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MAN WITH A MISSION ライヴレポート

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【MAN WITH A MISSION ライヴレポート】 『MAN WITH A MISSION Presents Break and Cross the Walls Tour 2022』 2022年11月06日 at 有明アリーナ

2022年11月06日@有明アリーナ

撮影:酒井ダイスケ/取材:荒金良介

2022.11.16

自身初となる2作連続アルバム『Break and Cross the Walls I』『Break and Cross the Walls II』に伴う全国ワンマンツアー『MAN WITH A MISSION Presents Break and Cross the Walls Tour 2022』の東阪アリーナ追加公演が発表され、今回は東京・有明アリーナ2デイズの最終日に足を運んだ。前日は『Break and Cross the Walls I』、2日目の今日は『Break and Cross the Walls II』を中心に組まれた選曲となり、両日観に行く人も楽しめる工夫が凝らされていた。

6人のストリングスと鍵盤奏者を配し、5匹のオオカミたちが姿を見せると、「Break and Cross the Walls II」でショウはスタートした。壮大な幕開けで観客を驚かせ、すかさず「Dive」へと突入。緩急をつけた疾走感あふれる曲調の中、“テメエラ、全員デカカッテコイヤー!”とJean-Ken Johnny(Gu&Vo&Raps)は煽りを入れ、会場の温度は急上昇。「All You Need」に入ると、ここでもストリングスの演奏が映え渡り、華やかさの中にダークなメロディーが照り輝く。ミクスチャーロックの爆発力を魅せつける「Get Off of My Way」を経て、エモーショナルな歌心に射抜かれる「Blaze」に移る流れにも興奮せざるを得なかった。

“コノツアーデヤッテナカッタ曲”とJean-Ken Johnnyが言うと、バラード曲「Rain」を披露。観客はスマホのライトで会場中を灯す。壮大かつ劇的な曲調に深く感動したのは言うまでもない。「Emotions」「Dark Crow」とつなぎ、続いて「blue soul」をプレイ。この曲ではSpear Rib(Dr)がカホンを叩き、Jean-Ken Johnnyは弾き語りバージョンで豊かに歌い上げていく。そして、YouTubeチャンネル『THE FIRST TAKE』のパロディー動画で観客を笑わせ、ショウは後半戦へ。明るい高揚感に包まれた「Tonight,Tonight」を放ち、会場のテンションをさらに押し上げていく。「Take What U Want」「The Soldiers From The Start」を挟み、アコースティックバージョンで「小さきものたち」を披露。ピースフルな音色はコロナ禍、戦争など混乱する世界に対し、オオカミたちによる”祈りの歌”として心に響いた。「Take Me Under」「 Raise your flag」に進むと、“一緒二歌オウゼ!”と呼びかけ、♪ウォー!ウォー!〜の合唱で観客と一体化する場面にはグッとくるものを感じた。

“アナタタチノオカゲデ、イイツアーニナッタ!”(Jean-Ken Johnny)と改めて感謝の言葉を述べ、本編ラストに「More Than Words」を解き放つ。スクリーンに歌詞が流れ、《いつだって僕らは旅を続けるのさ/つなげる そう夢をつないでく そのために》という言葉に胸を突かれる想いだった。アンコールに応えるとスタジアムロック風の大振りなリフを用いた「Rock Kingdom」、言わずもがなのライヴアンセム「FLY AGAIN -Hero's Anthem-」を最後に投下。アリーナをひとつに束ねる凄まじい熱狂振りで、全18曲を駆け抜けたオオカミたち。『Break and Cross the Walls II』は”戦い抜くこと””平和への希求”など深いメッセージを込めた楽曲が多かった。どんな困難な時代になろうとも、一歩ずつ前に進んで行くんだ!というパワーは、ここに集まった大勢の観客に伝わったことだろう。これまでになくタフな意志を極上のエンターテイメント性で包み込んだパフォーマンスは“圧巻”以外の何者でもなかった。

撮影:酒井ダイスケ/取材:荒金良介

MAN WITH A MISSION

マン ウィズ ア ミッション:頭はオオカミ、身体は人間という5人組のロックバンド。本人たち曰く“究極の生命体”とのこと。“マンウィズ”、“MWAM”の呼称で親しまれる。2010年より始動。11年6月に1stフルアルバム『MAN WITH A MISSION』でメジャーデビューを飾った。13年12月にアメリカのメジャーレーベル・Epic Recordsとの契約を発表し、全米、ヨーロッパツアーを開催するなど活動のフィールドを拡大させる。その後も映画、ドラマなど数多くのタイアップソングを担当。結成10周年を迎えた20年にはアルバム3作品をリリース。その後、同年に配信シングルを3カ月連続で発表した。21年6月に映画『ゴジラvsコング』日本版主題歌「INTO THE DEEP」を表題曲としたシングルを発売。9月にテレビアニメ『僕のヒーローアカデミア』第5期第2クールのオープニングテーマ「Merry-Go-Round」をシングルリリースし、11月に二部構成のアルバムの1枚目『Break and Cross the Walls I』を発表し、同月よりアリーナツアーを開催した。22年5月に2枚目『Break and Cross the Walls II』をリリースし、6月より全国ツアーも開催する。

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