よこがお

煙草がわりに 小指をかんで
一生けんめい 可愛いく見せるのよ あなたに
私の話を あと五分
だまって 聞いてて ほしいのよ
今夜のあなたは いじわるね
誰か待たせて いるみたい
ちょっと気になる 何故か気になる
そのそぶり

折れたマッチで えがいた夢は
赤いお屋根 小さなふたりだけのお家
少女趣味さと わらわれて
淋しく伏せてる 濡れまつ毛
嘘でもいいから 好きだよと
抱かれたいのよ 恋ごころ
外は雨でしょ お茶を入れるわ
もう一度

おねがいこの指 このままで
帰したくない よこがおに
夜の終りが 夜の終りが
かいてある
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