LIVE REPORT

Dragon Ash ライブレポート

Dragon Ash

『THE SHOW MUST GO ON』

2014年05月31日@日本武道館

撮影:橋本塁/取材:宮本英夫

2014.06.09

デビュー17年にして初の武道館公演。バンド再生を賭けた傑作『THE FACES』の全曲を軸に、「For divers area」「Life goes on」「繋がりSUNSET」など過去の名曲を散りばめたセットリスト。Kj(Vo&Gu)の“ここまで飛んで来い!”という煽りに、スタンディング仕様に開放されたアリーナはいきなりモッシュ&ダイブの大海原と化す。

一方で「Walk with Dreams」といったミドルテンポの曲では、歌詞を噛み締めるようにじっと聴き入る。音楽への愛情と理解度において、Dragon Ashのオーディエンスは最高だ。バンドもそれに応え、「The Live」ではベースのKenKenに加えてATSUSHIとDRI-Vのダンスの見せ場が設けられ、「Still Goin’On」ではYALLA FAMILYの3人がステージ狭しと暴れまわる。永遠のアンセム「百合の咲く場所で」、Kjの“武道館はお前らのもんだ!”という叫びに呼応してサークルモッシュの巨大な輪ができた「Fantasista」など、もはや全曲が名場面。SATOSHI(山嵐)とKOJI ZERO THREE(GNz-WORD)を迎えた「ROCK BAND」と、「Lily」ではストリングス隊が登場し、ハードなバンドサウンドにやさしい色を添える。

そして、アンコールではデビュー当初の代表曲「天使ノロック」から「AMBITIOUS」「Viva la revolution」と、飽くなき音楽的変遷を繰り返してきたDragon Ashの真髄を一気に聴かせる。前日に誕生日を迎えたBOTS(DJ)がスピーチをうながされ、故・馬場育三へ感謝を捧げたのも感動的で、ラストナンバー「Curtain Call」ではKjも感極まっているように見えた。が、一番最後にKjが叫んだのはなぜかX JAPANの決めセリフ(笑)。踊らせて泣かせて笑わせる、音楽における生命力の強さにおいて、やはりDragon Ashは最強だった。
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SET LIST 曲名をクリックすると歌詞が表示されます。試聴はライブ音源ではありません。

  1. 1

    The Show Must Go On

  2. 6

    Neverland

  3. 7

    Today’s the Day

  4. 10

    Blow Your Mind

  5. 11

    The Live

  6. 12

    Still Goin’On

  7. 13

    Golden Life

  8. 16

    Fantasista

  9. 19

    Lily

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