風まかせ

風が峠を下りてきた
たもと揺らして過ぎてった
女ひとりの旅行く訳を
噂してるか やんちゃな雀
名乗る名前はあるだけ邪魔よ
あるは気ままと あるは気ままと
供の酒

道の標に気づいても
どうせ気まぐれ 風まかせ
女ひとりの旅行く先にゃ
恋も嵐も待ってるだろが
通りすがりの話の種よ
行ってみようか 行ってみようか
知らぬ道

遠くで誰かが呼んでいた
雲に誘われ飄々と
女ひとりの旅行く町は
青い月影 今宵の宿か
帰る故郷も今更待たぬ
明日もどこかの 明日もどこかの
空の下
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