僕は3丁目の電柱ですこおろぎ'73 | こおろぎ'73 | みなみらんぼう | みなみらんぼう | 千代正行 | 僕は3丁目の電柱です 雨の日風の日 町角に立ち 通りを見てます ながめています 夕焼お空はいわし雲 僕の背中に一番星が出た ちっちゃな女の子が信号渡ります そろそろ灯りをつけましょうね 僕は3丁目の電柱です 5年と6ヶ月 立っています 花屋のチエちゃんと 同じ年です バラの香りがする朝に 僕は始めて この町に来ました それから町の人と仲良くなって 今ではすっかり顔なじみ 隣りの町からやってきて 道に迷った人がそばにきて 僕のおなかで番地を調べます そうですここは3丁目 僕は3丁目の電柱です |
虹の切符山野さと子 | 山野さと子 | みなみらんぼう | みなみらんぼう | 石原眞治 | 昔遊んだ あの広場 今はもう なくなった あの思い出は 星になった 夕焼空の 彼方 大人になったら 虹を渡れると 思っていた 雨あがりはいつも ずっと 夢はいつから迷子なの 風にとばされてった 君と出逢って 優しくなった 夢のつばさが 生えた 涙がフンワリ 水色の風せん 明日はもっと ふくらんでゆけと 祈る 一人ぼっちの 淋しい日 ほほえみを ありがとう 愛する人は まだいないけど 巡り逢えそうな 明日 大人はみんな 子供のつづき 虹の切符が 心にあるなら いつか 大人はみんな 子供のつづき 虹の切符が 心にあるなら いつか |
中日ドラゴンズ・ファンファーレ~応援歌(わが中日ドラゴンズ)ワーナーパイオニア少年少女合唱団 | ワーナーパイオニア少年少女合唱団 | みなみらんぼう | 藤家虹二 | | 燃えさかる男の 炎をかざして 戦うわれらの 若き戦士たち 嵐を呼べ今の 君たちは龍だ 勝利はすぐそこに わが中日ドラゴンズ 光る汗のしずく たち向かう魂 力の限りの 男は美しい 稲妻の速さで 駆け抜ける打球 轟く歓声は わが中日ドラゴンズ |
花いちもんめなぎら健壱 | なぎら健壱 | みなみらんぼう | みなみらんぼう | 千代正行 | 花いちもんめ 花いちもんめ 花いちもんめ 故里をタンポポの 綿毛のように 弾けて飛び出した 振り返らずに 流れる白い雲 年月は過ぎ去り ポケットの夢だけは 今もあるけれど オオ オオ 花いちもんめ 花いちもんめ 花いちもんめ 花いちもんめ しあわせは過ぎた日の 思い出のようで あざやかに見えながら 手は届かない 夢一つ愛一つ かないますように 溜息をつく癖は もう止めますから アア アア 花いちもんめ 花いちもんめ 花いちもんめ 花いちもんめ 重すぎる情より 花をいちもんめ 朝(あした)には散ってゆく 哀しみだから 泣いたら涙が 川の中を 流れて故里へ 帰ってゆくだろう オオ オオ 花いちもんめ 花いちもんめ 花いちもんめ 花いちもんめ |
憧れは南風なぎら健壱 | なぎら健壱 | みなみらんぼう | みなみらんぼう | 千代正行 | 石段登って 右手をかざせば 海の向こうに 白い船 僕の心に 南風吹いて 憧れ揺れて ふくらんだ さよなら言って 町を去った人が あの船で帰ってきそうな 昼下がり まぶしい陽射しに つつまれた町じゃ 陽焼けた笑顔が 君を待つ 石段降りたら ミカン畑じゃ 色づく前の 青い実が 僕の気持と 同じように じっと季節を 待っている カモメの声が 少し哀しい 愛が君にとどかないで 終ったから いつかまたきっと 南風吹けば 帰って来るだろう あの人は |
ドラ太郎音頭なぎら健壱 | なぎら健壱 | みなみらんぼう | みなみらんぼう | 千代正行 | ドンと出ましたドラ太郎 ヨイショ ドンと出たドラ太郎 楽しく踊るなら ドラ太郎音頭 パッと笑顔の花が咲く ドラ太郎音頭 夢があるなら みんなおいで 一人ぼっちも こっちおいで さあさ輪になろう しあわせの あちらもこちらも ドンと行こう ドラ太郎音頭 ドンと出ましたドラ太郎 ヨイショ ドンと出たドラ太郎 ドンと出ましたドラ太郎 ヨイショ ドンと出たドラ太郎 愉快にうたうなら ドラ太郎音頭 パッと七色 虹の歌 ドラ太郎音頭 しあわせならば みんなおいで 淋しがり屋も こっちおいで さあさ手拍子 しあわせの あちらもこちらも ドンと行こう ドラ太郎音頭 ドンと出ましたドラ太郎 ヨイショ ドンと出たドラ太郎 ドンと出ましたドラ太郎 ヨイショ ドンと出たドラ太郎 みんなで踊るなら ドラ太郎音頭 パッとにぎわう横丁は ドラ太郎音頭 元気いい子は みんなおいで 泣いていた子も こっちおいで さあさ歌おう 幸せを あちらもこちらも ドンと行こう ドラ太郎音頭 ドンと出ましたドラ太郎 ヨイショ ドンと出たドラ太郎 |
蜃気楼のように桃井かおり | 桃井かおり | みなみらんぼう | 吉川忠英 | 吉川忠英 | 忘れかけていた 古い映画の ラストシーンのような 甘い気だるさ あなたを愛した 短い日々は 雨の日に咲いた バラの悲しみ 振り返って見れば 優しい愛の日 少女の夢をまだ 抱きしめていた 今はもうずいぶん 遠くまできた 昨日の恋など しんきろうみたいだ くよくよしないで やってくわ 明日になったら 忘れてしまう 忘れてゆくでしょう あなたと私 指のぬくもりや 涙の熱さ 愛を二人で 引き止めたけど 過ぎ去るものには もう無駄な呼びかけ 過ぎ去るものには もう無駄な呼びかけ |
フワフワ・WOW・WOW石川セリ | 石川セリ | みなみらんぼう | 樋口康雄 | 樋口康雄 | 今朝はとても気分がいい 空は青く光がまぶしい 手の届きそうな白い綿雲 私はなぜかフワフワ・WOW・WOW 久しぶりに歩きましょう 川のほとり緑の小径を なんにもないけど心うきうき 私はなぜかフワフワ・WOW・WOW バスケットに春がいっぱい 摘んだ花を笹舟と流し 今日一日はちょうちょになって 私はなぜかフワフワ・WOW・WOW この気持ちをあげましょうか せめて半分寂しいあなたに 坂道登ってもうひとまわり 私はなぜかフワフワ・WOW・WOW 私はなぜかフワフワ・WOW・WOW |
クマのぬいぐるみ吉岡雄介(東京放送児童劇団) | 吉岡雄介(東京放送児童劇団) | みなみらんぼう | みなみらんぼう | | ぼくはクマのぬいぐるみ ひとつ腕がちぎれそう 耳がやぶけてそこから 白いわたがのぞいている そうさ 古いぬいぐるみ 五年前のクリスマス パパのサンタクロースが 君のために買ってきた それからずっと仲良しで いつもいっしょに眠ってた だけど今日からぼくなしで ひとりで眠れる 少し淋しくて ちょっと悲しくて とてもうれしいよ ぼくはクマのぬいぐるみ 笑えないし しゃべれない だけどずっと友だちさ 淋しい時はママがわり 君はぼくをよくかんだ そして放り投げもした なのに泣き虫の君は いつも死ぬほど抱きしめた ある日 田舎へ行く時は 一緒でなくっちゃいやだって だだをこねていたあの日が きのうのようだね 少し淋しくて ちょっと悲しくて とてもうれしいよ |
通り雨みなみらんぼう | みなみらんぼう | みなみらんぼう | みなみらんぼう | 千代正行 | 雨に降られてしかたないから お茶を飲んだの 駅前の店で 思いがけないこともあるのね ここであなたと遇うなんて もう何年になるかしら別れてから ねえ 眩しそうにみるのはやめてよ あの日の出逢いも はげしい雨ね 夢のつづきに いるみたい 雨がやんだらすぐに帰るわ 別にいそいだ用事もないけれど だめよお酒を飲みにゆくなんて 世間話はここでしましょう あのアパートはとっくに引っ越したわ そうね 一人歩きの似合うのが悲しい きっとはげしい雨のいたずら 通り過ぎれば虹がでる もっと友達になれたらよかったわ ほら わるい癖よ溜め息をつくなんて あの日の出逢いも はげしい雨ね 夢のつづきに いるみたい |
夢の切符みなみらんぼう | みなみらんぼう | みなみらんぼう | みなみらんぼう | 石原眞治 | いのちが産まれた海の 優しい家族のドラマ 君の涙 君の勇気 君の瞳が見つめてる 夢のカケラを 手放さないで しあわせ行きの 切符だから 未来行きの 列車が来たら 涙をふいて 飛び乗ろう 地球に生きてる限り みんなで一つの家族 見つめ合って 認め合って 励まし合って 歩こうよ 夢のカケラを 手放さないで しあわせ行きの 切符だから 未来行きの 列車が来たら 涙をふいて 飛び乗ろう 雨あがりは 虹だから君の涙もいつか 虹のような星になるさ 今が我慢のしどころさ 夢のカケラを 手放さないで しあわせ行きの 切符だから 未来行きの 列車が来たら 涙をふいて 飛び乗ろう 夢のカケラを 手放さないで しあわせ行きの 切符だから 未来行きの 列車が来たら 涙をふいて 飛び乗ろう |
瞳の海みなみらんぼう | みなみらんぼう | みなみらんぼう | みなみらんぼう | 石原眞治 | 遥か彼方の海を 君は見つめていた 空と海がひとつにとけて 憧れにつづく場所を 時代は風のたわむれに漂い 夢は幾度も 波間にくずれた されど君の瞳の海よ 青く青く輝け むかし戦があった さとうきびの丘で 夢があるなら 少年よ急げ 年老いてしまわぬうちに 時代は風のたわむれにただよい 夢は幾度も 波間にくずれた されど君の瞳の海よ 青く青く輝け 時代は風のたわむれにただよい 夢は幾度も 波間にくずれた されど君の瞳の海よ 青く青く輝け |
ポケットに夏の日みなみらんぼう | みなみらんぼう | みなみらんぼう | みなみらんぼう | チト河内 | ポケットに夏の砂が 遠い海の匂いを運ぶよ 一つまみの光る太陽 けむるように こぼれて落ちたよ 時を忘れた あの頃の二人 君と僕 そして夏の海 今はもう涙の中 透き通る風の色 ポケットの夏の日々は 風の中にこぼれて消えたよ 一つまみの悲しみさえ 君もいつか 僕も忘れるだろ そっとさよなら 僕の夏の日々よ 戸惑いと愛と苦さと 優しさの中でいつか 暮れてゆく青春 そっとさよなら 僕の夏の日々よ 戸惑いと愛と苦さと 優しさの中でいつか 暮れてゆく青春 |
夏のページみなみらんぼう | みなみらんぼう | みなみらんぼう | みなみらんぼう | 石原眞治 | 夏はひとりぼっちに見えた 子供たちの夏休みが終わって さわさわと風わたるお花畑 君の胸の痛みはとれたろうか すり減ったスニーカー 片方だけころがってる バンガローの入り口 もうきっと君の足には 小さすぎてはいらない 夏のページ 夏が列車に乗って帰る うつむいてるヒマワリに内緒で 摘みとったホウセンカの 甘い夏は 君の手から未来に はじけたろうか 澄みきった湖 光り浴びて空をすべる 赤トンボのまぶしさ もう君は振り返らない 胸のなかに匂いたつ 夏のページ 澄みきった湖 光り浴びて空をすべる 赤トンボのまぶしさ もう君は振り返らない 胸のなかに匂いたつ 夏のページ |
乾きゆく夏みなみらんぼう | みなみらんぼう | みなみらんぼう | みなみらんぼう | 萩田光雄 | とうもろこし畑を 乾いた風が 吹き抜けて夏はゆく 愛を置き去りに 燃えた後の灰のような 寂しすぎる心の中に 目を閉じれば白い波が 音をたてて押し寄せる 強すぎる光で 君の笑顔が 泣いてるように見える 渚の写真 カレンダーをめくれば そこはもう秋 歩き出そう顔を上げ 明日を見つめ 燃えた夏のあつい砂が 胸の中で冷たくなれば 君もやはり 小麦色に焼けた素肌も色あせて ピンで止めた君の 写真がいつか 丸くめくれていたのに 気づかなかった 燃えた夏のあつい砂が 胸の中で冷たくなれば 君もやはり 小麦色に焼けた素肌も色あせて とうもろこし畑に 秋が来る頃 君も僕の涙も 乾いてゆくだろう |
誕生みなみらんぼう | みなみらんぼう | みなみらんぼう | みなみらんぼう | 若草恵 | 病院の廊下を歩く 靴音が乾いて響く 僕が生まれて 大人になって 恋をして結ばれた そしてもうすぐ僕達の 新しい生命が生まれる これから生まれる子供は 21世紀に向う その日子供は20才になって 何を想うことだろう 愛と自由と勇気ある 人生を送れますように 母親になる妻は 短い月日の中で 少女から妻へ そして母へ 少しずつ旅を続けて 前よりずっとたくましく ちょっぴりきれいになった 父親になるということは やはり神のおぼしめし 心の準備といってもただ 酒を飲んで祈るだけ どうぞ元気でつつがなく うぶ声をあげますように どうぞ元気でつつがなく うぶ声をあげますように |
波みなみらんぼう | みなみらんぼう | みなみらんぼう | みなみらんぼう | 若草恵 | 寄せては返す 波の音も 恋が終われば 泣いているよう 楽しい日々も 過ぎてゆけば ため息ばかりの波の音さ 明日はきっと 歩き始めるさ だから今日だけは 波に身をゆだねて あなたの名前を つぶやいたら ほんの少しだけ 哀しみが増えた 手さぐりしても 千切れた愛は 風が散らした 足跡のようさ 過ぎゆくとき季節は 淋しいものさ だから今日だけは 波に身をゆだねて あなたの名前を もう一度だけ つぶやいてそっと さよならをしよう |
夜が明けてしまうからみなみらんぼう・山本陽子 | みなみらんぼう・山本陽子 | みなみらんぼう | みなみらんぼう | 若草恵 | やめておきなよ 泣き出すふりは 涙じゃなんにも 戻ってこないさ お互いそんなに 子供じゃないから 別れの分別も わかっていいさ 夜が明けてしまうから もっと強く抱きしめて 哀しみは あとできっと 風が運んでゆくだろう 間違いじゃないさ 二人の出逢いは 愛してこんなに めぐり逢えたよ 淋しい気持ちも 半分ずつなら 重くはないだろう 旅立つ身でも 夜が明けてしまうから もっと強く抱きしめて 哀しみは あとできっと 風が運んでゆくだろう 夜が明けてしまうから もっと強く抱きしめて 哀しみは あとできっと 風が運んでゆくだろう |
風見鶏こっち向いた西田敏行 | 西田敏行 | みなみらんぼう | 山本寛之 | 山本寛之 | ほほえみが 似合いの 君なのに 今日はなぜ うつむいて 丘の上見える 風見鶏 あっち向いた 午後の風 青春はしんきろう あこがれはまぶしい 悲しみは裏返し ジグザグのパズル 風見鶏 こっちを向く頃 君はすこし 大人になるだろう 教室の窓から ボンヤリと 今日も君 眺めてた 丘の上見える 風見鶏 空は晴れ 西の風 青春は迷い道 やさしさのはぐれ雲 しあわせはつかの間の 虹のようなドラマ 風見鶏 こっちを向く頃 君はすこし 大人になるだろう |
居酒屋「すずらん」渚ゆう子 | 渚ゆう子 | みなみらんぼう | みなみらんぼう | 千代正行 | 細い路地を抜ければそこは 急に人通りも少なくなるけど すぐにわかるわ「すずらん」という店よ 暖簾に白く花のぬいとり 店は古くてお客もまばらよ だけどきっと来てね話したくなったら 嬉しい話もたまにはあるわ だけどいつもなぜか湿った話ばかり 縁切り話やだまされて死ぬだとか そんな女や男が来るわ そうねたとえば世間の吹き溜り だけどそこがいいの楽しいこともあるわ 苦い酒ならたくさんあるわよ 私も飲んだわお客といっしょに ずっとこの町を出たことないのに ずいぶん世間を歩いたみたいよ そんな私と会いたくなったら いつでもおいでなさい 居酒屋「すずらん」に |
酔いどれ女の流れ歌森本和子 | 森本和子 | みなみらんぼう | みなみらんぼう | | 酔いどれ女が 今夜も一人 酒場でグラスを 抱いている 睫を濡らして 惚れた男に 生命を預けて 流れ流れた夜の川 男はもういない 酔いどれ女が ルージュを噛めば さすらい暮らしの 流れ舟 まぶたをくだるよ 消えた男にゃ 未練はないが 冷たいグラスに故里(ふるさと)が 切なく揺れるのさ 酔いどれ女の 行き着く先は 知っちゃいないさ 夜鳴鳥 ねぐらもないのに 雨に濡れながら 口ずさむ歌は 酔いどれ女の流れ歌 巷の風の歌 酔いどれ女の流れ歌 巷の風の歌 |
フーセンのドラ太郎なぎら健壱 | なぎら健壱 | みなみらんぼう | みなみらんぼう | 千代正行 | おいら育ちは岬の外れ 親の名前も知らないけれど 誰が呼んだか ドラ太郎 フーセンのドラ太郎 もって生まれた 頭と顔で 人にめぐまれ 恋に見はなされ かわいい妹が嫁つぐまで もう恋はしません くよくよするときゃ 岡に登って 足の間から港をながめりゃ 股の中です故郷は 朝日が登ります 夢がいっぱいお金は少し 涙もろいがたまにキズ いつも皆に モテモテの フーセンのドラ太郎 イキにシャッポに 腹巻姿 風になったか 南へ北へ たまにゃ気紛れ旅ガラス おいちゃんおさらばだ 生まれ故郷は 磁石みたいに 後髪引くカモメの声か フワリ帰るさ ドラ太郎 フーセンのドラ太郎 フワリ フワフワ ドラ太郎 フーセンのドラ太郎 |
時計を見ないで松方弘樹・安倍里葎子 | 松方弘樹・安倍里葎子 | みなみらんぼう | みなみらんぼう | | (女)時計を見ないで 私の目を見てよ (女)夢なんか見ないで 今だけ考えて (男)今しあわせなら 明日なんかくれてやる (男)くるおしいほど 燃えてみようよ (男)短い人生 (男)踊ろう (男女)朝まで (女)踊りましょう (男女)二人で (男女)あなたの他に 何も見えない (男女)愛しか見えない (男)時計を見ないで 口唇合せたら (男)過去なんか見ないで 今だけ考えて (女)今のしあわせが あふれてこぼれるから (女)逃がさないでよ もっと私を (女)だきしめて強く (男)踊ろう (男女)朝まで (女)踊りましょう (男女)二人で (男女)あなたの他に 何も見えない (男女)愛しか見えない (男)踊ろう (男女)朝まで (女)踊りましょう (男女)二人で (男女)あなたの他に 何も見えない (男女)愛しか見えない |
絵描きの部屋古谷一行 | 古谷一行 | みなみらんぼう | 寺尾聡 | | 表通りの角の酒屋に ブチの大きな犬がいる 俺の酒を買いにゆくお前は いつもそれにおびえてた 夕日がななめに差し込む部屋で ボンヤリ俺は昔を思う 窓を開けても半分だけしか 世間のみえないこんな暮しに おさらばしようか 書いても売れぬキャンバスばかり 絵具の臭いがたち込めて 古い毛糸をほぐしてるお前の 名前をポツリ呼んでみる 夕日がななめに差し込む部屋の 陽やけたたみがそこだけ赤い こうして二年かあと三年か もうすぐ暮れゆく町の片すみ 二人は影ぼうし |
さすらい人のように古谷一行 | 古谷一行 | みなみらんぼう | 東郷和声 | | 雨の降る真夜中は 想い出の揺りかごで 遠い旅に出かける さすらい人のように まるで昨日のように 古い想い出が 鮮かな絵となってよみ返ってくる あなたの白いうなじに 揺れてる長い黒髪 かすかな匂いさえもがかぎとれるよう 雨の降る真夜中は 想い出の揺りかごで 遠い旅に出かける さすらい人のように 悪いことはなんにも なかったけれど 巡りあわせがいつもちぐはぐでした 知らずに風が描いた 砂の上の絵のようです 移ろいやすい二人の季節はめぐる 雨の降る真夜中は 想い出の揺りかごで 遠い旅に出かける さすらい人のように |
バラの花束松原のぶえ | 松原のぶえ | みなみらんぼう | みなみらんぼう | | 愛に挫けて 街を離れた 別れもいわずに 部屋をとび出した 古里に戻って バラを育てた 家族に隠れて 泣いてばかりいた 母は静かに 私に呟いた バラにも相手の 気持ちが分かる 優しくならなきゃ 花はいじける まして愛など 実りはしない 涙だけでは バラは咲かない あなたなしでは 私も生きられない 日傘を回して 母が手を振る 涙の中で 父がうるんでゆく 古里の駅は 一人ぼっちで 笑う人泣く人 ただ見つめている バラの花束 指先にまだ 愛のトゲが 刺ったままで なのにこんなに 優しくなれた こんどはきっと 愛を離さない 涙で育てた バラの花束 胸にかかえて あなたの待つ街へ あなたの待つ街へ |
帰郷みなみらんぼう | みなみらんぼう | みなみらんぼう | みなみらんぼう | | バスを降りた僕の故里 夏の草に覆われ 老いた父母迎えてくれた 庭に赤いほうずき 積もる話のひだに わずかの酒がしみたのか ひじを枕に老いた父は 軽いいびきをたててる 幼馴染みが訪ねて来て 昔の僕の部屋で パズルみたいに 思い出の糸 たぐり寄せてはつなぐ 時の流れに任せて ずいぶん遠くに来たものだ あの日抱いた熱い望みは 茂る夏草にまぎれて 明日の朝はバスに揺られて 故里を出て行く 父や母や愛する友を 捨てて行くのはなぜだろう こんな別離を幾度もくり返すこの僕は やはり淋しい時代の中でも親不幸なのだろう やはり淋しい時代の中でも親不孝なのだろう |
星うらないキラキラ少年少女合唱団みずうみ | 少年少女合唱団みずうみ | みなみらんぼう | みなみらんぼう | | おとこだったら おひつじざ いつもげんきでちからもち ちょうどクラスのてつやくん かれはみんなのまとめやく しがつうまれのおうしざは すきなあいてにごようじん かにざあたりのこがいたら うまくいくかも しれないね ゆかいなひとはふたござで ちょっとうつりぎゆかりちゃん ししざうまれのいいんちょう にねんれんぞくいいんちょう どりょくしだいでおとめざは あたまよくなるこがおおい センスいいのはてんびんざ じしんかじょうにきをつけて もえるめをしたさそりざは ひろしくんだよよくもてる ぼうけんずきないてざ やぎざうまれはガマンぼし ちゅうとはんぱがだいきらい ぼくのパパですみずがめざ いつもあまいよぼくのママ うおざうまれのおひとよし |
友をたずねてみなみらんぼう | みなみらんぼう | みなみらんぼう | みなみらんぼう | 千代正行 | 遠き友を訊ね バスを降りた町は 波の音も間近な 小さなさびれた港 日焼けた笑顔の君は 土地の言葉で話す 君は僕の荷物を みんな両手にかかえてさ 窓を全部開けた 座敷にあぐらをかいて 釣ったばかりの魚を 囲んで昔を語れば めっきり弱くなったなんて 淋しいことは言うなよ 明日の朝は舟で 島をめぐってみようぜ もっと長く居ろと 君の家族は言うけど さよなら友よ 今度は笑顔を土産に来るさ 遠く離れて行くんだね 流れる日々のすき間に 両手を伸ばしてみても 君にはもう届かないよ 君にはもう届かないよ |
回転木馬みなみらんぼう | みなみらんぼう | みなみらんぼう | みなみらんぼう | | 十九だったあの頃は 君はまだ化粧もなく 売れもしない歌を僕は書いては 君に聞かせたっけ 長い髪を肩までたらし 君と僕は見つめ合うだけ それだけでしあわせだった 若き日の僕たち二人 人生は回転木馬 歓びも悲しみもみんな 時の壁の中に 埋もれてゆく 小さな部屋で心だけは大空のように ふくらんでいた 夜を明かし語り合った ボードレールやアルチュールランボー 季節は巡り いつの日か 震えながら花は散って 冷たくなった想い出を抱えては旅に出た 人生は回転木馬 歓びも悲しみもみんな 時の壁の中に 埋もれてゆく 人生は回転木馬 歓びも悲しみもみんな 時の壁の中に 埋もれてゆく |
別れのバスみなみらんぼう | みなみらんぼう | みなみらんぼう | みなみらんぼう | 千代正行 | もう泣かないで さよならしましょう 最終のバスが すぐ駅を出ます もう少し僕が 大人だったなら 君を幸せに できたかもしれない やさしさが 風に遠ざかる 何もかも 言葉にならずに バスに駆け込んだ時には 心さえ 千切れてゆきそう 別れの言葉に 涙ぐむ君に バスは遠ざかる 悲しみにふるえて 虚ろな窓には 激しく雨が降る 心の痛みを 洗い流すように さよならを そっとつぶやいたよ 過ぎていった 愛の暮らしに 二人は互いに歩いてゆく 今日の日に 立ち止まれないから ララララ… |
ウィスキーの小瓶みなみらんぼう | みなみらんぼう | みなみらんぼう | みなみらんぼう | | ウィスキーの小瓶を口に運びながら 涙と思い出を肴にして 酔いつぶれてしまいたいなどと 思っているこの僕を 貴女が見たら子供のようだと きっと僕を笑うでしょうね わかっていながら飲む男の気持ちなど 貴女は知りもせず 列車の窓に僕の顔が写る なんてみじめな姿なんだろう 戯れだと思っていた恋に 打ちのめされてしまうなんて こうして誰もが大人になってゆく そんな話をどこかで聞いたっけ 人間同士の辛い別れという劇を 僕が演じている こうして誰もが大人になってゆく そんな話をどこかで聞いたっけ 人間同士の辛い別れという劇を 今 僕が演じている |
酔いどれ女の流れ唄加藤登紀子 | 加藤登紀子 | みなみらんぼう | みなみらんぼう | | 酔いどれ女が 今夜もひとり 酒場でグラスを 抱いている まつげを濡らして 惚れた男に 生命を預けて 流れ流れた夜の川 男はもういない 酔いどれ女が ルージュをかめば さすらい暮しの 流れ舟 まぶたを下るよ 消えた男にゃ 未練はないが 冷たいグラスにふるさとが 切なく揺れるのさ 酔いどれ女の 行き着く先は 知っちゃいないさ 夜鳴鳥[よなきどり] ねぐらもないのに 雨に濡れながら 口ずさむ唄は 酔いどれ女の流れ唄 巷の風の唄 酔いどれ女の流れ唄 巷の風の唄 |