LIVE REPORT

やなぎなぎ ライブレポート

やなぎなぎ

『やなぎなぎ ライブツアー2015 ポリオミノ』

2015年02月21日@渋谷公会堂

撮影:松本孝之/取材:桂泉晴名

2015.03.02

毎回、照明や映像に工夫を凝らし、耳だけでなく視覚でも楽曲の世界を表現して楽しませてくれる、やなぎなぎのライヴ。今回のツアーでは、最新アルバムタイトルの“ポリオミノ”にちなんだポップな仕掛けが、随所に施されていた。ポリオミノとは正方形の辺をつなげたブロックを隙間なく並べるパズルゲームのこと。1曲目の「polyomino-Intro-」では、背景の映像にポリオミノが現れ、やなぎの歌に合わせてピースが組み合わさっていき、曲の終わりとともにパズルが完成していく。“今回のツアーでは曲をブロックにみたてまして、各公演で違うブロックを入れ替えてやっています。今日は東京だけのポリオミノをみなさんと一緒に作っていきたいと思います”と、やなぎがステージのコンセプトを説明。大切なものはいつも側にあると教えてくれる「Sweet Track」や、出会いのドキドキ感を歌う「クロスロード」といった曲を聴かせ、アルバム『ポリオミノ』の世界へ誘う。

“次のブロックは、バンドメンバーにとって、曲的にはここが一番大変なところ”。やなぎの言葉通り、ライヴの前半から中盤にかけては、彼女の透明な声が自由に飛び回る「2つの月」、疾走感あふれる「ファラウェイ・ハイウェイ」など激しい楽曲が組み込まれていた。特に「ファラウェイ・ハイウェイ」のアウトロではやなぎが一旦ステージを去り、そのままギター、ベース、キーボード、ドラムのソロ演奏を次々に披露。やなぎなぎバンドの魅力を存分に見せてくれた。

そして今回のライヴで印象的だったのは、やなぎがのびのびとパフォーマンスをしていたこと。おもちゃ箱のようなサウンドの「テトラゴン」では可愛いらしい振付を取り入れ、キラキラとした光に彩られている「landscape」ではタオルを回して会場を熱くさせたりする。やなぎから放たれる “楽しい”“嬉しい”というエネルギーを受け取り、会場も幸せな空気に包まれていた。

本編は“次の世界でお会いしましょう”という言葉で締め括られる。キュートなプレゼントを贈られた気分になる、彼女のこだわりが詰まったライヴ。何度も足を運んで体感したくなる魅力がある、と改めて感じた。そんな同ツアーの追加公演が3月8日(日)に東京・Zepp DiverCity Tokyoで開催される。ここでもまた彼女のこだわりが垣間見れるステージが披露されることだろう。
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