LIVE REPORT

ACIDMAN ライブレポート

ACIDMAN

『LIVE TOUR “ALMA”』

2011年05月01日@日本武道館

撮影:橋本塁(SOUND SHOOTER)/取材:ジャガー

2011.05.20

舞台に上がること自体に大きな意味を持つ、由緒正しき日本武道館でのライヴも3回目を迎えた。本来であれば、ツアーファイナルとして有終の美を飾るはずだったが、震災の影響で仙台、新潟公演が順延。しかし、“今日のみんなのエネルギーを最後の仙台まで持っていくから、最高の1日にしましょう。よろしく!”とオオキノブオ(Vo&Gu)は声を大にして宣言。この言葉に観客から大きな拍手と歓声が注がれたことは言うまでもない。ウラヤマイチゴ(Dr)、サトウマサトシ(Ba)のキレのあるリズム隊が冴えた「Final Dance Scene」を始め、最新アルバム『ALMA』を中心にキラーチューンが続々と飛び交った。
人間を取り巻く全ての事柄と真摯に向き合い、辿り着いた“愛”。不確かながら、この瞬間も愛は確かにある。巡り巡って、人間の根源に立ち返った『ALMA』を携えたツアーだったからこそ、少なからず不安を抱えた今だからこそ、これほどまでに会場がひとつになって共鳴したのかもしれない。
ひと口に愛と言えど、ACIDMANの奏でるそれは精神的な結び付きを歌っている。包み込むような深く慈愛に満ちたものだ。雄大な自然、まだ計り知れない宇宙...対象は人に対してだけでない。長い月日を掛け、輪廻を繰り返す世界で育まれる愛をも歌っている。特にそう感じたのは、穏やかな静けさの中で披露された「ALMA」。3ピースということを忘れさせるほど壮大なスケールで、際限なく広がっていく音の世界に心が洗われる。そして、温もりのある優しい歌声に胸を熱くした。
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    現在ツアー中のため、セットリストの公表を控えさせていただきます。

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