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SHAKALABBITS ライヴレポート

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【SHAKALABBITS ライヴレポート】 『What Time Is It !?』 2017年11月4日 at 新木場STUDIO COAST

2017年11月04日@ 新木場STUDIO COAST

撮影:tweety/取材:フジジュン

2017.11.10

昨年12月、2017年末での活動休止を発表。今年4月に最新アルバム『Her』をリリースし、8月より活動休止前最後の全国ツアー『What Time Is It !?』を開催。最終日となるこの日、1999年の結成から18年の歴史を振り返る37曲を掲げてライヴに臨んだSHAKALABBITS。初期の名曲たちはイントロが鳴るたび大きな歓声が上がり、4人も残りの時間を惜しむように1曲1曲を全力で気持ちを込めて演奏。幸福感と希望にあふれるステージで、彼女らはひとつの歴史に終止符を打った。

“来たね、今日という日は本当に来るんだね”。ステージの幕が落ち、ステージから飛び出すほど勢いある演奏で1曲目「GO」が始まると、熱くなった観客がステージに押し寄せる。アップテンポな曲を矢継ぎ早に披露した序盤。今日でしばらくバイバイなんて忘れてしまうほど、強烈な盛り上がりを観せる会場にちょっぴり寂しそうな笑顔でUKI(Vo)が呟いた。

「SO EXCITED!」「CAN'T ESCAPE THE CHOCOLATE SYRUP」といった初期の名曲から「Catcher In The Rye」「神ノ街シアター」といった最新曲まで。まさに18年の歴史を振り返る新旧織り交ぜたセットで構成されたこの日のライヴを観ながら、僕は改めて“良いバンドだなぁ”と感心していた。独創的かつ胸に突き刺さる言葉で描かれるUKIの歌詞世界とヴォーカルとしての表現力と存在感、それを最大限に活かす鉄壁の演奏と探究心に満ちた音楽性。「星空の下で」や「Rollie」の大合唱を受けて、UKIが“みんなが歌ってくれる声がカッコ良くて大好きです”と語っていたが、彼女らの音楽がどれだけ愛されていたかも、この日のライヴを観るだけでよく分かる。

ライヴ定番曲を惜しげなく披露し、最高潮の盛り上がりを観せた本編ラストを経て、アンコールではメンバーそれぞれが挨拶。UKIは“またすぐみんなに会えると思うから、今日は泣かなくてすみそう”と、MAH(Dr)とともに音楽を続けることを約束。感謝の気持ちを綴り、《いつの日かまた逢おう》と歌う最新曲「Stars」から、ラスト「MONSTER TREE」の大合唱でひとつになる会場に感傷的な雰囲気はなく、希望だけがあふれていた。

撮影:tweety/取材:フジジュン

『Hallelujah Circus Acoustic Show』

2018/2/14(水) 東京・キネマ倶楽部

■Hallelujah Circus Inc.オフィシャルサイト
http://hallelujahcircus.net

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