もっともっと

いつでも女の綺麗な季節は
男の人の為にあると
行き場を失した迷い子の愛が
胸の奥で泣いている

男はいつもないものねだり
女はいつも泣かされるだけ
せめてもっともっと
愛でもっと満たして欲しい
もっともっと愛で
もっと私を包んで

なりふりかまわず
好きになるなんて
これきりあなたで最後だと
鏡を見る度つぶやいていたの

ふたり暮したあの頃
涙は おもいでのうらがえし
一日毎(いちにちごと)に色あせてゆく
せめてもっともっと
愛をもっと感じていれば
哀しい幸福に
気づかずに済むのに

男はいつもないものねだり
女はいつも泣かされるだけ
せめてもっともっと
愛でもっと満たして欲しい
もっともっと愛で
もっと私を包んで
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