黒のクレール with 塩谷哲

白い光の海を
眩しく船が 幻を連れてくる
夏を追いかけて行く
二人の愛が さめるのがこわくて
あなただけを待ちつづけた
この海辺の家
幾度 夏がめぐり来ても
あなたは帰らない
愛の行方 うらなう時
The Card is Black
悲しく砂の上に すべり落ちて
ちらばり 小波が運ぶ

誰も知らない島で
子供のように 暮らすのが夢だった
一人渚を行けば
あなたの声が 耳元に聞える
愛し合った日々思えば
心はさすらい
幾度 夏がめぐり来ても
あなたは帰らない
いつか風にくちてしまう
思い出も 港も
走り去った時の中で
夕映えが永遠をうつす
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