LIVE REPORT

Brian the Sun ライブレポート

Brian the Sun

『TOUR 2017「パトスとエートス」』

2017年05月27日@恵比寿LIQUIDROOM

撮影:ヤマダマサヒロ/取材:山口智男

2017.06.07

明らかに本調子ではない森 良太(Vo&Gu)の歌にヒヤヒヤさせられた瞬間もあったものの、“調子悪そうでしょ? 元気です。ぶっ壊れてもいいから歌います”と体に鞭を打って最後まで歌い切るガッツを見せつけ、全国17カ所を回ったリリースツアーのファイナル公演は結果、とてもいいライヴだった。本人たちは悔いが残ったかもしれないが、そこには若いロックバンドならではの向こう意気も感じられた。ともすれば斜に構えているように見えるところもあるBrian the Sunも芯にはたしかに熱いものを持っている。その意味では、今年1月にリリースしたメジャー1stアルバム『パトスとエートス』の曲を軸に新旧のパトス(衝動)サイドと言えるアップテンポの曲でまとめたセットリストの効果も大きかったはず。中盤では7月5日にリリースするミニアルバム『SUNNY SIDE UP』から表題曲に加え、「ねこの居る風景」「隼」も披露。10月には結成10周年を記念して、東京と大阪で『10th Anniversary 「ブライアンフェス」』を開催することも発表した。バンドはすでに新たな一歩を踏み出している。テンポをグッと落としてもたるまない「ねこの居る風景」の演奏は、実はこの日の隠れた聴きどころ。“全部ここに置いていこう”と森が言ったアンコールの「ロックンロールポップギャング」では客席から大きなシンガロングが沸き起こった。それに鼓舞されたのか、客電がついても帰らない観客に応え、“そんなに聴きたいなら何曲でもやったるわ!”とステージに戻ってきた4人は「君の声」を演奏して、ダメ押しで渾身の熱演を印象付けた。
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  1. 3

    Noro

  2. 6

    神曲

  3. 7

    Maybe

  4. 11

  5. 13

    HEROES

  6. <ENCORE1>

  7. 16

    アレカラ

  8. <ENCORE2>

  9. 19

    君の声

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