花散る城下町

風に誘われ 花が散る
灯ともし頃の お堀端
君と歩いた 思い出恋し
わがふるさとは 城下町

誰が書いたか 白壁に
相合傘の 恋の名を
いまは人妻 あの日は遠く
おもかげ消えぬ 胸痛し

ひとりたたずみ 初恋の
むかしを想う お堀端
夢の名残りに 散る花哀し
わがふるさとは 城下町
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