ゲストにシェイクシェイクグループを招いてのレコ発ライヴ。ソリッドなギターが唸りを上げる「狭斜の街」や高揚感を煽るリズムがたまらない「Hey My Sister」など、全てが一発録りされた2ndアルバム『バンドを始めた頃』。その刺々しさであったり、温もりであったり、人間の生々しさをもっとダイレクトに肌で感じる。ライヴも中盤に差し掛かるとバンドと会場、観客が上手く馴染み、絶妙な空間を生み出し、“変な曲やります”と宣言した「チェリンの唄」の自由気ままな展開に翻弄されながら、表情ゆるみっぱなしのオーディエンスが印象深い。人生二度目というアンコールでは、古舘佑太郎(Vo&Gu)が2週間前にできたという新曲を弾き語りで披露。ダブルアンコールも沸き起こって、タイトル通り“バンドを始めた頃”にやっていたというくるりの「東京」で締め括った。