白い夏

青い空に届きそうな海が広がってる
子犬がしぶき受けて 波とたわむれてる

強い風をさえぎる時 肩を抱いてくれた
あなたの細い腕が 不意に恋しくなる

今 同じ海で 風が変わる せつないほど
もう帰れないと 何かに背を押された

灼けた砂に寄りそってる 若い恋人達
ときめくその瞬間 そっと繰り返して

会わなくなるその理由さえ 思い出せないほど
時間は流れたのね 二人過去の中

あの夏のように 白い雲が空を泳ぐ
もう忘れたよと 笑ったあなたのよう

あの夏のように 白い船が海を泳ぐ
もう歩きなよと 手を振る誰かのよう

青い空に届きそうな海が広がってる
短い吐息の後 砂をはらった

短い吐息の後 砂をはらった
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