石崎ひゅーいライヴレポート　2013年09月22日

石崎ひゅーいライブレポート

石崎ひゅーい

『石崎ひゅーい TOUR2013 「独立前夜」』

2013年09月22日@下北沢GARDEN

撮影:上飯坂一/取材:石岡未央

2013.09.20

ぴょんぴょん跳ね回るパフォーマンスが代名詞とも言える、石崎ひゅーいのワンマンライヴが満員御礼の熱に包まれた。身体ごと、毛穴から血がにじむように絞りだす感情の渦。トツトツと言葉を置き、問うようなスローナンバー。自称マザコンのアンバランスでくすぐるグズったMCと、はにかむ笑顔。だが、そんな愛くるしさとは裏腹に飛ぶ、転がる、走り回るさまは、時として肉食動物のソレに変貌し、「3329人」では、間奏でソデに姿を消し、現れたのは真後ろPA卓の上。だが叫ぶ歌声も所在に気付かない客。その背に放ったのは“コッチ向け、バカヤロー!”の苛立つ牙だった。そんな喜怒哀楽を投げつけまくった人間模様は、こんな言葉で締め括る。“このアルバム『独立前夜』からスタートだって感じがしてて、だから、始まりのライヴだって思うようにしてます。いい日になったね”。