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打首獄門同好会 ライヴレポート

打首獄門同好会 ライヴレポート

【打首獄門同好会 ライヴレポート】『打首獄門同好会 at 日本武道館』 2018年3月11日 at 日本武道館

2018年03月11日@日本武道館

撮影:HayachiN/取材:フジジュン

2018.03.19

打首獄門同好会が3月11日(日)、東京・日本武道館にて『打首獄門同好会 at 日本武道館』を開催した。2017年3月25日に新木場STUDIO COASTにて行なわれたワンマンライヴで開催が発表された時は“マジで?”と多くの人が驚いた武道館公演だが、『目指せ!!武道館 2017-2018 戦獄絵巻』計画と名付けられた1年間の活動も功を奏して、チケットは完売! 超満員の観客に見守られ、いざ武道館の舞台に立つ。さぁ、あの日に約束した宴を始めよう――。

“このバンドで武道館に立てるなんて夢にも思いませんでした”と大澤敦史(Vo&Gu)も語った、バンド史上初となる日本武道館公演。その夢にも思わなかった武道館で待っていたのは、会場を埋め尽くす超満員の観客だった。祭り囃子に会場中が歌い踊り、賑やかに宴の幕開けを「DON-GARA」が告げ、超ハイテンションで魅せた「音楽依存症生活」、代表曲と言える「私を二郎に連れてって」と、出し惜しみなしの全力のステージで武道館を揺らした序盤戦。堂々としたステージング、大会場に響く重厚なサウンド、効果的な映像、初の武道館は危うさを一切感じさせないどころか、最初から楽しくて仕方ない!

“岩下の新生姜”の巨大バルーンが並んだ「New Gingeration」、“マグロをもっとも優雅に踊らせたブロックが優勝!”とマグロが舞い踊った「島国DNA」といった演出、「ニクタベイコウ!」「ヤキトリズム」で会場中が肉の部位を叫ぶ様など、普段の武道館では観ることのない光景は打首ならでは。また1年かけて行なった『目指せ!!武道館 2017-2018 戦獄絵巻』計画の“47都道府県 ライブ全国制覇”の経験を活かした新曲「47」、四国八十八ヶ所巡りを歌った「88」、結成して初めて作った「Breakfast」など、楽曲の物語やここで演る意味を理解した時、彼らの魅力をより深く知れた気がした。「日本の米は世界一」、そして大量の紙幣が舞った「カモン諭吉」で本編を終えると、「布団の中から出たくない」「フローネル」で幸福感たっぷりに終演。武道館のライヴは数え切れないほど観てきたが、こんな笑顔の耐えない武道館は初めてだ。

撮影:HayachiN/取材:フジジュン

打首獄門同好会

ウチクビゴクモンドウコウカイ:2004年に結成された3ピースバンド。メンバーチェンジを経て06年11月に現在のメンバー編成となる。7弦ギターと5弦ベースの織り成す重め攻め気なサウンドにして、やたらと生活感あふれるゆるい歌詞を乗せた独特のスタイルで“生活密着型ラウドロック”という新たなジャンルを確立。老若男女問わずファンの層は幅広い。18年3月11日には日本武道館でのワンマンライヴが決定している。

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