男惚れ

淀の水さえ 流れては
二度と逢えない 浪花街
星の数ほど あるその中の
たったふたりが 知り合うて
男同志の 酒を汲む

(台詞)
ええなあ…男はんは…腹の内を見せ合うてからに…
ほんまに羨しいわ…

君の情を 俺に注げ
俺の誠を返すから
忘れられよか そのひとことの
夢と意気地に 酔わされて
命もやした 淀屋橋

(台詞)
こないなると 女子はかもて貰われへんさかい…
淋しいわ…

風にとび散る 銀杏の
粒に似たよな 命でも
情け大阪堂島育ち
見栄も飾りも 酒に換え
君の愁いを 晴らしたい
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