたオレの心を 少しづつ変えていったよ  「ありがとう」 「ごめんね」 ろくに言えてないし 今だってオレはもらってばかりだけど 隣にいてください 少しずつだけど 返したいと想ってるよ  これまで面倒ばかりかけてきた この先もきっとやらかしちゃうだろうけど 頑張ってみるよ 二週目の季節は 笑わせられたらいいな もっとキミを
ニシカオトループオトループ纐纈悠輔纐纈悠輔誰もが振り返る美貌を標準装備 もうひとつ さらに頭脳明晰ときた 奇跡の産物としか考えられない存在 どこの誰から見たって 完璧だ  そんな君が 突然 僕に打ち明けたんだ  「こんな話あなたニシカできないの 本当に」 他の誰も知らない秘密を こっそり教えてくれたんだ 心臓の鼓動が君に 聴こえないか心配だった  お調子者のあいつも さわやかなあいつも 彼女に何とか近付こうと話しかける 前は気が気じゃなかったけど 今はもう違うよ そんなの見ても これっぽっちも動じないぜ  お前らには 絶対見せない顔を知ってるんだぜ  「こんな私 あなたニシカ見せられないからね」 彼女はきっとひとりぼっち 僕が全部どんな君でも受け止めてあげよう 燃え上がるよ 使命感が  「あなたニシカ…」「あなただけニシカ…」 それは天使の呼ぶ声? それとも悪魔のささやき? そんなことは この際もうどうだっていいのさ どうせ もう 手遅れだ  こっちからの連絡に返事はいつも まったく反応ないけど 僕はずっと彼女の言葉を信じ続けてる 「あなたニシカ言えないわ ふたりだけの秘密」
自分オトループオトループ纐纈悠輔纐纈悠輔最低な気分の日々が ただ過ぎてく 只過ぎてく やがてそれも降り積もって いつの間にか 年月となる  なんで僕を僕にした? 教えてくれよ神様  それでも 明日が この部屋にも またやってくる ふさぎこんでいても 泣き喚いても 目の前の現実は変わりゃしないんだと そんなこと ずっと前からわかってるよ だけどなぜか 何一つまだ 今は簡単に 笑い飛ばすことが出来ないんだよ  幸せへの第一歩は まず自分を好きになることと 知らないバンドがラジオで伝えようとしている  いつからだろ? 綺麗な言葉の裏を 探ってしまう  終わらないことなど ないってこと 僕だって知ってる だけど今は 明るい未来を想像することなんて できやしないよ 朝が来れば 夜が怖い 夜が来れば 朝が怖い  足踏みしてる 無意味な日々に 晴れ間が射す時が くるのだろうか?  何者にもなれないで この先どうなるのかも 確かなことは何も言えない ただひとつ 僕にもはっきりと解っていることは どうやっても どこまででも 自分からは 逃げられない  そう 僕らは 自分自身から 絶対 逃げることできないから
存在の証明オトループオトループ纐纈悠輔纐纈悠輔カスタム&デコレーション 考えなくて楽だから ココロもカラダも何もかも 誰か好みにカスタマイズ  カスタム&デコレーション アイデンティティ? それ美味しいの? 「右向け右」 ハイ 右向きます 「左だった」 ハイ 左向きます  『存在の証明』 『存在をShow me』 どこかから 聴こえる でも無視した  カスタム&デコレーション 好きな言葉は 無難 です いい子になろうと努力して 必死で自分をデコレーション  時間は流れ 見渡せば 気付けばひとりぼっちだった どんなに探し回っても 僕らしさがひとつもない  『存在の証明』 『存在をShow me』 小さいけど 確かにまだ 聴こえている 『存在の証明』 『存在をShow me』 眠れない 夜に独り 耳を澄ます  僕が僕である 理由が 僕が僕である意味が あるなら 欲しいな 知りたいな 今更だけど 間に合うかな  あれも これも どれも違う 全部 僕じゃなかったよ いつか潰した あいつが 本当に本当の僕だった  悩みがなさそう って言われるけど 部屋ではひざを抱えている 明日よくるなって何度も 呪文のように唱える夜ばかり 空気が読めない って言われる奴に今なら憧れる これが自分なんだよって 胸を張って輝いて生きてみたい  世界代表レベルで心の距離の取り方が下手だけど 本当は皆とうまく話したいって想ってるんだ 大げさな夢を見てみたい 人の目を気にせず飛び込みたい 次から次へと溢れてくる 心の声力の限り 叫びたい
ヨワムシ OVER DRIVEオトループオトループ纐纈悠輔纐纈悠輔友達の彼女だって 分かっているのになんで この気持ちに歯止めが効かないんだろう? 「最近 アイツとはどう?」平静を装って そんな質問ぶつける ズキリ胸 痛む 性格悪いのかな どこかで二人の間のほころびを期待してる自分がいる  アイツなんか 消えてしまえ 君の心から 「僕のことを もっと見てよ」 悲しすぎる言葉 どうしようもない想い 今日も握り潰すよ でも分かってる すぐにまた溢れ出すんだ  「なかなか うまくいかないね」 そんなの聴きたくない でも話していたいたとえアイツの愚痴でも 一番辛いのはきっと自分だっていう時でも ひたすらに相手を想いやる君が好きだ  君にとっての 僕はきっと話しやすいだけの ただの友達 それ以上でも 以下でもないでしょう だけど 今だけは重い荷物 少しでも僕にあずけて欲しい それくらいしかできやしないから  横顔ばかり見つめる 恋はずっと続いてる 俯いたその目には僕は写ってない 諦めてしまえたら 楽になれるだろうか だけど気付いているんだ 忘れるなんて無理なことに  君に触れたい その心に寄り添っていたい 好きでいるのは勝手だろう ヨワムシOVER DRIVE いつの日か君が僕に振り向いてくれる その日がくるのをただひたすらに待ち続けて
Reオトループオトループ纐纈悠輔纐纈悠輔絵文字使うのはやめて 顔文字にしておこうか 「そういう男は嫌だ」って友達が言ってたから ストレートに誘うのは まだ早いのかもな でも当たり障りのないやりとりはもう嫌だ  一言打つのに約5分 書いては消して繰り返して 納得の形になるまで どんだけ時間かかってんだ さっきまでの強気な僕は どこにいった?  注意深く 大胆に 言葉選び さらりとかわされないように 『野菜ソムリエのお店 近くにあるんだ 今度の土曜か日曜 ランチに行きませんか(-^〇^-)』 よし これでいこう 完璧だ  何度もためらった末に ようやく送信完了 これ読んだ時に君は どんな顔するのだろう 既読になっているから 読み返しているんだな 我ながらなかなかに気の利いた文だと思う  …2時間 用事か仕事中で タイミング合わないだけさ …4時間 充電が切れてるだけなんだと思う …8時間 今までの会話を無駄に読み返してみる  震えたような気がして 何度もチェックする 待つのは得意なはずなのに 一体何考えてる?分からなすぎて 何してても気になってしまう マイペースじゃいられない 四六時中君のことばかり  一日たっても反応がなければ送るかもう一通 電話する勇気はないけど 何かしないと落ち着かない 準備していた気持ちをまだ 何も伝えてない  あれこれ考えすぎて12時間経過 何かがまずかったのかな? 不安に駆られながらも そろそろバイトだ もし返事が来なくても気にしない だってさ 君を好きなことに変わりはないんだから
Life Novelオトループオトループ纐纈悠輔纐纈悠輔君の話聞くのが とても好きだ 僕がまだ知らない出会う前の物語に少しだけ触れることができるから 産まれた場所はどんなところだったの? 初めての恋はいつだったの? 今目の前にいる君を創ってくれた日々に感謝するんだ  その手を握る度に 目と目合わせ微笑む度に 今までの僕の人生全てに 意味があったって思える  報われなかった想い達も 失ったとき感じた痛み達も 今の僕を創った 大切なものばかりなんだ あの時道に迷うことがなかったら どこかで違う答え選んでたら きっと僕は君を見つけることできなかった  どれくらい 生きられるだろう? そんな事を考えるのは この先一日でも長く一緒に物語を描きたいから 僕に残された時間 そのどんな場面にも君がいて欲しい 笑い 泣きしながら綴る 長編小説  一番怖いのは 慣れてしまうこと 泣ける程の想いが薄れてゆくこと 忘れたくないから そのまま歌にしておくよ  「おはよう」ではじまった 今日という1ページが 「おやすみ」で終わる幸せ 2人でまた栞を挟もう 君がいなくなったら そう思う程怖くなるよ だからこそ こんなにも愛しい 僕らの物語を 今日も描けることが
ハイヒールとスニーカーオトループオトループ纐纈悠輔纐纈悠輔夢追うことやめられない僕と そんな僕を好きだと言った君 共に暮らし始めたのは、二年前の春だった  甘えるのが苦手な僕は 弱さ君に見せたくなくて 君の荷物まで引き受けて生きて行こうと決意した  やがて現実を思い知らされては 無力感に苛まれる夜を重ねて  ハイヒールと真新しいスーツを着て出かけてく 君を見送る度 胸が痛むよ このまま君と一緒にいたら僕は自分を嫌いになってしまうだろう  君が生きる世界にはきっと 僕にないもの持ってる人が沢山いて 僕が知らない笑顔を見せたりしてるのかな  血眼になり探し続けてた自分にしか成し得ないことを 何でもいい 小さくても胸を張れるような結果を、と  賢者にも 愚か者にもなれないまま 過ぎ行く時間が 少しずつ僕の心追い詰めて  ハイヒールと汚れたスニーカーを見た玄関で 僕の中の何かが弾けた ごめんよ 君が帰る前に 僕はこの部屋を出てゆくことを決めた  ハイヒールに汚れたスニーカーは似合わないさ まとめた荷物に放り込んだら 住み慣れたこの部屋を 僕は独り後にする 悪いのは全部 僕なんだよ  不甲斐ない僕を許して
アネモネオトループオトループ纐纈悠輔纐纈悠輔今まで気にも止めなかった 最寄駅目の前にある花屋 思わず 二度見して立ち止まる 憂いのあるその横顔に  白い指先で 彩りを選び 花束を仕上げる仕草に見とれていた  名前すら知らない貴方の寂しい笑顔に 僕の心は 一瞬にしてすべて奪われてしまった 花なんて無縁だった僕の生活に その時一輪の美しい花が咲いた  引き寄せられるように 毎日 何かとそれらしい理由つけて 足しげく通う僕がいる  貴方に教わる花言葉達を 大事に 大事に集める毎日  アネモネ 僕の部屋には ガーベラ 花が溢れてゆく フリージア 水をやる時だけが心 穏やかになる マーガレット 時折覗く カーネーション 悲しい瞳の その意味も知らぬままに  突然 貴方は姿を消した あれはすべて幻だったのだろうか  アドニスが流した血のように 赤く赤く染まったままの 僕の心が 涙を流す あまたの花達が渦巻く この部屋で 記憶は乱れて 重なり 溶け合っては やがて 黒になってゆく
プライマリーオトループオトループ纐纈悠輔纐纈悠輔春の桜よりも綺麗なものは 君が大きく手を振り 微笑んだとき 夏の太陽よりも熱くなるものは 二人にしか分からない言葉でする会話  瞬きすら惜しい どんな瞬間も僕は見逃したくないんだ このまま明日がこなきゃいいのに って想う  悲しみが癒えていくように 喜びが色褪せていくことが 何より怖くて 抱きしめる手に力込める 昨日には昨日の僕が 明日には明日の君がいる だから 今この瞬間を 『永遠』と呼ぼう  秋の味覚よりも美味しいものは 口づけをたぐりよせる 甘い甘い 時間 冬のストーブよりも暖かいものは その胸に耳あて聴く 心臓の鼓動  ひとつになれないからこそ 僕ら 互いに触れて 僕ら 確かめ合える 大袈裟だって笑うかな 君の全てが奇跡だと想う  例えば君の記憶が 僕から抜け落ちても 再び出会って きっとまた君に恋をする ほとばしる火花のような想いに身をまかせて 二度と味わえない今を ほら 噛み締めるんだ  過去に変わってしまう前に 未来がやってくる前に 目の前の君にありったけの想いを伝えよう  抱きしめているつもりが 抱きしめられていたことに気付いたんだ そしてまた 僕はこの瞬間も 君に 恋をするんだ
オトループオトループ纐纈悠輔纐纈悠輔誰と話しても埋まらない私の心 家族でも 友達でも 今までの彼でも 本当の想いは笑顔で隠し 弱い自分見せないように そうやって生きてたの  毎日は特に何事もなく 私の周りを通り過ぎてく  ぽっかりと穴が空いたままの心に鍵をかけたのは もう深く傷つきたくないから でも それが「不幸」だとは思わない  ひとりが楽だよ 皆でいても 上手く輪に入れずに僕はいつか 空気になってゆく そんな自分自身を 僕は好きになれないでいる とぼとぼ歩く ため息色の帰り道  例えば僕がいなくなっても 世界は何事も無くまわるのだろう  あなたも同じなのかもって 何となく僕は感じたんだ みんなといても 心がここにないような 目をしたあなたがいたから  互いの孤独に触れるのも 触れられるのも怖いけど 私は 僕は どこかで待っていたんだと想う  どうしても消えない痛みなら 分け合い 引き連れ生きて行こう 私はあなたを あなたは私を 鏡のように写し合いながら あなたという光を知って 自分が長いトンネルの中で 必死でもがいていたことに 気が付くことが出来たんだ あなたとなら出口を見つけられる  雨もすっかりあがったね 2人なら 明日はきっと晴れる
消印東京オトループオトループ纐纈悠輔纐纈悠輔あの頃の僕はと言えば 街を出たくてしょうがなく 「東京に行けば…」それだけで 夢が叶う気がしていた 六畳一間で始まった 全てが新しい暮らし ダンボールだらけの部屋の中 寂しさと希望が混ざり合った 渋谷 新宿 池袋 眠らない街に心踊り 朝方寝て 昼起きる 生活に慣れていった いつの間にか 一杯になるポストのチラシに紛れた あなたからの手紙  東京で生きている 故郷を離れて 懐かしい僕の街は あの空の向こう ひとりぼっちの部屋で あなたからの手紙を読む 僕を想う 心配が溢れていた  毎月のように飽きもせず 送ってくれていたけれど たまに書く返事さえ 億劫になっていったんだ 呼び戻そうと名前を呼んでくれる声も無視して わがままに 思うがままに この街で生きていた 少しずつ数が減っていったよ いつしか来なくなる時が来ると思わず  「東京は遠いね」って ぽつりとつぶやいた 悲しそうな顔が忘れられない 最後まで 僕の名前 呼び続けてくれていた 優しさが 文字のひとつひとつに溢れてた  与えてもらうばかりで 心配かけてばかりで 結局 僕は何を返せたのだろう? まだ何者でもないけれど 今あなたへのありったけの感謝を書き連ねている 出せないこの手紙をいつか渡せるように 掴むんだ 東京に来た時の夢を もう一度 この胸に刻みつけよう 僕はまだ あの街には帰れない
バースデイオトループオトループ纐纈悠輔纐纈悠輔誰かが叶えた 眩しい夢ばかり数える度 ちっぽけに見えてしょうがねぇ 自分のことが  何者にもなれない 何処にもたどり着けない 親にはあきれられてばかり だからって今ここで 立ち止まってたって 腐っていくだけだろう  しがみつくんだ かじりつくんだ 削れて小さくなった夢 諦めろって諭されたって 抱きしめて離さなかった夢 それだけが 僕を示すアイデンティティ たったひとつの僕のリアル  帰り道 電車の窓に写った もうひとりの僕 ループする日々に疲れきって 今日がまた終わる  肩書きを持たない自分につきまとう 得体の知れない不安 携帯とにらめっこして忘れようとしても すぐにまた襲ってくる  目をこらすんだ 見極めるんだ 未来は深い霧の中だ 切り裂くんだ 道を創るのは 胸の中で小さく燃える炎  吹き消さず 抱き続ける こいつを「希望」と呼ぶんだ  世界の終わりみたいな気分 失うものはもう何もないだろう 生まれ変わるチャンスなんだ どん底で今産声をあげろ  そしていつかきっと この言葉に 弱さを知った強さが宿る 絶望を知って 失望を超えて それでもずっと歩き続けて 振り返って 気付くのさ 最低な今日がすべての始まり 新しい僕のバースデイ
交換日記オトループオトループ纐纈悠輔纐纈悠輔埃をかぶり 少し色褪せた 日記を開いてみる 父と母の 交換日記さ ベッドの上で 母はこれを 一体どんな気持ちで 書いていたのかな 残された時間と まっすぐ 向き合いながら  1ページ毎に刻まれた やり場のない 悔しさや痛み それは優しい笑顔の裏に隠されていた 闘いの日々  「いつか私が 助けてあげることができなくなる」 綴られた 僕への想い 「冬」という漢字 分からなくて 助けを求める僕に あえて答えを教えなかった もちろん 今は書けるよ  「私の命は灯火です どこへでも飛んでいけるのなら 家路急ぐ 我が子の足元を照らしてあげたい」 一枚の古い写真の中 僕を見守る母の姿 何気ない家族の時間が 僕にもあったことが 分かった  背は伸びて あなたより高くなったけど 心のすみっこに 子供のまま残っている 空白が あなたの残した言葉で埋まってゆく  抱きしめることも 触れることも 話すこともできないけど 確かに今も感じている その愛情を ありがとう 僕はこの先も 前を向いて歩いていく 暗い足元を その灯火が 照らし続けていてくれるから
アンテナオトループオトループ纐纈悠輔纐纈悠輔あの日ぽろりとこぼした 似つかわしくない過去の話を聞いた時から 動き始めた気持ち その明るさの奥の奥に 何をしまいこんでるの? この胸がざわざわと ずっとさわぎ続けてるよ  小さなSOSさえいちいち気にする僕は もう君のことで頭がいっぱいだ  僕は君を見つけた 知りたいよ君のこと たとえどんな痛みが この先に待っていても  小さな心の揺らぎに 気付いてくれてありがとう そう言って 君は僕に 花が咲くように笑うんだ 自分の嫌いなとこも 悪くないって思えてくる 一秒毎に膨らんでいく この気持ちごまかせない  コロコロと変わる 表情もとても愛しい それは君が自分に嘘をつかないから  受信範囲広げるほど 余計な感情も絡めとるけど 無視はできないからさ 痛みも連れていく 僕は君を見つけた 知りたいよ君のこと 仕草や 行動 癖も 何一つ 見逃したくはない  知りたくもないことまで分かってしまうことに ずっと悩まされ続けてきたけど  僕は今 感謝する 君が笑う時には きっと他の誰より喜びを感じられる 君が泣いた時には 他の誰よりはやく 悲しみに寄り添いたい  どこまでも 伸びろアンテナ  今は誇りに思うよ だって君を見つけられたから
駅までの帰り道オトループオトループ纐纈悠輔纐纈悠輔「とりあえず駅まで送るよ」 まだ受け入れたくなくて いつもより遅いスピードで 歩幅合わせて歩く  いつものように左側にいる君はまるで他人みたいな空気 ずっとまとったままで 無言の会話が続く  色んなことが伝え足りない だけどもうどんな言葉も響かない 揺るがない固い決意に 気付いた僕は空っぽになった  「バイバイ」 そんな言葉 僕は本当に言えるだろうか こんな時まで カッコつけてる自分がいる 本当は今にも子供みたいに泣きじゃくりたいのに  あの交差点を曲がったら もうすぐ着いてしまう こんな日常の一コマが 僕らのゴールなのか  沈黙さえ愛しいと思えた はじめてのひとだった だけど今日の沈黙には 押しつぶされそうだよ  「バイバイ それじゃあ またね」 今はもう意味の無い言葉 改札の人波が 僕をよけて流れてゆく  振り返らず行く 君を見ていた 動けないまま
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