for no one

誰もが心躍る 華やいだ季節 ひとり
見知らぬ街で 冬空見上げてたんだ
冴えない感情をよそに 誰かが嬉しそうな顔で
プレゼント抱え 通り過ぎてゆくけど

僕は まだ佇んだまま 進めない

虚勢ばかり張って 君に見向きもせず
挙げ句の別れが こんなにも僕を打ちのめす

君が好きな あの歌はもう 口ずさむこともない
そのたび君の笑顔 想い浮かべてしまうから
恋なんて一方的な 思い込みだって 分かってるけど
この洗脳を解いても 今夜さえ越えられそうにもない

まるで昨日のよう ふたり 歩いた遊歩道
何もかもが輝いて見えた そんな気がしてた

僕は ただ追憶を辿っていく

優しいだけじゃ いつか人を傷つける
いつも君は僕に ごねてみせた後 はにかんだ

“誰かのためじゃなく 自分のために 笑って”なんて
憂えていた君はもう 傍にはいないという事実
正直これを乗り越える 自信なんてないんだけど
時がいつか全てを 洗い流してくれる そう願ってる

そうさ いつも 理屈じゃ分かってんだよ
それでも君の夢を見てしまうよ

君が好きな あの“for no one” 口ずさむ僕がいて
どうしてもその笑顔 忘れたくはないんだよ
恋なんて一方的な 思い込みだって 分かってるけど
この洗脳を解いても 今夜さえ越えられそうにもない
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