武田鉄矢作詞の歌詞一覧リスト 139曲中 1-139曲を表示
曲名 | 歌手名 | 作詞者名 | 作曲者名 | 編曲者名 | 歌い出し |
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ミスターランナー東京力車 | 東京力車 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | 周防泰臣 | ミスターランナー 勝ちっぱなしで 生きてるやつは かわいげがない 二勝三敗 それで上出来 まだ折り返し 陽の当たる道 歩きたがるは ただのボンクラ ころび方だよ すぐに立つ奴は 前に倒れる 天にひとつの お天道様も その日その日で浮き沈み 人のくせして浮いた沈んだ グチをこぼすな このバチ当たり 行き止まりなら ランナー ミスターランナー 壁を背にして ひと休みして まだだ まだだよ ランナー ミスターランナー あとは此処から 走り出すだけ ミスターランナー あっちこっちで 道間違えたは 若気の至り おかげで ここで お前と会えた よかった間違えて せめて俺たちゃ 笑っていこうぜ 暗い夜道を 明かりつけるな 星空見るには 闇夜に限る 天に星屑 町にゴミ屑 どうせクズなら 星になれ 星のクズなら 燃えて走れば おまえ立派な流れ星 うつむくなよ ランナー ミスターランナー 登り坂こそ 見せ場だ俺の 勝負ここから ランナー ミスターランナー あとは此処からペースをあげて ミスターランナー ミスターランナー |
海の子なれば水森かおり | 水森かおり | 武田鉄矢 | 合田道人 | 伊戸のりお | 私の瞳の 一番奥に 小さな海が ありまして ホロリ涙を 流す夜は 海の匂いが 頬つたう 我は海の子 なればなり 白き貝ガラ 耳にあてれば 海の響きが 寄せてくる 母に抱かれた 子供のように いつも泣き止む 私です 海という字に 母がいて 我は海の子 なればなり 今宵大潮 満月の夜 私の肩に 唇で あなた残した 桜貝 そこだけ熱く まだ火照る 我は海の子 なればなり 沖ゆく船の マストに灯る 明かりは星座の 形して 遠くの港を めざすから 私もあなたを 旅立とう 明日はあなたを 忘れます 我は海の子 なればなり |
鳥羽の海女鳥羽一郎 | 鳥羽一郎 | 武田鉄矢 | 蔦将包 | 蔦将包 | おやじ操る 小舟から 浮き樽かかえて 鳥羽の海女 水面(みなも)ひと蹴り さかさまに 青き潮(うしお)の 底めざす ドーマン・セーマン お守り下さい 白き足裏 鳥羽の海女 岩を伝って まだ潜る 真一文字(まいちもんじ)の 命綱 アワビはがして ウニ拾い 真珠の玉の 息を吐く ドーマン・セーマン お守り下さい もうひとかせぎ 鳥羽の海女 浜にあがれば 母の顔 東京のせがれに 小包みを アジの干物の その下に 小瓶に詰めた 鳥羽の砂 ドーマン・セーマン お守り下さい 両手合わせる 鳥羽の海女 |
一膳の箸鳥羽一郎 | 鳥羽一郎 | 武田鉄矢 | 蔦将包 | 蔦将包 | やっと叶った ふたりの夢は 紺ののれんの 小料理屋 “でくのぼう”だと 怒鳴られながら 腕に仕込んだ 百の味 棒は棒でも おまえとならば おんなじ長さで まっすぐで 今日からふたりで 一膳の 一膳の箸 奥に小上がり テーブルひとつ 六人座れる カウンター ネタの仕込みは 港の仲間 いつもいいもの 届きます 今は苦労が 楽しみでして 箸にも棒にも なれないが 女房のおかげで 一膳の 一膳の箸 杉の小枝で こさえた箸は 山の香りが 売りですが 地元生まれが ふたりの売りで どうか御贔屓 今日からは お前女将で 俺、板さんで 寄り添い働く 夢あかり ふたりの手本は 一膳の 一膳の箸 |
走れメロスのようにNEWS | NEWS | 武田鉄矢 | ヒロイズム | ヒロイズム・中西亮輔 | 駄目だ 駄目なんだ そんな唄じゃない 探しているのは もっとまっすぐで 棒切れみたいな 唄がいいんだ 地面にささって 目印になる 疲れた誰かの 杖になる唄 ガードレールや 信号じゃない 君とならんで 走り続ける 唄でありたい ぼくの命は ゴールに飛び込む 君、見送って 一歩遅れる ガイドランナー そうだ そうなんだ メロスのように たった ひとりの 友だちのため 歌い続ける ぼくでありたい だから裸足(はだし)で 走れメロスのように 唄を届けに 走れメロスのように 嫌だ 嫌なんだ そんなフレーズは 歌いたいのは 英雄(ヒーロー)たちや 魔法使いの 唄じゃないんだ いくら鍛えても 少しも強く なれないぼくの そのままの唄 休みの国は どこにもなくて 空飛ぶ竜や 天使たちが 逃げてもぼくに 君がいるから 弱い君が 必要なんです ぼくが強く なるためには そうだ そうなんだ メロスのように たった ひとつの 約束のため 走り続ける ぼくでありたい 君をめざして 走れメロスのように 唄を届けに 走れメロスのように 走り終わった ランナーたちが 走り抜けた すべての景色に 踵そろえて おじぎするよに そうだ そうなんだ メロスのように たった ひとこと よくやったって 自分をほめる ぼくをめざして ぼくに勝ちたい 走れメロスのように 唄といっしょに 走れメロスのように |
一本道の唄鳥羽一郎 | 鳥羽一郎 | 武田鉄矢 | 木村竜蔵 | 川村栄二 | 泣きたくなるよな 長い一本道を 歩いて来ました まだ歩いています 確かにヘタクソな 生き方してますが 一途でありたい まっすぐゆきたい ああ 旅に果てたし どこかの野面(のづら) 最後の息に ひと節つけて 演歌に仕立てて 歌って終わる そんな覚悟の 後姿で 歩いて来ました まだ歩きます 村のはずれに立つ 丘の一本桜 春夏秋冬(はるなつあきふゆ) 衣装を変えて 人気の春やら 不入りの冬も 一人舞台で 「花」演じてます ああ 唄に果てたし 人の心に 花を咲かせる ひと節残し おりてゆきたい この花道を そんな覚悟の 後姿に 花ビラください 一本桜 ああ 道に果てたし 一本道を よくぞここまで 歩いてきたと 自分のことも ほめてやりたい いつか必ず この来た道に かかとそろえて おじぎをします 過ぎた月日に おじぎをします |
エデンを遠く鳥羽一郎 | 鳥羽一郎 | 武田鉄矢 | 中牟田俊男 | 川村栄二 | 休みませんかほっと妻の声 腰を叩いてふっと空仰ぐ 二人で食べる分だけの 野菜畑はやっと春 つめ草の上に腰おろし 熱き紅茶を手で包む エデンの園を遠く離れて 我ら老いたるアダムとイブか 妻は微笑みリンゴ剥く 赤きリボンをそっとほどくよに たがやす畑夫婦二人きり ザルいっぱいのやっと実りでも たとえ曲がった胡瓜でも 育てたものは愛おしく 春をたがやし夏を待つ 話すこともない昼休み サクリサクリとリンゴを喰えば 我ら老いたるアダムとイブか 妻は微笑み指をさす ジャガイモの花そっと見つめては こんな歳までまだ働いて 楽が出来ないきっとバカなのだ 百姓暮らしの気楽さは 汗かくたびに飲む水の どんな酒より美味くって ビール一杯が幸せで エデンの園はここかもしれぬ 我ら老いたるアダムとイブか 妻と互いに杖代わり 手で支え合うさぁあ帰り道 人という字の 帰り道 |
夢のゆくえWakana | Wakana | 武田鉄矢 | 白鳥澄夫 | 兼松衆 | あなた 魔法をかけたでしょう だから 不思議なことがおきる 人であふれた町は 時が止まり 誰もが動かない 砂漠のように 静まりかえった 夕暮れの町で あなたの声だけ 私を呼んでいる 西の夜空 さそり型の星座がのぼり 恋したねと 教えてくれた あなた これはきっと夢 なぜか 昨日の 私じゃない 遠い 昔に聞いた 物語を 二人で たどっている 夜汽車はゆく 星くずの中 汽笛を鳴らして 見下ろす街の灯 まるで 天の川 東の空 レモン色した 三日月うかび 幸せにねと ささやいている 夜汽車はゆく 星くずの中 汽笛を鳴らして どこへゆくのか あなたも知らない 祈る言葉 たったひとつ あなたと二人 不思議な旅 終らせないで |
贈る言葉はやぶさ | はやぶさ | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | 阿部靖広 | 暮れなずむ町の 光と影の中 去りゆくあなたへ 贈る言葉 悲しみこらえて 微笑むよりも 涙かれるまで 泣くほうがいい 人は悲しみが 多いほど 人には優しく できるのだから さよならだけでは さびしすぎるから 愛するあなたへ 贈る言葉 夕暮れの風に 途切れたけれど 終わりまで聞いて 贈る言葉 信じられぬと 嘆くよりも 人を信じて 傷つくほうがいい 求めないで 優しさなんか 臆病者(おくびょうもの)の 言いわけだから はじめて愛した あなたのために 飾りもつけずに 贈る言葉 これから始まる 暮らしの中で だれかがあなたを 愛するでしょう だけど 私ほど あなたのことを 深く愛した ヤツはいない 遠ざかる影が 人混みに消えた もうとどかない 贈る言葉 もうとどかない 贈る言葉 |
贈る言葉Draft King | Draft King | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | 暮れなずむ町の 光と影の中 去りゆくあなたへ 贈る言葉 悲しみこらえて 微笑むよりも 涙かれるまで 泣くほうがいい 人は悲しみが 多いほど 人には優しく できるのだから さよならだけでは さびしすぎるから 愛するあなたへ 贈る言葉 夕暮れの風に 途切れたけれど 終わりまで聞いて 贈る言葉 信じられぬと 嘆くよりも 人を信じて 傷つくほうがいい 求めないで 優しさなんか 臆病者の 言いわけだから はじめて愛した あなたのために 飾りもつけずに 贈る言葉 これから始まる 暮らしの中で 誰かがあなたを 愛するでしょう だけど私ほど あなたのことを 深く愛した ヤツはいない 遠ざかる影が 人混みに消えた もう届かない 贈る言葉 もう届かない 贈る言葉 | |
郷愁心~のすたるじい~海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 山木康世 | 海援隊 | はぐれてしまった幸せですが たしかに昔は すぐ傍にいました 遠き昭和の子供の頃は 私 幸せと友達でした 春の遠足 ひろげたお弁当 グリーンピースごはんの おにぎり二つ おかずは少し 塩昆布だけ でも いただきますと空に叫んだ 裸足のまんまで 井戸水汲んで バケツで冷やした 畑のトマト 口一杯にかぶりついては 夏空見上げて サクサク噛んだ 欲しいものなど何にも無くて 幸せなんか簡単でした 遠き昭和の子供の頃は 私 幸せと友達でした 秋の日暮れに じゃが芋カレーライス 路地まで匂いが呼びに来たから 風呂敷マントの正義の味方は 自転車こいで お家へ帰る サンタがやって来ないクリスマスの夜 姉ちゃん焼いてくれたホットケーキ お箸をナイフとフオーク代わりに アメリカ人の真似して食べた もうそれだけで嬉しくなって アメリカ人より幸せでした 遠き昭和の子供の頃は 私 幸せと友達でした 晩のご飯を 家族で囲んで おかわりする度にかあちゃん笑ってた 遠き昭和の子供の頃は 私 幸せと友達でした 私 幸せと仲良しでした |
一度っきりの人海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | 海援隊 | 星と星を指で結んで 教えてくれた星座の名前 オリオン星座 北斗の星も あなた結んだ星空の糸 あの銀の糸 あの時のまま 今も変わらず空にあります 花を摘んでは空にかざして 教えてくれた春の七草 言葉おぼえる子供のように 私はあなたの唇まねた 忘れていいよな思い出ですが 今も花の名ぜんぶ言えます あれは初めてだったけど あれが最後の事となり たったいちどの出来事の たったひとりのひとでした いちどっきりのひとでした 人の心に住む思い出は 時々不思議な事してみせる いちどっきりのひとだったから 時が流れて遠くなるのに 頬の匂いや耳たぶの熱 あのひとだけは まだそばにくる あれは初めてだったけど あれが最後の事となり たったいちどの出来事の たったひとりのひとでした いちどっきりのひとでした |
ハックルベリーの夏海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | 海援隊 | 夏休み僕は最後の日 ひとりで川を上った 飛沫に濡れて岩を飛び越え あの滝を目指した そこにみんなが主と呼ぶ 魔物が棲んでいて つり竿ふたつに折るほどの 虹の色した山女魚 僕は子供だったけれど あいつに挑んだひとりで 遠い夏 故郷の川 流れの下に虹が走った つり竿振って息ひそめ あいつを探し続けた 日暮れせまるその時 竿が弓なりにしなる 僕を流れに引き込むほど 手強い当たりだった リール巻いて引き寄せれば 水面に波 立ち上がる 僕は子供だったけれど 男らしく闘った 遠い夏 故郷の川 飛沫をあげて虹が躍った 少年のきっと最後の日 僕にはあの日がそう ついにマボロシ釣りあげて 両手で掴んだけれど 身体ごと僕は弾かれて 虹は流れに逃げた あいつに負けて泣きじゃくり あの時 釣りをやめた 僕は子供だったけれど 大人になろうと決めた 遠い夏 あの日から 心のなかに虹が泳いでる 僕は大人になったけれど あの夏の あの日だけ 少年の時のまま 虹の色した 夢を探してる |
冬じたく海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | 海援隊 | 冬のしたくに さてもうひと仕事 日暮れの庭で薪を割る 軒に吊るした干し柿赤く熟れ 道行く人の息白く 人は生きてゆく生きねばならぬ だから吐息で指温めて 陽のあるうちに此処で冬じたく 今年初めて焚いたストーブの傍 病の友へ便り書く 春に逢おうとただそれだけ書いて あとは桜の花描く 人は老いてゆく老いねばならぬ やっと静かになれたのだから 木枯らし聞いて此処で冬じたく 名刺の肩書き黒くペンで塗り消し 笑って差し出す人がいた 挨拶がわりに庭の隅の畑の とれたてジャガイモおすそ分け 人は降りてゆく降りねばならぬ 無事に降りれば登った山を 麓で見上げて私冬じたく 此処で冬じたく |
夏祭無病息災爺様音頭海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 中牟田俊男 | 海援隊 | 歳月は命みのらす私にもやっとみのなり 何のみか じじいの身なり お蔭様じじいに成れた 腹のたつ事は何もなく 運も良く若死にもせず ポチつれて歩く花咲かじじい ヨイショ よいしょ どっこいしょと歩く 花咲かじじい ヨイショ 右 左 人と比べて勝ち負けを付けたがる若さ 若さなどもう懲り懲りで ぶつかれば頭さげましょう 押されたら押されるままに 人は皆ダンスの相手 鬼よ来い 躍る こぶとりじじい ヨイショ 恋しよう今日会う人に じじいには明日は無いのだ 世の中は諦めてから何倍も面白くなる 玉手箱 恨んだりせず 亀探せ いじめられてる ちがう恋しよう浦島じじい ヨイショ そうか そういう事なのか よいしょ どっこいしょと遊べ じいさん達よ 雀のお宿を探しに行こう せっかくじじいに成れたのだから よる年波でサーフィンしましょう |
雨の月曜 朝のホームで海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | 海援隊 | 雨の月曜 朝のホームで 上り電車を待つ いつもどおりの今日が始まる 昨日とよく似た(くり返すだけの) もしも誰かに「幸せですか」とたずねられたら きっと困って答えられずに微笑むだろう(悲しい顔で) 雨に霞んだ人影もない 下りのホームから誰かが呼んでる 遠くへ行こう(すべてを捨てて) ずっと遠くへ(私を捨てに) 雨の月曜 朝のホームで 上り電車に乗る 見慣れた駅を今日も離れる 時間どおりに(いつものように) 遥かな町へいつか旅立つ夢は夢のまま 朝のラッシュに流されて行くいつもの私(年老いた顔の) そっと手を振る少年ひとり 下りのホームにはいつか君と 遠くへ行こう(少年の日々へ) 下りの電車で(私に逢いに) 雨の月曜 朝の電車の 窓にいくつも雫は流れ 流れて落ちる(次から次へ) 涙のようで(想い出たちの) |
そうだ病院へ行こう海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | 海援隊 | そうだ病院へゆこう そうだ病院へゆこう 手遅れになる その前に 今朝もひとりで夜明けの町を 健康作りで走り廻れば また捕まった職務質問 誰より元気と威張りたいけど ひとりぼっちのラジオ体操 離れ小島のロビンソン ポツリと一人で ため息つけば 元気がないねと嫁がのぞき込む あわてて咳した 年寄くさく やさしく背中をさすってくれたが 嫁の鼻歌「いい日旅立ち」 そうか そういう事なのか そうだ病院へゆこう やっぱ病院へゆこう 嫁より元気じゃまずいから そうだ病院へゆこう やっぱ病院へゆこう どこかにあるはず悪いとこ 人の数だけ病気があって 病気にそれぞれ名前があって 病名ごとにグループ出来た 糖尿病の吉岡さんは 顔見ただけで血圧あてて 爪の色みて病気もあてる 待合室の一番人気 心臓病の鷹鳥さんは 臨死体験 三度もしてる 七十五歳の大澤さんは 四十肩だと診断されて 若返ったと万歳してる だから病院へゆこう やっぱ病院へゆこう 素敵な仲間が待っている だから病院へゆこう やっぱ病院へゆこう 探せばあるはず悪いとこ 血糖 血圧 尿酸値 中性脂肪に体脂肪 ヘモグロビン AICにインスリン 眼圧 眼底 前立腺 コレステロール値 BMI 頻尿 膀胱過活動 睡眠障害 CTスキャン メタボ85センチ以内 ヘリコバクターピロリ菌 みんな病院へゆこう やっぱ病院へゆこう 元気で集まれ風邪ひくな みんな病院へゆこう そうだ病院へゆこう 京都に行く前に病院へ たったひとりで 健康よりも みんなで少し病気のほうが 人に優しくされるしできる |
ワタル海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 中牟田俊男 | 海援隊 | 客もまばらなライブハウスの 軋む舞台で 背中丸めて 夜汽車の歌を唄ってた 悲しい歌を唄うのだったら まずはテメエが悲しくなくちゃと 強がる声は酔っていた あんたの唄は石ころだった 坂道転がる石ころだったが ダイヤモンドのふりしなかった ホントは歌を唄わない方が 幸せなんだと口ぐせだった ワタルという名の奴がいた 地面に座って泣いているような あんたの唄とギターの響き 土と草との匂いがした この手のひらでさわれないもの それを勝手に愛だと名づけ 知ったかぶりをしなかった 夜空と陸との隙間を抜けて 歌の向こうへ歩いて行った ワタルという名の奴がいた |
フォークソング海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 中牟田俊男 | 海援隊 | まだ唇に歌があります 青春のフォークソングです 十七の夏 初めて聞いた 放課後の渡り廊下で 聞いてるうちに知らず唄ってた くり返し帰り道でも 初めて僕は 僕の歌聞いて 寂しい声の奴と知りました まだ唇に歌があります 遠い日のそれはラブソング 二十歳の冬 ドジな恋をして ヘタクソな歌の詞を書いた でも仲間たちメロディーくれて 唄ったら声が寄りそう 息を合わせて 歌うたう時 僕を忘れて僕等になれました そして唇の歌と歩き出し 遥かな旅をしています ライバル達に 負けたくなくて イライラと鬼の目をしたり まばらな客に拍手もらえずに 木枯らしの溜息ついた でも僕等の歌は僕たちよりも 旅するうちに強くなりました まだ唇に歌があります 年老いたフォークソングです 時代遅れで 流行に乗れず 不器用な古き歌ですが 自分のために歌は唄わない 祈ること誰かのために 歌に託した思いは一つ それは三人で決めた事です まだ唇に歌があります 唄いますフォークソングです |
恋文海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | 海援隊 | 君と交せし恋文を 日暮れの庭にて火に焼べる 遠き昔の恋なれば 誰にも知られず隠すため far away far away 白き煙は目に沁みて 恋せし心を後始末 君が綴りし便箋の 文字は炎に揺らめきて 火の粉となりて つぎつぎと 不思議な文字を闇に書く far away far away そっと炎に投げ入れて 恋せし心を後始末 灰となりにし恋文を 両手ですくえばさらさらと 燃えずに指に残りしは 愛という字の ひと文字か far away far away 君の名前を呟きて 恋せし心を懐かしむ ただひと文字の恋文の ひと文字だけの文を読む |
恋挽歌海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | ひとつの恋が死んだ夜 ふり出す雨にとびこんで 未練流そうと酒の息 酔った泪を雨で消す 道玄坂からひとくだり 誰も恨むな信じるな 病まぬ筈ない恋の傷 無理にこらえて歌う唄 さの恋挽歌 ひとりの女が雨の中 ふるえる躯で一人言 みのある花になりたいわ 呼んでもせのない人を呼ぶ 道玄坂からひとくだり 誰も恨むな信じるな いつになったら春が来る むかしなつかし唄う歌 さの恋挽歌 道玄坂からひとくだり 誰も恨むな信じるな 病まぬ筈ない恋の傷 無理にこらえて歌う唄 さの恋挽歌 | |
心を石に海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 海援隊 | 例えば女にしてみれば それが最後の恋の筈 例えば男にしてみれば 恋はきれいな夢の筈 さよならだけしかない事は 恋を始めたその日から ほんとは判っていたくせに やっぱり泣かなきゃ さよならいえぬ あゝ 心を石にしてしまおう どこまでいっても男と女 あゝ 心を石にしてしまおう 何故なら女にしてみれば とってもきれいな思い出ばかり 何故なら男にしてみれば まだまだ続く旅だから 春は花に教えてもらい もうすぐ夏さえ来てくれるのに 消した恋ゆえ耳ふさぎ 心の中には吹雪吹く あゝ 心を石にしてしまおう どこまでいっても男と女 あゝ 心を石にしてしまおう | |
さすらいの譜海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | 空を行く風に乗り どこへ行くのか はぐれ鳥 亡くした夢 捜すたび お前もつらかろ 一人では コスモスの花咲く駅 さよなら言えずに泣く君を 好きだよと抱きしめたい だけど夢追う 旅に出た 雨が降りだしゃ 雨宿り 風に吹かれて風まかせ 心休める宿もなく さすらいの譜唄い 話し相手は影法師 知らぬ街で 陽が暮れて 誰か呼ぶこえに振り向けば 君が笑って立っている そんな夢みて泣きました 南風よ教えてくれ この旅の終りになにがある 青春の陽が沈み 人生と会えるのは いつなのか 雨が降り出しゃ 雨宿り 風にふかれて風まかせ からだ休める宿もなく さすらいの譜唄い 話し相手は影法師 | |
ここからどこへ海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 中牟田俊男 | ここからどこへ行くのかと たずねる女(ひと)が 街角に ここまでどうしてきたのかと たずねる女(ひと)が 街角に でも船の舳先は海に向い 黒い海への旅が さあ ポケットにしまいこんだ地図だけは捨てて行こう そこに何があるのかと たずねる女が 泣いていた そこでは誰が待つのかと たずねる女が 泣いていた でも夢が激しい風の様に 白い船の帆をふくらまし さあ 青春の最後の道標 ここに消そう これで間違いないのか 旅立つ自分に聞いてみた これで後悔ないのか 旅立つ自分に聞いてみた でも小さな幸福追うよりは 風吹く丘に行く方が あぁ 今の自分を だまさぬ事と信じる | |
あなたへのロック海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 中牟田俊男 | しがないもんだよ 生きてゆく事は 重たいだけだよ 明日の希望は 親切心の叫び声は 俺の翼をむしりとるだけさ やさしい言葉を泣く泣くさがす 判りやすい愛の言葉を そして君をみつけた時は みんな言葉を忘れて泣いた もうぼくから逃げないでおくれよ さあぼくを見つめておくれよ カゼひきやすい俺の心を せめてひと時 あたためておくれ あなたと二人で街を歩く 夜明けの風にとり残されて むなしさなんかは忘れちまって 君へのロックを叫び出す俺さ | |
青春流れ者海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 不詳 | 流れ流れて青春は 夢を支えに生きるもの 抱いた夢がひとつなら 転んで無くした 夢ひとつ あゝ 青春 流れ者 山を見るたび 想います 河を見つめて 想います 遠く離れた 故郷を 夕焼け眺めて想います 遠く離れた故郷を あゝ 青春 流れ者 風に誘われ咲く花も 風に吹かれて散って行く 夢見て 恋して 捨てられて 廻り舞台さ人の世は あゝ 青春 流れ者 送る人なく家を出て 迎える人なく宿につく 夕暮れ赤い人の街 さすらう 悲しさ 知りました あゝ 青春 流れ者 | |
風だけが激しく海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 中牟田俊男・武田鉄矢 | 荒れ果てた時代の上を吹き過ぎる風が 今 君にささやく言葉は何ですか 壊れたガラス窓から差し込む光に 今 君が祈る言葉は何ですか あなたの心を少し開いて ぼくの唄の住める荒野をどうか下さい 今は風に消されて届かぬ祈り だけどぼくの唄はいつかあなたの荒野へ 風だけが激しく 風だけが激しく吹く おまえとおれの心の中へと | |
おかしな野郎海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 海援隊 | 雨に降られてずぶぬれになって たった一人の女にもふられ 文なしになって夜更けの町を ふらりふらりつく 月賦に追われ 借金取りに追われ しなくてもいいような 苦労に追われ 町を歩けば車に追われ からっ風に追われ アーハー 見てみろよ まぬけな野郎もいるもんだぜ アーハー 時代遅れの おかしな野郎 パチンコですって 競艇ですって 帰りの電車じゃ スリにすられ だけど会社の上役にはゴマもすれない アーハー 見てみろよ まぬけな野郎もいるもんだぜ アーハー 時代遅れの おかしな野郎 涙流しても 時は流れ 友達に借りた質草も流れ 抱き続けたちっちゃな夢も 流れてしまった アーハー 見てみろよ まぬけな野郎もいるもんだぜ アーハー 時代遅れの おかしな野郎 | |
贈る言葉河口恭吾 | 河口恭吾 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | 暮れなずむ町の 光と影の中 去りゆくあなたへ 贈る言葉 悲しみこらえて ほほえむよりも 涙かれるまで 泣くほうがいい 人は悲しみが 多いほど 人には優しく できるのだから さよならだけでは さびしすぎるから 愛するあなたへ 贈る言葉 夕暮れの風に 途切れたけれど 終わりまで聞いて 贈る言葉 信じられぬと 嘆くよりも 人を信じて 傷つくほうがいい 求めないで 優しさなんか 臆病者の 言いわけだから はじめて愛した あなたのために 飾りもつけずに 贈る言葉 これから始まる 暮らしの中で だれかがあなたを 愛するでしょう だけど私ほど あなたのことを 深く愛した ヤツはいない 遠ざかる影が 人混みに消えた もうとどかない 贈る言葉 もうとどかない 贈る言葉 | |
贈る言葉BUNNY THE PARTY | BUNNY THE PARTY | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | 暮れなずむ町の 光と影の中 去り行くあなたへ 贈る言葉 悲しみこらえて 微笑むよりも 涙かれるまで 泣くほうがいい 人は悲しみが 多いほど 人には優しく できるのだから さよならだけでは さびしすぎるから 愛するあなたへ 贈る言葉 夕暮れの風に 途切れたけれど 終わりまで聞いて 贈る言葉 信じられぬと 嘆くよりも 人を信じて 傷つくほうがいい 求めないで 優しさなんか 臆病者の 言いわけだから はじめて愛した あなたのために 飾りもつけずに 贈る言葉 これから始まる 暮らしの中で だれかがあなたを 愛するでしょう だけど 私ほど あなたの事を 深く愛した ヤツはいない 遠ざかる影が 人混みに消えた もうとどかない 贈る言葉 もうとどかない 贈る言葉 |
曲名 | 歌手名 | 作詞者名 | 作曲者名 | 編曲者名 | 歌い出し |
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贈る言葉やなわらばー | やなわらばー | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | 暮れなずむ町の 光と影の中 去りゆくあなたへ 贈る言葉 悲しみこらえて 微笑むよりも 涙かれるまで 泣くほうがいい 人は悲しみが 多いほど 人には優しく 出来るのだから さよならだけでは さびしすぎるから 愛するあなたへ 贈る言葉 夕暮れの風に 途切れたけれど 終わりまで聞いて 贈る言葉 信じられぬと 嘆くよりも 人を信じて 傷つくほうがいい 求めないで 優しさなんか 臆病者の 言いわけだから はじめて愛した あなたのために 飾りもつけずに 贈る言葉 これから始まる 暮らしの中で だれかがあなたを 愛するでしょう だけど 私ほど あなたのことを 深く愛した ヤツはいない 遠ざかる影が 人混みに消えた もうとどかない 贈る言葉 もうとどかない 贈る言葉 | |
潮騒の詩沢口靖子 | 沢口靖子 | 武田鉄矢 | 吉田拓郎 | さびしがりやほど ひとりが好きだと 誰かが私を 笑っているけど 男の子みたいに あぐらをかいて 海から吹く風と 話してるのが好き わたしの髪の分け方変えて こっちが似合うと 潮風が吹いてくる 私 今まだ真珠 私 今まだ真珠 海から吹く風と 話してるのが好き うつむいたら 足元しか見えないもん だからわたし 泣きながらでも 泣きながらでも 前を見るの 泣いてるひとほど 海を見たがると 誰かが私を からかうけれど 涙をこっそり ふいたりしないで 海から吹く風に 抱かれてるのが好き 海の底では 小さな貝が 涙をあつめて 真珠を育てるの 私 いつかは真珠 私いつかは真珠 海から吹く風に 抱かれてるのが好き 夏の星座が 海に落ちて 船の灯りが 遠くをすぎてゆく 私 今まだ真珠 私 今まだ真珠 海から吹く風と 話してるのが好き | |
時の旅人武田鉄矢 | 武田鉄矢 | 武田鉄矢 | 堀内孝雄 | 緑の草に 抱かれて 手のひら 枕に 少し眠ろう 何を急いで 生きてきたのか こんなに静かな 空の下で 流れる雲が 昔話しを つぶやきながら 過ぎてゆく 陽が照っていた 一億年前も 今日と同じような 青い空だった 海に沈む 夕日の前で やさしくなろうと しみじみ思う 私の心よ もっと広がれ 夕焼け映す 海のそばでは 寄せ来る波が 思いで話しを 遠い沖から 運んでくる 誰かが 座ってた 一万年前も 私と同じように ここの浜辺に 雨が降っていた 一千年前も 誰かがぬれていた あなたのように | |
遠い海から来たあなた武田鉄矢 | 武田鉄矢 | 武田鉄矢 | 佐孝康夫 | 小西貴雄 | あなたの瞳の一番奥に 小さな海があるのです 嬉しすぎたり 寂しい時は あなたの瞳に 波うちよせる 波の雫が涙です 涙は海の名残です 涙は海の芳りがします あなたの指にならんだ爪は 浜辺の濡れた さくら貝 裸足で歩けば もう嬉しくて 波と遊んで みたくなる 波の絨毯 よせてくる 浜辺の砂は 暖かく 遠いあの日が 懐かしくなる 命は海で生まれたの 母さんみたい 優しくて 響く波音 子守唄です |
思えば遠くへ来たもんだケイタク | ケイタク | 武田鉄矢 | 山木康世 | 踏み切りの側に咲く コスモスの花ゆらして 貨物列車が走り過ぎる そして夕陽に消えてゆく 十四の頃の僕はいつも 冷たいレールに耳をあて レールの響き聞きながら 遥かな旅路を夢見てた 思えば遠くへ来たもんだ 故郷離れて六年目 思えば遠くへ来たもんだ この先どこまでゆくのやら 筑後の流れに 小魚釣りする人の影 川面にひとつ浮かんでた 風が吹くたび揺れていた 20歳になったばかりの僕は 別れた女を責めながら いっそ 死のうと泣いていた 恋は一度と信じてた 思えば遠くへ来たもんだ 今では女房 子供持ち 思えば遠くへ来たもんだ あの頃 恋しく思い出す 眠れぬ夜に酒を飲み 夜汽車の汽笛 聞くたびに 僕の耳に遠く近く レールの響きが過ぎてゆく 思えば遠くへ来たもんだ 振り向くたびに故郷は 思えば遠くへ来たもんだ 遠くなるような気がします 思えば遠くへ来たもんだ ここまで一人で来たけれど 思えば遠くへ来たもんだ この先どこまでゆくのやら | |
えらい!あんたが大将海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 中牟田俊男 | 若草恵 | 黙っていればいいものを 酒の席とはいいながら はじまりましたねあんたの話 色々苦労もあったでしょうが 自慢話が長すぎる 泣かせた女の数ばかり 威張ってみても男の値打ち あがるもんじゃないんです あんたが大将 あんたが大将 あんたが大将 あんたが大将 あんたが大将 この世は全てチャンスなんだ うまく生きたが得なんだと 得意話がまだ続く 色々こつもあるでしょうが 手柄話が多すぎる 風に吹かれて生きてたくせに いつのまにやら悟りきり 世界はあんたの為にある あんたが大将 あんたが大将 あんたが大将 あんたが大将 あんたが大将 僕なんか生まれがいいのもで 乳母 日傘で大きくなって 一度苦労がしてみたいなと あんたの嫌味のねちっこさ 白いマンマに手を合わせ とうちゃん かあちゃん頂きますと 涙こらえて食べたことない そんなあんたに何が解る 言わせてもらえばこの人の世は チャンスばかりじゃないんだよ 心に燃える小さな夢を つまずきながら燃やすこと 世渡り上手にゃ縁ないが 祈りつづける悲しさよ しばし手にしたあんたの出世 今夜黙ってほめてあげる あんたが大将 あんたが大将 あんたが大将 あんたが大将 あんたが大将 あんたが大将 あんたが女王 あんたが会長 あんたが座長 あんたが一番 あんたが社長 あんたが棟梁 えらい えらい えらい えらい あんたが大将 |
初めは小さな舟を漕げ海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 中牟田俊男 | 坂本昌之 | 小さき人よ まだ弱き人 初めは小さな舟を漕げ 流れに浮かべば 小舟は揺れて 怯える君を試すだろう 握った櫂を 水面にさして 君が舟を傾けて まっすぐ進む 力はひとり 自分を揺らしてつくりだせ 幼き人よ 夢を追う人 流れに従い舟を漕げ 渦巻く早瀬の 波を浴びても 驚かないで微笑んで 笑顔があれば こわばる肩の 力は消えてしまうから 流されないで 流れるために 櫂を回して舟を漕げ Row and Row 流れに頼らず Row and Row 流れに乗って Row and Row 流れを(静かに)離れる 未熟な人よ まだ若き人 君を追い越すあの人は 水面に映る 青空の色 濁さず壊さず漕いでゆく 人の心を 横切るように 自分を映して過ぎてゆく 忘れられない人はみんな 自分を映して残さない |
いつか見た青い空海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | 坂本昌之 | あなたを夕焼けの詩にはしない 遠ざかる想い出の人にはしない いつか あなたと見たあの青い空 ずっと 抱きしめて生きてゆきます 過ぎ行く季節が変わるよに その空も ゆっくり暮れてゆく 夕陽沈む時 悲しみは きれいな茜に 染まるでしょう あなたを読みかけの本にはしない 寄せ書きの片隅の言葉にしない 私が愛を 打ち明けた時に 声をつまらせて 空を見上げた 少し潤んだ 瞳には 空の青さがにじんでた 何か言いかけた唇を 今も想い出す 空の下 ふたりで見ていたあの空が そっと教えてくれたこと 言葉は言葉に 出来ない時に いちばん伝わる 言葉になった 響き続ける 言葉になった |
時の旅人西田敏行 | 西田敏行 | 武田鉄矢 | 堀内孝雄 | 緑の草に抱かれて 手のひら枕に 少し眠ろう 何を急いで 生きてきたのか こんなに静かな 空の下で 流れる雲が 昔話を つぶやきながら 過ぎてゆく 陽が照っていた 一億年前も 今日と同じような 青い空だった 海に沈む 夕日の前で やさしくなろうと しみじみ思う 私の心よ もっと広がれ 夕焼け映す 海のそばでは 寄せくる波が 思い出話を 遠い沖から 運んでくる 誰かがすわってた 一万年前も おまえと同じように 白い浜辺に 雨が降っていた 二千年前も 誰かがぬれていた 私のように 誰かがぬれていた 私のように | |
ビアンカの奇跡海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | 坂本昌之 | 遥か遠き海の彼方に麗しき街あり 街一番の貧しい娘はその名もビアンカ ビアンカの夢 夏の祭りでひと夜踊ること だけど祭りの衣裳が買えずにひとり泣いてた やせた畑で花を育てて街へ売りにゆく いつもコインを投げて花束買ってくれる人 彼が振り向く素敵な衣裳を お恵みください 教会へゆきサンタマリアに祈り続けた 森に咲いてるすべての花を 貴方に捧げますから 祈りとどけと涙を流し 花摘むビアンカ 珈琲色の若い肌には汗が輝き 遠く聞こえる祭りのリズムに裸で踊りだす その日起こった出来事はもうマリアの奇跡 踊るビアンカ甘き香りの汗に群がる 一・十・百・千・万の蝶々は宝石の色 世界でひとつ蝶の衣裳をまとったビアンカ 街の通りに蝶の衣裳の天使が現れ 道行く人は二つに割れて十字をきった 踊る天使に降り注ぐ花ひとり駆け寄る あの若者が花束捧げて叫んだビアンカ 恋する女よ おまえが探し続ける恋の衣裳は 天の国にてサンタマリアが 紡ぎ織り給う 愛する女泣かずに踊れ ビアンカと共に サンタマリアは微笑給う ビアンカと共に |
早春譜海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | 坂本昌之 | さくら散るたびに 足もとに降る 竹の箒持ち 掃けどきりがない 白き花びらの 上をゆく蟻たち そっと庭に残し かたずける春を 急ぐ事はない 若葉の時が 今にやって来る 春をしまう時 仔犬走らせて 水辺に遊ぶ 川の温もりを 指で確かめて 風が吹き抜けた 一瞬に水面揺れ まるでモネの描きし「睡蓮」の絵のよう ただの平凡な 景色に見とれ ひとり微笑んでる 私 印象派 ひとり夜空見て 子供にかえる 星座探しては 指で結んでいる その指先の 天の川横切り 流れ星 流れるが 願うことがない そうか もう私 幸せなのか 願い事もなく 星を見送るから |
君のお家が遠くなって海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 仲井戸麗市 | 君のお家が遠くなってしまった 君のお家が遠くなってしまった 縁側に立って ちょっと背伸びすれば 君のお家の台所が見えたね 垣根ごしに ピョンとはねれば 君の笑い顔も一緒にはねたヨ 夏になると僕の家の 朝顔が 君の庭のブランコに咲いたヨ 君のお家が遠くなってしまった 君のお家が遠くなってしまった 窓を開けて見えるものと云えば 白い壁のアパートばかり 遠い街に来て君を想うことが こんなに淋しいとは知らなかったヨ だから一人窓の中 君の想い出抱きしめて ピョンと跳ねているのさ 君のお家が遠くなってしまった 君のお家が遠くなってしまった | |
僕の部屋から海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | 春の終りの夏の始め 君はそんな季節が好きなんだね 風に揺れてる洗たく物みつめて 倖せそうなため息ばかり まだ帰らなくてもいいだろう 僕の部屋から 春の終りのたそがれ雲は 君の瞳の中で苺色に 今日は八百屋のおばさんに ひやかされたね ”赤ちゃんまだですか”って ホラ!帰り仕たくは早すぎるよ まだ 六時半 夏の始めのさみしい風 君はエプロン姿にシャボンの手袋 僕はヒザを抱えて口笛吹いて 最終電車はもう出たし タクシーなんかはぜいたくさ もう 帰らなくてもいいだろう 僕の部屋から | |
わたしが不思議大杉久美子 | 大杉久美子 | 武田鉄矢 | 菊池俊輔 | 菊池俊輔 | 夕陽をおいかけて こんなに遠くまで かけてきました しらない内に もう帰ろうと 思ってみるけれど 身体がひとりでに 走ってゆくのです どうしてなんだろう つかれているのに だれがよぶんだろう 夕陽のむこうで わたし わたしが不思議 とても わたしが不思議 わたし わたしが不思議 泪がひとつぶも 残らないように 泣いてみました きのうの夜に だけどあなたを 思い出すたびに 泪が何度でも にじんでくるのです どうしてなんだろう 泣きたくないのに どこからくるんだろう 泪のしずくたち わたし わたしが不思議 とても わたしが不思議 わたし わたしが不思議 |
私をたどる物語熊木杏里 | 熊木杏里 | 武田鉄矢 | 熊木杏里 | 吉俣良 | 頬をぶたれた少年がひとり 日暮れの道で泣いている 父が憎いと声とがらせて 涙でゆがんだ 空見てる 遠い未来が不安でならず 呼ばれて返事しなかった だけどやっぱりきみが悪いよ 自分を隠しているからさ さあ鉛筆しっかり握りしめ 私という字を書くのです 白いノートの私にだけは 夢を話してゆくのです 君しか書けないその物語 私という名の物語 髪を切られた少女がひとり 鏡の前で 泣いている 母が嫌いと声をつまらせ 自分を悔しくにらんでる ちがう親から生まれていたら ちがう自分になれたという だけどやっぱりきみはちがうよ そしたらきみはいなくなる さあ鉛筆しっかり握りしめ 私という字を書くのです 白いノートの私とだけは ずっと仲よくするのです 君がたどってゆく物語 私という名の物語 |
巡礼歌海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 中牟田俊男 | 若草恵 | ここは四国の八十八ヶ所 菜の花畑を行く人は 雪より白き巡礼姿 春にも染まらず ただただ白き後ろ姿の人でした あんたもひとり旅する人か お遍路姿のじいさんが聞く アルミの水筒飲めとすすめて 私を仲間と思ったらしい 肩をならべて歩き出したら じいさんポツリと身の上話 おととしばあさんなくしたばかり 身体半分ちぎられたよう 巡礼歌 巡礼歌 もっと優しゅうしてやりゃよかった 巡礼歌 巡礼歌 今日の分だけ泣いてやりましょう ここは津軽の下北半島 みぞれまじりの雨降る道の 電信柱に花添えてある がらんと広い浜辺では 赤々火をたく人がいた あんた寒かろうここであったまれ 浜で火をたくばあさんが呼ぶ 白いおにぎり食べろとすすめ 孫の命日供養になるから はぜる火の粉は夕空に舞い ばあさんぽつりとひとり言いう 漁師のクセしてバイクに乗るから でもひょっこり帰ってくるような気もする 巡礼歌 巡礼歌 孫の名を呼ぶ 声震えてる 巡礼歌 巡礼歌 今日の分だけ泣いてやりましょう ここまではるばる生きてきて 時々後ろを振り向けば 逝きて還らぬ人がいる 逝きて還らぬ人なのに 生きてた時よりそばにいる 宿の畳に正座で座り 私も供養の手をあわせます 夢に出てきたおふくろは せっせとミシンふんでたな のんびりしろよと声かけたけど 死んでも働く母でした 今夜は冷えます夢の中でも 夜なべの母よ風邪ひかぬよう 巡礼歌 巡礼歌 生きてた時より仲良く話す 巡礼歌 巡礼歌 今日の分だけ泣いてやりましょう |
初恋のいた場所海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | 若草恵 | 陽差しのように あなたはやって来たのです 微笑みながら 私を照らして 行ったのです 生まれて初めて 海を見た子供のように 立ち尽くしていた あの初恋の 来た道で あなたでなければ みんなと一緒に 行きすぎた 愛したときから みんなと別れて ひとりきり あれが私の 始まりでした 今もぼんやり 陽のあたる ほら あそこです 初恋のいた場所は 散る花のように あなたはやって来たのです ただ一面に 私に積もって いったのです 騒がしかった 心は 雪の夜のように 静まり返った あの初恋の 来た道で 見わたす限りの 空に誓った ただひとつ 涙の準備は していますから 愛します あの時 私は 清らかでした 今もかすかに 風の吹く ほら あそこです 初恋のいた場所は 生きてゆくうちに 心は少し 濁ったけど だけどあなたの いた場所だけは あの時のまま 少年のまま 澄み切っている あの日々の あなたを見つめ ひとり たたずむ 初恋のいた場所に 今も忘れない 初恋のいた場所は |
心をゆらして岩渕まこと | 岩渕まこと | 武田鉄矢 | 菊池俊輔 | 菊池俊輔 | やっと気づいてくれたのですか 昨日おとして しまったものを それが何だか わかりませんが とっても大事なものだと あわてて 追いかけても 手をのばしても 「昨日は遠くて 届きはしません」 心をゆらして 心をゆらして さがせばいいのに 心をゆらして 心をゆらして みつけて下さい 心をゆらして 心をゆらして 昨日へ帰って 心をゆらして 心をゆらして あしたも のぞいて 心をゆらして 心をゆらして さがせばいいのに 心をゆらして 心をゆらして みつけて下さい 心をゆらして 心をゆらして 昨日へ帰って 心をゆらして 心をゆらして あしたも のぞいて |
だからみんなで岩渕まこと | 岩渕まこと | 武田鉄矢 | 菊池俊輔 | 菊池俊輔 | だからぼくは 弱虫なんだ 心の中を さがしてみたけど だって ぼくの勇気なんか ぜんぶだしても これだけなんだ そうだ君も さがしてくれよ 心の中の すこしの勇気を だって ぼくと君のをあわせたら 勇気が すこし大きくなったろう きっと みんなの心をあわせたら きっと ぼくは弱虫じゃないよ きっと みんなと強くなれるよ だからほくは いくじがないんだ 泣いてる君に 何もできない だって ぼくの力なんか ゲンコツ握っても これだけなんだ そうだ君も 愛してくれないか 小さな力で かまわないから だって ぼくと君のをあわせたら ゲンコツ すこし大きくなったろう きっと みんなの力をあわせたら きっと ぼくはいくじなしじゃない きっと みんなと強くなれるよ |
海はぼくらと岩渕まこと | 岩渕まこと | 武田鉄矢 | 菊池俊輔 | 菊池俊輔 | 白い波が 寄せて返す くり返す まるでぼくに 話かけているようだ ひろがる海は どんな話をしたいのだろう たぶん素敵な 物語なんだろう もしかすると ぼくらに大事な話なんだよ だって海は 夕陽にもえて まだ話している ザブリン ザバリン シューシィー・オーシャン ザブリン ザバリン シューシィー・オーシャン 黒い岩に しぶきが散って 光っておちる まるで僕に 行くなと止めているようだ ひかる海は どうして呼んでいるのだろう たぶんぼくらと いっしょに遊んでみたいんだろう もしかすると 母さんみたいに優しいかもね だって海は 夕陽をうかべてまだ笑っている ザブリン ザバリン シューシィー・オーシャン ザブリン ザバリン シューシィー・オーシャン |
何かいい事きっとある島崎和歌子 | 島崎和歌子 | 武田鉄矢 | 芹澤廣明 | 小西貴雄 | 試験終わりのチャイムと同時に まっすぐ見上げた遠い空 ずっと苦手の鉄棒さかあがり やっとできた風の中 本にはさんで忘れた押し花 つまんだらヒラヒラと花びらが Ah Feeling Good 素敵な想いつなぎあわせて 少しずつ出来るネックレス 誰にも見えない私の宝石 一日ひとつ見つけ 女らしくなる Ah Feeling Good スカートにふわり風が迷いこみ ホウキに乗った魔女みたいで とても大きな水溜まりひらり 見事な着地でやった満点 お風呂あがりに星空見上げれば 名前知ってる星座がキラリ Ah Feeling Good 楽しい瞬間集めあわせて 少しずつ出来るパズル 誰にも見せない私の傑作 出来あがる頃わたし 女らしくなる Ah Feeling Good 素敵な想いつなぎあわせて 少しずつ出来るネックレス 誰にも見えない私の宝石 一日ひとつ見つけ 女らしくなる Ah Feeling Good |
君がいるから堀江美都子・こおろぎ'73 | 堀江美都子・こおろぎ'73 | 武田鉄矢 | 山木康世 | 都留教博 | 僕のひとみが 遠い街の 夕焼け見たいと 言うのです 僕の唇が 知らない人と 話がしたいと 言うのです 僕の足が 流れる雲を 追いかけたいと 言うのです だから 旅に出た 旅に出た 明日という名の 街をめざして Go to the west 君がいるから Go to the west さびしくない 私のくつが 地図にない道 歩いてみたいと 言うのです 私の指が きれいな花を つんでみたいと 言うのです 私の心が はるかな国の 唄聞きたいと 言うのです だから 旅に出た 旅に出た 明日という名の 街をめざして Go to the west 君がいるから Go to the west さびしくない だから 旅に出た 旅に出た 明日という名の 街をめざして Go to the west 君がいるから Go to the west さびしくない Go to the west 君がいるから Go to the west さびしくない |
贈る言葉上戸彩 | 上戸彩 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | Sin | 暮れなずむ町の 光と影の中 去りゆくあなたへ 贈る言葉 悲しみこらえて 微笑むよりも 涙かれるまで 泣くほうがいい 人は悲しみが 多いほど 人には優しく 出来るのだから さよならだけでは さびしすぎるから 愛するあなたへ 贈る言葉 夕暮れの風に 途切れたけれど 終わりまで聞いて 贈る言葉 信じられぬと 嘆くよりも 人を信じて 傷つくほうがいい 求めないで 優しさなんか 臆病者の 言いわけだから はじめて愛した あなたのために 飾りもつけずに 贈る言葉 これから始まる 暮らしの中で だれかがあなたを 愛するでしょう だけど 私ほど あなたの事を 深く愛した ヤツはいない 遠ざかる影が 人混みに消えた もうとどかない 贈る言葉 もうとどかない 贈る言葉 |
贈る言葉FLOW | FLOW | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | 亀田誠治・TAKE | 暮れなずむ町の 光と影の中 去りゆくあなたへ 贈る言葉 悲しみこらえて 微笑むよりも 涙かれるまで 泣くほうがいい 人は悲しみが 多いほど 人には優しく できるのだから さよならだけでは さびしすぎるから 愛するあなたへ 贈る言葉 夕暮れの風に 途切れたけれど 終わりまで聞いて 贈る言葉 信じられぬと 嘆くよりも 人を信じて 傷つくほうがいい 求めないで 優しさなんか 臆病者の 言いわけだから はじめて愛した あなたのために 飾りもつけずに 贈る言葉 これから始まる 暮らしの中で だれかがあなたを 愛するでしょう だけど 私ほど あなたの事を 深く愛した ヤツはいない 遠ざかる影が 人混みに消えた もうとどかない 贈る言葉 もうとどかない 贈る言葉 |
ダラクロン海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 中牟田俊男 | 篠原信彦 | ありもしないやさしさなんか お前は歌うな あくびみたいな むなしさなんか お前は叫ぶな たった一つの言葉でいい 心をさしとおす そんな言葉が見つかるまで 迷い続けろ 心と一緒におちてゆこう 苦しみの中へ 心と一緒におちてゆこう 悲しみの中へ 叫ぶ人の言葉はいつも うそでふくれている 祈る人の言葉はいつも 自分をのろうだけ やすらぎを求める人に やすらぎの時はなく やっと手にした自由は そうさ さびしいだけのこと 心と一緒におちてゆこう 苦しみの中へ 心と一緒におちてゆこう 悲しみの中へ 生きることは 汚れることだ おちてゆくことだ 夢を語るな もの欲しそうな顔をしながら 金のためだと 笑ってやれよ 生きてゆくことは 命がけの マゴコロだけが 信じれるものなのさ 心と一緒におちてゆこう 苦しみの中へ 心と一緒におちてゆこう 悲しみの中へ 心と一緒におちてゆこう 苦しみの中へ 心と一緒におちてゆこう 悲しみの中へ |
新宿シンデレラ海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | 佐孝康夫 | ひとりぼっちで 夜汽車にゆられ 北の町から逃げてきたすり切れジーンのシンデレラ 海鳴りばかりの故郷だった 愛想つかして逃げてきた赤いヒールのシンデレラ 夜更けのショーウィンドー みつめたままで動けない ガラスのくつは そこにある そうさ 今頃気づいたか 欲しいものは いつだって冷たいガラスの 向こう側 夢みたものは いつだって冷たいガラスの 向こう側 客待ちタクシーのライトに追われ ビルの谷間を逃げて行くすり切れジーンのシンデレラ シンデレラ 酔った男に声をかけられ 何も言えずに泣いている赤いヒールのシンデレラ 夢にまでみた これが東京か ほゝえみかける王子さま ショーウィンドーの マネキンさ そうさ 今頃気づいたか 欲しいものは いつだって冷たいガラスの 向こう側 夢みたものは いつだって冷たいガラスの 向こう側 そうさ 今頃気づいたか 欲しいものは いつだって冷たいガラスの 向こう側 夢みたものは いつだって冷たいガラスの 向こう側 |
いち・に・さん・し BAKA!海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | 篠原信彦 | あいつが見ている 俺のことを イヤーな目付きで 鼻から抜ける キザーな声で “ネエーきみ”と呼ぶ ニッコリ笑って 元気な声で “ハイッ”と振りかえれ あいつは俺の上役なんだ メシの種なんだ バカになりきれ 心を捨てて バカになりきれ 我が家はローンだ 男を捨てて バカになりきれ いち に さん し いち に さん し いち に さん し BAKA! あいつが惚れてる 飲み屋のあの娘に しつこい態度で 脂ぎった 顔付きゆがめて“君可愛いね” 気分が悪くなりそうなんだが ほほえみ絶やすな 飲んでる時さえ 仕事なんだぞ おとくい様なんだ バカになりきれ 妻子のためだ バカになりきれ 経費で飲める 意地をすてて バカになりきれ いち に さん し いち に さん し いち に さん し BAKA! 愛想笑いで最後のお務め あいつのお見送り 走り出した車に向かって“バカ”と呼ぶと 車が止まって あいつが顔出し“今何か言った?” あわてて 万歳 叫んでおります 夜更けの町で バカになりきれ バカが開いてだ バカになりきれ バカよりバカに バカをバカと呼べるまでは いち に さん し いち に さん し いち に さん し BAKA! |
とどかぬ想い海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | 篠原信彦 | さよならって 背中を向けて 歩き出したアンタが くやしいくらい きれいに見えた 煙草くわえて すましているが こんなに見事にフラレたら 泪を流すひまもない 貴女は幸福にならなければ 貴女は幸福にならなければ そうでなければ そうでなければ 僕 困るんです あの街角を 曲ればきっと 赤い車が待っていて おそかったネって アンタを誘う すじ書き通り フラれたわけさ だけど最後の別れは もう少し格好 つけたかった 貴女は幸福にならなければ 貴女は幸福にならなければ そうでなければ そうでなければ 僕 困るんです アンタは幸福にならなければ アンタは幸福にならなければ それさえ言えたら それさえ言えたら 俺 良かったんです |
おやすみ山手線海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 中牟田俊男 | 佐孝康夫 | 乾いた風が吹く 夜更けのホーム くわえ煙草で 時計を氣にする いつの頃からなんだ 心せかされ 時計ばかりを気にするくせは こんな俺じゃなかったんだ昔の俺は こんなはずじゃなかったんだ今の今まで ペンキのはげた茶店のイスに腰を降ろして 語りつくせぬ夢を話して一日中 おやすみ最終山手線 お前も一日同じ町を 俺のようにグルグル そうさ 回るだけ おやすみ最終山手線 向こうのホームじゃ 若い恋人達が 肩を寄せあい ほゝえみあってる 今のうちだけなんだ 甘い夢なんかって からかいたくなる 酔った声で こんな俺じゃなかったんだ 昔の俺は こんなはずじゃなかったんだ今の今まで 安い酒場のすみのボックス あの娘と二人 何も話せず座ってたんだ それで良かった おやすみ最終山手線 今夜は少し飲みすぎて 誰かにグチを言いたくなっただけ おやすみ最終山手線 おやすみ最終山手線 |
流れのバラード海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | 佐孝康夫 | 今さら振り向くな 泣き出したあいつなんか 一人芝居で 涙を流し「ごめんなさいね」 は口癖なのさ 今さら思い出すな うつ向いたあいつなんか 口紅厚く ぬりさえすれば 抱いてと気軽に 言えるのさ あたしが女じゃなかったら あんたと一生つき合えた あたしが本気にならなけりゃ あんたと一生つき合えた 今さら悔やむな 遊びじゃなかったから 流れ流され どこまでゆけば お前によく 似た女に会える あたしが女じゃなかったら…… お前によく似た女に会える…… あたしが本気にならなけりゃ…… 流れ流され どこまでゆけば…… あんたと一生つき合えた…… お前によく似た女に会える…… あたしが女じゃなかったら…… 流れ流され どこまでゆけば…… あたしが本気にならなけりゃ…… お前によく似た女に会える…… あんたと一生つき合えた…… 流れ流され どこまでゆけば…… |
曲名 | 歌手名 | 作詞者名 | 作曲者名 | 編曲者名 | 歌い出し |
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Bad Boy海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 堀内孝雄 | 佐孝康夫 | くわえた タバコの煙に 目を細め スロットマシンの前にあいつ一人 何度も 何度も コインを投げこみ レバーを引いても 夢はおちてこない いつもそうなんだと あいつのひとり言 無理して笑った あいつの唇 さびしすぎるんだ 夜更けのゲームコーナーは 街から捨てられたあいつ一人じゃ 故郷から手紙もこない 今夜はあの娘の姿も見えない しゃべらなくてもいいけれど 誰かそばにいてくれよ 悲しくないってあいつのひとり言 泣いてるようなあいつの瞳 スロットマシンをこぶしで打ち くわえタバコのあいつは一人 いつもそうなんだと あいつのひとり言 無理して笑った あいつの唇 さびしすぎるんだ 夜更けのゲームコーナーは 街から捨てられたあいつ一人じゃ |
中野船長の歌海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 中牟田俊男 | 海援隊 | 潮の香りのする 港の酒場 ワニ皮ベルトに雪駄をつっかけて フラリ顔出した中野船長 あんたと初めて逢った気がせず 盃交わせば もう飲み仲間 中野船長 ホラ もう一盃 海の話を聞かせておくれ 中野船長 ホラ もう一盃 十九の嫁さん残したまんま 三陸沖であいつの船が 沈んだ夜は泣き明かした 海じゃつらい事などないが こいつはこたえた この俺だって 中野船長 ホラ もう一盃 海の話を聞かせておくれ 中野船長 ホラ もう一盃 海に線引く バカが多くて 近頃海が狭くなったぜ 16トンの俺らの船に あんたも おいでよ身にしむはずさ 海の広さと潮の香りが 中野船長 ホラ もう一盃 今夜ははしゃいで 飲み明かそうぜ 中野船長 ホラ もう一盃 |
キャバレーナイト・ブルース海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 中牟田俊男 | 佐孝康夫 | みじめなんてもんじゃなかったぜ キャバレー廻りの あの頃は 暗い楽屋の片隅で 手のひら広げて見つめてた ああ暮れてゆく ああ暮れてゆく 博多キャバレー ナイト イン ブルース 博多キャバレー ナイト イン ブルース お前なんかにわかるもんかって タンカ切ってた ベースマン ROCK に惚れて いるけれど ROCK じゃ 食えない 食う為に今夜も乗れない ど演歌リズム ああ暮れてゆく ああ暮れてゆく 横浜キャバレー ナイト イン ブルース 横浜キャバレー ナイト イン ブルース 淋しいなんてもんじゃなかったぜ ホステス姿のあの娘を見つけた時は 暗いフロアーの片隅で お客に抱かれて踊ってた ウブな瞳に涙をためて ああ暮れてゆく ああ暮れてゆく 札幌キャバレー ナイト イン ブルース 札幌キャバレー ナイト イン ブルース ロンリー ハート キャバレー ナイト イン ブルース ロンリー ハート キャバレー ナイト イン ブルース |
ざんげ海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 中牟田俊男 | 篠原信彦 | 私の唄は雨のよう 傘さす人は濡らせない それでも あなたの傘の上 濡れておくれと ふりしきる 人を愛したり 憎んだり 呪った事さえある私 おじけづいた やさしさが しみじみ悲しく 思えます 私の唄は砂のよう あなたが強くにぎる程 あなたの指から落ちてゆく 海のなごりを呟いて |
荒野より海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 中牟田俊男・武田鉄矢 | 海援隊 | 荒れ果てた時代の上を吹き過ぎる風が 今 君にささやく言葉は何ですか 壊れたガラス窓から 差し込む光に 今 君が祈る言葉は何ですか 声高く唄えども自分の唄に なぐさめられることもなく また はげまされることもなく 声しぼり唄えども自分の唄は 風に舞う蝶の様に力弱く 風だけが激しく 風だけが激しく吹く おまえと俺の心の中へと 大空を飛び行く あの鳥でさえ 空には住めず 翼を汚し大地に生きる だから おまえも美しすぎる夢からさめて さあ 人の流れの中で 夢を見ろ 涙の河を ぬれながら泳いで渡り 苦しみの丘を つまずきながら登りつめても おまえと俺の休める所はどこにもなく 祈り続ける言葉だけがどこまでも続く 風だけが激しく 風だけが激しく吹く おまえと俺の心の中へと 風だけが激しく 風だけが激しく吹く おまえと俺の心の中へと |
家族海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | 徳武弘文 | 一緒に過ごした 時の長さが 愛というものを 伝えるとしたら いつもいない僕が 愛してないと思うかい 流れる涙を そっと拭いてくれる この手のひらが 欲しくてたまらず 側にいない僕を 責めてみるのかい 菜見子 空見子 聞こえますか 父は未だ 旅の途中 翼もないのに 空に憧れている 言葉で確かめ合うこともなく 静かなことが 幸福だとしたら いつも二人に僕は 幸福を待たせてる 幸福なのかと尋ねるたびに 幸福ですよと 言葉を返すほど きっと僕の妻は 不幸福に違いない 菜見子 空見子 聞こえますか 父は未だ 徘徊つづけ 帰りたいと言えずに この道歩いている 愛されていると 思わなくていい 愛していると 気づかなくていい どんなに遠くいても 家族なんだから 菜見子 空見子 聞こえますか 父は未だ 夜に眠れず おまえたちの事 想い出している |
パラオ ゼロファイター海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | 桜庭伸幸 | こんなところで翼をひろげ 眠っているのか 緑のゼロファイター 南の魚たちが 翼の上を過ぎる 透き通った海に 緑のゼロファイター 空を飛ぶ為に 生まれてきたんだろう それがどうして 海の底にいるのか 戦さは とうの昔 敗れて終ったのだ 守るべき人達も お前を忘れたのだ 一筋の煙 空にひいて落ち 珊瑚を枕に 眠るゼロファイター 折れた翼に 波は白く打ち 空の夢をみるか 緑のゼロファイター お前を操り 空を翔けた人は どこへ消えたか 緑のゼロファイター 空からその人と ここへ落ちて来たんだろう それでその人は 死んだのですか 戦さとはいえ 長閑な この海では 死ぬきもせぬのに 眼を閉じたのだ 白い飛沫をあげて 海へ落ちて沈み 珊瑚を枕に 眠るゼロファイター 海の底を 空だと夢見るのか 珊瑚は雲なのか 緑のゼロファイター |
故郷未だ忘れ難く海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 中牟田俊男 | 海援隊 | 東へ走る夜汽車の音に ついつい誘われ 家を出て 気付いて見たら 一人ぼっちで 見知らぬ街にいた 夢のように流れる月日に 追われ追われて半歳すぎ 街の風にも何とか慣れた ひとりすましていたが 心の中まで吹き込む風が 思い出の風鈴揺らします 故郷未だ忘れ難く 酒さえ飲まなきゃやさしい親父(おやじ) 故郷未だ忘れ難く 殴られた痛みも忘れました 雨の降る日にとどいた手紙 久し降りのあなたから 忘れかけた人だからと なつかしさだけで読み出すと 三年たったら帰って来てね インクの文字がにじんでいます 故郷未だ忘れ難く 俺のことなど忘れておくれ 故郷未だ忘れ難く 手紙を抱きしめ 泣きました |
恋不思議海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 山木康世 | 萩田光雄 | 街で流行りの 恋唄たちは 愛してしますと くり返すけど 私の恋は とても静かで あなたが心を 夕暮に染めた 季節の中を さがし続けて ようやく あなたに たどりついたのに うまく笑えず 何も話せず うつむくだけの 私になった 人が人に 恋することが とても不思議に 思えてくる 心が心をさがして歩く 恋することは 何て不思議なことだろう 街で流行りの 恋唄たちは 別れがくるさと 笑ってるけど 私の恋は たとえ夢でも 幸福そうに 息をしている 季節の花が 陽差しをさがし そっと花びら ひろげるように 恋が肩をたたいた日から 迷わずあなたをみつめる私 人が人と 生きてゆくことが とても不思議に 思えてくる 心が心と肩寄せ歩く 愛することは 何て不思議なことだろう |
思えば遠くへ来たもんだ海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 山木康世 | 若草恵 | 踏切りの側に咲く コスモスの花ゆらして 貨物列車が走り過ぎる そして夕陽に消えてゆく 十四の頃の僕はいつも 冷たいレールに耳をあて レールの響き聞きながら 遥かな旅路を夢見てた 思えば遠くへ来たもんだ 故郷離れて六年目 思えば遠くへ来たもんだ この先どこまでゆくのやら 筑後の流れに 小魚釣りする人の影 川面にひとつ浮かんでた 風が吹くたび揺れていた 20歳になったばかりの僕は 別れた女を責めながら いっそ 死のうと泣いていた 恋は一度と信じてた 思えば遠くへ来たもんだ 今では女房 子供持ち 思えば遠くへ来たもんだ あの頃 恋しく思い出す 眠れぬ夜に酒を飲み 夜汽車の汽笛 聞くたびに 僕の耳に遠く近く レールの響きが過ぎてゆく 思えば遠くへ来たもんだ 振り向くたびに故郷は 思えば遠くへ来たもんだ 遠くなる様な気がします 思えば遠くへ来たもんだ ここまで一人で来たけれど 思えば遠くへ来たもんだ この先どこまでゆくのやら |
JODAN JODAN海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 木村昇 | 海援隊 | J・O・D・AN J・O・D・AN ウェディングマーチの 流れる中で みんなにあわせて 笑っているが とられてくやしい 花嫁姿 マイク握って 祝いの言葉 出て来やしないで おもわず叫ぶ こいつにあきたら 電話をおくれ アラ! JODAN JODAN JODAN 静まりかえった結婚式場 JODAN JODAN JODAN お二人のために 万歳しましょう 煙草の火でさえ 自分じゃつけず にらんでアゴを つき出すアイツ 仕事と思って マッチをともす ドアのむこうへ あいつが消えた 灰皿なげつけ おまえが憎い ドアがひらいて アイツが見てた アラ! JODAN JODAN JODAN 聞こえましたか 今のはほんの JODAN JODAN JODAN 冗談なんかで 冗談いうか 男はいつも 本当のことを さけんだあとは こういうもんさ J・O・D・AN J・O・D・AN J・O・D・AN J・O・D・AN 俺たちゃ昭和の サムライなのさ 男じゃないかと 仲間を誘い 飲んでさわいで 夜更けまで そろそろ時計が 気になりだして 今夜はおごると うっかり言えば どいつもこいつも 出口へ急ぐ (ちょっと待って) JODAN JODAN JODAN 酔ったいきおい 今のはほんの JODAN JODAN JODAN 働く仲間だ 正しくワリカンネッ J・O・D・AN J・O・D・AN J・O・D・AN J・O・D・AN |
心のかたち海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | 牧田和男 | 眩しい日射しに 手のひら翳せば お前の胸には 光る汗の粒 見渡す限りの夏 西から吹く風が 日盛りを吹き抜ける 流れる季節にも かたちはあるのに 今 心のかたちが 言葉にできない 心のかたちが 言葉にできない お前をみつめて ほほ笑みが止まる 海へ真っ直ぐに 続く道には 人の声もなく 動くのは雲の影 見渡す限りの夏 静か過ぎるから 怖いかと聞けば お前の横顔が 女に戻る 今 心のかたちが 言葉にできない 心のかたちが 言葉にできない お前をみつめて ほほ笑みが止まる どんな男が おまえを変えたのか 話しておくれ 海へ入る前に 今 心のかたちが 言葉にできない 心のかたちが 言葉にできない お前をみつめて ほほ笑みが止まる |
あんたが大将海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 中牟田俊男 | 海援隊 | 黙っていればいいものを 酒の席とはいいながら はじまりましたね あんたの話 色々苦労もあったでしょうが 自慢話が長すぎる 泣かせた女の数ばかり 意張ってみても 男の値うち あがるもんじゃないんです あんたが大将 あんたが大将 あんたが大将 あんたが大将 あんたが大将 この世は全てチャンスなんだ うまく生きたが得なんだ 得意話がまだ続く 色々こつもあるでしょうが 手柄話が多すぎる 風に吹かれて生きてたくせに いつのまにやら悟りきり 世界はあんたの為にある あんたが大将 あんたが大将 あんたが大将 あんたが大将 あんたが大将 僕なんか生まれがいいもので おんば日傘で大きくなって 一度苦労がしてみたいなと あんたのいやみのねちっこさ 白いまんまに手を合わせ とうちゃんかあちゃん頂きますと 涙流して食べたことない そんなあんたに何が解る 言わせてもらえばこの人の世は チャンスばかりじゃないんだよ 心に燃える小さな夢を つまずきながら燃やすこと 世渡り上手にゃ縁ないが 祈りつづける悲しさよ しばし手にしたあんたの出世 今夜だまってほめてあげる あんたが大将 あんたが大将 あんたが大将 あんたが大将 あんたが大将 あんたが大将 あんたが女王 あんたが株主 あんたが班長 あんたが主役 あんたが社長 あんたが天才 あんたが番長 あんたが大将 |
おいで人生海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣・武田鉄矢 | おいで人生よ 君と話そう おいで人生よ 君と話そう 夕暮れの風が吹きすぎる丘に 僕は一人たたずんでいる 流れて消えて行く雲のように 誰もがみんな逃げて行く そして唄だけが 僕の耳元で 旅をいそごうよと 語りかける おいで人生よ 君と話そう おいで人生よ 君と話そう 青春よ お前を信じてきたのに お前はゆっくり暮れていく 今でもほほえみ 手まねきしてるが お前とは ここで さよならしよう 恋よ 夢よ 過ぎて行け 僕はここに 残るのだから おいで人生よ 君と話そう おいで人生よ 君と話そう 自分の悲しみを売りものにして 生きて行くことのはずかしさよ せめて野に咲く花のように 空と大地にわびながら かすかな声で 祈りを続け 静かに心を抱きしめていたい おいで人生よ 君と話そう おいで人生よ 君と話そう おいで人生よ 君と話そう おいで人生よ 君と話そう | |
新宿情話海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 中牟田俊男 | 都の空に雨が降る 夜の新宿ぬれて行く 赤いネオンのその下にゃ 酒とタバコとうそばかり あたいのあの人流れ者 やくざでバカな奴なのよ それでも愛しい人だから なじみの酒場で待ってるの 人生きれいな シャボン玉 風に吹かれて空に消え 思い出だけが雨と一緒に降って来る あの子が生きてりゃ今年で3つ 一人歩きのできる年 時々夢見るあの子のことを 小さなホタルになって来る いくら酒を飲んだとて グラスの底には明日はない 明日などいらない今夜だけ うそでもいいからやさしくてよ 人生きれいな シャボン玉 風に吹かれて空に消え 思い出だけが雨と一緒に降って来る 都の空に雨が降る 夜の新宿泪ぐむ 男と女が濡れながら 水無し河原を疲れてく 人生きれいな シャボン玉 風に吹かれて空に消え 思い出だけが雨と一緒に降って来る | |
光と風の中に海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | 光と風の中に女の子の笑い声 ピンクのお皿に砂の御飯食べている 打ち寄せる光と風の波に 山吹の花ビラ 飛ばしている 光と風の中に娘一人泪ぐみ 夜霧にぬれたレンゲ草(はな)つんでいる 命をかけた恋だから 捨てに来ました面影をこの川原に 光と風の中に女一人 たたずんで 苦しみ刻んだ顔と疲れたひとみを 沈む夕陽に染めながら 遠い日々に消えていった 自分と話しているのだろうか | |
僕だけの愛の唄海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | 君の前で心をこめて唄うつもりだった愛の唄 それが本当の愛の唄だと感違いしていたバカな僕 そんな愛の唄は君の愛を ただ人の前で 見せびらかすだけのものだったのさ 俺はこんなに君から愛されて居るんだと 得意げに唄った僕 それが本当の愛の唄だと思いこんでしまった僕 どんな大声で僕をののしってもいいんだよ 僕はみさげた奴なんだから 君が去ってしまった冬の公園で 信じる事さえ愛する事もやめた僕 ほこりをかぶったギターを手にしてたった一人 誰も聞いてはくれないけれど 君さえも聞いてはくれないけれど 僕は今唄う 僕だけの愛の唄 ウウウー 僕だけの愛の唄 | |
ブラック・マジック・オールド・マン海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | さみしい男が人目をしのんで やっと手にしたあこがれの本 よろこびいさんで聞いて見たら 黒いインクの笑い声 Black magic old man お前のしわざ Black magic old man スミぬり男 サド・マゾ・マガジン・バラ族 ホット・ピンキー・ダンティー・週刊実話 めくれど めくれど 何にも見えず つばをつけても全然落ちず シンナーでこすればピリッと破れ 一人泣きだす 下宿のベッド 世間の風に疲れた男が 夢を欲しさに映画館 ところが美女の股グラあたり 見せてなるかと蝶々がひらひら Black magic old man スミぬり男 Black magic old man お前のしわざ 暑いもだえにダーティーマリー 極秘真赤なインマののたうち 声はすれども姿は見えず ひとみこすれど 全然見えず 席を変われど努力のかいなく 一人泣きだす 闇の中 右手に小さなマジック持って 左に大きな虫メガネ持って 猥褻むだ毛を見せてはなるかと 神にさからうモラルの男 Black magic old man 不思議な男 Black magic old man スミぬり男 神様創った大事な物が そんなにばっちいものなのですか あんた一人がゆっくりながめ ニタニタ笑って消してるのなら 俺も手伝う仲間に入れてよ どうぞお願い正義の味方 日本の労働者諸君 共に歌いましょう 我等はネリマ変態倶楽部 んが~ | |
けんかエレジー海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 中牟田俊男 | なんちゅうザマか このザマは 美しかったあの人が 今じゃ指輪がクルクル廻る やせた女になっとやないか 惚れて一緒になった人が 泣かせて住むとお前思うとうとか いいけん いいけん 表へ出やい ガタガタ こかんで 表へ出んか 貴様に殴さな わからん奴たい あの人 白いゆりの花 おまえとならば幸せと 信じていたから さよならも 言わずに ひとりで旅に出た 俺もあの人 好いとった 好きやからこそ あきらめて 貴様にたのんで いったじゃないとか それがなんか それがなんか このザマは 女泣かせて喜ぶバカに 貴様いつから 成っとうとや かたぎに生きろて 言うとったろうが それがヤクザの真似ばして つっぱたってつまらんと くやしかったら かかってこんや あの人 白いゆりの花 俺がいたんじゃトゲになる おまえ こうしてなぐるのも あの人 泣かせてほしくない 見やげてんやい 夜空の星ば 2つ並んで仲よく光る星があろうが あげん仲よう幸せになりやい 俺のことなら気にすんな 俺はどうせ水たまりにうつっとような星やけん 人様から見上げられるような星やなかと いいけん いいけん 気にするな | |
花いちもんめ海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | 十四の春にした恋は まるで夕焼けちぎれ雲 あなたの白い指先を 僕は見つめているばかり 季節の中を過ぎていった あの人どこまで行ったやら あゝ あの人今は誰の妻 二十の秋にした恋は まるで汚れたみぞれ雨 あなたが言ったさよならに 笑顔を作れぬ僕でした 季節の中を過ぎていった あの人どこまで行ったやら あゝ あの人今は誰の妻 季節の中を過ぎていった あの人どこまで行ったやら あゝ あの人今は誰の妻 呼んでももどらぬ恋ばかり 花いちもんめの悔しさよ それでもさみしい夜くれば 花いちもんめを唄います | |
隣りの夫婦海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | 耳のきこえない隣りの夫婦が 肩よせあって 白い花を見つめてる 二人はどんなに言いたいだろう あなたを愛しているんだと 暗いアパートの階段を 隣りの夫婦がのぼってく 耳のきこえない隣りの夫婦が ただ見つめ合い指で話して笑ってる つけっぱなしのラジオから 流れてくるのは恋挽歌 人の悲しみを知らぬまま 二人は笑って見つめ合う ぼくは一人で酒を飲む そして一人の愛の唄 愛していますと一人言 君は今日も来てくれない | |
星のエレジー海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | 風が吹いてる 夜更けの駅に 肩をすぼめた男が一人 北へ行く 夜汽車を見つめて佇み 故郷はるか 緑に抱かれ 眠っているのか 星空の下 風が吹いてる 夜更けの街を 自転車おして 男が帰る 北へ行く 夜汽車に背を向け歩き 遠ざかる汽車がつらい いとしい人よ どんな寝顔で 眠っているのか 星空の下 北へ行く 夜汽車のともしび消えて 星空と男がのこる 恨んだはずのおやじのことも 今は許せる星降る夜は | |
心をこめてサヨウナラ海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | あなたは黙ってうなずいたまま 素直な涙でほほを濡らした 別れの言葉もないままでいい 言葉はすぐに消えていくから 今はあなたの後姿に 心をこめてサヨウナラ あなたは何か言おうとしたが 奇麗に笑って歩き出したね 声をからして呼びとめるには 僕は悲しみに馴れすぎたのさ 今はあなたの後姿に 心をこめてサヨウナラ あなたが消えゆく黄昏れの町 僕はいつまでも見つめています こうして人と別れる時に 涙が出るのは久し振りです 今はあなたの後姿に 心をこめてサヨウナラ 過ぎて帰らぬ思い出達よ 心をこめてサヨウナラ | |
悲しい人なのに海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | ふと見上げた青空が今日は なぜか胸にしむ 各駅停車の汽車の窓 流れる雲見て涙ぐむ ほんとは悲しい人なのに どうしていつもほほえむの あなたがたずねた 小さな言葉が 心のガラス窓 さびしくコツンとたたいて過ぎてゆく ふと足止めたこの道が今日は にじんでゆがみます 生きているのに疲れてる わけでもないのにふさぎこむ きっと心がカゼひいて 寒くて私をだいたのね あなたがうかべた別れの笑顔が 心のガラス窓 せつなくにじんで消えて行きました もしも思い出が白いなら 僕にえんぴつ握らせて 後悔ばかりのあなたとの事 はじめから 書き直してみたいのです もう一度出会うから | |
たまらんぜ海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 武田鉄矢 | たまらん たまらん たまらんぜ たまらんこけたら夢こけた すねて可愛いい顔じゃない ふてて絵になるがらじゃない ついてないよが口ぐせの 自分にあいそもつきました たまらん たまらん たまらんぜ たまらんこけたら夢こけた たまらん たまらん たまらんぜ たまらんこけたら夢こけた | |
田舎道の唄海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | はるかに続く田舎道を 今日も一人で歩いてる まぶしい日射を背にうけて 今は歩くだけ 拡がる空には白い雲が 大地見下し流れてく やさしい影を創りながら 故郷に住むやさしい友よ いつか君に話そう 私が見ているこの青空を 必らず話そう 遠く拡がる黄昏に 今日も一人で眼をとじる 捨てて来た日々を もう一度思い出すために 私の心に見えない文字 きざんで行ったあの人に めぐり会うまで さまようだけ 故郷に住むやさしい友よ いつか君に話そう 私の旅と出会った人を 必らず話そう 故郷に住むやさしい友よ いつか君に話そう 私が見ているこの青空を 必らず話そう | |
嫁さんといっしょに海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 武田鉄矢 | 信号が青に変われば 嫁さんといっしょに歩き出す 今日はたまの休みだから 渋谷まで映画見に 何げなく握りしめた 嫁さんの指先が いささか荒れてありまして そっと振り返る でもこうして人生過ぎてゆくのでしょう そして嫁さんと生きてゆくのでしょう 子供のいないさびしさに うさぎなど飼いまして それにイナバと名付けまして 二人で遊んでます 帰りがおくれた夜は 嫁さん一人眠っていた 涙で濡れた杖が いじらしく思えるのです でもこうして人生過ぎてゆくのでしょう そして嫁さんと生きてゆくのでしょう | |
つぎはぎだらけのシンデレラ海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | つぎはぎだらけのシンデレラ、、、 あなたは行けばいいんだ 僕にかまわず友達と ここから先は一人で行ける ふりむかず 笑いながらさよならさ 息をきらして生きて行く 僕に愛想もつきたろう 夢見るあなたは あの街へ いそげばいい もどればいい ふりむかずに 僕の前から続く道は 真昼のさびしい田舎道 したたる汗はいやだけど おとぎ話にゃ酔えないし (つぎはぎだらけのシンデレラ) あなたは行けばいいんだ 僕を残して友達と 人の流れに沈めばいいよ あこがれて しかけられて沈めばいい あなたは笑えばいい 僕の唄をあざけて あいつの唄に 夢見るがいい さびしい夜 悲しい明日 奇麗なドレス 生きてることの重たさを しばらく忘れていることが そんなに素晴しいなら 鏡の前で ほほえんで いつまでも 見とれてろよ 僕の前から続く道は 真冬のさびしい田舎道 かじかむ指はいやだけど おとぎ話にゃ酔えないし (つぎはぎだらけのシンデレラ) あなたは行けばいいんだ 僕にかまわず友達と ここから先は一人で行ける ふりむかず 笑いながらさよならさ ふりかえらず 笑いながら さよならさ ふりかえらず 笑いながら さよならさ | |
私の祈り(私約聖書)海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 中牟田俊男 | 僕と僕につながる人たちに 安らぎよあれ 僕の唄があなたとの 約束でありますように 僕の心が苦しみ 旅するものでありますように 激しく生きる命をください 激しく生きる命を 生きて行くことが救いであるような 激しく生きる命を 命をください 涙をぬぐうあなたの指が 僕の手に重りますように 一つの恋があなたの胸で 滅びぬ花になりますように 愛と呟く言葉が あなたの耳にひびきますように 激しく生きる命をください 激しく生きる命を 生きて行くことが祈りであるような 激しく生きる命を 命をください | |
昭和けんかロック海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | 下手に出れば 調子に乗って 茶店のあの娘に しつこい口説き 無理矢理握った その手をはなしな いやがるあの娘を 泣かすじゃないぜ ジュータンみたいな ネクタイしめて それでも NOW な YOUNG のつもりか クツに車に 金縁眼鏡 自慢できるは それだけか こうなりゃ勝負だ 表へ出ようぜ いいけん いいけん 表へ出ようぜ Sa, Sa Sa Sa Sa, Sa, Sa, Sa, Sa Sa たえにたえてりゃ 調子に乗って 机たたいて 出世の自慢 会社じゃえらかろ 上役さんよ 屋台に来てまで いばるんじゃないぜ ポマード頭をテカテカ 光らせ それでも エリート社員のつもりか 家柄 学歴 子供のピアノ 自慢できるは それだけか こうなりゃ勝負だ 表へ出ようぜ いいけん いいけん 表へ出ようぜ Sa, Sa Sa Sa Sa, Sa, Sa, Sa, Sa Sa 田舎もん、いや、地方出身者だと 思ってなめるんじゃねえぜ 我慢に我慢で 昭和の御世を 丸く渡れと おっしゃるけれど それじゃこの手は いったい何の為 握れば誰でも げんこつ出来る 百、千、万の 言葉でも 話して解らぬ 奴がいる そんな奴には 言葉はいらぬ 頭突一発 あればよい こうなりゃ勝負だ 表へ出ようぜ いいけん いいけん 表へ出ようぜ Sa, Sa Sa Sa Sa, Sa, Sa, Sa, Sa Sa 愚かものめ 正義は必ず勝つはずなんだけどな |
曲名 | 歌手名 | 作詞者名 | 作曲者名 | 編曲者名 | 歌い出し |
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路地裏で…海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | 路地裏に夕焼けが 静かに降りて来る 遊びつかれた子供らが 坂道をかけて行く ガラス窓に一人頬をよせながら 待つ事になれてしまった ようこが待ってる ようこ 今でも君の事 好きで 好きで 大好きで ようこ そして今日も 知らぬ間に部屋の扉たたいていた 色あせた思い出の写真を 見つめながら 淋しさをこらえてた涙が あふれそうと呟く ごめん貴女の胸で少し泣きますと 涙 頬に光らせて ようこがほほえむ ようこ そんな君の事 好きで 好きで 大好きで オー ようこ 貴方を幸福に できないくせに抱きしめた 路地裏に 月の光が 冷たく降りて来る 淋しげな寝顔で貴方は 何を夢見るの 朝を君と二人で過ごしてしまうと この恋が 夢からさめる だから帰ります ようこ それでも君の事 好きで 好きで 大好きで ようこ だから貴方の知らぬ間に 暗い夜道をかけだして | |
思い出が手を振る海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 中牟田俊男・堀内孝雄 | 電話の向うの君は さよなら だけを言う とぎれ とぎれの言葉が 胸につき刺さる 庭に小さな花が 咲いたということしか 言えない僕の声は 涙でつまる 生きてゆくことが お祭りみたいに 楽しかった あの思い出達が 遠くで手を振る 遠くで手を振る アルバムの中で笑う 君に夏の日射し 寄り添うだけの僕も 夢に燃えていた 過ぎた悲しみだけが きれいに見えるのは きっと 涙のせいで キラキラ 光るから 生きてゆくことが お祭りみたいに 楽しかった あの思い出達が 遠くで手を振る 遠くで手を振る 夜ふけにひとり描く 君の横顔を いくら かきなおしても 他人の様です 生きてゆくことが お祭りみたいに 楽しかった あの思い出達が 遠くで手を振る 遠くで手を振る | |
おやじ海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | 男はやっぱり馬鹿やなと思います。 おやじを見ながらづくづく男は馬鹿やなと思います。 苦い酒を苦い顔して飲んで、 本当馬鹿やと思います。 そして僕もおやじに似てきました。 だんだんおやじに似てきました 病院のベッドに腰をおろし 親父は笑って僕を待ってた 旅の途中の僕を見つめて 親父は静かに うなずいている どげんしたとね! どげんしたとね! とうちゃんくさ。あんまり酒ば飲むけんたい、 こげん体ば悪うしようが、あんた。 近所の人は皆んな言いよんしゃんとよ、 とうちゃんの横じゃタバコも喫えんちて、 体ん中にアルコールが一杯たまっとるけん タバコの火がうつって爆発したら大事って、皆んな笑いよんじゃが。 とうちゃん憶えとうね、給料ば全部飲んで帰ってきた日のことば。 俺らまだ小学生やったよ。かあちゃん頭にきて、 こげなとうちゃんやったらいらんけん、もういっそのこと、 もういっそのこと亡きものにしてしまおうて言ったとよ。 ちょうど今ネクタイばしめて酔いつぶれとるけん、 母と子、力ばあわせて両方からしっかり引っぱって、 始末してしまおうって言ったとよ。 そうばってん、俺ら泣きながら止めたっちゃが。 明日が小学校の父親参観日の日やけん、明日まで待ってちゅって、 俺ら必死になって止めたっちゃが。 男やったら勝たなつまらん、男やったら天下ば取らなつまらん、 それがとうちゃんの口ぐせやったね。 そして最後にとうちゃんいつもぽつんと言いよったね。 お前はとうちゃんのごとなったらつまらんぞて、 淋しか顔して言いよったね。 そうばってんとうちゃんがプロレス好いとうたあ、今も変らんね、 力道山が一番好きやったね、 とうちゃん力遊山が負けたら、ようネコにハつ当たりして、 あんた襖に投げつけよったろうが。 力道山が負けたら、がっぱしこいて、 正義が負けた、正義が負けたって言いよったろうが、 そうばってん、とうちゃん。 男の正義は、あの頃からよう負けよったね、 ほんなこと勝ちゃせんもんね。 とうちゃん、そうばってんやっぱ、男一匹生きてゆくとはきつかね、 男一匹生きてゆくとはやおいかんね。 俺らまだ憶えとうよ、時々とうちゃんが眠られんで 蒲団の中でタバコぼっか吹かしよった夜のことば、 そやもんね、男は酒ば飲まな淋しゅうして眠られん夜があるもんね。 とうちゃん、俺もだんだんとうちゃんの気持ちが 分るごとなってきたっちゃが。 酒ば飲む手つきがよう似てきたけん、 とうちゃんの酒の気持が分るごとなってきたっちゃが。 病院の窓から夕陽みつめ 親父は黙って笑ってる また旅立つ僕をみつめて 親父は静かに うなずいている | |
隣り町のしのぶちゃん海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 中牟田俊夫 | ぼくの住む街のちょっとはずれのとなりの町の ぼくの大好きなしのぶちゃんのおうちがあります しのぶちゃんのお父さんは 赤いレンガのビール工場へ お母さんは郵便局で働いています しのぶちゃんのお部屋は二階の六畳で 窓から波の音 草の芳りがしています しのぶちゃんのお庭には いつも白い洗たく物が 春には赤いツツジがいっぱい咲いてます ぼくは学校サボッてしのぶちゃんのお家の前に そして 大声で”好きです しのぶさま”と しのぶちゃんは耳を傾け笑ってくれるだけ 生まれつき 耳のきこえないしのぶちゃんなのです ぼくの住む街のちょっとはずれのとなりの町の ぼくの大好きなしのぶちゃんのおうちがあります | |
一人ぼっちの軍隊海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | 昔 僕が 僕らしく 流す涙を 信じられた時 僕は君なんか 信じなかったよ 大きなポケットに何も入れないで たった 一人で 生きていた時 僕は君なんか 愛さなかったよ 君を愛していたんじゃなくて 君を愛してみたかっただけさ 君を信じていたんじゃなくて 君を信じてみたかっただけさ 君が僕から去って行けば 何もかもが消えてしまう 君を愛していたんじゃなくて 君を愛してみたかっただけさ 君を信じていたんじゃなくて 君を信じてみたかっただけさ 君を愛していたんじゃなくて 君を愛してみたかっただけさ 君を信じていたんじゃなくて 君を信じてみたかっただけさ 俺を愛していたんじゃなくて 俺を愛してみたかっただけさ 俺を信じていたんじゃなくて 俺を信じてみたかっただけさ | |
夢のゆくえ白鳥英美子 | 白鳥英美子 | 武田鉄矢 | 白鳥澄夫 | あなた 魔法をかけたでしょう だから 不思議なことがおきる 人であふれた町は 時が止まり 誰もが動かない 砂漠のように 静まりかえった 夕暮れの町で あなたの声だけ 私を呼んでいる 西の夜空 さそり型の星座がのぼり 恋したねと 教えてくれた あなた これはきっと夢 なぜか 昨日の 私じゃない 遠い 昔に聞いた 物語を 二人で たどっている 夜汽車はゆく 星くずの中 汽笛を鳴らして 見下ろす街の灯 まるで 天の川 東の空 レモン色した 三日月うかび 幸せにねと ささやいている 夜汽車はゆく 星くずの中 汽笛を鳴らして どこへゆくのか あなたも知らない 祈る言葉 たったひとつ あなたと二人 不思議な旅 終らせないで | |
おつかれさま海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 中牟田俊男 | 坂本明之 | あなた一日 いい人だった 指で汗ふく 働きもので 普通の人で 頑張りました おつかれさま 今日も一日 おつかれさま ありがとうなど あてにせず 人にやさしく してあげられた 今日のあなたが あなたらしい おつかれさま あなたの背中へ おつかれさま つめ草の上 大の字にねて 空へ溜息 ほっとつきます なんて静かな 夕暮れでしょう おつかれさま わたしの心 おつかれさま 空の都合で 雨がふる 花は都合で 咲いては散って 私の都合で あなたが好きです おつかれさま 行きかう人へ おつかれさま 一生一度の 一言よりも 千日かわらず 繰り返される 日暮れの人の 声のやさしさ おつかれさま 路地の陰から おつかれさま 月や星たち おつかれさま |
あるがままに海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 中牟田俊男 | 岩崎文紀 | 水蓮の花白く滲んで 泥の川に咲き乱れ 水面に映る白き夏雲 裸の子供空へ飛びこむ 靴を脱ぎ捨て裸足で歩けば 大地の優しさただありがたく そうか私も花や石ころ ここでは小さなアジアの破片 あるがままに陽射しを浴びて あるがままに風に吹かれて 菩提樹の下悟れぬ私 座ってあなたの名前つぶやく 額に紅い花びら模様 インドの少女は笑って拝む こんな私が仏に見えて 捧げてくれたアジアの微笑み 悟れぬままに生きて行こうと やっと気づいて私もおじぎ あるがままに泣いて泣きじゃくり あるがままに静かに笑おう そうか私も花や石ころ ここでは小さなアジアの破片 あるがままに心のままに あるがままに私のままに あるがままに流れのままに あるがままに行こうこのままに |
友、遠方より来る海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 中牟田俊男 | 岩崎文紀 | せっかく大人になれたというのに 時々大人を休みたくなる 町のはずれの小学校の 桜並木が花びら散らす 千の蝶々が舞い上がるようで 手で捕まえようと子供が跳ねる 昔のおまえと俺のよう 友 遠方より来る声あり 花の下へと遊びにゆこう 友 遠方より来る声あり 我ら話しに花咲かせよう なんだか大人で生きてはいるけど 時々大人を止めたくなる 夜の河原で子供がはしゃぐ 手のひらの中に蛍をつつみ そして誰かの髪にとまらせ 贈り物だろう蛍のかんざし 大人の私はまだ仕事 友 遠方より来る声あり 夜の河原へ遊びに行こうか 友 遠方より来る声あり 君にあげよう夏のかんざし 大人になる時別れたはずの 子供のまんまの昔の私が 遊ぼう遊ぼと手招きする 友 遠方より来る声あり 花の下へと遊ひにゆこう 友 遠方より来る声あり 二人で桜の花びら掴もう Hello hello old friend Here we go But ten years ago 花の下へと遊びにゆこう Hello hello old friend Here we go But ten years ago 我ら話しに花咲かせよう |
エレジー[哀歌]海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | 増本直樹 | 涙の川の ほとりに住んで 千粒 涙 流しています 待つ身辛いか 待たせる方は 今日も一日 すまぬと詫びた エレジー エレジーよ 貴方に届け 無頼の月日 悔いております 許して下さい 貴方がまさか 愛という名の 人だと知らず さよなら言えずに 別れたけれど 夢は今夜も あの日に帰る 風が揺らした 玄関扉 悲しいくせで おかえりと言う エレジー エレジーよ 私の歌よ 海山 千里 越えて伝えて 鏡をふせて 月日に汚れ それでも素顔で 待っていますと 涙の川の 岸辺にたてば 懺悔 懺悔と 波うちよせる 水面に映る 夕陽はくだけ 紅きさざなみ 足もと濡らす エレジー エレジーよ あの日に帰ろう 真っ白な心で 生きてた頃へ 貴方の膝には 陽なたのにおい 草の香りの 幸せだった |
BOYS AND GIRLS DON'T CRY海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | 千葉和臣 | どこまで歩いて行ったら 男らしくなれるの いくつ唄を歌ったら 心は静まるの いつ頃僕は僕らしい 自分になれるの 流れる河岸辺を削る その水音が答えさ 河は流れて山削り また河を作ってる 山は山になりたくて 動き続けてる 見渡す限りすべてのもの 自分をめざしてる 風に吹かれて旅をしている その風が今君に吹く どんな恋をすごしたら 女らしくなれるの 何冊本を読んだら 正しく生きれるの 愛した分だけ誰かから 愛して貰えるの 灯りを消して星空を見る その暗闇が答えさ 小さな農家のご夫婦が 星空見上げてる 語り合うこと何もなく 二人はよりそう 愛を見つけた人たちは 静かで動かない 音もなく夜空で燃える 星座のようだろう 風に吹かれて星がまたたく その風が今君に吹く |
ダメージの詩海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | 千葉和臣 | 見上げた夜空に月がふたつ ちぎれて輝く 私の瞳も年をとり 見るものすべてがにじんでゆがむ 乱視がすすみ 妻がふたりにダブって見える 妹みたいな妻だったけど 確かに今は父親に見える 陽暮れの街角響く歌声 名もなきその唄 若き人たち夢をみる スポットライトを憧れ目指して そんな時代は 僕にもあったが君とは違う 恋することを誰かの真似して LOVEと飾って唄いはしなかった 浮気がバレた酔いすぎて 間違えたのだ勘違い その人抱きしめ今夜は帰ると 囁きかけたがそれは妻だった 酔って我が家へ 帰って来たことすっかり忘れてた 妻も立派だ タクシー呼んで 手を振りながら見送ってくれた ひとり酒場でふと唇が 歌い出すあの唄 あの素晴らしい愛をもう一度 僕らの唄は何処へいったのだろう 悲しい癖だな 星占いで恋愛運が 吉と出てれば妻に隠れて 梅の小枝に強く強く結ぶ 茶髪の娘が踊りながら テレビで歌っている あまりの動きの素早さに 見ていて疲れるじっとして歌え 子供がテレビを離れたスキに チャンネル変えてそっと見詰める 天気予報のお天気お姉さん スキです普通の人だから ダメージの詩唄えば切なく 青春は遠く過ぎ去り 我ら中年よ夜明け前の 闇に歌おうダメージの詩 |
ちえこ天知茂 | 天知茂 | 武田鉄矢 | 中山大三郎 | ちえこが俺にくれたもの 白い小さな貝がらひとつ グラスの底に沈めて飲めば 暗い酒場も波音ばかり 夜の新宿降る雨が 遠いあの海思い出させる ちえこが消えたあの海を ちえこが俺にくれたもの 泪色した真珠の指輪 手のひらにのせて見つめていたら 小さな虹がうかんで消えた 夜の新宿降る雨が 遠いあの頃思い出させる ちえこがわらったあの頃を ちえこが俺にくれたもの さびしい胸にともしびひとつ ちえこに俺が与えたものは さよならもない別れがひとつ 夜の新宿降る雨が バカなこの俺またも責めてる ちえこの泪が肩を打つ | |
まい・ぱぁとなー海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | 山中紀昌 | 桜の花満開の下 ランドセル二つ学校へ走る 運動場ではフォークダンスの 一年生が輪になって廻る 我が家の庭にはいただき物の 桜吹雪が舞い込んでくる 私も妻も花びらあびて まるで映画のラストシーンだね ああ 花や木に心華やぎ フォークダンスの仲間に入ろう 君 スカートの裾ひるがえし いざ手をとりて マイ・パートナー 夏の陽盛り欅の影に 日傘を閉じて入ってきた人 もうすぐ母になるその人は お腹で眠る我が子に微笑む 緑の梢を風渡る音 サイダーの泡が弾ける音だ 木もれ陽うけて微笑むその人 ステンドグラスのマリアの笑顔 ああ 花や木に心華やぎ 昔のあなたによく似た人だ さあ あちらの方も二人づれ ベンチをゆずろう マイ・パートナー コスモスの花が揺れる小道で 出会った二人は車椅子の人 お先にどうぞと道ゆずられて 妻の手を取りそっと追い越す 静かな笑顔でお辞儀をなさるが お礼を言うのは私の方です 照れずに妻と手をつなげました 恋人同士のあの日のように ああ 花や木に心華やぎ コスモス畑に二人で座ろう 君 コスモスの花の真似をして 空を見上げる マイ・パートナー 銀杏並木も裸にされて 商店街の灯かり暖か 買い物帰りの足急がせて 通りかかったいつもの花屋 お年召されたご夫婦そっと 買って行かれる山茶花の花 人生の時が暮れ行く人に 何と似合うか紅の花 ああ 花や木に心華やぎ そのご夫婦の後ろを歩く さあ 落ち葉踏んでのんびりと 家路をたどろう マイ・パートナー |
まっすぐの唄海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 中牟田俊男 | 原田末秋 | 今日から僕はまっすぐに 君の涙になってやる 僕が頬からつぎつぎに 涙で地面を濡らすから どうか それを目印に 一歩一歩と踏みしめて 愚かでもいいまっすぐが 優しいことがしたいのだ 今日から僕はまっすぐに 矢印みたいにまっすぐに 貴方の少し前をゆき 涙を地面にさしてゆこう 君のためならデクノボウ そう呼ばれたってかまわない 少し 汚れた 棒でさえ まっすぐならば杖になる ささやかだけど役にたつ そんな自分にしたいのだ 今日から僕はまっすぐに あなたとここからまっすぐに 生きてゆこうと決めたので ありがとうなどいりません ねじれて曲がった唄よりも ただまっすぐの唄がいい 君が 遠くに 離れても その声めざして探すから 下手でいいんだ まっすぐの唄が一番響くのだ まっすぐだけが届くのだ まっすぐだけが終わらない 誰かの心につきさされ まっすぐの唄つきさされ まっすぐの唄 つきさされ |
ラストバラード海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | 産んでくれてありがとな 育ててくれてありがとうな 次の世もまた次の世も あなたの子供に生まれたい 母ちゃんの子供に生まれたい ひつじ雲西へと流れ コスモスの花揺れて見送る 旅立つ母に姉が寄り添い その唇に赤き紅をさす 別れにはうららかなこの日 ありったけのさよならこめて 声を限りのありがとこめて 捧げる白い花 いつもなら私を送り 母が立ってた我が家の前には 黒き服着た人たち並び あなたひとりを今日は送ります 泣きなさいそう言いながら 涙流してるご近所の方 おじぎばかりをしておりますが 故郷有難し 走馬灯めぐる思い出 何故か微笑む笑顔の母ばかり 小さき箱の母を抱きしめ 眠れど母は夢に現れず 我が母は逝きし後にも 安らかに私を眠らせ 母の姿は心におります いつもいついつまでも | |
たんぼ道の唄海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | 僕は風よりも 土になりたい 静かに息をする 土になりたい 風のように旅するよりも 土のようにとどまる方が 本当は勇気がいる事なんだ 迷ってばかりの生き方したけど 僕は風よりも土になりたい 僕は海よりも 川になりたい 畑のそばをゆく 川になりたい 海のように広がるよりも 川のように働く方が 本当は強さが いる事なんだ 迷ってばかりの生き方したけど 僕は海よりも 川になりたい 僕は山よりも 丘になりたい 季節の花がさく 丘になりたい 山のようにそびえるよりも 丘のように たたずむ方が 本当は覚悟が いる事なんだ 迷ってばかりの 生き方したけど 僕は山よりも 丘になりたい 迷ってばかりの 生き方したけど 僕は街よりも 村で生きてゆく | |
友達だから大山のぶ代・森の木児童合唱団 | 大山のぶ代・森の木児童合唱団 | 武田鉄矢 | 山木康世 | 菊池俊輔 | 笑ってる君は 青空みたい 見てると ぼくまで 微笑んでしまう ちがう色した シャツ着ているけれど おんなじ色の 夢をおいかけた ずっと 遠くの 空のしたまで ルルルル 二人で 旅した 雲のように ラララ ぼくたち ほんとは ともだちみたい ぼくたち ほんとに ともだちなんだ いつも いつまでも ともだちだからね ともだちだからね とおざかる君は 夕日のようだ みえなくなるまで ぼくは見送る ちがう道を わかれてゆくけれど いつかどこかで また会えるから うたを歌うよ 波おとみたいに ルルルル ぼくのこころに 海ができた ラララ ぼくたち ほんとは ともだちみたい ぼくたち ほんとに ともだちなんだ いつも いつまでも ともだちだからね ともだちだからね うたを歌うよ 波おとみたいに ルルルル ぼくのこころに 海ができた ラララ ぼくたち ほんとは ともだちみたい ぼくたち ほんとに ともだちなんだ いつも いつまでも ともだちだからね ともだちだからね |
えきすとら海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | 今は君が眩しく光るよ まるで舞台のヒロインのように 言葉もなく 立ちつくす僕は 台詞もない えきすとら なんだ でも生活のなかで しぼんでゆく夢が 君を見つめれば疲れを忘れた もういいんだよ 君はこれから 硝子の階段 登ってゆくんだよ 舞台の袖に 消えてゆく僕を 振り返るなよ ただの旅人さ 僕は僕の通りに生きてみる 今は貴方が優しく揺れます 私のためだけのヒーローのように 淋しくなって はじめて気づいたの 貴方が居たから綺麗に笑えたの でも握りしめた夢は砂でも せめて指から 落ちてしまうまで ねえ魔法にかかっていたいの 倒れるまで一人で踊りたい 遠い席から 貴方見つめてください 私のために拍手をください 私は 私の 通りに生きてみる もう泣かないで ぼくらは これから 人生の舞台 演じてゆくんだ 今度 会えたら もらった台詞じゃなく 自分の言葉で 君を 呼びとめる 僕は 僕の 通りに生きてみる | |
新しい人へ海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | 原田未秋 | 君はハンドルくねらせながら 長い坂道のぼる 汗と一緒に涙ふく君を 僕が押してあげるね 何の花だろうこんな坂の途中 冬を選んで咲く花もある 止まれば倒れるこの自転車が 君が選んだ生き方なんだね ペダルをこいでペダルをこいで 君ならできる倒れず行ける 君はペダルをこいで 坂の上までのぼりついたら まっすぐに空を見た 飛んでみたくなる夕暮の空 僕らはここで僕と君になる 心が強くなろうとする時 言葉は何にも役に立たない 悲しみばかり染みこんだ町 君は静かに見下ろしている ペダルをこいでペダルをこいで ふり返らずに走り続けて 君はペダルをこいで 地面をかすめて飛ぶ鳥のように まっすぐ坂道君は降りて行く 幸福ってやつはきっと傍にある 自転車こいで行ける所に ペダルをこいでペダルをこいで 君なら行ける一人で行ける ペダルをこいでペダルをこいで 遠くなるほど君らしくなる だからペダルをこいで |
俺が信長海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 中牟田俊男 | 生まれる前は 何処にいたのか 死んでそれから 何処へゆくのか ほらみろ 何にも 判らぬクセに 天から貰うた 命のクセに 返すのを惜んで 泣いて居るのか 一重まぶたの 信長が 光る眼(まなこ)で 雨に打たれて 田楽狭間の戦場(いくさば)駆ける 一重まぶたの 信長が 敵に味方に 叫んで通る 俺が信長 見知り置け 一人で生きるが 辛いからと 悲しみ知らずに 生きてみたいと 仏に縋(すが)って 座って居るのか 地獄におちる 覚悟もせずに お前に何が 出来るというのか 一重まぶたの 信長が 光る眼(まなこ)に 炎を映し 燃える比叡の寺を眺める 一重まぶたの 信長が 仏を大刀で 切り割って 俺が信長 見知り置け 北は越後の上杉景虎 戦上手の武田が居って 南は牙むく島津の隼人 海から睨むは土佐のやつらか 敵が多いと しみじみ笑う 一重まぶたの 信長が 光る眼(まなこ)で 天を仰いで この世は夢と 唄って通る 一重まぶたの 信長が 戦仕掛けに 叫んで通る 俺が信長 見知り置け | |
遙かなる人海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 中牟田俊男 | 夕暮れの空まで 真っ直ぐに 駆けてきた 広げた本は 机に置いたまま 流れる雲に 憧れを語れば 遙かなる人の 声が届く 本など広げて 言葉を探すより 人は空を見上げている方が ずっと 賢くなれるんだと 遙かなる人の 声が僕に届く 冷たい雨の中 ひとりで歩いた もらった手紙を 小さく破いて 降りしきる雨に 悲しみを語れば 遙かなる人の 声が届く 恋に悩んで 考えこむより 汗を飛ばして 走ってみろよ ただの水さえ美味く飲めるからと 遙かなる人の 声が僕に届く 旅行く者達が 美しく見えるのは もっと遠くを 目指しているからだ 立っているより 歩いてみることだ 遙かなる人の 声が僕に届く | |
母に捧げるバラード海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 海援隊 | [語り] お母さん今僕は思っています 僕に故郷なんかなくなってしまったんじゃないかと そしてひとつ残っている故郷があるとすれば お母さんそれはあなた自身です あなたは何から何まで故郷そのものです 今ここでこうして静かに目を閉じていると お母さんあなたの声が聞こえてくるんです お母さんの声が聞こえてくるんです 今も聞こえるあのおふくろの声 僕に人生を教えてくれた優しいおふくろ [語り] コラッ 鉄矢 何ばしょうとかねこの子はテレッとして 早うおまえ学校いってこんかおまえ 近所の人からいつもおまえ何て噂されようか知っとうとか タバコ屋の武田方の息子はフォークソングぐるいの おまえバカ息子バカ息子って 噂されよっつお ほんなこっそれにおまえ いつもつまらん女にばっかり騙されておろうが 最近の女はネェあんたチチバンドの中に クラゲの頭のごとあんた男をたぶらかすばっかし 早く学校へ行ってこんかこのバカちんがクサッ 待て待て鉄矢おまえまたタバコばっ黙って持っていきよるが ほんなこつ腹のたつ 家の稼業がタバコ屋からってこの子は 小学校4年の時からタバコの味覚えて中学校1年の 歯の検査の前おまえザクトライオンで 一生懸命おまえ歯のウラオモテ磨くだろうが まだわからんとか かあちゃんがこのタバコ屋を経営するために どげん苦労しょうか 血と汗と涙で汚れた女の半生がまだわからんとかこんな事が 行ってこいあんた何処へでも行ってきなさい かあちゃんあんたの事は息子がおらん事になっても何も寂しゅなかよ 鉄矢ひとつだけ言うとくがなあ人さまの世の中でたら 働け働け働け鉄矢働いて働いて働きぬいて休みたいとか遊びたいとか そんな事おまえいっぺんでも思うてみろ そん時はそん時は死ねそれが人間ぞそれが男ぞ おまえも故郷をすてて花の都へ出てゆくかぎりは誰にも負けたらつまらん 輝く日本の星となって帰ってこい 行ってこいあんた何処へでも行ってきなさい 今も聞こえるあのおふくろの声 僕に人生を教えてくれた優しいおふくろ | |
声援海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 中牟田俊男 | 瀬尾一三 | 貴方が言葉を覚えたのは 悲しみ語るためですか どうか何度も泣いてください うれし涙に出会うまでは 春の陽射しを見つけるまで だれもが寒い旅人なんです 涙で汚れた貴方の顔に 僕は声援送ります がんばれ がんばれ 頼む がんばれ がんばってくれ がんばれ がんばれ 頼む がんばれ がんばってくれ 大地耕す人の手が 泥にまみれている様に 心も働けば汚れるものさ 人を愛したり憎んだり 笑顔ばかりで生きてる人は 怠け者だと気付いてくれ 手探りしながら生きてる貴方に 僕は声援送ります がんばれ がんばれ 頼む がんばれ がんばってくれ がんばれ がんばれ 頼む がんばれ がんばってくれ 夢をめざして走り出す時 みんな寂しいマラソンランナー 声をからして貴方の背中に 僕は声援送ります がんばれ がんばれ 頼む がんばれ がんばってくれ がんばれ がんばれ 頼む がんばれ がんばってくれ |
ライスカレー海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | 岩崎文紀 | お風呂あがりに 夜空見上げて 濡れた髪をふく ひとり帰って 来た故郷に 秋風吹いて 台所から ひびく水音 懐かしい カレーのにおい “すませてきた”と 言ってもきかず 母の背中がジャガイモ刻む 生まれた家は 座る場所さえ 12の時のそのまんま 生まれた家は 星空の下 明り灯して ライスカレー たたみに座れば 母が差し出すコップの水と銀のさじ ジャガイモだらけの ライスカレー 子供の頃に 帰りが遅いと 父にしかられ 部屋の隅 泣いても食べた 私がすぐに泣き止むように 母はあの日と同じ笑顔 生まれた家は 座る場所さえ 12の時のそのまんま 生まれた家は 星空の下 明り灯して ライスカレー もうすぐ50になる私なのに カレー食べる横顔を 78の母が見つめる 微笑みながら 今夜は二人で枕並べて 眠ろう同じ闇を見て 歳をとるのも悪くはないね 照れずに言えます“長生きしろよ” 生まれた家は 時が止まって 12の時のそのまんま 生まれた家は 星空の下 明り消してもカレーのにおい 天の川から 星が流れる 音が聞こえる秋の夜 |
人に生まれて海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 中牟田俊男 | 鳥はじぶんを鳥とは知らず 空を見つめて 飛ばずにいられない 花はなんの花かわが名も知らず 春になったら 咲かずにいられない 私はせっかく人に生まれて 恋をせずにはいられなかった こんな悲しい顔するために 人に生まれてきたわけじゃない 流れる水に魚が泳ぐ 行方も知らずに 遊び続けてる 川は流れてどこへゆくのか 何も知らずに海へと急いでる 私はせっかく人に生まれて あなたと知り合い迷ってばかり 海を知らずに川は走るけど あなた見つめて私は石のよう 私はせっかく人に生まれて 鳥や花など羨むものか 私は私になるために 人に生まれてきたのです | |
月の光海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | 濡れた手拭い窓辺に干して 旅の宿から海を見下ろす 遥かな沖に昇った月が 水面を照らす黄金色の道 街の暮らしで汚れた私は 畳に正座で月を見上げる 月の光で我が身を洗う 月の光で我が身を洗う 隣も眠れぬ旅の人だろう 窓から一房葡萄の差し入れ 月の光に葡萄を透かせば うす紫のステンドグラス 貴方を誘わず来てよかったと 久しぶりに静けさを聞く 何年ぶりだろうひとり微笑む 何年ぶりだろうひとり微笑む 夜更けに目覚めて闇を見つめる 閉めた窓から月影差し込み 部屋の隅の畳の上に 青く小さな月の光が 眠れぬ私に届いた便り 布団を抜け出しひとり見つめる 月から届いた手紙を読んでる 月から届いた手紙を読んでる 月から届いた手紙を読んでる | |
空みたか海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 中牟田俊男 | 東京に殴られて仰向けにひっくりかえった 公園の立入り禁止の芝生の上に この街はこの俺と握手さえしてくれなかった 俺の夢が負けたんだ カウントテンまで眼をつぶれ 空みたか 勝ち続けていなければそれは負けたと同じ事 空みたか 夢やぶれのんびりと空みて空みています 東京に殴られて横断歩道で待たされて 疲れ果てて座り込んだガードレールに 誰のせいか時代のせいかいいやみんな身からでた錆 平凡に生きてるやつが 一番度胸のある奴だ 空みたか 鳥のように自由に生きてくつもりがなんて様 空みたか 負けてやっと静かに空みて空みています 東京に殴られて東京のバカヤローと たったひとりで歌って叫ぶカラオケルームで 俺はアリにはなりたくはない時計の針に指図されない 歌だけ威勢はいいけれど マイクを落としてふと黙り込む 空みたか あの人にまず詫びろ床に手をつきアリになりますと 空みたか 故郷に向かって頭をさげすみませんでした | |
ヘミングウェイをきどって海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 中牟田俊男 | へミングウェイをひとりきどって 丸太を割って薪にしよう そして夕暮れの浜辺に積み上げ 星を合図に炎をたこう ヘミングウェイをひとりきどって 竹の筒にウイスキー入れて それを炎で温めて 自分の影とふたりで飲もう 死んだ友達憎んだ女達 炎の向こうに座ってくれ 声ある声あるならば乾杯と言え ヘミングウェイをひとりきどって 炎に想い出投げ込もう そして火の粉を夜空に上げて 星の仲間にしてやろう ヘミングウェイをひとりきどって 年をとったと静かに笑おう そして心は冬支度 唇だけには春の歌 老いぼれヒーロー汚れたヒロイン 炎の向こうで休んでくれ さらばさらば青春と祝ってくれ そして夜に つつまれて 夢をみるから 眠らない 疲れたランナー 倒れたチャンピオン 炎の向こうで叫んでくれ まだだまだ負けてはいないと たちあがってくれ | |
センチメンタルクラブ海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | どうもようこそ今夜ようこそ センチメンタルクラブへ つきなみですが心を込めてあなたようこそ センチメンタルクラブへ 酒場にならんだお酒の数だけ 人それぞれに悲しみがある 恋をなくした今夜のあなたへ 白いワインをおすすめします 涙とおんなじ色してるから 流した涙の数だけ飲みましょう 甘い言葉がお嫌いですか だけど疲れた時には 甘い言葉が疲れをとります あなたゆっくりセンチメンタルクラブで 酒場に流れる流行の恋歌 男と女がはしゃいで唄う 恋をはじめた今夜のあなたへ 古い恋歌唄ってあげよう 誰でも唄えるやさしいメロディー いつかは誰かと唄えるように どうもようこそ今夜ようこそ センチメンタルクラブへ つきなみですが心を込めてあなたようこそ センチメンタルクラブへ | |
私のなかの銀河海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | 浜辺で拾った 小さなこの貝殻が どうして渦巻く形になったのか 教えてくれたのは 貴方でした それは夜空の 闇に輝く銀河 その波音が貝には聴こえて 銀河に見とれて 渦巻いたという 私の耳も貝の殻 貴方の声が聴きたいけれど 貴方は星より遠い人 森で咲いてる いろんな花の花びらが 色あざやかに なぜ染まったのか 教えてくれたのは 貴方でした それは陽射しを 空から降らせる太陽 燃える炎が花には見えて 炎に憧れて 花びら染めた 私の恋も咲いたけど 貴方が陽射しを降らせてくれず 私ひとりが 色のない花 私の心の不思議さは 貴方を静かに思い出す時 銀河とおなじ 渦を巻く | |
一人称海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | 涙のことは涙にまかせて 歪んだ景色の中を歩こう 泣いて悲しみ他人に話せば きっと唇が少し嘘をつく 寂しい時には寂しさに沈もう 水の中の魚のように やりきれなくてため息つけば 銀の泡になってゆく 私の心を訪れる人はなく こんなに静かな場所だったのか 私の心私が居るだけ 明日のことは明日にまかせて 今日のぶんだけ生きてみよう 人の為にと書いて偽り 誰かの為の私じゃあない 幸福さがして人は歩いている 疲れはてた旅人のように 幸福な人は何も探さない 探さないから見つけられた 私の心は恋をしていないから とても広くて澄みきっている 私の心私がいるだけ 私の心を音もなく時が過ぎ 青春も過ぎて遠く来たから 今見わたせる私の青春 | |
スタートライン海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | 夜明け前の薄暗い道を 誰かがもう走っている 拾った小石で誰かが書いた アスファルト道のスタートライン 寒い身体を言い訳にして 町は眠ってる曇り空の朝に 自分の汗で自分を暖めて 寂しさ目指して走る人がいる 今 私達に大切なものは 恋や夢を語りあう事じゃなく 一人ぼっちになる為のスタートライン 雨が降ってる町の公園で 誰かが一人濡れている 待たせてばかりの恋する人に 靴のかかとで描いたピリオド 素直な奴ほど傷ついてしまう みんな上手にふざけて生きるのに たったひとつの別れの為に 真っ直ぐ涙を流す人がいる 今 私達に大切なものは 恋や夢を語りあう事じゃなく 一人ぼっちになる為のスタートライン 夜の川原の長い一本道を 誰かがまだ走っている 星を見上げて走り続ける 誰かが書いたスタートライン 向こうの岸辺はあんなに明るく 町の灯が夜を焦がすのに 微かな星の光を探して 闇を選んで走る人がいる 今 私達に必要なものは 光り溢れる明るい場所じゃなく 闇に向かって走り出す為のスタートライン | |
雲がゆくのは武田鉄矢 | 武田鉄矢 | 武田鉄矢 | 深野義和 | 涙ふくハンカチの色をした 雲が北へと流れてゆく きっとどこか遠い国で僕よりつらい 心の人がいるのだろう おーい雲よ僕はいい我慢できるよ その人の瞳に浮かんでくれ おーい雲よ涙をふいてあげたら その人の瞳は空の色だろう 白いバラ束ねた形をした 雲が南へ流れてゆく あれはきっと遥かな旅つづける人が 愛する人に届けたいのさ おーい雲よ日暮れまで間に合えよ 花びら赤く染まるから おーい雲よ見上げるみんなの瞳に 小さな花束写してくれよ おーい雲よこの町に雨降る時 どこかの町は日差しの中 おーい雲よ誰かのためになるなら 冷たい雨に濡れてもいい | |
少年期武田鉄矢 | 武田鉄矢 | 武田鉄矢 | 佐孝康夫 | 悲しい時には 町のはずれで 電信柱の明り見てた 七つの僕には 不思議だった 涙うかべて 見上げたら 虹のかけらが キラキラ光る 瞬きするたびに 形を変えて 夕闇にひとり 夢見るようで しかられるまで たたずんでいた ああ僕はどうして大人になるんだろう ああ僕はいつごろ大人になるんだろう 目覚めた時は 窓に夕焼け 妙にさみしくて 目をこすってる そうか僕は 陽ざしの中で 遊び疲れて 眠ってたのか 夢の中では 青い空を 自由に歩いて いたのだけれど 夢から覚めたら 飛べなくなって 夕焼け空が あんなに遠い ああ僕はどうして大人になるんだろう ああ僕はいつごろ大人になるんだろう | |
夢の人武田鉄矢一座 | 武田鉄矢一座 | 武田鉄矢 | 深野義和 | 夢みる力が おまえにあるかぎり 出来ない事は この世にない 水のしずくが 光と出逢えば 七つの色に 輝やくように 守ってあげたい 人と出逢えば おまえはすでに 剣持つ サムライ さあ いざ いま もう 剣をとれ さあ いざ いま もう 剣をぬけ おまえの名前は 正義 旅する心が おまえにあるかぎり いつかは ゆけるさ シャングリア 吹雪吹きあれる 山ふところに 未だ かくれた その楽園 手をさしのばす 人がいるなら おまえはすでに 剣持つ サムライ さあ いざ いま もう 剣をとれ さあ いざ いま もう 剣をぬけ おまえの名前は 勇気 さあ いざ いま もう 剣をとれ さあ いざ いま もう 剣をぬけ おまえの名前は 剣士 | |
世界はグー・チョキ・パー武田鉄矢一座 | 武田鉄矢一座 | 武田鉄矢 | 深野義和 | 大人は時々 ムリ言うぞ 子供にまじめに ムリ言うぞ 世界の人とは 仲良しに 国際的な 人となれ 一緒に遊びたい けど アメリカ10時で もう夜 ペキンは8時で まだ朝 遊べない 世界は ひとつじゃ ないんじゃないか ねえ 時計は バラバラ 昼夜 さかさまだよ 世界は グー チョキ パーで だから楽しくなる みんなちがうから あいこでしょ 大人は時々 ムリ言うぞ 子供にまじめに ムリ言うぞ 勉強 がんばれ やりぬけば 天才的な 人となる ところがあるんだ ムキ フムキ エジソン 国語はレイテン アインシュタインは 鉄棒 超 ヘタ ラクダイ生 一番が ひとつ あれば いいんだねえ 放課後 元気は クラスで一番だよ 子供は グー チョキ パーで 学校楽しくなる みんなちがうから あいこでしょ パンや 魚や 本や となりの花や いろいろ あるから 商売ハンジョの顔 町は グー チョキ パーで 通りはにぎやかに みんなちがうから あいこでしょ 金魚は ひらひら 池の中 どじょうは 上 下 池の中 まねして およぐ 奴いない だから ぼくだけ ぼくのまね | |
漂泊浪漫海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | 人の宿命の悲しさは 浮世を憎んで船を出し さすらい人になったとて いつか浮世が恋しくなる 「せめて今夜は この盃に 苦い酒をば なみなみついで そして一息に飲みほそう そして悲しみ飲みほそう」 人の情けのうれしさは たとえばレモンの味がして 口に含めばすっぱくて わけもないのに泪ぐむ 「せめて今夜は この盃に 甘い洒をば なみなみついで そして一息に飲みほそう ほら あんたの情けを飲みほそう」 旅する男の寂しさは 夜汽車にうつる白い顔 きのうと今日にとり残されて それでも夢追うさすらい人よ 「あなたは見知らぬ人だけれど 酒に愁いを 流してしまおう そして一息に飲みほそう そして宿命を飲みほそう」 | |
竜馬かく語りき海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 中牟田俊男 | 生きてゆくのは闘いなんだから 夢をいだくのさえ闘いなんだから 今は信じれる友の手を 振り切るだけのやさしさをもてと かつて竜馬かく語りき かつて竜馬かく語りき 生まれ来る小鳥さえも カラを破り 空を見つめて飛ぶことを知る だから 禁じられた扉を拳で打ちこわせ この世の掟は カラクリと笑え かつて竜馬かく語りき かつて竜馬かく語りき 人の心は弱いものだから つまずき裏切る哀しいものだから わかってくれる人など求めるな 情けも愛も この身をしばる かつて竜馬かく語りき かつて竜馬かく語りき 時代はいつでも逆巻く流れ 求める夢を打ちくだきながら でも命ある者よ この河を渡れ 生きてる証しを確かめるために かつて竜馬かく語りき かつて竜馬かく語りき かつて竜馬かく語りき かつて竜馬かく語りき | |
北の叙情詩海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 花岡優平 | 北の緑に身を染めれば 時の流れ緩やかに 眠りより深き 安らぎが包む 喋り疲れた唇が しばらく言葉を 忘れたいという 瞳はここで 眠りたいという 木もれ陽 揺らす もみの木の下 汗も拭かずに 座りこめば もみの梢が 囁きかける 俺がすこし 背を伸ばす間(ま)に おまえは死んでしまうのだから 過ぎてゆく季節を 惜んでみろと 山の小川に 身を屈めて 土を耕す男達が 両手で抄った 水を飲みほす 何度も飲みほす その姿が 祈る人の様に 僕には見えた 夕闇の中で なぜか 涙が | |
風景詩海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 中牟田俊男 | 舞い上がる 鳥たちは 影を残して まっすぐ空へとかけてゆく ベンチの隅で ぼくは ぼくの影見つめて ひとり 動かない あふれそうな 悲しみがあるけど 今日は心を 濡らしたくない 陽差しの中で 影が揺れるのは 悲しみが空へ 帰るから この陽差しの中に もう少しいれば 悲しみが少し 乾くだろう 噴水の水が 背のびをする 光るしぶきを 振り撒いて 年老いた男は 煙草をくわえて 芝生の上から ながめてる 生きてる者の 影は動かない それは悲しみが 重いからだろう そんなに重い 影なんか 持ちたくないと ぼくは 動かない タ暮れが来るまで ここにいよう ぼくの影が 闇で消えるまで あふれそうな 悲しみがあるけど 今日は心を 濡らしたくない 陽差しの中で 影が揺れるのは 悲しみが空へ 帰るから この陽差しの中に もう少しいれば 悲しみが少し 乾くだろう | |
人として海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 中牟田俊男 | 遠くまで見える道で 君の手を握りしめた 手渡す言葉も 何もないけど 思いのままに生きられず 心に石の礫なげて 自分を苦しめた 愚かさに気付く 私は悲しみ繰り返す そうだ人なんだ 人として人と出会い 人として人に迷い 人として人に傷つき 人として人と別れて それでも人しか 愛せない 夢を語り合えばいつも 言葉はすぐに 途切れてしまう ひざを抱えて うつむくことばかり 鳥のように生きたいと 夕空見上げて佇むけれど 翼は愚かな あこがれと気付く 私は大地に影おとし 歩く人なんだ 人として人と出会い 人として人に迷い 人として人に傷つき 人として人と別れて それでも人しか 愛せない それでも人しか 愛せない | |
贈る言葉海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | 暮れなずむ町の 光と影の中 去りゆくあなたへ 贈る言葉 悲しみこらえて 微笑むよりも 涙かれるまで 泣くほうがいい 人は悲しみが 多いほど 人には優しく できるのだから さよならだけでは さびしすぎるから 愛するあなたへ 贈る言葉 夕暮れの風に 途切れたけれど 終わりまで聞いて 贈る言葉 信じられぬと 嘆くよりも 人を信じて 傷つくほうがいい 求めないで 優しさなんか 臆病者の 言いわけだから はじめて愛した あなたのために 飾りもつけずに 贈る言葉 これから始まる 暮らしの中で だれかがあなたを 愛するでしょう だけど 私ほど あなたの事を 深く愛した ヤツはいない 遠ざかる影が 人混みに消えた もうとどかない 贈る言葉 もうとどかない 贈る言葉 | |
声援武田鉄矢 | 武田鉄矢 | 武田鉄矢 | 中牟田俊男 | 貴方が言葉を 覚えたのは 悲しみ語るためですか どうか何度も 泣いてください うれし涙に出会うまでは 春の陽射しを 見つけるまで だれもが寒い 旅人なんです 涙で汚れた 貴方の顔に 僕は声援 送ります がんばれ がんばれ頼む がんばれ ばんばってくれ がんばれ がんばれ頼む がんばれ ばんばってくれ 大地耕す人の手が 泥にまみれている様に 心も働けば 汚れるものさ 人を愛したり 憎んだり 笑顔ばかり浮かべる人は 怠け者だと 気付いてくれ 手探りしながら 生きてる貴方に 僕は声援送ります がんばれ がんばれ頼む がんばれ ばんばってくれ がんばれ がんばれ頼む がんばれ ばんばってくれ 夢をめざして 走り出す時 みんな寂しい マラソンランナー 声をからして 貴方の背中に 僕は声援送ります がんばれ がんばれ頼む がんばれ ばんばってくれ がんばれ がんばれ頼む がんばれ ばんばってくれ | |
友へ柳葉敏郎 | 柳葉敏郎 | 武田鉄矢 | 堀内孝雄 | 真夜中のホームで 煙草の火 さしだ出せば あいつの眼に キラリ光る あれは涙 別れの乾杯だ カンビール 投げてよこし ほろ苦く 飲めば唱う「風に吹かれて」 青春が暮れてゆく 都落ちする友がいる 夢見る頃は過ぎてゆく 下りの汽車を君は待つ ベンチに背をもたれ星空を見上げれば この街に はじめて 来た時と同じさ どれだけ歩いたか この街で 夢探し まずしさを笑うほどに 二人若かった 恋人と暮して 人並みの幸福を この手に願ったとき 何かが消えた 街の灯がいつもより 温かく見えるけど 夢見た頃は消えてゆく 別れのベルが鳴り響く 青春が暮れてゆく 都落ちする友がいる 思い出だけを胸に抱き 夜汽車に今君は乗る 元気で暮らせよと 柄にもなく 手を握れば あいつの肩 ふるえて 一度だけ うなずく 一度だけ うなずく | |
伝言 メッセージ武田鉄矢 | 武田鉄矢 | 武田鉄矢 | 奥野敦子 | 貴方の悲しみ 背負うほど 私の肩は 広くない せめてできることはと言えば そばに座っているぐらい 涙がとまらず 困るのなら ひとつ話をしてあげよう 貴方の瞳のいちばん奥に 小さい海があるのです 涙は海のなごりです 波の雫の味でしょう 悲しむ事は悪くはない 人の心が海になる せめたりしないよ 人は誰でも 心に小さなはかりを持って 恋の重たさ 比べながら 愛を探して 街を流れる だから声だけ聞かせてくれ 3日続けて 留守番電話 貴方に残す メッセージはいつも 元気でいますか また電話します ちぎれた心の半分を 探し続ける それは恋 さびしい事は 悪くはない 人の心が旅をする 傷つく事には 慣れてます 長い電話で悪いけど 人と別れてゆく時に 涙がでるのは 久しぶりです 涙は海のなごりです 波の雫の味でしょう 悲しむ事は悪くはない 人の心が海になる | |
天までとどけ武田鉄矢 | 武田鉄矢 | 武田鉄矢 | 堀内孝雄 | おいら 優しい歌が聞きたいな 誰か 本気で唄ってくれないか この世に生まれた 生き物たちで 花をみつめて微笑んだのは 人間だから 流れる涙は 人間だから 弱いあなたは 人間らしい おいら 静かな歌が好きだよ へたでも そっと 唄ってくれないか 夜空の星の ひとつひとつに きれいな 名前をつけたのは 人間だから 流れる涙は 人間だから 弱いあなたは 人間らしい 迷っていいのさ 人間だもの いつか 強くなる 人間だって 流れる涙は 人間だから 弱いあなたは 人間らしい 迷っていいのさ 人間だもの いつか 強くなる 人間だって | |
おやじとして君に加山雄三 | 加山雄三 | 武田鉄矢 | 弾厚作 | 僕の腕に抱かれて 君は眠っている 歩き疲れたのか はじめての旅 木もれ陽を踏みながら ひとり走っていた 君は夢の中で どこを旅しているの 小鳥立ちは空を見て 翼ひろげて 知らず知らずに 飛び立つから ぼくは君の空のように そばにいてあげる 夜がふけて聞こえる 君の寝息だけが 森で拾い集めた たき木たこうか 幸福はほほえみじゃなく 深いため息だ 君は夢の中で 誰と話してるの 魚たちは海に生まれ 流れの中で いつかいつの間にか 泳ぎだすから ぼくは君の海のように そばにいてあげる ぼくは君の空のように そばにいてあげる | |
さよならに さよなら海援隊 | 海援隊 | 武田鉄矢 | 千葉和臣 | リンゴの皮を むくように 過ぎ行く時は 渦巻くかたち 下へ下へと あなたがたどれば 昨日が今日に つながってゆく 遠い昔に 別れた人も ひとまわりすれば すぐそばにいる 時間は螺旋の 階段 さよならさえも つながってゆく だからさよならに さよなら すべてのさよならに さよなら 葡萄の枝が 伸びるように 明日はいつも 青空の中 上へ上へと あなたが登れば いつも陽ざしは 眼の前にある これから出会う 見知らぬ人も 光の中で 今待っている 時間は光の 階段 さよならさえも 輝いてゆく だからさよならに さよなら すべてのさよならに さよなら 時間は螺旋の 階段 さよならさえも つながってゆく だからさよならに さよなら すべてのさよならに さよなら | |
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