おんなの忠臣蔵

離縁の理由も きかないで
せめて一夜の みだれ髪
大義に男が 生きるなら
おんなは情けに 死にますと
風の山科 あなた…
紅もせつない 秋ざくら

あいつは 腑ぬけ 腰抜けと
噂ばかりか 石がとぶ
浮かれてつらかろ 武士が
ひとにも云われぬ 胸のうち
知っております あなた…
りくも赤穂の 妻ならば

但馬の里で ききました
四十七士のご本懐
生きては添えない ふたりなら
あの世で一生 みちづれに
旅もはればれ あなた…
雪が散ります 紅の雪
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