LIVE REPORT

KANA-BOON ライブレポート

KANA-BOON

『KANA-BOONのとぅるとぅるかむとぅるーTOUR 2015「~夢のアリーナ編~」』

2015年03月31日@日本武道館

撮影:古溪一道/取材:田中 大

2015.04.07

ステージを覆っている白い紗幕の向こう側で轟いたドラムのビート。そして、幕が切って落とされ、スタートした1曲目「タイムアウト」。強力なサウンドに刺激された観客たちの手拍子、歓声、笑顔の輝き方が早くもものすごい。その後も「LOL」「ウォーリーヒーロー」「ターミナル」などが連発され、武道館は熱気で包まれていった。

メンバー各々の夢が随所で実現されていったのも見どころ。職人がステージ上で解体した鮪の刺身を味わった谷口 鮪(Vo&Gu)、セグウェイに乗ってアリーナ席内をパレードした飯田祐馬(Ba)、閉じ込められた箱からの脱出イリュージョンを行なった小泉貴裕(Dr)、ワイヤーで吊られて宙に浮きながらギターをプレイした古賀隼斗(Gu)...4人が少年のように大喜びしていたのが印象深い。このような夢に対する無邪気な情熱こそが、バンドを支えてきた大きな力のひとつなのだろう。

アンコールで5月13日リリースの新曲「なんでもねだり」と「1.2. step to you」を披露した後、観客に語りかけた谷口。“道のりはいいことばかりではなかったけど、なんで頑張れたかと言うと心の底に夢があったから。夢があると頑張れる。信念があるから頑張れる。これからも夢を心に持ちながら、みんなをいろんなところへ連れていきたいです”。そして、ラストに届けられた「パレード」の演奏と歌声が雄々しかった。彼ららしいウィットを利かせた場面も存分に挟みつつ、初の武道館公演を成功させたKANA-BOON。この体験を経て、さらに大躍進していくことを確信させられたライヴとなった。
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