オボロヅキ

煙漂うアスファルト 窓の隙間を揺れ動く景色
あなたと出逢った時から 心に秘めた虚しい想い

受話器からあなたの声 優しい言葉
「だいじょうぶ。」と私は答える
真実は笑顔の奥に
隠したまま 泣いているおぼろ月夜

言えない嘘を 癒えない傷を
抱えながら毎日を遣り過ごしてる
胸を刺すこの痛み 何時になれば消えるの
淋しさに負けた私を許して

今宵も欠けてく光 窓の隙間を揺れ動く景色

蘇るいつかの記憶
あの人と居た夜も月がこんなに霞んでたね
でも今はもう過去の人
だから埋めたい 胸に空いたクレバス

言えない嘘を 癒えない傷を
抱えながら毎日を遣り過ごしてる
あなたの優しさと一つに重なるの
視線の先に居るのは幻かもしれない

あなたは気づいているの?
私が不意に漏らした涙も
何も言わず拭ってくれた
あなただって傷ついているんだよね

言えない嘘を 癒えない傷を
抱えながら毎日を遣り過ごしてる
心からあなたを好きだと言えたら
あの人を忘れることができるの

もっともっと時間が欲しいよ
淋しさに負けた私を許して
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