世界の果て

今日もまた誰かがくれた 見え透いた優しさを
適当に喰い散らかした この部屋で埋もれている

何となく笑っていれば 傷付くこともなくて
それとなく頷いていれば 当たり障りない日常だ

心の奥で何か足りない 耳鳴りのように鳴り響く
どんなに声を枯らして 叫び続けても
満たされないまま きっと

閉ざした その目に
虚しさが募る 全て壊して

高速で変わり続ける 時代の波に飲まれ
秒速で変わってしまう 人の心が怖いんだ

行く当てもなく歩く街並み ビルの隙間に陽が落ちて
灯りはじめる赤色燈が 胸の鼓動と重なった

どんなに夜に紛れて 息を潜めても
必ず朝が襲って
汚れた僕らの足跡を照らすよ ゼロになれるかな

ゆらゆらと舞って ひらひらと落ちて
夜行性の蝶は 羽すら失くした

どんなに声を枯らして 叫び続けても
満たされないけど きっと

閉ざしたその目に 最後の灯火
世界を照らして 壊せ 壊せ
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