BE FREETRF | TRF | 工藤順子 | 菊池一仁 | 日高智 | 点滅するシグナル 走り出せば はしゃいですれ違ってく 制服の女の子達 街が着替えるたびに 揺らぐ気持ち それでも誰にだって 譲れないモノがあるよね 同じ色を着ていても 愛する人にはきっと たった一人 輝いて見えるよ I will be free 愛さなくちゃ 未来のどんな私も 眩しく 拡がるこの空に抱かれ 涙も甘い日々も あやまちも夢も 明日の 優しさに変わるよ あの胸のふくらみに 隠し持ってる 華やかなたくらみも いつの日か現実になる 世界が嘘ついたって 信じる夢ならずっと 色褪せずに 待っていてくれるよ I'm on my way 許さなくちゃ 過去のダメな私も 自由に 変わってゆく雲のかたち 靴音鳴らすたびに めくるめく出逢い どれもが 大切な出来事 私 舗道の上で 咲く花みたいに その胸で かけがえのない人に なれるように I will be free 愛さなくちゃ 未来のどんな私も 眩しく 拡がるこの空に抱かれ 涙も甘い日々も あやまちも夢も 明日の 優しさに変わるよ I'm on my way 許さなくちゃ 過去のダメな私も 自由に 変わってゆく雲のかたち 靴音鳴らすたびに めくるめく出逢い どれもが 大切な出来事 |
TRY OR CRYTRF | TRF | 工藤順子 | 原一博 | 原一博 | 錆びた雨上がり 空を巡るのは 打ち上げられた衛星(ほし)達 夜が来るまでは 星の輝きを 誰だって忘れてる たった一度だけ 針を戻すなら 一緒に過ごした時間 息をするように あたりまえのように 守っててくれたのに 街中に 溢れる色彩()いろを 残らずまといたくて 木漏れ陽も 小鳥の歌も 売り渡してきたの Try or Cry? 何が欲しいの true or lie? 何を捨てるの もう今 迷ってられない あなたを失くしたくない ヒトがくり返す 深い過去(あやまち)を 静かに刻むこの地球(ほし) 淋しい靴音を 聴いてくれるでしょう アスファルトの下から 華やいだ 日々を追いかけ 幾つ踏みつけただろう 足もとで 揺れる花びら 愛しくて泣けそう Try or Cry? かけがえのない love or waste? 偽りのない ああ今 確かな想い あなたを取り戻したい 早く今なら間に合う きっと 壊れかけたその心を 癒して 今度は私が守るよ ずっと だから笑顔見せて もう一度 Try or Cry? 何が欲しいの true or lie? 何を捨てるの もう今 迷ってられない あなたを失くしたくない Try or Cry? かけがえのない love or waste? 偽りのない ああ今 確かな想い あなたを取り戻したい たった一つだけ 胸に抱けるなら 一緒に歩いた場面 息をするように あたりまえのように 緑が風に揺れてた |
Diary遊佐未森 | 遊佐未森 | 工藤順子 | 外間隆史 | 外間隆史・冨田恵一 | 明日のシャツに迷ってるだけで もう 夜は深くなる たとえば 逢えない日のことも たいせつに 綴ってゆこう 朝になれば 窓を開けて ひとりぶん 林檎をむいて 動きだした 町の声に すこしだけ 時計を気にしながら はねてる前髪を直してると もう 空が明けてゆく たとえば どんな遠い場所に 生まれても 逢えたと思う 日曜には 鍵を開けて ふたりぶん お茶を沸かして ゆるい坂を 登ってくる 靴音に 胸はずませる ひとつの朝 ひとつの季節 いくつ語り終えても 花は開き 青い実は生まれ 日々は綴られてゆく 夜になれば 灯を点して 読みかけの本を開いて 誘われてく 夢の中で 新しいページをめくる 春になれば 林檎の樹に 白い花 まぶしく咲いて 時は今日も この手の中 紅い実を乗せて過ぎてく 朝になれば 窓を開けて ひとりぶん 林檎をむいて 動きだした 町の声に すこしだけ 時計気にして |
ONE遊佐未森 | 遊佐未森 | 工藤順子 | 外間隆史 | 外間隆史・中原信雄 | 夜明けのバスの窓辺 もたれて瞼閉じてる 流れる匂いだけで景色が判る あの人のあの場所から初めて一人の旅 優しさに埋もれたら明日が見えなくなる スピード上げて走る 消えてく月の真下を 遠くに見える夢を追いかけてゆく 本当は悲しいほど誰でも知ってるけど 人は一人きりで 生まれて来る事を 人は一人きりで 帰ってゆく事を だから淋しくなる だから逢いたくなる とても愛しくなる とても大事になる 失くした時間だけが永遠になる あの人の居ない世界 陽射しは何色だろう 人は巡り合って いつか好きになって 時は短すぎて だけど止まれなくて だから一緒にいた 二人で歩いてた とても愛しかった とても大事だった 人は一人きりで 始める旅がある 人は一人きりで 見つめる夢がある だから淋しくなる だから逢いたくなる とても愛しくなる とても大事になる |
from my Garden荻野目洋子 | 荻野目洋子 | 工藤順子 | MONDAY満ちる | Monday満ちる | true love for you あの頃二人で 捜し続けてた 夢を今 from my Garden 涙の隣りに 光の庭を作った 今も愛を 育ててる 小さな花びら 冷たい水を待ってる 花束じゃ 贈れない no 飾りをほどいた 言葉をあげる 裸足で歩いて 感じて欲しい It's true true love 笑顔で過ごした 時間を庭に還した もう一度 芽生えるように 優しい歌ばかり 教えた鳥は逃がした 正直に 生きてもいいよ 流れる雲間に 明日が見える 翼の生えてる 未来 It's true love 雨に打たれてもいい 虹を見れるならいい feel so good 風に吹かれてもいい 支え合えるなら 夜に怯えてもいい 朝を待てるならいい it's true love 月に凍えてもいい そばに居られるなら true love for you この頃二人が 諦めかけてた 夢を私の庭から ………………………もう一度二人で 育て始めたいの 夢を今 from my Garden 逢えない時間が 描いてくれた 二人で見上げる 未来 It's true love 雨に打たれてもいい 虹を見れるならいい feel so good 風に吹かれてもいい 支え合えるなら 夜に怯えてもいい 朝を待てるならいい it's true love 月に凍えてもいい 明日逢えるなら 雨に打たれてもいい 虹を見れるならいい feel so good (I believe in you I believe in dreams) 風に吹かれてもいい 支え合えるなら (I believe in you 支え合えるなら) 夜に怯えてもいい 朝を待てるならいい It's true love (I believe in you I believe in dreams) 月に凍えてもいい そばに居られるなら (I believe in you そばに居られるなら) |
遥かなロンド新居昭乃 | 新居昭乃 | 工藤順子 | 菅野よう子 | | まわれよまわれ 雨は大地を駆けて まわれよまわれ 七色の虹を描いて白い雲になれ サヨナラ わたしが生まれる時 遠い空へ 帰ってしまう あなた アリガト 輝くこの命を きっと大事に その腕に返す時まで 幾つの夜を数えたら もう一度巡り逢えるの 繰り返して 優しく まわれよまわれ 花は静かに閉じて まわれよまわれ 柔らかな種を抱いて眠る 土になれ サヨナラ あなたが目覚める時 夢の先で 見守るからね そっとね アリガト 未来の一雫を ずっと一緒に 息づいていてね わたしと 心の歌が届いたら もう一度笑顔を見せて 終わらないで このまま まわるよまわる どこかで星が生まれ まわるよまわる どこかで風が吹くよ まわるよまわる どこかで草が揺れて まわるよまわる どこかで人が出逢う |
もしも晴れたら八木田麻衣 | 八木田麻衣 | 工藤順子 | 沖祐一 | | 変わりそうな青いシグナル 赤い傘が押されて揺れた 急に迷子みたいな気持ち 会えるねきっと今日も こんないっぱい人が居るのに なんで君でなくちゃダメなの? 雲の晴れ間見上げる光 背中でトマトセロリ 弾んでる もしも晴れならば 海に行こうねって 昨夜(ゆうべ)の約束が 空で悩んでる もしも雨ならば 部屋で過ごしましょう 君と二人なら 何処も楽園なの お昼過ぎにドア叩いてね 熱い林檎のお茶いれるから 交差点を渡り終えたら 焼きたてバケット抱いて 帰りましょう もしも昼下がり 雨が上がったら Picnic二人きり 海に行きましょう もしもこのまんま 雨が続いたら Pastel横顔を そっと描きましょう もしもこの空に 虹が掛かったら Sandwichバスケット 海に行きましょう もしもいつまでも 雨が続いたら Menuett 目を閉じて 時を忘れましょう もしも昼下がり 雨が上がったら Picnic二人きり 海に行きましょう |
小鳥遊佐未森 | 遊佐未森 | 工藤順子 | 外間隆史 | トニー・マンスフィールド | 傷が治ったら 飛び立ちなさいと 鳥カゴの鍵をそっと あなたは開いた ずっとこの部屋で 歌わせたいなら この羽根切ってくれたら いいのに さよなら もう (I've got to say good-bye) さよなら 青く青く 空がどこまで 続いているのか 誰もわからない 高く高く ひとりどこまで 飛んだらいいのか 誰のために Love is a cage 傷ついた翼 抱き上げてくれた あなたの淋しさ誰が 癒してくれるの おんなじ痛みに 気づいてくれたら その手を離さなくても いいのに さよなら もう (I've got to let you fly) さよなら 青く青く 空がどこまで 続いているのか 誰もわからない 高く高く ひとりどこまで 飛んだらいいのか まぶしすぎて Love is a cage 青く青く 空がどこまで 続いているのか 誰もわからない 高く高く ひとりどこまで 飛んだらいいのか 誰のために 青く青く 空がどこまで 続いているのか 誰もわからない 高く高く ひとりどこまで 飛んだらいいのか 離さないで Love is a cage (All you need is a cage…) |
恋かしら遊佐未森 | 遊佐未森 | 工藤順子 | 外間隆史 | 外間隆史・冨田恵一 | 夏も秋も春も 友だちのままで またひとつ 年をとるの 昼に夜に朝に 君を想うとき 地球の上には 私ひとり 晴れた空に隠れて 月は巡ってる 足を止めて見上げてみたけど 恋かしら 空がにじんでくる あの笑顔 遠く遠く離れてゆきそう 恋でしょう うなずいてしまったら 明日から どんな顔を見せたらいいの ある日 晴れの日 花は 匂う 春の日 ずっとずっとずっと 友だちのままで どんな未来が 見えるかしら 君の屋根のパラボラ 眩しい銀色 いつも遠い宇宙を見てるの 恋かしら 街がにじんでくる 逢うたびに もっともっとさみしくなるのね 恋でしょう うなずいてしまったら 明日から どんなことを話せばいいの ある日 晴れの日 花は 匂う 春の日 ある日 晴れの日 人は 青い 春の日 ある日 晴れの日 花は 匂う 春の日 ある日 晴れの日 人は 青い 春の日 ある日 晴れの日… |
合歓の木陰で遊佐未森 | 遊佐未森 | 工藤順子 | 遊佐未森 | | ねむの木陰で あくびして 雲を見上げて ガラス工場 午後のサイレン 街から吹く風 ねむにもたれて 膝の上 包みをほどいて 丸い黒パン いちじくジャムに みつばちの羽音 何かを待っていたような なんだかこれでいいような ねむの木陰で 飴色のページをめくって 異国の文字は 寄せては返す 波の子守り歌 誰かを待っていたような このままこれでいいような 夕焼けは今日も 爪先から (始まる) 淋しさはいつも 背中から (染めてゆく) 何かを待っていたような なんだかこれでいいような |
緑の絵遊佐未森 | 遊佐未森 | 工藤順子 | 高野寛 | | あなたを待ってる 帰って来るのを いつでも待ってる 淋しいあなたを 幼い日は 淡い絵の中の 緑色 手を伸ばす 届かない 駆け抜けた 風の音 見つけに来て ひとつ忘れモノ 森の奥 大丈夫 迷ったら その場所が 此処だから すぐにまた 旅立つ日が来るのでしょう だから今は 枝の蔭に 足を休めて あなたを待ってる 帰って来るのを いつでも待ってる 淋しいあなたを 星降る夜は 幹に身を寄せて 夜明けまで 目覚めには 朝露を一雫 あげるから 流れて来る 青いせせらぎは いつの日か 遠い町で その肩に 降り注ぐ 雨粒に すぐにまた 忘れる日が来るのでしょう だから今は 腕に巻いた 時をほどいて 見ていてあげるよ 眠りにつくまで 歌ってあげるよ 眠れぬあなたに きっとまた 出逢える日が 来るのでしょう だから今は 振り向かずに 歩きはじめて あなたを待ってる 帰って来るのを いつでも待ってる 淋しいあなたを あなたを待ってる 帰って来るのを いつでも待ってる 淋しいあなたを |
風のオルガン鈴木聖子 | 鈴木聖子 | 工藤順子 | 工藤順子 | | くろいマント ひるがえして ビルのむこうを まがってく くろいぼうし かげをのこして ストリート・オルガン かぜのおじさん アルトのかぜ ソプラノのかぜ このはのざわめき ガラスまどのくしゃみ はこのなかで めをさまし みんな みんな うたになれ はやくいこうよ おいかけようよ ストリート・オルガン かぜのおじさん ゆうぐれひとり マントひろげて ひろばでかぜを あつめてた ながいひげが おもくゆれた ストリート・オルガン かぜのおじさん フォルテのかぜ ピアノのかぜ くさのみのためいき だいちのあくび はこのなかに ねむらせて どこかへ かえっていった はやくいこうよ おいかけようよ ストリート・オルガン かぜのおじさん |
エピローグ遊佐未森 | 遊佐未森 | 工藤順子 | 遊佐未森 | | 笑い合った楽しい日々が 振り向くたび小さくなる 今は何も喋らないで 静かに目を閉じて お休みなさい 夏が終わる お休みなさい 迷ったままの心 いつか 穏やかな 声で目覚めるまで お帰りなさい 季節(とき)が巡る お帰りなさい 素直なままの心 今も あの夢は 胸で育っている 土に降りた種の中で 小さな芽が眠りにつく 枯れた草に抱かれながら 春の風を待って いつか もう一度 空に舞い上がるよ 白い冬が窓に届く 凍えた手が重なるとき 花が開く春の朝を そっと思い出して すれ違った悲しい日々が 振り向くたび小さくなる 今は何も喋らないで 静かに目を閉じて |
ハープ遊佐未森 | 遊佐未森 | 工藤順子 | 遊佐未森 | | 星屑の広場に 金色のハープを置いた そっと磨いて あなたを待った 賑やかな音楽 目の前を歩いて過ぎた 月を見上げて 泣きたくなった このごろ一度も 歌わない 水のように 光る弦(いと) 空っぽの心に 金色のハープを置いた 奏でてくれる あなたを待った 毎日幾度も 振り返る 靴の音を 聞くたびに このごろ一度も 歌わない 水のように 光る弦(いと) |
森とさかな遊佐未森 | 遊佐未森 | 工藤順子 | 遊佐未森 | | もし君が 遠い川の底 泣いてたら もしかして 僕の悲しみの せいかしら 何故こんなに離れてて でも解ってる 今君は 銀の泡の中 泳いでる 今僕は 深い森の奥 立っている 何故こんなに知らなくて でも気にしてる さかな達は 虹のうろこ 光跳ねて 森の木々に 森の木々は 揺れる緑 風の匂い さかな達に もし君が 遠い川の底 笑ったら もしかして 僕の歓びが 届いたの 何故こんなに会えなくて でも信じてる 青い空に 雲が生まれ 黒い影を 風が運ぶ 森の土に 雨は染みて 澄んだ水を 川に送る |
五つの橋ZABADAK | ZABADAK | 工藤順子 | 上野洋子 | | 静かな店の ガラスの奥で 古い楽器が 眠り続ける 錆びた弦巻(いとまき) 音を抱きしめ 遠い昔の 夢を見ている 青い河には 五つ橋が架かってる 旅の男の 肩に揺られ一つずつ渡った 春の日は春の歌 雨上がりは虹色 五つ渡り終えたら 国境の草原 朝の光を 一筋紡ぎ 見えない弦(いと)が 歌い続ける 祭の夜は 灯りの下踊るチャルダッシュ 輝く銀貨 帽子の中で星屑のように 見張り塔がそびえる 丘を越えて吹く風 砂巻き上げて駆ける 栗毛色のたてがみ 遥か時は流れて あの男はもういない 高い空の真下で 歌う歌はもう無い 五つの橋渡って 五つの丘を越えて 浅い眠りの淵で 夢の旅は続くよ |
僕の森遊佐未森 | 遊佐未森 | 工藤順子 | 遊佐未森 | 外間隆史・中原信雄 | ビルの街にたったひとつ ただ一本きりの 僕の森に逢いにゆくよ 遠回りして アスファルトに影を落とす 君の枝の下で 空と土の声を聴くよ 瞼閉じて 静かに息をするだけでふたり いちばん小さな輪廻の宇宙 ああ 明日さえ 昨日さえ かすむ木洩れ日の中で 悲しみの影さえも失くす My only lonely forest…… 夕日ひとつ窓に乗せた バスが走り抜ける 僕は君の鼓動聴くよ 幹にもたれ 生まれる前に見た夢と同じ いちばん確かな命の記憶 ああ 聞こえるよ 聞こえるよ 肩に降りかかる霧も 遠い日のせせらぎに帰る My only lonely forest…… もう 泣かないで 泣かないで 眠る鳥達の羽根に 薄墨の三日月が滲む My only lonely forest…… もう 泣かないで 泣かないで 急ぐ人達の胸に 銀色の街灯が滲む My only lonely forest…… |
東京の空の下遊佐未森 | 遊佐未森 | 工藤順子 | 外間隆史 | 外間隆史・中原信雄 | もう帰ろう 日暮れてゆくよ 何度も呼んでみたけど 返事がない 十数えて 目を開いたら 知らない景色の中で 風が前髪を巻き上げた 遠いビルの窓が 明かり灯してる 人の欲望(ゆめ)が 高く高く 空を突き上げる もう帰ろう 振り返ったら 大人になったあの子が 駅の人混みに隠れてた 緑色の電車 街を駆け抜ける 耳の奥で ずっとずっと 歌が続いてる 街は大きな手拡げて 人の限りない夢を抱(いだ)くよ みんな眠らせて 今夜も 深い悲しみも忘れさせて もう帰ろう いつもの道 もう帰ろう 日暮れてゆく |
0の丘∞の空遊佐未森 | 遊佐未森 | 工藤順子 | 外間隆史 | 外間隆史・中原信雄 | 二人を追い越して 雲が行くよ 時間の軸の上 走り続ける ずっと抱きしめた 大事な日々 追い風に 飛ばされそう ガラスの青い地球(ほし) 光浴びて 二人の爪先で まわり続ける ずっと好きなのに 見ていたのに すれ違う 夢の座標 0の丘に立てば どこまでも ∞の空 見えるよ 最初遭えた場所で もう一度 過去と未来 作ろう ずっと離さずに 泳いでゆく 草の海 光の海 0の丘に立てば どこまでも ∞の空 見えるよ 最初遭えた場所で もう一度 過去と未来 作ろう 0の丘に立てば 果てしない ∞の夢 叶うよ |
星屑の停留所遊佐未森 | 遊佐未森 | 工藤順子 | 外間隆史 | | 柱時計はもう鳴らないね そっと目配せ交わして 階段きしませながら 屋根裏のあの部屋へ 天窓にあの日も見てた月の光 息をひそめて開けてよ 鍵の壊れたトランク 君と二人で隠した 夢が眠っているはず 褪せた地図を 指でなぞって ハッカ煙草は目に沁みるよね 君は涙で笑った ポケットを確かめながら 真夜中の停留所へ 流れ星左の肩をかすめてゆく 耳を澄まして聞いてよ 時が過ぎてく靴音 風も眠った時間に 誰も知らない町から 鋼色の バスが近づく 町は眠ったふりして 落ちた星屑数える 君と僕の バスが近づく |
日曜日遊佐未森 | 遊佐未森 | 工藤順子 | 外間隆史 | | 空まぶしい日曜日 あてもなくていつもの公園 もう緑の広場は はしゃぐ声が光にさざめくよ 白いベンチ誘ったら 笑うかな 僕の事 いつか君を ああでも 今半分しぼんだ 茜色の風船みつけた 胸溢れる溜め息 少し早い夕日に吹き込もう 君の屋根に届いたら 叶うかな 願い事 青い風に さあ乗って 広場を抜けて 自転車止めて ルララ 花屋の前の 舗道で弾む リルル 君の屋根に届いたら 叶うかな 願い事 見えなくなる ああもう また一人の日曜日 鳥の声が眠りに誘うよ あの小さな夕日と 夢の町をふたりで歩きたい 子供達も恋人も 街角の楽隊も 手を伸ばすよ ほらごらん 人混み抜けて 店先かすめ ルララ 交番前の 信号渡る リルル 街路樹越えて 裏道抜けて ルララ 草むら転げ 川辺り滑る リルル 大きな夕日に 手を振りながら ルララ 小さな夕日と ふたりで歩く リルル 大きな夕日に 手を振りながら ルララ 小さな夕日と ふたりで歩く リルル |
ひまわり(Napraforgo)遊佐未森 | 遊佐未森 | 工藤順子 | 成田忍 | | どこまでも続くひまわり畑 列車は走ってゆく ドアを開けたまま 風を受けても汗は乾かない 窓の外は ひまわり ひまわり 帽子を脱いだ若い兵士の 夏の休暇は始まったばかり ウイスキー片手に遠くを見てる 窓の外は ひまわり ひまわり 気の良い父と働き者の母 彼の帰りを待っているだろう 彼の顔は 駅毎に 子供の顔になってゆく 午後の光が瞳の奥に 鮮やか過ぎる色を焼き付ける 瞼開けても夢は終わらない 窓の外は ひまわり ひまわり 小さな駅を幾つ数えたら あの地平に眠れるのだろう 彼の顔は 駅毎に 知らない顔になってゆく 車掌の靴音 レールの軋み 子供の泣き声 子守唄のリフレイン あてない旅は黄色いまどろみ 窓の外は ひまわり ひまわり |
Run In The Rain遊佐未森 | 遊佐未森 | 工藤順子 | 遊佐未森 | | 焼けた道の上で こんな雨待ってた ずっと言えなかった 一言が言えそう 雨に背中押されて 君に逢いにゆけそう 駅の電話はもう 待つ人で 一杯 君の家へ走ろう 約束も無いけど 濡れた窓を叩いて はしゃぎ過ぎたあの頃みたいに もう一度(Run in the Rain) 誘い出そう 銀色の(Run in the Rain) 雨の街へ 人の波も消えて 街灯り滲むよ 白く光る道は 君を待つステージ 雨が歌う舗道を 一人きりじゃ踊れやしないよ 流れてく(Run in the Rain) テールランプ 追いかけて(Run in the Rain) 僕は走る |
靴跡の花遊佐未森 | 遊佐未森 | 工藤順子 | 遊佐未森 | | 高い星の輝きが欲しくて 君は一人歩き出す 砂にまみれ 揺れる花の色も 遠い眼には映らない 涙ひとつ覚えた朝は 足を止めて 気づいて 道に続く幾つもの足跡 皆んな同じ夢を見た 失くしたもの数えるならば 瞼閉じて 忘れて 強い風が過ぎた その傷跡も いつか埋めるでしょう あの白い花 人の夢は小さな花の 命よりもはかなく 君の歩いた道 その靴跡に いつか咲くのでしょう あの花が 君の歩いた道 その靴跡に いつも揺れるでしょう あの白い花 |
空遊佐未森 | 遊佐未森 | 工藤順子 | 遊佐未森 | | 夏には草で 冬には雪で 青い窓辺を 静かにそっと包みたい あなたの息づく世界 すべてを好きだから 朝には霧で 夜には星で 濡れた硝子を 優しくそっと叩きたい ひとりで悲しまないで 気づいて窓の外 いつかあなたが その窓開ける日まで 歌っているよ こんなに澄んだ空 続くようにと 大きな想い伝えたい どんなに時が過ぎても 褪せないものだけを いつか二人で あの橋渡りながら 歌ってあげる 眩しいせせらぎに 染まるように いつかあなたの 心に届く日まで 歌っているよ こんなに澄んだ空 続くようにと |
Will遊佐未森 | 遊佐未森 | 工藤順子 | 遊佐未森 | | あなたを映してる 透明な硝子は 小さな出来事で 割れそうに震える 静かに枯れてゆく花や とぎれた言葉や だけど それでもいい目を閉じない 何が見えたっていいから 動き出した季節の風 両手で受けるよ 引かれてく心の行方 まっすぐに見つめたい 曇りのない一枚の硝子 陽射しに包まれて 虹色の硝子は 優しい笑顔にも 泣きそうに傾く あなたの口ずさむ歌は 知らない旋律(メロディー) きっと どんな時も目を閉じない 何が見えたっていいから 強い風に砕け散って 小さなかけらになっても 変わりのないひとつひとつ 光を放つよ 胸の奥息づく想い 大切に見つめたい 曇りのない一枚の硝子 |
地図をください遊佐未森 | 遊佐未森 | 工藤順子 | 外間隆史 | | 雲のない青空は 高く 風もないこんな日は 独り 住み慣れた町の真ん中で 悲しい迷子になれそうで 夢はただ遠すぎて 僕は 街角に立ち尽くす 一人 君が歩いてく後ろ影 通りの向こうに見失う あの角曲がればきっと 見知らぬ店立ち並ぶ 市場へと迷い込む 賑やかな店先に 眠る ガラクタにつまずいて 歩く 歌声が聞こえたよ 君の 懐かしいあの歌が 遠く 錆びた想い出を売りさばき きらめく銀貨を手に入れる 見えては隠れる君の 踵を目で追いかける ひしめくテントの隙間 記憶の彼方に続く 小径へと迷い込む 汗ばむ掌の中 小さなコインはひとつ どの店覗いてみても 捜していたものばかり 汗ばむ掌の中 小さなコインはひとつ その地図を一枚ください 朱く夢の場所を印した その地図を一枚ください 帰り道の破れかけてる その地図を一枚ください |
SWINGIN' MOON渡辺満里奈 | 渡辺満里奈 | 工藤順子 | 新居昭乃 | | Swingin' Moonに揺られ そっと 瞼 開ければ 昨日の事は 遠い遠い 幻 七色の ポップコーンだけ 広場に散らばって Swingin' Moonの歌う 優しい歌 に包まれ 大人も鳥も みんなみんな 眠るよ メリーゴーラウンド 観覧車 朝には 消えてゆく Swingin' Moonと二人 踊りながら 帰ろう 明日は一人 何処へ 何処へ 行こう … 何処へ |
夜間遊泳渡辺満里奈 | 渡辺満里奈 | 工藤順子 | 安部恭弘 | | 海の底は憂うつ色 深い青は果てしなく いつまでも空を覆う 昨晩(ゆうべ)の言葉すべて嘘 本当のことは宙に散り 月だけが揺れて笑う 届かない声と 掴めない月と いつなら追いつく すべては一瞬 海の底の憂うつ色 水を含む重い息 溶けるたび空に落ちる 鏡に映ったような さかさまにうごく世界 光ですくわれてく 朝にまぎれてく 何も見えなくなる 寄せて返す波 すべては記憶に 海の底は憂うつ色 深い青は果てしなく いつまでも空を覆う |
晴れた日に渡辺満里奈 | 渡辺満里奈 | 工藤順子 | 山口美央子 | | 風は秋風 焼けた背中に 優しい 歌のよう 羽根は瑠璃色 鳥が旅立つ 陽射しを 追いかけて こんな晴れた日に 誰かを想う 淋しい人になりたい 丸いこの星で 道の途中で 日の暮れ時を待ってる 空があんまり 透き通るから 君の言葉も 思い出せなくなるよ 花は雛菊 土に抱かれて 静かに 幸せに こんな晴れた日に 何処か知らない 窓辺にたどり着きたい 肩を追い越して 季節(とき)が逃げてく 心にかけら残して 君があんまり 透き通るから 腕に触れても 涙が出なくなるよ …だから |
月の裏側渡辺満里奈 | 渡辺満里奈 | 工藤順子 | 松尾清憲 | | ここで降りるわ 歩きたいから 素敵だった 時間をなぞるの 見てよ星空 あんなに綺麗 銀のしずく 両手ですくえそう ねえ いつかゆけるかしら あの 丸く浮かぶ月の裏側に 優しい瞳 その微笑みも たぶん あなたの中の すべてじゃないはずね 窓に灯りが つくまで見てて 約束なら 今夜はいらない ねえ いつか解るかしら この 広く続く宇宙(そら)の秘密さえ 電話のベルが 黙った夜が 好きよ 不安な胸で 耳をすましたいの ねえ 星は何を知るの その 熱く燃え尽きてく一瞬に 明日はいいの 見えないままが いいの せつなくずっと 揺らめいてたいの 電話のベルが 黙った夜が 好きよ 不安な胸で 耳をすましたい |
街はシネマのように渡辺満里奈 | 渡辺満里奈 | 工藤順子 | 新居昭乃 | | Ah 街は回る木馬 恋が夢が 低く高く 甘い歌に 足がもつれそうよ 人混みを うまくかわすのよ 口笛連れて 歩いてゆく Ah 窓は滲むシネマ 悲しい台詞(こえ)や 愛しい朝や 終わりのない ドラマ映してるの 曲がり角 二度と迷わない ダンスのように 滑ってゆく Ah 夜は開く小箱 こぼす絵の具 青く赤く 妖しい光 心取られそうよ |
退屈と揺り椅子渡辺満里奈 | 渡辺満里奈 | 工藤順子 | 遠藤京子 | | 終わりの見えない夢 私はその中で 壊れた椅子に 揺られて歌う 緑と嘘と深い 退屈だけの夏 蒼い草を分けて 今日も来てくれる 愛の言葉なんて 幾つでもあげる 今日じゃないこの日を 此処じゃない場所を 君じゃないノックを 待っていたくせに 静かに夢の中で 時間がもつれてく この夏だけが 過ぎてゆかない 光で編み続ける ラタンの金の波 どんな幸せにも 飽きてしまったの 窓も空も君も 太陽も径も 早く目を覚まして 違う夢にして 過去も明日ももう 想い出も恋も 蒼い草を分けて 今日も来てくれる 愛の言葉なんて 幾つでもあげる 今日じゃないこの日を 此処じゃない場所を 君じゃないノックを 待っていたくせに 私の夢の中の 私を終わりにして 緑と嘘と深い 退屈だけの夏を |
幸せの輪郭渡辺満里奈 | 渡辺満里奈 | 工藤順子 | 橋本晶子 | | 晴れた午後はふらりと 散歩してみよう 湿った心が乾くかしら 涼しい木陰でずっと 空を眺めるの 心の形を決めるなんて まだ早いわ 考えてみるの 両手をかざして You know? 明るい陽射しに隠れている 月の事を 悲しい時はいつでも 数えてみるのよ 知ってる事が幾つあるのか 木々も鳥もベンチも 輪郭の世界 すべてを信じてしまうなんて 早過ぎるわ 考えてみるの 瞼を閉じてね Ready? 遙かな国へと通り過ぎる 風の事を 眩しい指先に光る 夏の硝子色 ゆっくり浸みる水のように 幸せになるの 考えてみるの 両手をかざして You Know? 明るい陽射しに隠れている 月の事を 考えてみるの 瞼を閉じてね Ready? 遙かな国へと通り過ぎる 風の事を 晴れたこの空に隠れている 見えないモノを |
青空のコラージュ渡辺満里奈 | 渡辺満里奈 | 工藤順子 | 川上明彦 | | 窓越しに降り注ぐ 青空に誘われて 初めての道を 捜しにゆく つぎはぎの夢ばかり 淋しさに塗り重ねて 昨日の泣き顔 忘れたふりしてみる 未来はいつも よそ見した目の前を すり抜けてく 自転車を走らせて 公園横切ってく 緑色の時間を ペダルに巻き込んで 木洩れ日を揺らしてる 乾いた風の下で 青空のかけら 見上げてみる つぎはぎの夢ばかり 胸の中散らしたまま 見えない明日に そっと耳をすました 未来はいつも どこかの曲がり角で 呼んでるのに 自転車は走ってく 浜辺に続く坂道 ハンドルを切る度に ひろがる青い海 自転車は止まらない 加速つけて滑るよ どんな考えだって きっと追いつけない 自転車は走ってく 浜辺に続く坂道 ハンドルを切る度に ひろがる青い海 |
午前10時午後3時遊佐未森 | 遊佐未森 | 工藤順子 | 遊佐未森 | | 急ぐ人波が過ぎて 街も一息つくから いつもの路地を曲がって 窓際の席に座るよ 壁の大きな時計が 歌を思い出す前に 朝と昼をかき混ぜて てのひらでそっと包もう 約束も行くあても無い だけど胸一杯 偶然の素敵なことに 出逢うその予定で 毎日通る道 毎日違う風 靴音弾ませながら さあ家へ帰ろう 焼きたての甘い夢は 少しだけ焦げた匂い 昼下がりの風に乗り 窓を抜け流れてゆくよ レコードの傷を飛び越え 針がまた戻ると まどろみは遠いあの日の 同じこの時間へ 誰かが駆けて来る 垣根の向こうから 何処かで遊び疲れて 心が歌い出す 何度も繰り返す 忘れてしまえない歌 誰かが駆けて来る 垣根の向こうから 心が歌い出す 何度も繰り返す |
雪溶けの前に遊佐未森 | 遊佐未森 | 工藤順子 | 中原信雄 | | いつか雪が降り始めて 紛れそうな言葉 いつも君は笑いながら どんなことも許すから やさしすぎて 寂しすぎる いつか雪が降り積もって 今日も町を包む どんな過ちも静かに 白く埋めてしまうけど 僕が投げた言葉だけは どうぞまだ消さないで やがて来る春が辛すぎたりしないように 雪溶けの前に君に謝りたい だから 降りそそぐ春が君と僕を包むように 雪溶けの前にきっと会いにゆくよ だから 高く煙突の煙が 今日も町に昇る どんな思いさえいつかは 空に溶けてしまうけど 僕が投げた言葉だけは どうぞまだ消さないで やがて来る春が辛すぎたりしないように 雪溶けの前に君に謝りたい だから 降りそそぐ春が君と僕を包むように 雪溶けの前にきっと会いにゆくよ だから |
Forest Notes遊佐未森 | 遊佐未森 | 工藤順子 | 外間隆史 | | あなたの瞳にその家を見つけた 昨日と明日がテーブルはさんでる 初めての道歩いてそこへ帰ろう 木洩れ日の中で歌を思い出すよ 風を解き放つ小さな笛になる 梢に残る時間が目覚めてゆくよ 初めての町 初めての風 昨日に出会う道 懐かしい窓 懐かしい歌 明日に帰る道 この指先にひそむ遺伝子のメモリィ 羊歯(シダ)のジャングル 三葉虫のためいきも セラミックの街角 根づいた種子のときめきも 昨日は明日 闇は光 偶然は必然 初めての道 懐かしい道 いつもあなたに続く道 森の言葉 樹々の想い 胸に溢れてくる 水のように 息のように 空に溶けてくメロディ 初めてのドア訪ねてただいまを言おう |
野の花遊佐未森 | 遊佐未森 | 工藤順子 | 外間隆史 | | 風吹けば君を想うよ いつでも 早過ぎる季節の丘に 生まれた花びら 差し出した僕の指先に 顔そむけて 吹きつける砂に散りそうな 薄紅色 時はいつも伝えきれない 想いだけを残して 春風が吹き始めるね もうすぐ 丘の上みんな目覚めて 寂しくないよね 空っぽの花瓶が窓辺で 影のばして 変わってく陽射しの角度を 眺めてる |
雨あがりの観覧車遊佐未森 | 遊佐未森 | 工藤順子 | 外間隆史 | | 雨あがりの夏空 雲をひとつ残すよ 涙にさえなれない 気持ちひとつ残るよ 観覧車が上ってゆく 青い胸の中を 待ち合わせが流れた にわか雨の休日 受話器置くとあの日も 雨はすぐに止んだね 観覧車は回っていた 光るしずく乗せて だからまだ約束は 晴れた空浮かんでる いつだってゴンドラは 僕を乗せ上ってく 町角歩く僕の姿を見つけたよ あんなに小さい 人混み迷う僕の心を見つけたよ あんなに小さい 観覧車が回ってるよ 青い胸の中で だからまだ約束は 晴れた空浮かんでる いつだってゴンドラは 僕を乗せ上ってく いつまでも約束は 晴れた空浮かんでる いつだってゴンドラは 僕を乗せ上ってく |
夏草の線路遊佐未森 | 遊佐未森 | 工藤順子 | 外間隆史 | | 夏草に埋もれた線路は錆びた陽射しを集めて 立ち止まる踵を知らない町に誘うよ 霧の朝いちばん最後の貨物列車に託した 僕たちの遥かな未来は走り続ける 何時までもこの場所で 同じ夢見てたはずなのに 君は今靴紐気にして 枕木は季節を数えて蒼い土へと帰るよ 少しずつほどけるあの日の遠い約束 ポケットに忘れてた 石ころを高く投げてやろう 赤茶けたレールの向こうへ 何にも気づかずに 通り過ぎてしまえそうで 何処まで歩いても 終わりのない夏の線路 夏草に埋もれた線路は低く陽炎揺らして 七色にさざめく小さな風をはじくよ 僕のこと想う時 目を閉じて汽車を走らせて 聞こえない汽笛を聞くから このまま気づかずに 通り過ぎてしまえなくて 何処まで歩いても 終わりのない夏の線路 いつでもまなざしは 眩しすぎる空を越えて どんなに離れても 遠く君に続く線路 |
SNOW BIRD渡辺満里奈 | 渡辺満里奈 | 工藤順子 | 鈴木さえ子 | | 君の夢を繰り返す 長い夜 胸の奥に生まれた 白い鳥 月の下… 煙突から吐き出した 溜め息が 雪に生まれ変わって 落ちてくる 暖炉には 夢のあと… 君の優しい言葉を 一粒ついばみながら 僕の小鳥が 凍えたその羽根を 空へ向けた 高い樅に銀の鈴 結んだよ 遠く君の耳へと 道しるべ 祈るように 響かせて… 君が今すぐこのドア 叩いてくれたらそっと 僕の小鳥を夜空へ 逃がしてあげよう どこか誰かの心に 舞い込むように 淋しい誰かの 心の片隅で 歌うように |
空色の帽子遊佐未森 | 遊佐未森 | 工藤順子 | 太田裕美 | | 川の流れに逆らって びしょ濡れではしゃいだね 小さな銀の魚たち すくっては逃がしたね 君に会うときいつでも被ってた 空の色した大好きなあの帽子 川の見えないその町で ずっと暮らしてゆくの? 長距離電話かかるたび そのことを尋けなくて 風に飛ばされ二人で追いかけた 水に隠れた大好きなあの帽子 遠い流れに漂いながら 空の色した魚になって 知らない町を旅しているのだろ 川の流れを届けたい 君の住むその町に 明るい声を聞くたびに 少しだけ淋しくて 涙こらえて歌った帰り道 今は遥かな大好きなあの帽子 深い流れに包まれながら 空の色した魚は今日も 別れた町を夢見ているのだろ 川の流れを届けたい 君の住むその町に 川の流れを届けたい 遠くなってく君に |
山行きバス(道草ノススメ)遊佐未森 | 遊佐未森 | 工藤順子 | 外間隆史 | | 晴れた空の下を バスは山へと向かって走るよ 窓を開けて僕は 木々の匂いの光を浴びるよ アスファルトもう見えない坂道 カバン下げたままの 君も誘って来れたらよかった 森に向けて投げよう いつか舗道で拾った木の実を 土曜日は心いつも揺れて 午後の高い陽射しが 僕を道草に誘う 砂利道を曲がりくねる風に 青い草が歌うよ 空に両手を伸ばして バスは地球の形 僕に刻んで揺れるよ |
街角遊佐未森 | 遊佐未森 | 工藤順子 | 遊佐未森 | | 街角に彼の靴が響けば 暗闇は逃げだすよ 夕空に彼が指を鳴らせば ガス灯が目を覚ます 凍えてた足も弾むメロディー 窓辺からこぼれるよ 暖かい彼の後を歩けば ステップを思い出す いつも同んなじで色褪せる日々 男達の切ない足取りにも 灯をつけてあげて 灯をつけてあげて 町中に彼が明かりともせば 人々は集まるよ 星空に彼が指を鳴らせば 溜息が歌になる いつも届かない初めての恋 娘達の苦しい胸の奥に 灯をつけてあげて 灯をつけてあげて いつも追いかけて見上げてる空 子供達の果てない希望(あこがれ)にも 灯をつけてあげて 灯をつけてあげて |
M氏の幸福遊佐未森 | 遊佐未森 | 工藤順子 | 外間隆史 | | 樹々に隠れた大きな家に 一人で彼は住んでる 何やら妙な研究してる そういう噂 中折れ帽子金ぶち眼鏡 懐中時計ぶら下げ くねくね道を口笛吹いて てくてく散歩 風が吹く 坂道に風が吹く 研究室の隣の部屋の 窓にいつも見えるのは 暖炉の上の古びた写真 笑顔の人は誰ですか 腕に銀猫肩に黒猫 ぎらぎら瞳光らせ 二匹の猫は他の誰にも なつくことない 光差す 中庭に光差す 草に埋もれた郵便受けが 月に一度音たてる 白い船便小さな手紙 差出人は誰ですか クリスマスにもお正月にも 散歩の後のお茶にも 誰も招(よ)ばない招ばれていない 招んでも来ない 星が降る 木の枝に星が降る 窓に並べたフラスコ瓶に 月の雫集めてる 青い雫のお茶が沸くころ ベルを押すのは誰ですか |
時の駅遊佐未森 | 遊佐未森 | 工藤順子 | 外間隆史 | | 今その目の中 見えるよ輝く無数の星が 遥かな宇宙(そら)から 届くよ小さな秘密の言葉 最終電車も眠った駅には二人だけ 同じ時代(とき)の中生まれてきたよ いつか出遭うために 君のそばに 無人のホームには 時計のギリシャ文字 夜空のジオラマに 描くよ未来都市 今この手の中 包んだ体温(ぬくもり)探していたよ 悠かにたゆたう 時空の海へと体を投げて 同じ地球(ほし)の上墜ちて来たんだ まるで宇宙(そら)のしずく 君も僕も 二人の手のひらで 秘密が解けてゆく 一億光年の 想いが甦る 夜空のジオラマに 浮かぶよ月の駅 レールのその果てに 銀河の灯がともる |
ふたりの記憶(Man & Iron)遊佐未森 | 遊佐未森 | 工藤順子 | 外間隆史 | | 広い空を駈けめぐる 飛行機乗りの若者がいた 下に続く草原を 彼は眺めて思い出したよ 空き缶蹴りながら 遊んだ幼い日を 空き地の周りには 同じ草が揺れてた 低く風を切りながら 右の翼は思い出したよ 蹴られて転がった 草むらの夕暮れを 時は流れてく (Young man's Memory Iron's Memory) ふたつの記憶をのせて ゆるやかに流れてく 重いオイル差しながら 彼の作った錆びたロボット 草が揺れる丘の上 ふたり座って思いめぐらす 大空駈けめぐる 自由だった若い日を 大きな風を切る 翼だったあの日々を 時は流れてく (Old man's Memory Iron's Memory) ふたりの記憶を (Old man's Memory Iron's Memory) のせて流れてく (Old man's Memory Iron's Memory) 時は流れてく (Old man's Memory Iron's Memory) |
暮れてゆく空は遊佐未森 | 遊佐未森 | 工藤順子 | 外間隆史 | | 石を投げたくなって川原に下りたら 君が橋の上を自転車で過ぎて行く 追いかけたりしたら夕暮れの空に 君がそのまま吸い込まれてゆきそう そんな気がして声を飲み込む そんな気がして声を飲み込む 暮れてゆく空は 戻らない季節のようで 淋しいけれど いつもきれい 橋の向こうに見える小さな鳥居の 風が吹いて草が揺れているあのあたり 子供の頃の君がひざを抱えているよ 笑いこらえじっと隠れてる そんな気がして僕も笑った そんな気がして僕も笑った 流れてく川は 振り向かない心のようで 淋しいけれど いつもきれい 暮れてゆく空は 手離した言葉のようで 淋しいけれど いつもきれい とてもきれい |
月姫遊佐未森 | 遊佐未森 | 工藤順子 | 松尾清憲 | | 冷たい風のテラスで ため息ついてる月姫 ほうき星は郵便屋 赤い尾をひく バイクが止まる 宛て先不明で 帰ってきたのは 夜空に飛ばした 熱い想い 月姫 月姫 今夜も一人 優しく受け止めて くれる人は 月姫 月姫 今夜も一人 銀河の何処かに いるはずなのに 青い髪 氷の火花 せつなくふるえる月姫 銀色のポリスマン 見ないふりして 横目で過ぎた 幾千幾億 こぼれた星の中 どうやってその人 捜せばいい 月姫 月姫 今夜も一人 頭の上には 宇宙船が 月姫 月姫 今夜も一人 あんなにたくさん 過ぎてゆくのに 月姫 月姫 今夜も一人 優しく受け止めて くれる人は 月姫 月姫 今夜も一人 きっと何処かに いるはずなのに |
花一杯君を待つ遊佐未森 | 遊佐未森 | 工藤順子 | 成田忍 | | 切りたての 前髪に すべりこむ 言葉が 右耳で 眠ってた 季節を 揺り起こすよ 舗道でひとり 迷子の日々は 時の彼方へ もいちど言って 君が好きだよ 花一杯に 君が好きだよと 駆け抜けた 風のあと 砕けてく ショーウィンドー 降りそそぐ 舞い踊る ガラスの 花びらたち プリズムの夢 消えないように まぶたを閉じて もいちど言って 君を待ってる 両手一杯に 君を待ってると もいちど言って 君が好きだよ 花一杯に 君が好きだよと 赤いれんげ草 黄色い菜の花 青いすみれ草 桃色スウィトピー |
桜遊佐未森 | 遊佐未森 | 工藤順子 | 近藤由紀夫 | | 桜の花びらを 両手で受けながら 二人で薄紅の 少女にかえりたい めくるめく 春はゆく 変わらないで 微笑んで 貴女だけは あの人の胸の中 いつまでも咲いていて 束ねたその髪に 春風砂の風 貴女の横顔は 優しい歌のよう 陽を浴びて 春の中 言えなかった あの想い 散って何処へ あの人に届けたい ひとひらの夢のあと 桜の樹の下に 静かにひとつずつ 眩しい想い出を 埋めてしまいたい 巡りくる 春の日に 時のかけら 散りばめた 花が咲いて あの人の肩先で ひそやかに歌うでしょう 貴女にも私にも ささやいて揺れるでしょう ときめきもせつなさも 風たちと踊るでしょう |
Destination遊佐未森 | 遊佐未森 | 工藤順子 | 成田忍 | | 小さな川に 沿って歩いてゆく いつかめぐり逢う 海にひかれて とり戻せない あの日の手紙が 届くのは今日 それとも明日 なつかしいのは 昨日じゃなくて 逢いたい人は 貴方じゃなくて 遠くで呼んでる 明日の景色 遠くで呼んでる 明日の景色 高い草に かくれて泣いた日 丘の上には 眠った工場あと いつも同じと 思った草たちも 毎年違う 花をつけていた 人たちの群は 朝の街に駅に 変わらぬ景色を 作るのでしょう いつか私が 消えたあとにも いつか私が 消えたあとにも なつかしいのは 昨日じゃなくて 逢いたい人は 貴方じゃなくて 遠くで呼んでる 明日の景色 遠くで呼んでる 明日の景色 遠くで呼んでる 明日の私 遠くで呼んでる 明日の景色 |
陽炎のエチュードかないみか | かないみか | 工藤順子 | いしいめぐみ | | 眠れないベッドを 抜け出して一人きり 音のない寄宿舎の 長い廊下の窓辺 真夜中のプールで 三日月が溺れてる 何もない空の下 駆けて行きたいの 遠い砂丘から 嵐がくるわ みんな風の中 退屈も 悲しみも たぶん幻だと気付くわ 砂の中埋もれた 忘れ物捜してる 三年は果てしない いつも旅の途中よ 真夜中の砂漠で 三日月に祈ってる 天使にも 悪魔にも 心渡せるわ 遠い物語 めくれるたびに 時の少年が 振り向いて尋ねるわ 何を待ってるの そんなに まだ大切なもの わからない 教科書も 賛美歌も 窓の中のこと 遠い砂丘から 嵐がくるわ そっと瞳を開けて 明日さえ 未来さえ たぶん幻だと気付くわ (Ah) 砂丘から 嵐がくるわ みんな風の中 退屈も 悲しみも たぶん幻だと気付くわ |