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BiSH ライブレポート

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【BiSH】 『BiSH NEVERMiND TOUR RELOADED THE FiNAL"REVOLUTiONS"』 2017年7月22日 at 幕張メッセイベントホール

2017年07月22日@幕張メッセイベントホール

撮影:外林健太/取材:荒金良介

2017.08.02

壮大なる名曲「オーケストラ」で幕を開け、ハシヤスメ・アツコが“BiSHと一緒に番狂わせ始めようぜ!”と高らかに叫び、いきなり会場を焚き付ける。ワンマンとなるツアーファイナル『BiSH NEVERMiND TOUR RELOADED THE FiNAL"REVOLUTiONS"』は、過去最大キャパの幕張メッセを見事完売。7,000人の清掃員(ファンの愛称)が見守る中、「DEADMAN」「Marionette」と序盤はアッパーかつ激しい曲調を畳み掛けていく。

メンバー6人がステージ上で飛び跳ねながら「DA DANCE!!」で狂乱図を作り出したあと、「VOMiT SONG」へ。曲名とは裏腹に明るく温かいメロディーが染み渡り、アユニ・D、リンリンの歌声は楽曲の良さを引き出していた。中盤、観客のコールがどよめいた「サラバかな」を挟み、「ALL YOU NEED IS LOVE」では“隣の人と肩を組んで歌おうよ!”とセントチヒロ・チッチが呼びかけ、幕張メッセをひとつに束ねる。それからヘドバンよろしくの首振り曲「MONSTERS」、アイリッシュメタル調の「OTNK」とノリのいいナンバーを放ち、会場の四隅まで興奮のるつぼ化させていた。そして、最新ミニアルバムのリード曲「GiANT KiLLERS」をここで披露。火柱とスモークが大量発生し、地鳴りのごとき歓声が轟く。リンリンの迫力漲るスクリームも追い打ちをかけ、凄まじい盛り上がりを記録。とんでもなくライヴ映えする楽曲だ。その熱に「BiSH-星が瞬く夜-」がさらなる油を注ぎ、本編を盛大に締め括った。

アンコールでは、メンバーひとりずつこの幕張メッセに辿り着くまで不安に押し潰されながら、ようやく夢の晴れ舞台に立てたことを振り返る。涙ながらに、自分の気持ちを必死で伝えようとするさまは、筋書きのないドラマを観ているよう。“逃げたいという気持ちより、BiSHが好きという気持ちのほうが勝った”とモモコグミカンパニーはBiSH愛を告白。その言葉はメンバー6人の心を代弁していたように思う。“最高のその先に行くことを約束します!”とチッチが宣言すると、「プロミスザスター」を披露。星形の紙吹雪が舞う中、泣きながらスクリームを決めるアイナ・ジ・エンドの姿には思わず涙腺が緩んでしまった。

ラスト曲「生きててよかったというのなら」をやり遂げると、7,000人の清掃員に背を向け、ステージ奥へとゆっくり引き下がる光景は、どんな名作映画よりも胸に迫るものがあった。

撮影:外林健太/取材:荒金良介

BiSH

ビッシュ:2015年3月に結成。16年5月にシングル「DEADMAN」でメジャーデビューを果たす。同年10月にはメジャー1stアルバム『KiLLER BiSH』を発売し、iTunes総合アルバムチャート1位を獲得。17年3月にはZepp Tokyoでのワンマン公演をソールドアウトさせ、シングル「プロミスザスター」でオリコン週間チャート4位を獲得。7月22日には幕張メッセイベントホールでのワンマン公演を控えている。

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