寒紅梅

凍てつく空に 凛(りん)と咲く
花にも似たよな たおやかさ
心が傷つく そんな日は
いつも笑顔で 包んでくれた
梅の木みたいに 優しく香る
あなたがいたから 生きられた

寒さに耐えた 小枝ほど
明日(あす)には大きな 実を結(むす)ぶ
冷たい雨降る この都会(まち)で
夢という名の 根っこを伸ばす
梅の木みたいに 凛々(りり)しく咲けと
あなたの言葉が 道しるべ

寒紅梅の 散る小径(こみち)
幾年(いくとせ)変わらぬ 風の色
心配かけたね 待たせたね
肩の薄さに 目がしら潤(うる)む
梅の木みたいに 一途(いちず)に生きた
あなたをあなたを 守りたい
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