海岸線まで

抱き締め合える度に香るこのあなたの匂い
寒空の下ブランケットやコート
流木を集め火を灯す あたたかいね もう寂しくない

冬の鳥達は振り向かずまた夏を探すよ
風はふたりの髪をたなびかせて
もうこれ以上近い距離はない離さないでもう悲しくない

続く海岸線の向こう
海と空が溶け合うところ
その先に今 星がひとつ 流れ輝いた

風に向かって鳥達はこの海を渡るよ
誰のためでも何のためでもなく
何も言わないでわかるから
話さないで もう 寂しくない
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