光のようなもの

何もないふりをして 涙 雨に溶かして
寂しさを抱きしめた君
何かあるふりをして 風を 遮るように
ひとときに溺れた僕

薄紅の花びら纏うみたいに嘘をついて
触れさせまいとしてる咽ぶ本当の声もれそう

ふたりで抱える秘密の部屋
星ほどの嘘があふれ 過ぎ去りし夢見せる

叶えたい願いほど 叶わぬ夢に思え
哀しみが忍びはじめる
なのにまだここにある 光のようなものが
引き寄せあう 離れられない

それぞれが暖める赤いソファが知り尽くした
ぬくもりや優しさが 忘れえぬ時間を映す

花吹雪みたい嘘も本当も
君といる僕を包む 悪戯な魔法

両手に抱いたら棘も蜜も
弾けるようにして僕に混ざり
素顔のまま ふたりひとつになれる

その肌に隠れてる愛の秘密
闇夜に浮かびあがるから 過去にできない
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