さまざまな自由

帰りの雨は矢継ぎ早で
あげくの果ての雷さ
本当はみんなに逢いたい気もしたが
誰にも逢わないってのも魅力的だった

夜の雷はフィナーレのようで
その時俺はちょっとクールになったのさ
びしょ濡れのハイウェイなら何もかも
泣き出したい程に 唯々 綺麗さ

次のインターチェンジで降りてしまえば
お手頃な自由を楽しめたのに
だけど 流れに乗って急いだのさ
落ち着きのある暮らしに
それは多分あり得ない事でも

夜の雷はフィナーレのようで
その時俺はちょっとクールになったのさ
びしょ濡れのハイウェイなら何もかも
泣き出したい程に 唯々 綺麗さ

俺は住所不定で 彼女は情緒不安定
誰もが探してる分譲中の自由を
思いがけない答えがハイウェイに転がってるなんて
人気(ひとけ) のないドライブインの古いラジオが唄ってる
真夜中の自動販売機に群がってみても
その夜の答えはとっくに売り切れてる

夜の雷はフィナーレのようで
その時俺はちょっとクールになったのさ
びしょ濡れのハイウェイなら何もかも
泣き出したい程に 唯々 綺麗さ

気がつけばフロントガラスの窓の外
天国行きの列車が横切ってく
心に青い空 描き出せる時
誰もがその列車の切符を手にするらしい
明日たそがれる20世紀に手紙を出して
この星の若さの晩年から返事をもらおう
この星のどこかを走ってる
人も国も みんな居場所を探して
月夜にせめて彼女を抱きたい
未来の川岸のパーキングに車を寄せて

夜の雷はフィナーレのようで
その時俺はちょっとクールになったのさ
びしょ濡れのハイウェイなら何もかも
泣き出したい程に 唯々 綺麗さ

夜の雷はフィナーレのようで
その時俺はちょっとクールになったのさ
びしょ濡れのハイウェイなら何もかも
泣き出したい程に 唯々 綺麗さ
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