麦茶

銀色に輝く窓の 外に見える緑は
何時でも あなたを 呼び出して
木漏れ陽をあずける

麦茶のケトルの水滴を
赤らんだ手で つゆ払い
グラス飲み干し 映る未来
散歩に出てから考えよう

木々はざわめいて うわさする
心は揺れずに うずもれる
さぁ 出ておいで さぁ 出ておいで
砂利道歩いて 出ておいで

柑橘かじった 白い歯で
笑って笑顔 海のいろ
川をたどれば そのうちに
大きくなったら 海へ出よう

波は満ちたら 心は引いて
心が満ちたら 波は静かに
さぁ 出ておいで さぁ 出ておいで
小さい生命よ 出ておいで
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