LIVE REPORT

THE ORAL CIGARETTES ライブレポート

THE ORAL CIGARETTES

『唇リベンジワンマン ~復活・返上・BKW!!の巻~』

2016年01月04日@Zepp DiverCity Tokyo

撮影:Viola Kam(V'z Twinkle)/取材:石角友香

2016.01.20

2015年7月14日の同会場でのライヴは山中拓也(Vo&Gu)の喉の不調により不本意な結果に終わった。しかし、約半年後となるこの日、山中の声帯ポリープ摘出手術を経たオーラルがついにリベンジを掲げて帰ってきた。冒頭、前述のライヴの楽屋で泣き崩れる山中の姿をとらえた映像からスタートした辺りにも“決着”への執念が滲む。この日は7月に完走できなかったセットリストを全て投入。特にオーラルならではの艶と怒気をはらんだ「嫌い」と、インストバンドばりにイマジネーションを拡張する「透明な雨宿り」で魅せた音楽的なレンジの広さ、バックドロップまで“キラーチューン祭り”に差し替わっての「mist...」「カンタンナコト」などアッパーチューンの連投、レアなアコースティックセットなど、少々過積載なんじゃないかと思うほどバンドを360度見せつけていく。いわゆる本編を「起死回生STORY」のみならず「エイミー」で締め括ったのだが、ここで第1部終了というアナウンス。そう。第2部は翌1月5日リリースのニューアルバム『FIXION』を中心に展開。すでにキラーチューンになった「狂乱Hey Kids!!」以外にも「A-E-U-I」など、店着日にもかかわらずアルバムをすでに手にして聴き込んでいるファンが多いことが一目瞭然のリアクションに驚く。“7月14日がなかったらこの歌は書けなかったと思う”と、「Everything」を第2部の本編ラストに配したことの意義も深い。サビの《全て君が居たから 全て君の愛があるから》――群雄割拠のライヴシーンの中で、ただ踊れれば、暴れられればいいのか? オーラルの答えはノーだ。終わってみればリベンジという執念はファンと音楽への愛で上書きされていた。
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