雨あがり

雨の ひるさがりに
ぼんやり 外を見てたら
しずくがバラの 紅い花びらに
しだいに大きく ふくらんで来て
キラッと光って 落ちていった

雨のあがったあと
何となく 街へ出てみた
家路をいそぐ 人の群れから
いつかはなれて 夕闇のなか
あなたによく似た うしろ姿

こんなに早く
忘れさせていいのですか
こんなに早く
遠ざからせていいのですか
こんなに早く
あなたの世界が
消えていってもいいのですか
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