黒あげは

俺なんか 逢わなけりゃ
しあわせに なれたのに
晴れ着一枚 欲しがりもせず
笑顔残して 逝ったやつ
黒あげは 飛んだ
野辺の送りの 夕暮れに
黒あげは 舞い舞い飛んだ
おまえが好きな 夕焼けに

蝶ちょ 蝶ちょ 俺の肩にとまれ…

惚れてたと 誰に言う
軽すぎる この春は
命まるごと おんなの夢を
俺に預けて どこの空
鉄砲玉 泣いた
風に吹かれて よろめいて
半ぱもの 何度も泣いた
おまえの好きな 夕焼けに

黒あげは 飛んだ
野辺の送りの 夕暮れに
黒あげは 舞い舞い飛んだ
おまえが好きな 夕焼けに
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