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超特急 ライヴレポート

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【超特急 ライヴレポート】 『BULLET TRAIN ARENA TOUR 2022 「新世界 -NEW WORLD-」』 2022年12月24日 at 国立代々木競技場 第一体育館

2022年12月24日@

撮影:米山三郎、深野輝美、冨田望/取材:田中 大

2022.12.28

8月に4人の新メンバーが加入し、9人体制となった超特急による初のワンマンライヴ『BULLET TRAIN ARENA TOUR 2022「新世界 -NEW WORLD-」』が12月24日に国立代々木競技場 第一体育館、結成記念日となる翌25日に大阪城ホールで開催された。その国立代々木競技場第一体育館公演の模様をレポートする。

オープニングムービーが流れたあと、ステージ上に横一列で並んだ黒衣の男性9人。フードを目深に被っていた彼らが一斉に黒衣を脱ぐと、各々のイメージカラーの衣装を纏ったカイ、リョウガ、タクヤ、ユーキ、タカシ、シューヤ、マサヒロ、アロハ、ハルの姿が照明を浴びて輝いた。“9人体制となった”ということを鮮烈に印象づける演出を経て、1曲目「Re-TRAIN」がスタート。強力なビートが躍動する中、フォーメーションを次々と変化させながら繰り広げるパフォーマンスが、8号車(超特急ファンの呼称)の鼓動を高めていく。メインダンサーのカイ、リョウガ、タクヤ、ユーキ、マサヒロ、アロハ、ハル、バックヴォーカルのタカシ、シューヤという9人で作り上げる空間がドラマチック極まりない。超特急のオリジナリティーの土台である“メインダンサー&バックヴォーカルグループ”という表現スタイルのパワーアップを実感させられるオープニングだった。

イントロが流れた時点で8号車が大喜びしているのが周囲の空気から伝わってきた「Fantasy Love Train〜君の元までつながるRail〜」。メンバーたちを乗せた5台のトロッコがアリーナ、スタンドエリアを移動しながら届けられた「My Buddy」。会場中の8号車による一斉のバッテンダンスを巻き起こした「Burn!」。スモークが吹き上がるステージ上でキレの良いパフォーマンスが繰り広げられた「NEW WORLD」...アクセル全開の場面の連続は、新体制のお披露目に懸ける9人の強い想いも存分に伝えてくれた。そして、ダンサー7人によるソロダンス、ユニットダンスを経て、「宇宙ドライブ」がスタート。ユニークな動きを交えた振り付けを踊る姿が実に楽しそう。花道先端のセンターステージを使って披露された「超ネバギバDANCE」「Star Gear」「Cead Mile Failte」「Feel the light」も、キレの良いパフォーマンスが冴えわたっていた。

8人編成のストリングス隊の演奏で彩られながら、タカシ、シューヤが響かせたアカペラの歌声。美しいハーモニーと共に幕開けた「Snow break」は、クリスマスイヴのムードを大いに高めてくれた。「No More Cry」と「Sweet Bell」もストリングスが加わった華麗なサウンドを堪能。「颯爽とハローマイラヴ」は会場を再び熱気で包んでいった。そして、「SAY NO」を皮切りに突入した本編終盤は、ハイテンションな9人の姿が炸裂。「BakaBakka」で一際高まった8号車の興奮にさらに後押しした「超えてアバンチュール」。ハルの強烈な雄叫びが異彩を放った「バッタマン」も、8号車が掲げるペンライトの勢いがものすごかった。

“僕はこの曲を聴くと、一日一日を大切にしようと思います。人間、いつ死ぬかわかりません。そんな重たいことじゃないんだけど、4人と出会えたこと、みんなと出会えたこと、すごい奇跡ですし、生きてて良かったと心の底から思います。みなさんとのかけがえのない未来に大きな希望...全力で精いっぱいに届けます”と感極まりながら声を時折震わせ、涙を流しながら想いを語ったタクヤのMC。彼の言葉を噛み締めながら聴いた本編ラスト「Billion Beats」は印象てきだった一曲として思い出される。ストリングスの伴奏が添えられたこの曲は、素敵な時間をたくさんの人々と共有できるライヴの喜びも強く実感させてくれた。

アンコールで「Dance Dance Dancing!」が披露されたあと、メンバー各々が想いを語った。

“僕は“タカシくんを支えたい”という気持ちで超特急に入って、その気持ちは今でも変わっていないですし、まだまだ力不足かもしれません。僕は“ダンスヴォーカル界のツインヴォーカルと言ったら、超特急のふたり”と言われるまで歌っていきますので、変わらず応援をよろしくお願いします”(シューヤ)

“今日、この代々木の会場で新体制を無事にお見せすることができて、少し心がホッとしています。今日は残りわずかですけど、最後まで全力で、体力が尽きるまで、パフォーマンスをしますので、引き続き温かい応援をよろしくお願いします。絶対に東京ドームに行きましょう!”(マサヒロ)

“僕は始まる前に舞台裏でドキドキしていたんですけど、ステージに立った時に8号車のみなさんが綺麗な景色を見せてくれて、心の底からパワーが漲ってきました。いつも8号車のみなさんに助けてもらっています。だから僕なりに徐々に恩返ししていきたいと思っています”(アロハ)

“熊本からの行き来もあって、勉強も含めてすることがたくさんあって大変だったんですけど、今こうやってたくさんの8号車のみなさんに応援していただいて、最高の景色を最高の仲間と一緒に見ることができて本当に嬉しいです。初心を忘れずに、周りの方々に感謝して、東京ドームにこの9人で立つために努力します”(ハル)

“クリスマスイヴという日を僕たちと一緒に迎えるために何日もかけて備えてくださったことを嬉しく思っています。みなさんをより良い場所に連れて行きたいと思っているんですけど、いつもみなさんに連れて行っていただいているんですよね。これからも一緒に良い景色を見られるように進んで行きたいと思っています”(カイ)

“この4カ月、本当に大変で。親知らず抜いたり、猫背が全然直らなかったり、やりたくもないネイルをやらされたり。髪色も“何するんですか?”“染めちゃうね”みたいな。風呂が紫になって...。すごい大変でした。でも、みなさんの笑顔を見ることができて、頑張って良かったって思います”(リョウガ)

“4人が感極まるのは分かる。やっぱ、背中を見せてあげるべきじゃん? 俺、誰よりもグチャグチャになっちゃって(笑)。素敵な一年にすることができたのが何よりも幸せで、みなさんがペンライトを振っている姿にグッと来ました。僕たちにはまだまだ大きな目標があります。みなさんのお力添えを、これからもよろしくお願いします”(タクヤ)

“シューヤも、ハルも、マサヒロも、アロハも超頑張ってくれたから、ここまで来れた。それがすごい嬉しかったし、こいつらとだったらマジで夢を叶えられるんじゃないかって、今でもずっと思っています。今、すごい楽しいです。楽しいし、ワクワクしています。2023年、とんでもない年にしましょう!”(ユーキ)

“ヴォーカルをひとりでやってきて、“もう無理かもしれない”と思ったことが何回もあったんですけど、気持ちが押しつぶされそうなった時に希望の光をくれたのが新メンバーの4人です。来年は兎年ですからね。ピヨーン!と超えていけるような一年にしていけたらいいなと思っています”(タカシ)

...メンバー各々の表現の仕方で気持ちを伝えてくれたMCだった。そして再びストリングス隊が加わり、このライヴを締め括ったのは「gr8est journey」と「走れ!!!!超特急」。壮大なサウンドに包まれながら9人が輝いていた姿は、8号車への最高のクリスマスプレゼントになったはずだ。

撮影:米山三郎、深野輝美、冨田望/取材:田中 大

超特急

チョウトッキュウ:今話題のメインダンサー&バックヴォーカルグループ。2011年12月25日結成。12年6月にシングル「TRAIN」でインディーズデビュー。17年4月26日にリリースしたCDデビュー5周年記念シングル「超ネバギバDANCE」は初のオリコンウィークリーチャート1位、ビルボードチャートHOT100総合1位を獲得! 18年12月には念願のさいたまスーパーアリーナでのワンマンライヴを成功させ、19年12月〜20年1月にはグループ史上最大規模のアリーナツアーを、20年12月にはグループ史上最大スケールのオンラインライヴを、そして21年6月には神奈川・ぴあアリーナMMにて3日間にわたる有観客ライヴを成功させた。

SET LIST 曲名をクリックすると歌詞が表示されます。試聴はライブ音源ではありません。

  1. 2

    02. Fantasy Love Train~君の元までつながるRail~

  2. 6

    〜DANCE TRACK〜

  3. 15

    14. 颯爽とハローマイラブ

  4. 16

    15. SAY NO

  5. 21

    <ENCORE>

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