海の兄弟

ふたつ命を ひとつに重ね
夜明け間近の 船が出る
海が暴れて 時化(しけ)ようが
ガキの頃から 慣れっこさ
ドンと来い ヤンサノエ
海の兄弟にゃ ゆりかごさ

俺の合図は 俺(おい)らが受けて
親父仕込みの 網を打つ
荒れる潮路(しおじ)は なおさらに
漁師根性の 血が騒ぐ
ドンと来い ヤンサノエ
海の兄弟にゃ あたりまえ

大漁印の 旗をなびかせ
急ぐ船足 波柱
陸(おか)じゃ女房や 子供らの
可愛い笑顔が 瀬に浮かぶ
ドンと来い ヤンサノエ
海の兄弟にゃ 夢がある
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