Venus-B Night 2010 ライブレポート
Venus-B Night 2010
『Venus-B Night 2010』
2010年07月01日@duo MUSIC EXCHANGE
撮影:@佐藤 薫/取材:石田博嗣
2010.07.20
R&Bやヒップホップをルーツに持つアーティストが、シーンを牽引している昨今。そんなシーンの中心で活躍している旬のアーティストが所属するレーベル“Venus-B”のレーベルイベント『Venus-B Night』が今年も開催された。オーディエンスは出演アーティストの楽曲をダウンロード&応募した人の中から選ばれた、150組300名の幸運なファン。さらにアーティストによってさまざまスペシャルやサプライズがあったとなると、この状況下で盛り上がらないはずがなく、熱い夜となったことは言うまでもない。
オープニングアクトは中村舞子。着うた@ヒット曲「月のヒカリ」を艶やかで伸びのある歌声で聴かせて会場を温めると、トップバッターのクレンチ&ブリスタが一気に客席をヒートアップさせる! 夏仕様のアルバムをリリースしたばかりとあって披露されるのも爽快で痛快なチューンが中心で、しかもコラボするjyA-Me、DEM、mirayを招いてのスペシャルなステージを展開。そして、ラストは自分たちを支えてくれる人たちへの感謝の気持ちを綴った「ありがとう、感謝」で締め括った。
続いてはニューカマーが2組。SakurakoとKaedeによるフィメール・シンガーユニットのSweet Liciousが瑞々しいハーモニーで、7月21日にデビューするLily.が豊潤な歌声で客席を魅了し、4番手のCLIFF EDGEへ。ここから一転、会場の空気が変わる。彼らのスピリッツが詰まった「Intro」やLISAをフィーチャーした「Back Stage Pass feat. LISA」などでハードに攻め立て、会場の床を大きく揺らした。そして、最後にサプライズ。9月にニューアルバムを発表することが告知され、その中の楽曲...それも“限界はない”というタイトルからも分かるように、彼らの“崖っぷち”魂の詰まった「NO LIMIT」がプレイされたのだった。
イベントのトリを務めたのはMAY'S。大合唱となったゴスペル風な「ONE LOVE ~100万回のKISSでアイシテル~」で会場をひとつにすると、アカペラナンバー「♯1 My Song」での舞子のヴォーカリゼーションが客席を圧倒。そのまま「永遠」をしっとりと聴かせ、場内の空気を完全に自分たちのものにしてしまう。そんなMAY'Sからもサプライズが! 8月にリリースされるニューシングル「遠くへ ~Spread Your Wings~」がいち早く披露されたのである。初めて耳にする楽曲ではあるが、そこに込められていたポジティブなメッセージは300名の胸に届いたことだろう。
“Venus-B”の所属アーティストが一堂に会した『Venus-B Night 2010』。R&Bやヒップホップをルーツにしつつもそれぞれのアーティストが独自の音楽を作っていたが、その根幹には“音楽が好きだ”という気持ちはもちろん、“この想いを伝えたい”という感情があることが分かるイベントだった。そういう音楽が届けられているのだから、CDが売れないと言われていても、音楽を必要としない時代にならないと確信できる。
曲名をクリックすると歌詞が表示されます。試聴はライブ音源ではありません。
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クレンチ&ブリスタ:1.すべてが今ひとつに・・・
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4
The Party Up! peace to jyA-Me
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5
I miss you peace to DEM
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6
二人のTrue Love Story peace to miray
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8
Sweet Licious:1.So Scandalous
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10
サマードリーム peace to Sweet Licious/クレンチ&ブリスタ
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17
Back Stage Pass feat. LISA
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21
ONE LOVE ~100万回のKISSでアイシテル~
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24
遠くへ ~Spread Your Wings~
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