LIVE REPORT

ORANGE RANGE ライブレポート

ORANGE RANGE

『ORANGE RANGE LIVE TOUR 013 ~spark~』

2013年12月19日@渋谷公会堂

撮影:平野タカシ/取材:道明利友

2013.12.28

“寄ってらっしゃい、観てらっしゃい! It’s A Show Time!”(HIROKI/Vox)。ミドルテンポのクールなイントロから、ORANGE RANGEの“Show Time”は一気に加速して開幕だ。最新アルバム『spark』収録曲「Show Time」「サディスティック・サマー」へのつなぎからいきなりコール&レスポンスでファンを手玉に取る堂々たるパフォーマンスは、10年選手を超えたキャリアならではの貫禄すら感じる。

《我が物顔政治家達は今 世に伝わらず 火に油》。「Suck It!」の辛辣なリリックなども、RYOが高校生だったデビュー当時には歌っていなかった世界観かもしれない。と同時に、遊び心満点な彼らのスタイルは今も不変。「ふぁっきん?ラブソング」「もしも」「ソフトテニス」は同じラブソングを題材にしながらポップに、かと思えば心温まるメロディーと、切り口をガラリと変えた世界観を並べても違和感がない“レンジ”の広さはやっぱりすごい。そして、YAMATO(Vox)の指笛と“イーアーサーサー!”のかけ声、カチャーシーの振りが乱れ飛んだ「上海ハニー」を始めとする“夏曲”連打で、会場の熱気はピークに!

“このライヴ感を大事にしながら突き進んで、みんなを楽しませられる大きいバンドになりたいなと思っておりますので、これからもよろしくお願いします!”(RYO/Vox)。本編ラスト「そばにいるから」ではそうメッセージを伝え、盛大な声援に応えたアンコールでも“このツアーが終わってもみんなとつながっていたい”という思いを込めて「以心電信」を贈ったこの日の彼ら。音楽を自由な精神で心から楽しむ彼らの姿勢は、これからもファンと共有され続けるだろう。
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