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シド ライヴレポート

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【シド ライヴレポート】 『SID TOUR 2017 「NOMAD」』 2017年10月27日 at 東京国際フォーラム ホールA

2017年10月27日@ 東京国際フォーラム ホールA

撮影:西槇太一/取材:山本弘子

2017.11.01

4人が真っ白な衣装で姿を表すと東京国際フォーラムは大歓声に沸いた。3年半振りのオリジナルアルバム『NOMAD』を携えて各地ソールドアウト続出の全国ホールツアーの折り返し地点。ライヴは“再会”をテーマにしたスケール感たっぷりの「NOMAD」で幕を開けた。

スリリングに絡み合うスキルの高いプレイとマオの艶っぽいヴォーカルが心地良く溶けていくフュージョン色の強いナンバー「KILL TIME」やアルバムの中で最も深遠で実験的なミドルバラード「低温」では、研ぎ澄まされた演奏に惜しみない拍手が送られ、TVアニメ『将国のアルタイル』のオープニング主題歌「螺旋のユメ」や劇場版『黒執事Book of the Atlantic』の主題歌「硝子の瞳」では、数々のアニメのタイアップ曲に起用されてきたシドのキャッチーで情感あふれるメロディーが全開。懐かしいナンバーも織り混ぜつつ、過去にとらわれない自由な発想で作り上げた最新作『NOMAD』からの曲が本編ではがっつり披露され、改めてシドが大きなホールをすっぽり包みこむ度量のあるバンドだと痛感させられた。

ステージの空気感やMCからもシドが来年の15周年に向けてひとつに結束していることが伝わってきた。“最近、ギターを弾くのが楽しくて仕方ない”と嬉しそうだったShinji(Gu)、“俺たちだけで作り上げた『NOMAD』がみんなのモノになってる”とツアー中の実感を伝えたゆうや(Dr)、“ここにいる5,000人の気持ちをステージにバンバン届けてほしい”と煽った明希(Ba)、“バンドが急成長しているのを感じる”と話し、最後は“帰りたくない”と名残惜しそうだったマオ(Vo)。ラストはアルバムの最後を飾る名曲「普通の奇跡」。ファンへの感謝とメッセージを込めた曲が次なる再会の約束のように響いてきた。

撮影:西槇太一/取材:山本弘子

シド

シド:2003年結成。08年、TVアニメ『黒執事』オープニングテーマ「モノクロのキス」でメジャーデビュー。10年の東京ドーム公演では4万人を動員。結成10周年となった13年には初のベストアルバム『SID 10th Anniversary BEST』をリリースし、オリコンウィークリー1位を獲得。同年、横浜スタジアムで10周年記念ライヴを開催し、夏には初の野外ツアーで4都市5公演で5万人を動員し大成功を収める。14年には香港、台湾を含む全国ツアーも開催。16年1月、シングルベストアルバム 『SID ALL SINGLES BEST』を発表。17年1月には約1年振りのシングルとなる劇場版『黒執事Book of the Atlantic』主題歌「硝子の瞳」をリリースした。

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