楽器としての体僕とジョルジュ | 僕とジョルジュ | 姫乃たま | 佐藤優介・澤部渡・佐久間裕太・シマダボーイ・山ちゃん | | 手 手 手を叩く 音がするい き 息を吐く 声になるか ら だを揺らす 胸がすく飛び跳ねる 内臓が踊る汗のたま 浮かんでる誰にも見えない点の上でまわる どっちがまわってるのか わからなくなるまで倒れて天を仰いで ぜえぜえして繰り返し手 手 手を叩く 音がするい き 息を吐く 声になるか ら だを揺らす 胸がすく踏み鳴らす 誰かが来る手を繋ぐ まわりだす私たちだけの線の上でまわるどっちがまわってるのか わからなくなるまで倒れて天を仰いで 輪に戻って繰り返し 手 手 手を叩く 音がするい き 息を吐く 声になるか ら だを揺らす 胸がすく上がる体温 笑い転げる脳に響く 足の裏月と太陽が空の上まわるどっちがまわってるのか わからなくなるまで倒れて天を仰いで 明日になって繰り返し君 私 溶けて 私と私 私たち 溶けて 私と私 |
奪われた子宮僕とジョルジュ | 僕とジョルジュ | 姫乃たま | 佐藤優介・澤部渡・佐久間裕太・シマダボーイ・山ちゃん | | 子宮をとられちゃった海辺で急にさらわれて目が覚めたら失くなってた ま、いっか体の中に空き地ができたよでも不思議ぽっかりするのは胸のほう 言いようのない気分が海辺の波にさらわれたどろんとした目の猫を見た ま、いっか町の空き地がなくなっちゃったよねえ不思議うっかり脳が混乱しそう |
ら抜き言葉僕とジョルジュ | 僕とジョルジュ | 姫乃たま | 佐藤優介・澤部渡・佐久間裕太・シマダボーイ・山ちゃん | | ちょっと気になる彼抜けてるところに苛立っちゃう 「私と寝られる?」って訊いても「寝れるよ」だってさ 上から目線! ちょっと気になる彼抜けてるところが気になっちゃう 「デート来られるの?」って訊いても「来れるよ」だってさ イライラしちゃう埋めてあげたい ら・ら・ら・ラヴュー欠けた部分がアイラヴュー 「これからどうする?」って訊いても「決めれる」だってさ ハラハラしちゃう埋めてあげたい ら・ら・ら・ラヴュー欠けた部分がアイラヴュー埋めてあげたい ら・ら・ら・ラヴュー欠けた部分がアイラヴュー! |
未開の智僕とジョルジュ | 僕とジョルジュ | 姫乃たま | 佐藤優介・澤部渡・佐久間裕太・シマダボーイ・山ちゃん | | それは恋に落ちるようなこと簡単に世界がまるで変わっちゃう フォークの先が割れたみたいに簡単に世界がまるで変わっちゃう どうして気づかなかったんだろう こんなに必然的なのにとても思いがけなかった カメラと万年筆があればほら簡単に世界がまるで変わっちゃう 会えなくても声が聞こえたら簡単に世界がまるで変わっちゃう そういうこと まだまだあるのそういうこと まだまだあるの そういうこと まだまだあるの…… |
HBD僕とジョルジュ | 僕とジョルジュ | 姫乃たま | 佐藤優介・澤部渡・佐久間裕太・シマダボーイ・山ちゃん | | ハッピーバースデー 大好きな君今年も何者にもなれなかった君のこと ハッピーバースデー 愛してるよ残念だったね 27歳で死ねなくて年上ナースの彼女は癇癪起こして レコード割るの君が買ったロックスターたちのレコード でも君はロックスターみたいには振る舞えなくて 無言で家を飛び出すしかできなかった ハッピーバースデー 大好きな君今年も何者にもなれなかった君のこと ハッピーバースデー 愛してるよ残念だったね 27歳で死ねなくて銀座でも行ってくり抜いたメロンで ヘネシーを飲もう君に泣きつかれて大満足してる私 どう? ネオンがきれいだね きっと君がいなくても街は華やいでるね 君がいてもいなくても世界になんの影響もない 君がいなくても夜景はきれいケーキを用意するよ 涙でろうそく消してみせてよ お誕生日おめでとう ハッピーバースデー |
分断僕とジョルジュ | 僕とジョルジュ | 姫乃たま | 佐藤優介・澤部渡・佐久間裕太・シマダボーイ・山ちゃん | | Ladies and Gentlemen, Boys and Girls. LGBTQuestioning and Queer and Everyone! 当パーティでのウイルス感染は禁止されております。 検温は手首で。ついでにお好みの香水をひと吹き。 顔全体を覆う非日常的なデザインの仮面でご参加ください。 |
今僕とジョルジュ | 僕とジョルジュ | 姫乃たま | 佐藤優介・澤部渡・佐久間裕太・シマダボーイ・山ちゃん | | いまは昔 気づけば舟に乗っていた ほそい川に流されて歌をうたってた あたりは真っ暗闇 でも大丈夫 一方通行でひとりぼっちだから事故に遭ったりはしない オーケーいまは昔 気づけば舟に乗っていた 暗がりから知らない舟がやって来てはじめて自分以外の音を聞いたの めっぽう愉しい 演奏するとたまに事故ってもいいの オーケー今って不思議ね「い」って言って「ま」って言って ほらもう「いま」は昔歌が後ろに流れてく歌が後ろに流れてく いまは舟で前進しながら過ぎ去った音楽を眺めてる 音は川のほとりで光ってる振り返れば点々と 点々と 点々と |
二密僕とジョルジュ | 僕とジョルジュ | 姫乃たま | 佐藤優介・澤部渡・佐久間裕太・シマダボーイ・山ちゃん | | 窓を閉めるよ ふたりきりさっきの話の続きをしよう 今日はいったい何曜日だろうオープンテラスから人が消えてクラブが閉まって バーが閉まって時が止まった街の窓はそれでも開いてる ダウンタウンへ繰り出せない ダウンタウンへ繰り出せない ダウンタウンへ繰り出せない いまはスローダウン(スローダウン) キャンドル点けて ワインでも古い映画を流しておこうか それでくっつこう 伝染るようにね どうしてふたりなら大丈夫なの ワインに栓して 音が止まってするとますます 私たちの空気が濃くなる ダウンタウンへ繰り出せない ダウンタウンへ繰り出せない ダウンタウンへ繰り出せない いまはスローダウン(スローダウン) いまはスローダウン(スローダウン) |
結局恋僕とジョルジュ | 僕とジョルジュ | 姫乃たま | 佐藤優介・澤部渡・佐久間裕太・シマダボーイ・山ちゃん | | ごめんね こんな風になっちゃって これで最後のデートなんてね さっきまで 終わりなんて来ないって知ってた 最初から事故みたいな恋だった すごい速さで どうしようもなくぶつかって くっついたまま 溶けてしまっていた それは それはね ふたりは愉しく羽目を外して暮らしていた それは それはね ふたりは愉しく…… どうして 離れたくなるんだろう わざと傷つけてみたりして あなたといない生活なんて忘れたのに どうして あの人のところに 私帰ろうとしてるんだろう こうやって 都会のバカンスは終わっていく 突然真夜中の外食 鴨と赤ワイン 手を繋いだタクシー それは それはね ふたりは愉しく羽目を外して暮らしていた それは それはね 誰にも似てない どんなバカンスにも それは それはね ふたりは愉しく羽目を外して暮らしていた でもね だけどね 私帰らなきゃいけないの |
百年は孤独僕とジョルジュ | 僕とジョルジュ | 姫乃たま | 佐藤優介 | | わたし鮮度が落ちちゃった 完璧な大人になれないまま テレビは水泳のレースを流してる 花瓶の水は目減りしてる 映画の結末も読んだ本の内容も片っ端から忘れて 憂鬱表では恋人たちが痴話喧嘩 昔の恋人たちどうしてるかしら ああ、なんて美しい私の日常 なんでもやりたがる貧乏性と何もしない富豪だけの都市で 少なくとも百年は孤独わたし鮮度が落ちちゃった 人生の残りが掴めそう窓から新宿の夜景が見える どれもこれもが昨日みたい 青い煙草の煙が白く吐き出されるのをぼんやり見つめながら ため息表から弾ける声が聞こえてる あの頃の友だちどうしてるかしら ああ、なんて美しい私の日常 なんでもやりたがる貧乏性と何もしない富豪だけの都市で 少なくとも百年は孤独 |
SDDベイブ僕とジョルジュ | 僕とジョルジュ | 姫乃たま | 佐藤優介・澤部渡・佐久間裕太・シマダボーイ・山ちゃん | | あの瞬間 大っ嫌い宇宙船のドアが開いて全くの無音になる あの瞬間なぜか耳を塞ぎたくなる 何も聞こえないなんて ソーシャル・ディスタンシング・ダンシング・ベイビーソーシャル・ ディスタンシング・ダンシング・ベイビー 余裕で踊ってみせる君 ソーシャル・ディスタンシング・ダンシング・ベイビーソーシャル・ ディスタンシング・ダンシング・ベイビー こっちを向いてピースサイン宇宙は飽きちゃった 誰だって行けるんだし木星は退屈よ やめましょう涙の粒が飛んでっちゃう だって無音は怖いから ソーシャル・ディスタンシング・ダンシング・ベイビーソーシャル・ ディスタンシング・ダンシング・ベイビー 余裕で踊ってみせる君 ソーシャル・ディスタンシング・ダンシング・ベイビーソーシャル・ ディスタンシング・ダンシング・ベイビー せめて近づいてほしいのよ ソーシャル・ディスタンシング・ダンシング・ベイビーソーシャル・ ディスタンシング・ダンシング・ベイビー…… |
僕とジョルジュ僕とジョルジュ | 僕とジョルジュ | 姫乃たま | 佐藤優介・澤部渡・佐久間裕太・シマダボーイ・山ちゃん | | 昨日の夜 君が死んだ 眠るようにして 最後のベッドはとてもあたたかかった 死ぬ瞬間の記憶はないらしいから 私が覚えているよ いつまでも君はいつも物憂げな表情をしていた 誰より優しくて 外で他人には微笑んだ でも泣いていることを知っていた 泣きだせないほどつらい日もあった 私はただそばにいた 大丈夫だと言いたくて 私は君 君は私 ずっとそうだった 最初に見た時からもうわかっていた どんな日だって 何も見えなくなったって変わらずにそばにいるよ いつまでも君はいつも難しい表情をしていた 実は苦しいままで ずっといることはできないけど 嬉しい時を忘れてしまうでしょう 泣くほど笑った日もあったのよ 私はただそばにいて 心配ないと言いたかった 君と出会ってからのこと 最初から覚えてるよ 何もかもだから君は大丈夫 何の心配もなかった |
深度は秘密のハイウェイ姫乃たま | 姫乃たま | 姫乃たま | 君島大空 | 君島大空 | ホテル横目にカーブに差し掛かる ライト後ろに流れる高速 窓開けて君はひどく退屈そう 軽い憂鬱 重い煙草が 風と流れ込んで口塞ぐ ねえ 暗い海に行こうよ すぐどこまでも潜ってみせてよ ねえ 深い海でしようよ ふたり 目を閉じて 夜に溶ける ゆれる スピードが上がる 宙ぶらり ひかる遠くのトンネル抜けたら なにもかも飽きて 君は泣き出しそう バックシート倒して 眠りに落ちる速度で逃げ切りたい ねえ 暗い海に行こうよ 月あかりの橋が架かってる でも踏み込んだら消えちゃいそうで渡れない ねえ 暗い海に行こうよ すぐどこまでも潜ってみせてよ ねえ 深い海でしようよ ふたり 目を閉じて 夜に溶ける |
あべこべでさかさま姫乃たま | 姫乃たま | 姫乃たま | 宮崎貴士 | 宮崎貴士 | 「もうすぐ」私は言う 「まだまだ」君は遠い目をする あべこべ 鏡を見てるみたい 私と同じなのに きれいにさかさま 「行こうよ」って私が言えば 「ねむいよ」って君は言うんだ どうしてだろう 困ったなあ 「行こうよ」って言っちゃう 「もうすぐ」私は言う 「まだまだ」君は遠い目をする あべこべ 鏡を見てるみたい 私と同じなのに きれいにさかさま 行こうよ 聞こえてる? どうして「ねむい」なの? あべこべ 君と私 さかさまのまま歳をとって まだ並んでいる 鏡を見てるみたい 私と同じなのに きれいにさかさま 「行こうよ」「ねむいよ」「行こうよ」「ねむいよ」…… |
大人になっても恋をする姫乃たま | 姫乃たま | 姫乃たま | 川辺素 | 川辺素 | 何度目かのドライブミュージック 東京の夜景を渡る 何度目かのワイングラス 酔ってないのに勘違い 初めての時に 巡り合おうとして 同じことくり返してる 懲りないね 大人になっても 恋をする 初めてみたいに 苦い初恋 甘い不倫 全部過ぎてったはずなのに 初めての時に 巡り合おうとして 同じ本読んで泣いている 懲りないね 大人になっても 恋をする 初めてみたいに |
パノラマ街道まっしぐら姫乃たま | 姫乃たま | 姫乃たま | 直枝政広 | 直枝政広 | 出発は夜更けだった 日がのぼる気配は遠い 暗がりのずっと先見えてくる 見えてきた? 惨憺たる道のり 君ならどうする 問いかける 夜が明ける匂いがする 目がくらむ光ここはどこ おぼろげなドライブコース見えてくる 見えてきた? 散々だった道のり でも君の気配感じてる 目に見える標識じゃ行き先はわからない きっと終わりは海 指先にひらく空 気まぐれな強い風 髪が頬くすぐる 私はもうすぐに笑いだしてしまいそう どこに来たかわかる? 素晴らしいところだよ 果てしない目的地見えてくる 見えてきた? 燦々たる道のり 君の声がする 聞こえてる 天気雨降り出して 変に笑い飛ばしちゃう気分 まっしぐらでいる理由見えてくる 見えてきた? 燦然たる道のり 君と共にある 知っている 目に見えない でもわかる ゴールに君はいる きっと終わりは海 指先にひらく空 気まぐれな強い風 髪が頬くすぐる 君は砂を蹴って 駆け出して笑って はじめて振りむいて 旗を振って見せて かんながらの道は手放しのままでいい 視界がひらけてく まっすぐ運ばれる 私はもうすぐに笑いだしてしまいそう どこに来たかわかる? 素晴らしいところだよ |
卒業式では泣かなかった姫乃たま | 姫乃たま | 姫乃たま | 鳥居真道 | 鳥居真道 | 私 魔法がとけたみたい 大変よ いつもの校舎がなんだかすごく眩しい こんなきれいな場所に居たんだね はなれる日にたどり着くまで全然気づかなかった 卒業式が終わって 私どうなるの? 制服脱いで たちまち大人になっちゃう もうこのままじゃいられないのね 私 魔法がとけたみたい 残念ね まばゆい帰り道は ほら普通の道 みんなの声 遠くに聞こえてる なつかしいってこういう気持ちのこと言うのかしら 卒業式が終わって 私どうなるの? 制服脱いで たちまち大人になっちゃう いま私どこにいるんだろう なにもかもが変わってしまうから 年下の女の子の制服も過ぎた季節 卒業式が終わって 私どうなるの? 制服脱いで たちまち大人になっちゃう 明日はみんなお別れしてはなればなれ また会おうねとゆびきり約束したけど きっともう会わないね きっともう会えないね 思い出の中でまたね |
バーヨコハマ町あかり&池尻ジャンクション | 町あかり&池尻ジャンクション | 姫乃たま | 町あかり | 池尻ジャンクション・宮崎貴士 | 大人でいるって とっても素敵 隣の知らない人に 乾杯と内緒話 「あの、お好きなお酒を、どうぞもう一杯だけ。 今日は夜更かししませんか。誰も怒らないから」 大人でいるって とっても素敵 運命なんてもうなくて どこへでも好きなところへ 「あの、この店を出たら、ちょっとそこの港まで 酔い醒ましに行きませんか。船が光ってるから」 私もあなたも、もう大人だから、 どこかへ行くことも行かないこともできて、 一緒にいることもいないこともできるの。 それってとっても愉快で、とっても寂しいことだと思わない? 月も海のあかりも 濡れて揺れているみたい 小舟のような道を ゆらり揺られて歩く 私たちこんな自由で なんて寂しいんでしょう |
やすらぎインダハウス姫乃たま | 姫乃たま | 姫乃たま | 町あかり | | 傷ついてだめだね キス好きね なでなで ひとり呑みだめだね 私でも呼んでね いつも頑張ってる 座ってる 時も気が張ってる 上司からはノルマの調子どう? 部下からは ノロマ!あの人トロいよ 汗が湧いたワイシャツ パタパタ これで乾いた? お疲れさま~インダハウス やすらぎインダハウス! 疲れてる そんな時は 私ですがお呼びですか? やすらぎになりたいな 預かります つらい気持ち 寂しくてだめだね 寝れないね なでなで 落ち込んじゃだめだね 私 見てるからね ドキドキ心臓破裂しそう ドギマギしちゃって喋れなそう それでもちらっと目を見ては ババっと逸らして地面を見てた ハラハラ 気まずい周囲 恋煩いにつき取扱注意 恋に落ちたな~インダハウス やすらぎインダハウス! 疲れてる そんな時は 私ですがお呼びですか? やすらぎになりたいな 預かります つらい気持ち 外ではやっぱり強くなくっちゃ 人として芯は太くなくっちゃ 甘えるな 怠けるな 騒ぐな いつだって慌てるな でもちょっと甘えたい? 優しい腕に抱かれたい? いいよーバブバブ インダハウス やすらぎインダハウス! 疲れてる そんな時は 私ですがお呼びですか? やすらぎになりたいな 預かります つらい気持ち 疲れてる そんな時は 私ですがお呼びですか? やすらぎになりたいな 預かります つらい気持ち |
お母さん、たまが妖怪になってるよ姫乃たま | 姫乃たま | 姫乃たま | 町あかり | | 「たまはもうすぐ死ぬからね。マグロでもケーキでもあげましょう」 わがやのたまは おとしより みんなで甘やかそうって決めてはいたんだけど マグロを食べてる たまはまだ生きている 近ごろなんだか 前より元気そうだ たまが妖怪になったよ たまが妖怪になってるよ お母さんたまを見てよ! しっぽが9本になってる 「たまはもうすぐ死ぬからね。マグロでもケーキでもあげましょう」 わがやのたまは 妖怪です そう言われてからもうずいぶん経ちました ケーキを食べてる たまはまだ死んでない 近ごろなんだか もっと甘やかされてる たまが妖怪になったよ たまが妖怪になってるよ お母さんたまを見てよ! うしろ足だけで立っている しっぽが抜けても たまはまだ死んでない うしろ足で歩く たまはまだ生きている たまが妖怪になったよ たまが妖怪になってるよ お母さんたまを見てよ! どうも人間に見えるよ |
好きになったらどうしましょう姫乃たま | 姫乃たま | 姫乃たま | 町あかり | | 好きになったらどうしましょう 嫌われてしまったらどうしましょう 悩むよりも簡単に 好きになったらそうしましょう 好きになったらどうしましょう 好きになったらそうしましょう 南の島に行きましょう ずっと手を繋いでましょう 好きになったらどうしましょう おいしいものいっぱい食べましょう そのまますぐに抱き合って眠れるのならそうしましょう 好きになったらどうしましょう 好きになったらそうしましょう 南の島に行きましょう ずっと遊んでいましょう 好きになったらどうしましょう 目が覚めたら夢のような匂い ほほえんでから 笑い合って暮らせるのならそうしましょう 好きになったらどうしましょう おいしいものいっぱい食べましょう そのまますぐに抱き合って眠れるのならそうしましょう 好きになったらどうしましょう 目が覚めたら夢のような匂い ほほえんでから 笑い合って暮らせるのならそうしましょう あなたを好きでいましょう 私にしてくれるように あなたを好きでいるように 私を好きになりましょう 私を好きでいるように あなたも好きでいましょう 好きになったらどうしましょう 好きになったらそうしましょう |
バーヨコハマ姫乃たま | 姫乃たま | 姫乃たま | 町あかり | | 大人でいるって とっても素敵 隣の知らない人に 乾杯と内緒話 「あの、お好きなお酒を、どうぞもう一杯だけ。 今日は夜更かししませんか。誰も怒らないから」 大人でいるって とっても素敵 運命なんてもうなくて どこへでも好きなところへ 「あの、この店を出たら、ちょっとそこの港まで 酔い醒ましに行きませんか。船が光ってるから」 私もあなたも、もう大人だから、 どこかへ行くことも行かないこともできて、 一緒にいることもいないこともできるの。 それってとっても愉快で、とっても寂しいことだと思わない? 月も海のあかりも 濡れて揺れているみたい 小舟のような道を ゆらり揺れながら歩く 私たちこんな自由で なんて寂しいんでしょう |
小鳥殺人事件僕とジョルジュ | 僕とジョルジュ | 姫乃たま | 荻野和夫 | 荻野和夫 | 鳥を踏んだ日には 母は眠っていた 鳥を踏んだ日には 兄は汽車に乗って 鳥を踏んだ日から 少女は声がでなくなってしまった 夢を見ないようになり やがて目が見えぬようになり 手足の感覚がなくなり 少女は耳しか聞こえない 鳥の羽ばたく音だけが木霊する 少女は暗闇に見た 小鳥が手に乗る時の温度 愛していたのに誤って殺めた 声が出ないのはそのせいか 夢を見ないようになり やがて目が見えぬようになり 手足の感覚がなくなり 少女は耳しか聞こえない 鳥の羽ばたく音だけが木霊する 少女は暗闇に見た 小鳥が手に乗る時の温度 愛していたのに誤って殺めた 声が出ないのはそのせいか 可愛い小鳥 愛する小鳥 私の小鳥 愛していたものを 誤って殺めた 鳥を踏んだ日から 少女は ああ…… 愛を! 愛を! 鳥よ! 愛を! 愛を! 愛を! 鳥よ! 愛を! 愛を! 愛を! 鳥よ! 愛を! 愛を! 愛を! 鳥よ! 少女は砂漠を思う ラクダに踏んでもらえますように 大きな海に溺れたい クジラよ私を飲んでおくれ でも鳥の羽ばたく音が木霊する 少女は暗闇に見た 小鳥が手に乗る時の温度 愛していたのに誤って殺めた 声が出ないのはそのせいだ |
恋という病い僕とジョルジュ | 僕とジョルジュ | 姫乃たま | 金子麻友美 | 金子麻友美 | 「気が弱いふりをして意外と早熟なのね」 冷やかしの視線浴び 生きるのが辛かった 恋なんて退屈しのぎ わたしの恋 嘘だらけ いつかわたし 刺されて死ぬの そんな気がする 恋なんて退屈しのぎ わたしの恋 嘘だらけ 最期の日 刺されて死ぬの それでもいいの わたし 歌がうたえない 曲に作詞もできない おいしいごはんできない 恋しか満足にできない 恋しか夢中になれない 嘘よ ごめんなさい 一番簡単じゃないの 裸で抱き合うなんて エレガントに生きたいの? 動物だったくせに もし間違って 恋煩っても もし間違って 心開いても 死ななければ問題ないのよ でも死んでしまえば問題もない もし間違って 恋煩っても もし間違って 心開いても 死ななければ問題ないのよ でも死んでしまえば問題もない もし間違って 恋煩っても もし間違って 心開いて いつかわたしを愛してた それをすっかり忘れてた あなた とても心地いいの ラジオから流れてくる 愛に不感症な女 置いてかれて泣いてる歌 人を愛せないから 愛が信じられない でも恋は 一瞬きらめく いつも好きになるのは わたしのこと好きじゃない人ばかり でもわたしが嫌いなわたしを 好きじゃない 愛さない あなたを好きになる それでいいの わたしあなたの娯楽でいい 愛されても どうしていいのか わからないから それでも恋をする 鏡みる それでも恋をする わたしがいる わたしの恋 嘘だらけ わたしの恋 嘘だらけ 退屈しのぎ 「気が弱いふりをして意外と早熟なのね」 冷やかしの視線浴び 生きるのが辛かった 生きるのが辛かった ならば仕方ないだろう |
眠る前の音楽僕とジョルジュ | 僕とジョルジュ | 姫乃たま | 佐藤優介 | 佐藤優介 | 音楽を聴いている時 音楽もまたあなたを聴いている 音楽から耳を塞ぐことはできない 水に入る時 水もまたあなたに入っている 水から隙間を防ぐことはできない この世界に生きる時 世界もまたあなたの中に生きている 一度生まれたものはいなくなることができない 愛にさらわれた時 愛もまたあなたにさらわれている 愛に抗うことはできない 愛に抗うことはできない 愛に抗うことはできない |
悲しくていいね僕とジョルジュ | 僕とジョルジュ | 姫乃たま | 佐藤優介 | | こんなに悲しい気持ちも いつか忘れてしまうのね こんなに寂しくてつらいのに 少し待てば元通り 映画観たあとも あなたって何も言ってくれなくて 喋り下手なのね 悔しいけどそんなとこが好きだった こんなに悲しい気持ちも いつか忘れてしまうのね こんなに寂しくてつらいのに 少し待てば元通り なくした気持ちが なくなってしまった時が あなたとほんとに お別れなのね いつか図書館の貸し出しカードの人が好きだった 同じ本を読んでる それだけでなんか嬉しかった 運命じゃなかったし 会うことももうないんだろうけど あなたもそうだったのね いつか忘れてしまうことが悲しい |
わたしはちょっと僕とジョルジュ | 僕とジョルジュ | 姫乃たま | 金子麻友美 | | 喜びも 悲しみも 日常も わかちあいましょう わるい時 よい時も 健やかに 手を繋ぎましょう 外国に一緒に住もう 君の母国語が通じない 愛してる 大好きだよ ねえ 僕だけを頼って どうしたら離れずに僕たちは 生きていけるだろう 君に会うまでの僕は 泣いたりしていないけど いつだって孤独だったよ 僕の誓いが永遠に守られますように 君はずっと知らない国で 誰とも喋れないまま 僕のこと大好きだよね? 外国に一緒に住もう 君の母国語が通じない 愛してる 大好きだよ ねえ 僕だけを頼って |
鳥踏んじゃった僕とジョルジュ | 僕とジョルジュ | 姫乃たま | 佐藤優介 | | 声がでない理由は いつか踏んだ鳥が死んだからか |
あの子の恋人僕とジョルジュ | 僕とジョルジュ | 姫乃たま | 金子麻友美 | | 知らない本 見たことのない美しい映画 好きな曲 全部君が教えてくれた 制服で笑う君 ほかの子とは全然違う でも君に教えたのは大人の男(ひと) なんでだろうこの気持ち どうしてあの男と付き合うの? 目を見たら わがまま言えないから 今日もひとり帰ります |
ひつじのたたかい僕とジョルジュ | 僕とジョルジュ | 姫乃たま | 佐藤優介 | | ひつじは つよいひつじを 決めるときには あたまをぶつける よわいひつじ 困り つよいひつじの あたまをぶつ |